chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
糖鎖ブログ http://blog.livedoor.jp/tousashop/

糖鎖ショップ(糖鎖サプリメント、ダイナトーサを販売中)店長の健康談話と、ひとりごと!

糖鎖ショップ:http://www.tousashop.jp/ の店長まるふくのブログです。糖鎖の働き、健康談話などを紹介しております。

まるふく
フォロー
住所
東京都
出身
千葉県
ブログ村参加

2008/09/19

arrow_drop_down
  • 心筋梗塞によって細胞死が進行するメカニズムを解明

    ~治療後に起きる細胞死-フェロトーシス-を抑制する心不全治療法の開発~心筋梗塞は、心臓の筋肉への血流が遮断される疾患で、治療後も心筋の障害は進行しやすいのが現状です。疾病の進行は極めて早いため、これまでは病態が進行した“後”で行われる研究が主なものでし

  • アトピー性皮膚炎患者の個別化医療へ前進

    ~2種類の皮疹性状に関連する遺伝子発現パターンを解明~今度、理化学研究所、慶應義塾大学医学部、大阪大学大学院医学系研究科の共同研究グループは、アトピー性皮膚炎患者の複数の形質に関わる病態の違いを同定しました(2023年10月20日リリース)。同共同研

  • 糖鎖の変化がもたらす免疫機能の調節

    ~糖鎖の欠損が示すがん免疫療法の新しい道~がん細胞の増殖と転移は、がん細胞とがん微小環境との相互作用に大きく依存しており、その中で糖鎖の役割が注目されています。特に、免疫チェックポイントなどの分子の糖鎖付加は、免疫細胞の活性や薬の効果に大きな影響を与え

  • 骨の端にある特殊な血管構造を発見

    ~骨粗鬆症、大腿骨頸部骨折の治療への応用に期待~骨はからだを支え、内部の脳や臓器を守る役割だけではなく、骨の内部(骨髄)には血液幹細胞が存在し、日々赤血球や白血球などの血球を産生し、全身に送りとどけます(造血)。この骨格としての役割と、血液産生の役割の

  • 複数のがんを一度に検知できる新発見のがんマーカー

    ~簡単な血液検査だけで、さまざまながんの早期発見が可能に~今度、名古屋大学大学院医学系研究科の小寺泰弘教授、神田光郎講師、篠塚高宏大学院生の研究グループは、血液検査にて測定でき、胃がんを始めとした複数のがんを早期に検出できる新しい血液がんマーカーとして

  • キラーT細胞を活性化するRNAワクチンを創出

    ~創薬実現に向けた技術開発、安全性向上に期待~RNAワクチンは、病原体の目印となる「抗原」を遺伝子情報としてメッセンジャーRNA(mRNA)に組み込み、生体内でタンパク質がつくられるようにした製剤です。mRNAを生体内の細胞の中に届けるために、脂質ナ

  • 加齢に関連する脳疾患を鑑別可能な新しい血中バイオマーカーを発見

    ~採血だけで予測可能な疾患リスク検査の精度を向上~世界中で高齢化人口が増加しており、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、レビー小体型認知症(DLB)など、加齢に関連する脳疾患が増加しています。これらの疾患の早期治療介入と発症前予防を行う

  • 加齢や肥満に伴う腎臓病に対抗する機構を解明

    ~FGF21とオートファジーが協調的に働き腎臓病に対抗する~今度、大阪大学大学院医学系研究科の南聡特任助教、酒井晋介医員、山本毅士特任助教、猪阪善隆教授らの研究グループは、加齢や肥満に伴う腎臓病の進展に対抗する新しい機構を明らかにしました(2023年9

  • インスリン細胞の数を調節する新たな仕組みを解明

    ~増えた細胞が食べられて減ることで出産後の血糖値を正常に保つ~膵臓のβ細胞は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを産生する唯一の細胞です。糖尿病はβ細胞が減少することで血糖値が上昇して発症します。これまで、妊娠中にはβ細胞が増え、出産後に速やかに

  • 見逃されている「きつ音」の中高校生の不登校の原因の一つを発見!

    ~「きつ音」中高校生の社交不安症の併発に注意~「きつ音」(どもり症)は発話時に流暢に話せないことがあることが特徴で、中高校生に1%に存在します。幼児期、小学生の頃は「きつ音」の支援は教育機関・福祉医療機関での対応がありますが、中高校生以降は支援する機関

  • 肌の夏バテをミネラルで予防!

    ~酸化ストレスからマグネシウムが肌を守る~ヒトの皮膚は紫外線への暴露により発生する活性酸素種に常にさらされています。活性酸素種による酸化ストレスは、肌の老化、炎症やさまざまな疾患の原因になると言われています。その原因の一つは、ミトコンドリアという重要

  • 幼児期の感情制御は腸内細菌叢と関係する

    ~腸内細菌叢を活用した新たな発達支援を目指して~自己の欲求などをコントロールする感情制御は、前頭前野の急激な発達により、幼児期後期(4歳頃)に顕著に発達します。この時期の感情制御は、将来(成人期)の社会経済力や心身の健康と密接に関連することが示されてい

  • 女性の更年期と自殺念慮との関係

    ~思春期コホートの母親に関するデータ解析から~近年、世界的に中高年期の女性の自殺が増えていますが、この女性特有の増加の理由はよくわかっていません。今度、東北大学大学院医学系研究科の中西三春准教授、ブリストル大学のサラ・サリバン主席研究フェロー、東京都

  • 両親の喫煙が2、4歳時の収縮期血圧の高さに関連

    ~幼児期からの受動喫煙の回避が将来の生活習慣病や高血圧予防に重要~日本人成人の高血圧の有病率は高く、小児期からの高血圧予防が重要です。しかし、日本人小児の血圧についての大規模なデータはありませんでした。今度、東北⼤学⼤学院医学系研究科の大田千晴教授、

  • 世界34カ国の150万人のデータからなる国際共同コホート研究で修正可能な危険因子が心血管疾患罹患の半分を占めることを報告

    心血管疾患は、全世界の死因の約3分の1を占めています。心臓血管疾患は多くの場合、数十年にわたって静かに進行します。多くの場合、気づかれないうちに血管壁が変化し、動脈硬化を引き起こし、心血管疾患を発症します。今度、九州大学大学院医学研究院の二宮利治教授、

  • 魚の過剰な摂取がもたらす血液中ヒ素増加と高血圧のリスク

    「今日の食事は何にしよう?」と考えるとき、魚を選ぶ方も多いのではないでしょうか。魚は美味しいだけでなく、栄養面でも私たちの食卓で欠かせない存在です。魚にはビタミンやオメガ3-脂肪酸(DHAやEAA)など、美容や健康をサポートする成分が豊富に含まれています

  • アポトーシス抵抗性細胞の細胞死

    ~タンパク質恒常性の破綻による細胞種特異的な脆弱性の発見~今度、群⾺⼤学⽣体調節研究所の⻄村隆史教授、吉成祐⼈助教と理化学研究所の⼭⽥貴佑記テクニカルスタッフの研究グループは、モデル⽣物であるキイロショウジョウバエを⽤いて、細胞死に抵抗性のある細胞が細

  • アルツハイマー病の新たな鍵、神経のつながりを壊すアストロサイト因子の発見

    ~アルツハイマー病患者に対するテーラーメイド創薬の実現へ~今度、慶應義塾大学医学部の岡野栄之教授、渡部博貴特任講師、および村上玲博士課程大学院生らを中心とする研究グループは、ヒトiPS細胞由来のアストロサイトを用いて、アルツハイマー病に罹りやすい感受性

  • ハブ毒から得た酵素によりアミロイドβを分解

    ~アルツハイマー病治療法開発への貢献に期待~ハブが進化の過程で獲得した多様な毒成分の主要な成分は、蛇毒メタロプロテアーゼ(SVMPs)というタンパク質分解酵素です。SVMPsは、ヒトに存在するADAMsファミリータンパク質と共通の祖先に由来します。今

  • 人の意思決定は眼球運動に現れることを発見

    ~心の可視化に近づく成果~意思決定は自らの判断を決定することであり、人間の行動にとって不可欠な認知プロセスです。このプロセスの可視化は意思決定を理解する上で重要です。意思決定の可視化により、人が次に何をしようとしているか、何を考えているかを先読みして

  • 子どもの長時間のスクリーンタイムは自閉スペクトラム症の原因ではなく、早期特性の可能性であることが明らかに

    今度、名古屋大学医学部附属病院の高橋長秀准教授、浜松医科大学および大阪大学大学院の土屋賢治特任教授のチームは、「浜松母と子の出生コホート研究(HBC Study)」の一環として、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)と関連する遺伝子の変

  • 1歳時のスクリーンタイムが2歳・4歳時点の発達特性の一部と関連

    子どものテレビやDVDなどの視聴時間、スクリーンタイムが子どものいずれの発達領域と特異的に関連しているのかはこれまで明らかではありませんでした。今度、東北大学東北メディカル・メガバンク機構の栗山進一教授、小原拓准教授、東北大学大学院医学系研究科の高橋一

  • 謹賀新年

    新年明けましておめでとうございます。本年も皆様のご健康の力になれるよう励んでまいります。これからも「糖鎖ブログ」を何卒宜しくお願いいたします。 2024年 元旦

  • 免疫細胞の炎症制御「硫黄代謝」がカギ

    ~マクロファージの硫黄代謝を標的とした創薬にむけて~マクロファージは免疫細胞の一種であり、病原体の感染や周りの細胞の損傷等により活性化し、病原体の排除や組織の修復を行います。しかし、過剰に活性化すると新型コロナ感染症で見られるような重症肺炎などの原因

  • ⾮アルコール性脂肪性(NASH)の病態に関わる新たな因⼦を発⾒

    ~肥満から進行する肝硬変・肝がんの新たな予防法・治療法開発に期待~近年、肥満に伴う肝臓への過剰な脂肪蓄積を引き金として、メタボリックシンドロームの症状の一つである非アルコール性脂肪性肝疾患/脂肪肝炎(NAFLD/NASH)を発症する患者が世界的に急増し

  • 腎機能マーカーの推移と心不全発症は密接に関与

    ~10年以上の経年分析で判明~これまで腎機能と心臓病の関係性は提唱されてきましたが、心不全に関しては研究間で結果は異なり、また、(1)心不全になるから腎機能が悪くなるのか?反対に、(2)腎機能が悪くなるから心不全になるのか?これらの時系列的な関連につい

  • 「脳内の脂質合成が運動学習にもたらす」メカニズムを解明

    ~アルツハイマー型認知症や多発性硬化症への治療戦略の創出に期待~今度、名古屋大学大学院医学系研究科の青山友紀博士課程大学院生、加藤大輔講師、和氣弘明教授らの研究グループは、脳内の神経細胞の出力部である軸索の周囲を絶縁するために形成される髄鞘に着目し、以

  • マウスも夢を見ながら記憶する?

    ~記憶の固定化・消去のメカニズム解明に期待~今度、北海道大学大学院理学研究院の常松友美講師らの研究グループは、英国ストラスクライド大学の坂田秀三准教授と共に、マウスを用いて、脳幹脳波であるP波と、記憶固定化に重要な海馬脳波との関係を検討し、ノンレム睡眠

  • 認知症に対する新たな生体防御機構の発見

    ~アストロサイトのTRPA1活性化が、LIF産生を介して白質傷害や認知機能障害を防ぐ~アルツハイマー病や血管性認知症をはじめとする認知症は、超高齢社会を迎え、患者数の増加が大きな問題となっています。認知症の病態においては、高血圧・糖尿病・脂質異常症など

  • 全国8地域からなる大規模認知症コホート研究で社会的孤立と脳萎縮および白質病変との関連を報告

    社会的孤立による健康への影響が問題視されています。これまでに疫学調査において、社会的孤立により認知症の発症リスクが上昇することが報告されていますが、社会的孤立が脳萎縮等の脳の構造に及ぼす影響については十分に解明されていませんでした。今度、九州大学大学院

  • 炭水化物・脂質の摂取と死亡リスクとの関連

    ~極端な食事習慣が生命予後(寿命)に影響を与えることを発見~炭水化物と脂質の摂取制限は、体重減少や血糖値の改善などを促して、私たちの生活習慣病の予防にとって有用ではないかと考えられています。しかし、このような極端な食事習慣がもたらす長期的な生命予後(

  • 適度な運動が高血圧を改善するメカニズムをラットとヒトで解明

    ~頭の上下動による脳への物理的衝撃が好影響~今度、国立障害者リハビリテーションセンター、東北大学、国立循環器病研究センター、東京大学など12の共同研究グループは、ラットを用いた実験とヒト成人を対象とした臨床試験にて、適度な運動が高血圧改善をもたらすメカ

  • ⾮アルコール性脂肪性(NASH)の病態に関わる新たな因⼦を発⾒

    ~肥満から進⾏する肝硬変・肝がんの新たな予防法・治療法開発に期待~近年、肥満に伴う肝臓への過剰な脂肪蓄積を引き⾦として、メタボリックシンドロームの症状の⼀つである⾮アルコール性脂肪性肝疾患/脂肪肝炎(NAFLD/NASH)を発症する患者が世界的に急増し

  • 歯数や歯周病と海馬の萎縮速度との関連を解明

    ~重度の歯周病の歯を残すことは海馬の萎縮速度を速める可能性あり~歯の喪失や歯周病がアルツハイマー病のリスクを高める可能性が指摘されてきましたが、歯周病の歯を残すことと歯を失うことのどちらがアルツハイマー病の初期に生じる海馬の萎縮と関連するかは不明でした

  • 「共感」する時の脳のはたらき

    ~自分と他者の情報を合わせ持つニューロンの発見~「親友が悲しくなっているのを見ると、自分のことのように悲しくなる」といった、情動が人から人に「伝染」する現象は情動伝染と呼ばれます。この現象は、共感の最も核となる現象であると考えられており、ヒトだけではな

  • さまざまな種類のがんの発症に関わる遺伝子を明らかに

    ~乳がんと前立腺がんの間で「遺伝的素因」に共通部分があることが判明~今度、大阪大学大学院医学系研究科の佐藤豪(博士課程)、岡田随象 教授らの研究グループは、バイオバンク・ジャパン(日本)やUKバイオバンク(英国)などで収集された計118万人のヒトゲノム

  • 皮膚の表皮細胞が温かいと感じる温度感覚を生み出していることを発見

    我々が「熱い」「冷たい」などの温度を感じる際に、非常に重要な役割を果たすのは感覚神経です。感覚神経には温度感受性TRP(トリップ)チャネルと呼ばれる一群のイオンチャネルが存在し、なかでも2021年ノーベル医学生理学賞の研究対象であるTRPV1(43度以

  • 思春期特発性側弯症の発症の遺伝的な因果関係を発見

    ~遺伝的に太りにくい人は発症のリスクが高い~側弯症とは、脊椎が3次元的にねじれて体幹に変形を来す疾患です。多くの場合は原因が特定できないため特発性側弯症と呼ばれ、発症時期などにより3タイプに分けられています。そのうち、最も発症頻度の高いものが10歳以

  • 筋萎縮性側索硬化症の新規原因リピート伸長を同定

    リピート伸長病はゲノムDNAの繰り返し配列が長くなることが原因となる疾患です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の一部がリピート伸長病であることが知られています。これまでに30個以上の原因遺伝子が報告されていますが、これらの原因遺伝子変異を持っていないALS

  • 妊娠中の血中サイトカインと産後うつとの関係を発見

    産後うつ病は産後1ヵ月の母親に現れる抑うつ症状を示します。精神疾患の多くはこれまでも免疫学的側面からの研究が行われてきていますが、産後うつに関しては大規模に解析を行った報告はほとんどありません。今度、東北大学大学院医学系研究科の富田博秋教授らのグループ

  • 自己免疫性肝炎におけるB細胞の病態増悪メカニズムを解明

    ~難治性患者の治療法開発に向けて-~自己免疫性肝炎(AIH)は免疫系の異常により、自分自身の免疫細胞が肝臓を攻撃してしまい発症する難病指定された肝炎です。過去に難治性のAIH患者の一部に対して、B細胞を除去する薬剤が効果を示すことが報告されていました

  • 高齢者を中心に重篤な感染症を引き起こす「肺炎桿菌」に対する宿主の感染防御機構を解明

    ~高齢者の細菌感染症予防法開発に向けて新しい洞察と期待~老化は免疫システムの弱体化や機能不全を誘発し病原体と戦う能力を低下させます。したがって、高齢者はあらゆる病原体による感染症に罹患しやすく、時に肺炎など生命の危機に直結する重篤な感染症を呈する場合も

  • 発達期における神経突起の刈り込みを制御するシナプス競合の基本原理を解明

    ~雑多な入力を遮断し、精緻な回路をつくるための仕組み~哺乳類の神経回路では、発達初期に回路接続(シナプス)が過剰につくられますが、その後、シナプスからの入力に応じてそれらが再編成されることで精緻な回路が作られます。再編成の過程では、必要な神経突起やシ

  • "効く"がん細胞ワクチンのメカニズムを解明

    ~ほぼ全ての患者さんに適用可能ながん細胞ワクチン開発に貢献する可能性~がん細胞そのものを用いるがん細胞ワクチン療法は、がん細胞を得ることができれば、理論上ほぼ全ての患者さんに適用できる治療法となりうることから、大変期待されていました。しかし残念ながら

  • 進行がん患者の生存期間を劇的に改善

    ~新たなケトン食療法の長期継続効果から~近年、低炭水化物・高脂肪食であるケトン食療法つまり体が「ケトン体」をつくりやすくする食事が、がん治療において注目を集め、がん患者にとって有力な支持療法になりうるのではと期待されています。ケトン体は、本来飢餓の際

  • 子宮内膜のエピゲノム異常が着床不全を起こす

    ~ヒストンメチル化による着床制御機構の解明~不妊症は、全世界のカップルの15パーセントが直面する健康問題です。生殖医療において体外受精・胚移植の技術進歩は目覚ましく、日本では全出生児の14人に1人が体外受精・胚移植によって誕生しています。その一方で、

  • 腎機能と癌リスクの関連及び、腎機能が他の発癌リスク因子に及ぼす影響

    ~腎機能が低下するほど喫煙の発癌リスクが上昇することを発見~慢性腎臓病は日本の成人の約8人に1人が有する国民病です。これまでの研究から腎機能低下が癌罹患に関連するとの報告がありましたが、全ての研究結果で一致はしておらず、日本人を対象とした研究は限られて

  • 授乳期の短鎖脂肪酸が子の気管支喘息を改善する

    ~プロピオン酸-GPR41経路を介した喘息抑制メカニズムの解明~腸内細菌や短鎖脂肪酸は、肥満や糖尿病などの代謝性疾患、炎症性腸疾患や大腸がんなどの消化器疾患などのさまざまな病態に深く関与しています。一方、アレルギー疾患に対する短鎖脂肪酸の働きは詳しく分

  • 精子の成熟を制御するスイッチたんぱく質NICOLを発見

    ~不妊症の原因究明と避妊薬開発に新たな視点~精巣で作られたばかりの精子はまだ受精能力を持っておらず、精巣上体と呼ばれる器官へ送られ、そこで「成熟」することでようやく受精能力を獲得します。しかし、精子の形成機構にくらべて精子の成熟機構は解明が進んでいませ

  • 「目が見えなくなると触覚が鋭敏になる」メカニズムを解明

    目が見えなくなった人では視覚野は機能しなくなってしまうのか、というとそうではありません。視覚情報を失った視覚野は、代わりに他の種類の感覚情報、つまり聴覚や体性感覚情報を処理するようになり、その結果、聴覚や触覚が鋭敏になる、という「異種感覚間可塑性」と呼ば

  • 漢字の手書きは文章力の発達に独自の貢献をする

    ~読み書き発達の二重経路モデルの提唱~今度、京都大学大学院医学研究科の大塚貞男特定助教、村井俊哉教授の研究グループは、日本漢字能力検定(漢検)と文章読解・作成能力検定(文章検)の両方を受けた中高生の受検データを解析し、漢字の手書き習得が文章力の発達に独

  • 日本酒3合相当(1日)以上の大量飲酒は男性の腎機能低下のリスクと関連あり

    ~特定健診受診者30万人の大規模追跡調査が明らかにする飲酒と腎臓の関連~今度、大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センターの山本陵平教授らの研究グループは、40~74歳の男性特定健診受診者125,698人を中央値2.9年間追跡した結果、時々飲酒する男

  • 飢餓を乗り切り命を守る肝臓からの仕組みを解明

    ~血糖値上昇時の食欲亢進にも関与~生物は食べ物が足りない状況になると、無駄なカロリーの消費を減らしたり、食欲を増やしたりして生命を維持しますが、どのような仕組みでこのような反応が生じるのかは、十分に分かっていませんでした。今度、東北大学大学院医学系研

  • パーキンソン病の新しい発症メカニズムを発見

    ~水素イオンとカリウムイオンの輸送異常が原因~パーキンソン病患者の脳には、「α-シヌクレイン」と呼ばれる病原(変性)タンパク質の異常な凝集体が「ゴミ」のように蓄積しており、運動に関わるドパミン神経細胞が死に至ると考えられています。今度、富山大学、東京

  • 「治療薬」ではなく「引き⾦」を投与することで⾝体⾃らががんを退治する

    ~がんのリング上で戦いのゴングを鳴らす細胞医薬~抗がん剤などの治療薬を⽤いたがん治療は、2週間毎に1回というように複数回の投与によって治療効果を発揮します。抗がん剤を投与すればするほど治療効果は出る反⾯、副作⽤のリスクはますます⾼まってきます。そのため

  • ストレスによる精神症状の個体差は記憶に由来する

    ~記憶が精神疾患を誘発するメカニズムを解明~日常、私たちは多くの精神的ストレスを受けており、これが過剰になると、不安やうつ症状が生じます。このようなストレス誘発性の精神症状には、大きな個人差(個体差)がありますが、その原因は未解明でした。今度、東北大

  • 睡眠不足が腸内細菌叢を乱すメカニズムを初めて解明

    ~αディフェンシンによる睡眠障害の改善に期待~これまで睡眠不足は腸内細菌叢の破綻を介して、精神的及び身体的不調を起こして様々な疾患リスクの上昇に関与することは示唆されていましたが、睡眠不足が実際にどのようなメカニズムで腸内細菌叢の異常を誘導するのかはよ

  • ストレスに強い脳と弱い脳のメカニズム解明

    ~うつ病の脳のしくみ解明へ前進~私たち人間の脳には、ストレスを受けてもそれに適応するシステムが備わっているため、通常の生活を送ることができます。しかし一部の人は、心理社会的ストレスに適応することができずに精神疾患を発症してしまいます。このように、スト

  • 新型コロナウイルスは変異株でもニューロンには感染せずに効率良く脳内の免疫担当細胞であるミクログリアに感染することを発見

    中枢神経障害を引き起こす新型コロナウイルス感染症において、「新型コロナウイルスが果たして神経細胞(ニューロン)に直接感染できるのか?」という疑問に対して、世界中の数多くの研究結果から、新型コロナウイルスはニューロンへは感染しづらいことがわかっていました。

  • 1週間の歩行パターンと死亡リスクの関連を明らかに

    ~週2回しっかり歩くことで健康は維持できるか?~今までの研究により、平均的に8000歩/日以上歩く人は死亡率が低くなることがわかっていましたが、週に数日だけ歩く場合の健康への影響については分かっていませんでした。今度、京都大学医学研究科の井上浩輔助教

  • アルツハイマー病の神経傷害を抑制するペプチドを発見

    ~安価で有効な新規治療法開発への貢献に期待~アルツハイマー病(AD)患者の脳内では、認知症を発症する20年以上も前から、アミロイド前駆体タンパク質(APP)から切り出されたアミロイドβペプチド(Aβ)が細胞外に分泌され、多量体(オリゴマー)が形成されま

  • パーキンソン病の発症の源流を解明

    ~ホスファチジルイノシトール3リン酸による蛋白質凝集~今度、大阪大学大学院医学系研究科の鐘其静特任研究員、池中建介助教、望月秀樹教授らの研究グループは、パーキンソン病(PD)患者にPIP3というリン脂質が蓄積することが、PDの原因と考えられてきたαシヌ

  • 水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果

    ~全国の救急医療機関で実施した臨床試験結果報告~心臓のトラブルなどで突然、心停止に陥った場合、ただちに心肺蘇生を行えば心臓の拍動が回復して救命されることは少なくありません。しかし、脳をはじめとした全身の臓器は心臓が停止して血液が巡らなかったために、大き

  • 目標に向けて努力し続けられる脳の仕組みを解明

    ~期待外れを乗り越えるためのドーパミン機能~我々は日々、様々な目標の達成を目指して、その途中で思った通りにうまくいかずに「期待外れ」が生じても、それを乗り越えようと努力し続けることができます。今度、京都大学大学院医学研究科の小川正晃特定准教授、石野誠

  • 加齢や筋ジストロフィー疾患に伴う筋萎縮改善の可能性

    ~筋細胞ミトコンドリアへのカルシウムイオン(Ca2+)の流入阻害が有効~加齢に伴う骨格筋減少は高齢化社会における深刻な問題です。また筋ジストロフィー症は筋肉が徐々に弱っていく難病です。これら筋萎縮の原因として、加齢や疾患に伴うミトコンドリア障害の関与

  • ウイルス由来ゲノムが自閉症に関わる?

    自閉症(自閉スペクトラム症)は患者数が急増しているにもかかわらず、未解明な部分の多い発達神経症です。自閉症者の増え続けている理由は、診断基準の変化、父親の高齢化などが挙げられています。自閉症では遺伝学的素因が強く関連するとされており、コピー数多型などの

  • 腎臓の機能不全を引き起こすマクロファージの制御因子を発見

    ~線維化、癌、動脈硬化などの新たな治療法開発に繋がることが期待~線維化は腎臓、肝臓、肺などの多種の臓器の慢性炎症や機能不全を引き起こす疾患ですが、現在のところ有用な治療法は確立されていません。また、マクロファージは、生体恒常性や炎症反応を制御する重要

  • ⼤腸がん再発の原因となるがん幹細胞を発⾒

    ~がんの根治へつながる新たな治療法開発に期待~⼤腸がんは男性では11⼈に1⼈、⼥性では13⼈に1⼈が⼀⽣のうちに⼀度はかかるといわれているほど⾝近な病気です。そして患者さんの中には抗がん剤治療後にがんが再発してしまい、不幸な転帰をとる⽅も多く、医学的に

  • 夢見るグリアの酸性化 てんかん病態時に酸性化が増強する

    私たちは、目を閉じて寝ている間でも、レム睡眠と呼ばれる特定の時期に夢を見ると言われており、レム睡眠時には脳内で特有の情報処理が行われていることが示唆されています。今度、東北大学大学院生命科学研究科の生駒葉子助教、松井広教授らのグループは、レム睡眠時の視

  • 原発性アルドステロン症の発症に関わる遺伝子を同定

    原発性アルドステロン症は、高血圧の原因疾患の一つであり、高血圧全体の約10%を占めると言われています。原発性アルドステロン症による高血圧は難治性であることが多く、脳卒中、心血管疾患、慢性腎臓病などを高頻度に合併します。その病態機序は不明な点が多く、特に発

  • 心血管疾患患者に対して、皮膚に貼るだけで汗の乳酸値を測定できるバイオセンサを用いた新しい運動評価法の開発

    昨今生体に対するバイオセンサを用いたさまざまな研究開発がアカデミアおよび企業において行われており、医療においても応用が期待されています。慶應義塾大学の勝俣良紀専任講師、佐藤和毅教授と、(株)グレースイメージングの共同研究グループは、過日、皮膚にバイオセ

  • 「万引き」依存症のメカニズムを解明

    ~窃盗症が不適応な学習である証拠の発見~ 窃盗症(クレプトマニア・Kleptomania)は、物を盗みたいという衝動や欲求を制御できず、繰り返し窃盗をしてやめることのできない精神障害です。万引きなどの犯罪で逮捕される人のなかには、窃盗症による場合が少

  • 筋萎縮性側索硬化症においてσ1受容体がミトコンドリア形態を制御する仕組みを明らかに

    ~神経変性疾患におけるミトコンドリア異常化メカニズムの一端を解明~筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動神経細胞が選択的に変性し進行性に全身の筋肉が萎縮する難病です。ALSでは神経細胞のエネルギー源であるミトコンドリアが断片化して、その機能が低下することが

  • 臓器をどんどん硬くし、病気を悪化させるタンパク質を発⾒!

    ~未だ決定的な治療法のない、様々な臓器の線維化疾患の治療薬開発に道~コラーゲンなどの細胞外マトリックスタンパク質は、様々な臓器に適量存在し、臓器に弾⼒を与えます。ところが様々な病気の際には、コラーゲンなどの細胞外マトリックスタンパク質が臓器に過剰に産⽣

  • 日本人エピゲノム年齢推定法の開発と百寿者研究により、健康長寿に関与しうるゲノム上の特徴を発見

    今度、岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)、慶應義塾大学医学部とKDDI総合研究所は、今回初めて日本人の血液のエピゲノム情報から年齢を推定する新規手法を開発し、110歳以上のスーパーセンチナリアンを含む100歳以上の百寿者のエピゲノ

  • 脳内のアルツハイマー病変を早期検出する血液バイオマーカーの産生機構を解明

    アルツハイマー病の発症過程として、まず神経細胞の外側で「アミロイドβ」と呼ばれるタンパク質が老人斑として凝集し、引き続いて神経細胞の中で「タウ」と呼ばれるタンパク質が神経原線維変化となり、神経細胞が死んでいくプロセスが考えられています。一方、脳内でのア

  • 軟らかい歯肉は炎症が起きやすい

    ~歯肉が痩せやすいメカニズムの一端を解明~歯肉が軟らかい人は経年的に歯肉が痩せやすく、前歯の被せもの治療などで見ための悪化などがしばしば問題となります。しかし、軟らかい歯肉が痩せやすいのはどのような生体反応によるのかは、これまでほとんど解明されていませ

  • ヒト腸内細菌の1種が持久運動パフォーマンスの向上に貢献

    ~腸内フローラと運動能力の関係が明らかに~腸内フローラはヒトの健康に対して大きな影響を及ぼすことが知られていますが、運動能力との関連はほとんど明らかになっていませんでした。今度、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任教授と、アサヒクオリティーア

  • 老化T細胞が老化・炎症を引き起こす仕組みを解明

    ~加齢性疾患の新たな治療法の開発に期待~免疫機能は、病原体やがん細胞などの異物から生体を保護する高度なシステムですが、加齢によって獲得免疫をつかさどるT細胞の機能低下(免疫老化)が起こります。これに伴って、感染症に対する抵抗性が低くなるだけでなく、高齢

  • 後天的なストレスがエピゲノムを介して老化を制御する仕組みの解明

    ~老化におけるエピゲノム(アナログ情報)記憶と細胞のアイデンティティの消失~非常に多くの細胞によって人体が構成されており、全ての細胞が同じDNA配列を持っています。DNA配列は遺伝子やタンパク質の機能に直接影響するため、老化とはDNA配列や遺伝子変異の

  • 体内時計が安定して機能するメカニズムを新たに提案

    ~体積変化が温度変化の影響を相殺している可能性~多くの生物が共通して約24時間周期のリズムを持っている(体内時計)ことが知られているが、周囲の温度が変化しても体内時計のリズムが乱れないメカニズム(温度補償性)は明確にはわかっていない。これまでの研究では

  • 悪玉脂質を産生する腸内細菌が肥満を悪化させる

    ~腸内細菌を介した肥満の発症・悪化メカニズムの解明~ヒトの腸管には40兆個もの細菌が生息しており、それらは「腸内細菌」と呼ばれています。腸内細菌はヒトが合成できない物質を産生し、病原菌の定着を防ぐことなどにより、ヒトの健康に大きく寄与しています。一方、

  • マクロファージは裏切り者!実は肺がんの味方だった

    ~肺胞常在性マクロファージが肺がんの増殖を促すメカニズムを解明~肺胞マクロファージは、正常の肺では最も数の多い免疫細胞の1つです。一方で、肺だけにしか存在しない細胞でもあるため、肺がん環境の実験系を構築することが難しく、肺がん細胞と肺胞マクロファージとの

  • 睡眠中の脳の学習理論

    ~伝達情報量最大化で神経回路の変化・記憶の定着を説明~ノンレム睡眠は脳波中の「徐波」と呼ばれる低周波数成分で特徴付けられます。徐波に対応して、大脳皮質の各神経細胞は発火率が高い状態と低い状態とを遷移することが観察されています。ノンレム睡眠中には、覚醒

  • 新しいメカニズムによる動脈硬化の顕著な退縮

    近年、動脈硬化の治療法として、血清脂質(LDLーコレステロール値や中性脂肪値)の低下治療やカテーテル治療が実用化されていますが、それによる動脈硬化のプラーク容積の減少(退縮)は、わずか数%程度に留まると報告されています。これらの治療法でも改善しない動脈

  • 肥満は痩せても記憶されている

    ~一度太ると神経炎症憎悪のリスクは継続~加齢黄斑変性(AMD)は、最も頻度の高い神経炎症性疾患の一つであり、世界の失明原因の上位を占めています。その発症メカニズムは未だ不明な点が多いのですが、自然免疫を中心とした慢性炎症の関与が重要であることが分かっ

  • 体内時計中枢における細胞内cAMPの機能を解明

    私たちは光や時刻の情報がない環境であっても、およそ24時間ごとに睡眠・覚醒を繰り返します。これは私たちの生体内に体内時計が存在するためです。体内時計はすべての細胞に存在し、その中枢が脳内の視交叉上核に存在することが分かっています。そしてこの生体リズムは

  • 中枢神経を標的とした核酸医薬の副作用の原因と改善法を発見

    核酸医薬は抗体医薬に続く分子標的医薬として注目されています。特に、小児の神経難病の一つである脊髄神経萎縮症を対象とした核酸医薬が日本を含めた40カ国以上で承認されて以降、脳や脊髄といった中枢神経の疾患を中心に臨床開発が急速に進んでいます。一方で、動物実

  • 不快感を誘発するセロトニン神経を発見

    ~セロトニン神経の多様性が明らかに~快感や不快感といった感情は、生物が生きていく上で必要不可欠なものです。抗うつ薬の作用点であるセロトニン神経のうち、背側縫線核セロトニン神経は快情動をもたらすことは複数の研究グループから報告されています。一方で、全て

  • 突発性難聴における動脈硬化の関連性を解明

    ~血流障害による突発性難聴の病態解明の手がかり~今度、慶應義塾大学医学部の都築伸佳共同研究員および大石直樹准教授、東海大学医学部の和佐野浩一郎准教授らの研究グループは、突発性難聴に関する多施設共同後ろ向き観察研究(過去に収集された情報を用いる研究)を実

  • 抗体を作り続ける長寿命細胞を発見

    ~効果が持続化するワクチンの開発に期待~ワクチンで誘導される中和抗体は、ウイルス感染からの防御に必須の働きをします。ワクチンの持続効果は、中和抗体を産出するプラズマ細胞の寿命に依存していると考えられます。しかし、これまでプラズマ細胞の生存を追跡する方

  • 腸内細菌の改善が認知症を予防する可能性

    今度、名古屋大学大学院医学系研究科の平山正昭准教授、大野欽司教授、西脇寛助教らの研究グループは、岡山脳神経内科クリニックの柏原健一院長、岩手医科大学の前田哲也教授、福岡大学の坪井義夫教授らとともに、レビー小体病、パーキンソン病、レム睡眠行動異常症の患者2

  • 細胞の血行性転移の新たな仕組みを発見

    ~世界初、新たながん転移抑止戦略の開発に期待~がんが人類最大の死因である原因は、がん細胞は血管を移動路として使用して活動の場を全身に広げる、いわゆる「血行性転移(以降、転移)」を行う性質によるものです。血管中を循環するがん細胞の多くは毛細血管から血管

  • 過剰なコレステロールを感知しコレステロールの恒常性を維持するメカニズムの解明

    コレステロールは、私たちの身体のすべての細胞の細胞膜の主成分であり、細胞内コレステロールの60%~90%が細胞膜中に存在します。一方、細胞内のコレステロール量は、小胞体という細胞小器官に存在するセンサー(SCAP/SREBP)によって維持されていると考

  • 血中マイクロRNAによって13種のがんを高精度に区別できる事を実証

    ~世界最大のヒト血清マイクロRNAデータベースを公開~今度、慶應義塾大学薬学部の松崎潤太郎教授、東京医科大学医学総合研究所の落合孝広教授らを中心とした、国立がん研究センター、国立長寿医療研究センター、東レ(株)、(株)Preferred Networksなどの共同研究グルー

  • 神経機能を制御するアストロサイトが脳内に広く分布する仕組みを解明

    ~精神神経疾患の新たな病態解明に期待~哺乳類の脳には神経細胞のみならず、それを上回る数のグリア細胞が存在し、神経細胞の活動をバックアップします。中でもアストロサイトは主要なグリア細胞の一種であり、発生・発達期の神経ネットワークの形成等に重要な役割を果た

  • 日本人集団の腸内細菌叢・ウイルス叢の特徴を解明

    ~データベース構築で食生活や病気との関わりを明らかに~我々の腸内には、細菌やウイルスなど数多くの微生物が存在し、腸内微生物叢を構成しています。腸内微生物叢は免疫反応や代謝応答を介して我々の体に大きな影響を与えており、多くの病気との関連が既に示されていま

  • 高齢者の高血圧と温泉利用の関連明らかに

    ~夜間の温泉習慣で高血圧発症抑制に期待~高血圧は病院受診の最大の原因であり、治療期間が長く、医療経済への負担が大きい疾患です。日本では50歳以上の男性及び60歳以上の女性の60%以上が高血圧に罹患しています。厚生労働省からは、65歳以上の高齢者と高血

  • 哺乳類の新しい性決定の仕組みを発見

    ~Y染色体と Sry遺伝子が消失してもオスは消滅しない~ヒトを含む哺乳類のほとんど全ては、男性(オス)はY染色体をもち、Y染色体上のSry遺伝子により性が決定されます。ほんの少数の種において、Sry遺伝子がなくてもオスが生まれる例が報告されていますが、その性決定の

  • 細胞内のコレステロールが炎症や動脈硬化を促進

    動脈硬化は、低レベルの炎症が持続する「慢性炎症」を基盤に生じ、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。高齢化社会を迎えたわが国においても、動脈硬化性心血管疾患は年々増加しています。これまで、血清コレステロール値のコントロールは動脈硬化の予防に重要である事がわ

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、まるふくさんをフォローしませんか?

ハンドル名
まるふくさん
ブログタイトル
糖鎖ブログ
フォロー
糖鎖ブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用