創作ファンタジー小説を書いています。
≪黄昏には遅く、黎明は遠すぎて・・・≫ 「あなたはあなたの望みのために、わたしはわたしの望みのために」 定められた言葉を乗せ、唇が左手首に触れる。 それは失われた誓いの儀式。 精霊と人とが世界を別つ前、精霊たちはそうやって約束の証を刻んだ。 どんなに望んでも、もはや精霊でないわたしにはあなたに証を刻むことなどできない――
「お帰りなさいませ!」転移の魔法陣で研究所に戻ったわたしたちは満面の笑顔を浮かべたレイディに出迎えられた。「ただいま、レイディ。わたしはすぐに出掛けなければな…
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