創作ファンタジー小説を書いています。
≪黄昏には遅く、黎明は遠すぎて・・・≫ 「あなたはあなたの望みのために、わたしはわたしの望みのために」 定められた言葉を乗せ、唇が左手首に触れる。 それは失われた誓いの儀式。 精霊と人とが世界を別つ前、精霊たちはそうやって約束の証を刻んだ。 どんなに望んでも、もはや精霊でないわたしにはあなたに証を刻むことなどできない――
◆ご連絡◆ (2009/9/25更新)「黄昏には遅く、黎明は遠すぎて・・・」を更新しました。最新記事 : 「黄昏には遅く、黎明は遠すぎて・・・ 10」 ―――…
研究所の地下、倉庫よりもさらに深い場所にパルパノの水槽はある。そこへ繋がる扉を開こうとした時、向こう側からレイディの楽しそうな声が聞こえてきた。「パルパノ、も…
黄昏には遅く、黎明は遠すぎて・・・目次[プロローグ] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]――――――――――――…
ここには日記めいたものをちょこちょこと書いていきます。お暇な方だけ覗いていって下さい。※下にいくほど古い日付になります。 入りきらなくなったら古いものから順…
「お帰りなさいませ!」転移の魔法陣で研究所に戻ったわたしたちは満面の笑顔を浮かべたレイディに出迎えられた。「ただいま、レイディ。わたしはすぐに出掛けなければな…
わたしは待っていた。わたしの中で叫ぶ声がひとつに重なる時を。――わたしが望むものは何?その問いかけは小さな波紋を生む。 もう誰も傷付けたくない! …
殺せ!心の奥底から響いたその声は一瞬でわたしの思考を支配した。その声に従ってわたしは一気に踏み込み魔術師との間合いを詰める。素早く顔面へ…
「 ―― 」わたしは短く言葉を呟いた。それはとても単純な、呪文とも呼べぬようなもの。だがその古の言葉はわたしに大きな変化をもたらす。姿に、そして心に。柔らかな…
「カルナ、覚悟はいい?」魔法陣を前にして、ミディルク様は確認するようにそう言った。「・・・はい」覚悟を決めてそう答えたものの、この後のことを考えると気が重い。…
「ディルラルト様には手紙を書いておくわ。あなたはいつも通りに」プリンセスはそう言って立ち上がると、仕事用の机に移動した。慣れた手つきで紙と筆記具を用意すると、…
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