終わってしまった物語 ~第04話~
翌日の日曜日、結局会議は決行されることになった。よこちょ前でのいざこざはぽこの仲介を最後になんとか終息されたが、晴哉とマーチの関係を修復することはできなかった。あの後、僕らはよこちょ前で別れて、晴哉が僕を、ぽこがマーチをそれぞれ家に送り届けた。そのときの僕の意識は割かししっかりしていたのだけれど、やはり自殺しそうになったというのが気にかかっているようで、晴哉とぽこは一人で帰ることを許してくれなかった。 晴哉と二人でアパートに戻ると、緊張の糸が切れたかのように僕は玄関先で倒れてしまった。晴哉は僕を布団に運び、めんどうを見るためにそのままアパートに泊まるにした。僕が眠っている間、晴哉はぽこに..
2010/01/29 13:24