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のんびりとやっている普通の日記です

たまに自分で創った小説とか、株の話とかも載せているんで、時間が空いている時に適当に見に来てください。

hirokki001
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小金井市
出身
伊東市
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2008/09/01

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  • 終わってしまった物語 ~第04話~

    翌日の日曜日、結局会議は決行されることになった。よこちょ前でのいざこざはぽこの仲介を最後になんとか終息されたが、晴哉とマーチの関係を修復することはできなかった。あの後、僕らはよこちょ前で別れて、晴哉が僕を、ぽこがマーチをそれぞれ家に送り届けた。そのときの僕の意識は割かししっかりしていたのだけれど、やはり自殺しそうになったというのが気にかかっているようで、晴哉とぽこは一人で帰ることを許してくれなかった。 晴哉と二人でアパートに戻ると、緊張の糸が切れたかのように僕は玄関先で倒れてしまった。晴哉は僕を布団に運び、めんどうを見るためにそのままアパートに泊まるにした。僕が眠っている間、晴哉はぽこに..

  • 終わってしまった物語 ~第03話~

    僕の喉元を逸れていった包丁は晴哉の頬を切っていた。真っ赤に染まっていたぽこのハンカチが晴哉の血だって気付いたのは救急車が到着した後だ。ぼんやりと最後に見た光景は僕が切った晴哉の傷とそれを心配するぽことマーチ、そして僕を抱えて横にさせた救急隊だった。その後は眠ってしまったらしく、次に覚えているのは病院のベッドに横になっているときだ。隣には年が行った男の医者が座っていた。 腕の切り傷や、首の締め付け後。たくさんの真新しい傷跡がなぜか僕の体には残っていた。医者は僕の体よりも心のほうを心配しているようで幼稚園児でもわかるような簡単な質問から今の僕のことについてと色々なことを尋ねてきた。しばらく眠..

  • 終わってしまった物語 ~第02話~

    晴哉から電話がきた時に感じた予感はまたたく間に現実となった。マーチのことを思い出してあの後少し憂鬱になりもしたが、そんなものとは比較にならない。ミーに会わなければならないという恐怖は日を増すごとに感情を黒く染め上げていき、晴哉に意気込みを見せていた自分をすぐに消して、僕は事件後のような廃人に近い姿に戻っていた。 あれから数日の間、学校にいるときはほとんど人と口をきかないようにしていた。厚かましい言い様だが、ミーの存在は僕を対人恐怖症にまで陥れた。誰かと会話をすると何故かミーの顔が浮んでしまう。そのミーは晴哉の別荘で見せた鋭い目つきをしていて、話す声までもミーのものとまったく等しい。僕はま..

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