記紀に書かれた「天照大神」「天照大御神」の「天照」は、これまで「アマテラス」と読まれ、本居宣長は「世界を照らすアマテラス太陽神」とし、それを受け継いだ皇国史観は「アマテラス太陽神」神道をアジア侵略の大東亜戦争の思想的支柱としてきました。しかしながら、「天照」を「アマテラス」と読む明確な根拠はありません。300万人(1/3は民間人)もの死者をだし、それをはるかに超える死者を中国人・アジア諸国民・米国人などに与えた日中戦争・太平洋戦争の真摯な反省にたつならば、皇国史観の「アマテラス」などを使うべきではなく、私は「アマテル」と書いてきました。その第1の根拠は、記紀神話で始祖神とされる神皇産霊(かみむすひ)・高御産霊(たかみむすひ)の産霊(むすひ)夫婦の子孫とされる対馬の天日神命(あめのみたまのみこと)を祀る対馬...154「アマテラス」から「アマテル」へ