~がん転移の起点は活性酸素種からの逃避だった~日本人の死因の第一位はがんであり、その多くは原発巣ではなく「転移」による影響で亡くなります。しかし、がんはなぜ転移するのでしょうか?がんにとって転移はどのようなメリットがあるのでしょうか?これほど重要な問い
糖鎖ショップ(糖鎖サプリメント、ダイナトーサを販売中)店長の健康談話と、ひとりごと!
糖鎖ショップ:http://www.tousashop.jp/ の店長まるふくのブログです。糖鎖の働き、健康談話などを紹介しております。
テロメラーゼ逆転写酵素がこれまで知られていなかった機序でがん化を促進することを発見
~肉腫を含むがんの新たな治療法の開発に期待~今度、国立がん研究センターを中心とする共同研究グループは、テロメアと呼ばれる染色体末端を伸ばすことでがん化に関わるとされてきたテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)が、これまでとは異なる酵素活性によって、以下の
~心身症の新規治療法開発への期待~内受容感覚とは、心拍や呼吸、消化管の動きなど体内の様々な部位からの情報の知覚のことです。最近では、認知訓練によってこの内受容感覚精度が向上することが示されています。前部島皮質(AIC)は内受容感覚を処理する脳部位とし
~ストレスが血液に蓄積する~心不全は息切れやむくみを初期の症状とし、心臓が全身の血液を送り出す臓器であることから最終的に多臓器不全を生じ、死に至る症候群です。現在、様々な内服薬のほか、心不全や突然死を予防する植込みデバイスが使用されています。しかし、
~糖鎖転移酵素阻害剤を用いた副作用のないがん治療~細胞内のシアル酸転移酵素の阻害は、新たながん治療戦略として期待されますが、既存の阻害剤は正常組織にも作用してしまうため、腎臓の機能障害などの副作用を引き起こすことが課題となっていました。今度、理化学研
~腸内細菌叢解析から解明~これまでに、パーキンソン病患者のショットガンメタゲノム腸内細菌叢解析が8報の論文に報告されてきました。しかし、健常者においても腸内細菌叢は国ごとに大きく異なることから国を超えてパーキンソン病と関連ある腸内細菌・細菌遺伝子・代謝
十分な水分摂取は腸内細菌叢と免疫系の恒常性を維持し腸管感染症に対する防御能を高める
~腸内環境の維持に飲水が重要であることを発見~水は身体の50%以上を占める生体構成要素であり、消化吸収や栄養素・老廃物の運搬、体温調節など、さまざまな役割を担う、生命にとって極めて重要な物質です。水分摂取の不足は代謝性疾患の発症や早期死亡などとの関連
~PHによって恒常性を維持する巧妙な仕組み~今度、理化学研究所の福田桂太郎上級研究員、天谷雅行チームリーダー、宮脇敦史チームリーダー、慶應義塾大学医学部の伊東可寛専任講師らの国際共同研究グループは、皮膚バリア機能を担う皮膚最上層の角層が、角層PH(水素
新しく生まれた神経の回路への組み込みがトラウマ記憶の減弱に寄与する
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の新たな治療法開発に期待PTSDは、トラウマとなるような出来事を経験または目撃した人に発症する可能性のある精神疾患です。WHO(世界保健機関)によると、世界の約3.6%の人が過去1年間にPTSDを経験していると言われる
~リソソーム関連疾患の病態把握への期待~今度、九州大学大学院医学研究院の研究チームは、糖飢餓状態ではリソソーム機能は実は低下すること、その機序としてリソソームの膜上には解糖系酵素が存在しており、それらの酵素がリソソーム機能を維持しているため、糖飢餓では
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~がん転移の起点は活性酸素種からの逃避だった~日本人の死因の第一位はがんであり、その多くは原発巣ではなく「転移」による影響で亡くなります。しかし、がんはなぜ転移するのでしょうか?がんにとって転移はどのようなメリットがあるのでしょうか?これほど重要な問い
認知症は、世界的に患者数が増加しており、日本国内においても高齢化の進行とともに深刻な社会課題となっています。近年、疫学的な研究から、認知症は生活習慣や環境の影響が大きいことも明らかになり、生活習慣病のひとつとして位置づけられるようになりました。そのため
~高齢者診療と歯科診療の連携による包括的な診療の重要性を示唆~歯周炎は、歯周病が進行した状態を指し、これまで各臓器に悪影響を及ぼすことが報告されていました。しかし、認知機能の低下が口腔内の衛生維持を困難にし、結果として歯周炎を招くのか、あるいは口腔環
~食道発がんに重要な3因子の同定~WHO(世界保険機関)は、健康によいアルコール摂取量はないとし、わが国でも、食道がんの発生を抑えるアルコールは「ゼロ」とされています。またWHOの下部組織IARC(世界がん研究機関)は、アルコール飲料に含まれるエタノー
~肥満や糖尿病などの代謝性疾患予防・治療法の開発応用に期待~食事は日々の栄養摂取において最も重要な要素ですが、特に高脂肪・高糖分の摂取によるエネルギー恒常性の破綻は肥満を引き起こします。スクロース(砂糖)、グルコース(ブドウ糖)およびフルクトース(果糖
~想像以上に高齢者では腎アミロイドーシスをきたしている?~社会の高齢化に伴い、高齢の慢性腎臓病(CKD)および透析患者数は増加し、医療的にも社会的にも問題となっています。CKD患者では脂質異常症を認める患者が多いことが知られていますが、脂質異常症の発症
~"老害"ニューロンが脳機能の老化を引き起こす!?~今度、名古屋大学大学院理学研究科の野間健太郎准教授らの研究グループは、線虫(C.elegans)を用いた研究から、脳機能の老化が、ニューロンの過剰な活性化により引き起こされることを発見しました(202
「現在の日本では、人口減少が進む一方で、心不全患者数は増加しています。2030年には130万人に達するとも予想されており、「心不全パンデミック」の到来が危惧されています。心不全の5年生存率はおよそ50%であり、これは全がんの生存率よりも悪く、新しいコンセ
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界の死因の第3位を占める重要な呼吸疾患です。この病気は主に喫煙により起こる肺の慢性炎症が原因であり、肺気腫という特徴的な病理学的所見を呈します。近年、腸内細菌叢を介した腸管と肺疾患の関連、特に腸内細菌によって産出される
高齢化が進むにしたがい、歯を喪失した高齢者の数は増加しています。入歯は歯を失うことにより低下した食事の機能を補助し、健康維持に役立つと考えられてきました。しかし、入れ歯の状態が高齢者の死亡リスクにどの程度影響するのか、その関連性を大規模な追跡研究によっ
~新たながん免疫療法への応用に期待~NKT細胞は、ナチュラルキラー細胞とT細胞の性質を併せ持つ免疫細胞です。がん細胞を排除する性質があることから、がん治療を目指した臨床試験が行われています。NKT細胞を活性化する抗原は長らく不明でしたが、海洋生物が検出
~神経細胞の陰に隠れたスター~脳は、神経細胞、グリア細胞などで構成されています。これまで睡眠覚醒は主に神経細胞によって制御されていると考えられてきました。しかし、近年、睡眠覚醒におけるグリア細胞の役割に注目が集まっています。今度、北海道大学大学院理学
~"絆"によって生まれるオキシトシンの健康メリットの新事実~今度、慶應義塾大学医学部のグループは、先端医科学研究所および自治医科大学のグループと共に、社会的孤独が脳視床下部でのオキシトシンの分泌を減少させ、肝臓における脂質代謝異常を招くことで動脈硬化を
~腸内菌は脳で新しく生まれる神経細胞を正常に発達させるキープレイヤー~成体神経新生は、大人になってからも脳が新しい神経細胞を作り出す現象のことです。哺乳類では、特に海馬という脳の領域で起こることが知られています。ここで新しく作られた神経細胞は、記憶や学
~食品中成分を活用した新規がん予防・治療法の開発に期待~共役脂肪酸とは乳製品や肉製品に含まれる共役リノール酸や、(桐、ゴーヤ、ザクロなど)一部の植物体や種子中に存在する共役リノレン酸など、食品に含まれる特殊な脂肪酸の総称です。古くから抗腫瘍作用を有する
今度、名古屋大学環境医存研究所の堀内麻衣研究員、渡邉征爾講師、山中宏二教授の研究グループは、荻明男教授らと共同してALSの原因遺伝子産物であるTARDNA結合タンパク質43(TDP-43)がグリア細胞の一種であるオリゴデンドロサイトにおいて過剰に発現する
~有効な末梢神経再生方法の開発に期待~今度、北海道大学大学院医学研究院の角家健特任准教授、鈴木智亮客員研究員らの研究グループは、軸索(神経細胞が情報を伝える導線に相当する部分)の再生を促す分子を発見しました(2024年12月10日リリース)。末梢神経
~交感神経の理解をメジャーアップデートへ~ヒトを含む動物のさまざまな臓器は、交感神経と副交感神経が拮抗的な制御を受けています。これらの自律神経は、全身の臓器を一斉に一方向に制御するものと捉えられており、個々の臓器に特化した精細な制御があるとはこれまで一
~機械学習により記憶の古さを示す多領域活動パターンを特定~今度、理化学研究所の研究チームは、海馬・前頭前野および扁桃体の間でのダイナミックな神経活動伝達パターンが、恐怖記憶が形成された時期を反映することを発見しました(2024年12月9日リリース)。
~3歳児神話に科学的な根拠はない~かねてより日本には、子どもは3歳までは家庭において母親の手で育てないとその後の成長に悪響を及ぼすという「3歳児神話」という考えがありました。この考えに合理的な根拠がないことは厚生労働省が言及していますが、いまでも完全に
~泉質ごとに異なる腸内細菌が増加、温泉の効果解明に貢献~温泉は長い歴史を通じて、健康の増進や病気の治療に利用されてきました。日本には化学物質の種類と濃度により10種類の療養泉(泉質)があり、それぞれ効能が異なると伝えられてきました。一方で、それらが健康
~自己免疫疾患・アレルギーの新たな治療薬開発への応用に期待~病原体が体内に侵入すると、樹状細胞やマクロファージなどは、ウイルスや細菌を貪⾷・分解し、異物断⽚(抗原)を提⽰します。T細胞表⾯に存在するT細胞受容体(TCR)が抗原を認識すると、T細胞が活性
~腸の幹細胞では細胞死のフィードバック機構が働かない~組織幹細胞は、体のさまざまな組織に存在する未分化な細胞であり、組織の維持や再生に寄与しています。哺乳類やショウジョウバエなどのさまざまな生物において、組織幹細胞は死ににくいことが知られています。例
~日本人の飲酒行動を決定づける遺伝的構造の解明と食道がんリスクとの関連~これまでの研究で、人がどれだけお酒を飲むかは遺伝によっても影響を受けることが分かっています。お酒を飲むと、アルコールは主にアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解され、アセ
60歳以上の日本人女性の約60%が高血圧を有しており、特に分娩と妊娠高血圧症候群は女性特有の高血圧のリスク因子であることが知られていますが、分娩回数と高血圧の関連についてコンセンサスが得られた見解はありません。今度、東北大学大学院医学系研究科の岩間憲之
今度、慶應義塾大学医学部の伊藤裕前教授、林香教授、山口慎太郎専任講師、坪田一男教授、安井正人教授、岡野栄之教授らの研究グループは、抗老化候補物質として注目されているNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)が、健康なヒトにおいて長期間安全に内服可能である
~大規模共同研究が新たな知見を提供~拒食症の病態理解のための脳MRI研究は世界中で行われていますが、症例数が不十分であるため、結果の一貫性に疑問が呈されていました。これらの課題を受けて、国際的な共同研究組織は、世界中の研究施設から拒食症の脳MRIデー
B型肝炎ウイルスは肝細胞膜に存在する胆汁酸輸送体NTCPを受容体として利用し、肝細胞に感染することが知られています。今度、東京大学大学院薬学系研究科、横浜市立大学大学院生命医科学研究科、京都大学大学院医学研究科、国立感染症研究所の共同研究チームは、以下
今度、東京大学医学部附属病院、京都大学大学院医学研究科、江戸川大学社会学部、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構らの研究グループは、系統的レビューと要素ネットワークメタアナリシスを実施し、不眠症の認知行動療法の有効な要素を明らかにしました(2024年1月1
~病気の発見、予防、治療への糖鎖の利用を促進~従来型の方法では細胞内のRNA発現のみを解析可能であり、細胞表面に局在する生体分子である糖鎖の情報を直接解析できませんでした。糖鎖は多様性が大きく分岐構造があるなどの理由から、その解析には多大な時間と労力が
~乳幼児からはじまるアレルギーマーチを早期に断ち切る治療薬へ期待~花粉症をはじめとするアレルギーは国民病となっています。現在、舌下療法などのアレルゲン免疫療法が根治療法として広く用いられていますが、口の中やのどの腫れ、かゆみなどの副作用の発症率が高く、
近年、LG13遺伝子の変異が遺伝性の知的障害を引き起こすことが報告されていましたが、その機序はこれまで明らかにされていませんでした。今度、名古屋大学大学院医学系研究科の宮﨑裕理助教、深田優子准教授、深田正紀教授らの研究グループは、生理学研究所の大塚岳助
~がん患者の口腔清掃の重要性を明らかに~口腔内細菌であるミュータンス菌は、歯周炎などがあると血液循環に侵入して様々な臓器に影響を及ぼすことが報告されてきました。一方、血管炎症は血栓形成促進に働きます。がん患者の合併症として血栓症が知られており、死亡原
~現実的な実験データの制約下で適用可能なモデル~アルツハイマー病は、脳の神経細胞が徐々に変性する進行性の疾患です。主に高齢者に見られ、記憶力の低下や認知機能の障害が特徴です。原因は完全には解明されていませんが、アルツハイマー病患者の脳では、神経細胞の変
~新規の化合物iCDM-34がウイルスゲノムの合成を抑制~今度、東京慈恵会医科大学、慶應義塾大学、理化学研究所、京都大学、明治薬科大学の共同研究により、B型肝炎の完治が見込まれる新たな抗ウイルス薬の候補、iCDM-34(ピラゾール含有新規低分子化合物)
~パニック障害などの原因究明に期待~不安障害には、全般性不安障害、社会不安障害、強迫性障害や、パニック障害などいくつかのサブタイプが存在し、家族間で遺伝が認められるなど遺伝的な要因が原因の一つと考えられている精神疾患です。世界中で2億8000万人以上
~好酸球が多いがんは予後良好~食道がんは、病理学的には扁平上皮がん(SCC)と腺がんに分類されます。日本を含むアジアでは、ほとんどが食道SCCであり、発生の最大のリスク要因は、喫煙や飲酒です。食道SCCの男女別の発症の割合は6対1で多くが男性であり、非
~若齢期のみのアミノ酸摂取制限により寿命延長が可能~食餌制限が寿命延長効果を示すことはさまざまな生物で確認されており、ヒトについてもさまざまな食事制限による健康増進法が提唱されています。中でも、アミノ酸であるメチオニンは寿命に大きな影響を与えることが知
~生理・病態・環境・ホルモン・遺伝子などの影響を一つの因子で説明~今度、大阪大学大学院医学系研究科の下村伊一郎教授、福原淳範寄附講座准教授、シンジフン寄附講座助教らの研究グループは、ヒトの脂肪組織量を規定する因子としてHSP47を同定しました(2023
~かゆみ治療のためのSTAT3阻害薬開発の重要性を示唆~今度、理化学研究所の髙橋苑子研究員、落合惣太郎基礎科学特別研究員、岡田峰陽チームリーダーらを中心とした共同研究グループは、皮膚炎に伴うかゆみの伝達に、感覚神経における転写因子STAT3の活性化が重