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ヒロノ用紙 http://hirokkisec.seesaa.net/

のんびりとやっている普通の日記です

たまに自分で創った小説とか、株の話とかも載せているんで、時間が空いている時に適当に見に来てください。

hirokki001
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小金井市
出身
伊東市
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2008/09/01

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  • あとがき

    こんにちは。自分のブログに自作小説を載せる哀れ人ことヒロユキです。こんな小粋なダメ男ですが、それでも将来は「一冊本を出版するぞ」という志の低い目標を持っております。まだまだ、文章も構成も内容もひどいものですが、応援しておいて下さいませ。 さて、「終わってしまった物語」のあとがきということで、いったい何人読者が生きているのか不明なものですが、それでも最後まで書いた作品ですので、きちんと締めたいと思っています。 このタイトルが微妙な物語、実のところ話の構成を考える段階からかなり不安定なものでした。実際、「物語」の起承転結のうち、結のケツの部分が「終わってしまった物語」にあたるので、ど..

  • 終わってしまった物語 ~エピローグ~

    さて、この物語も終焉まで残り僅かとなりました。改めてここまでの文章を読んで下さった方々にはお礼を申し上げたいと思います。そして、たいへん途中ながらもこれが最後の話となることをお詫び申し上げます。この先がどうなるのか、それを語れない理由に関しましては、この話が完結するまでにはご理解いただけると思っております。 さて、時間もあまりありませんので、少しだけになりますが続きを話しましょう。 つまらないとお思いになられるかもしれませんが、あの日以降、僕らがミーと対面することはありませんでした。裁判の席で遠くからミーを確認することこそありましたが、そのときに何か話をしたり、また裁判のときに証言を..

  • 終わってしまった物語 ~第13話~

    別荘での事件後、拘置所では生活に必要なものを持ち込むことができると聞かされた。生活品は一応、拘置所内の購買部でも買うことができるらしいのだが、最低限のものしかない。ミーが警察に連行された後、マーチが警察を通しながらミーの家族に事情を連絡し、ミーの部屋から着替えや化粧品などを持ってくるように頼んだ。 だから、ミーがいつものような格好をしているのだと、僕は当然のように思い込んでいた。 勇気を持って引いた重い扉の先に待っていたその人が、いったい誰なのか、初めはまったくわからなかった。 分厚い透明な壁が部屋を二つに区切っていて、壁の中央に一カ所円形に散らばる小さな穴がいくつも開いている。..

  • 終わってしまった物語 ~第12話~

    突然こんな手紙渡してごめんな。どうしてもミーに言っておきたいことがあって、ずるいかとも思ったけれど手紙を書いた。本当は口でちゃんと伝えられればよかったんだけど、今はまだそれができそうにない。なんか俺らしくないかな、こういうのって。 ミー、お前はいつだって誰にでも優しかったよな。初めてお前に会ったときはやばいくらいに緊張していた。かわいくて、健気で、マーチの隣で笑っているミーばかりを見ていた。タイトーや晴哉に親切にしているミーに嫉妬したり、ミーの些細な行動が目に付くとなんとなく嬉しく思えた。こういうのを書いていると色々昔を思い出す。俺らが出会ったことや、あの日の電話で好きだって言ったこと。..

  • 終わってしまった物語 ~第11話~

    「おはよう、タイトー」 警察署の裏にある拘置所の前で、晴哉、ぽこ、マーチがどこか遊びに行くかのように楽しそうに談笑していた。場違いな様子に少し驚いたが、特別気にすることでもない。 「直木は?」 「まだ来てない。たぶん遅れるんだろ」 「ねぇ、晴哉君。時間、大丈夫なの?」 遅れるという言葉を聞いたからか、マーチが割り込む。 「平気平気。時間厳守みたいのないから。警官も呼んでないし」 「そう。ミーちゃん元気にしてるかな」 「ああ、早く会いたいよな。今日のこと知らないから驚くぞ、あいつ」 晴哉とマーチの輪の中に入れずに、僕はただ話を聞いていた。二人が仲良く話しているのがちょっと..

  • 終わってしまった物語 ~第10話~

    町外れは変わらず静かでなんとなく悲しくなる。ひょっとしたらこの辺りだけが特別静かなのかもしれないけれど、それにしたって賑わいというものが一切ないさっぱりした夜道からは、幸福というものは感じられない。 引っ越してきた初日の夜、食材を買いにスーパーに行ったときも確か同じようなことを考えた。自転車のペダルを漕ぎながら進んでいく道は、住宅があちこちに入り組まれた迷路のようだったので気味が悪かった。その節々に設置された外灯が道を知らせる目印のように白く輝いていて、僕のように迷子になりかけた蛾の群れがその周りを飛び交っていた。 いくつも角を曲がっても同じような道が続くばかりで本当に迷ったのではな..

  • 終わってしまった物語 ~第09話~

    空が徐々に暗くなっていく中、僕とマーチはただ二人よこちょに取り残されていた。よこちょを出ると晴哉と直木は用事があるからと言って二人して町の中に消えてしまい、二人がちょうど見えなくなったあたりで、今度はぽこが行く所があるからと言って僕の肩を叩いて駆けて行った。 町角に消えてしまったみんなの軌跡を見つめながら、特に何も考えず呆然としていたのだが、ふと隣にいるマーチが何も言わないのが気になった。僕よりも顔半分くらい背の低いマーチを横目で見下ろすとマーチも同じようにぽこが曲がって行った角をなんとなく見ているようだった。その表情がどこかもの寂しげだったので僕は声をかけたほうがいいのかもとか考えてい..

  • 終わってしまった物語 ~第08話~

    夕方になって、ようやく僕らはよこちょを出た。 予想通り、ぽこが立ちあげた提案に誰も意見を言うことはなかった。本題が三時前に終わっていたのを考えるとなんとも不毛な時間を過ごしたものだ。みんながずっと黙りこくっていたわけじゃないけど、意見のどれもがミーに言うには説得力が欠けてたり、嫌味に繋がってしまったりと欠点が見つかって不採用になるばかりだ。それでも、言いたいことなど何もないって高を括っていた僕が文句を言う筋合いはないのだけれど。 ミーに言うことなど何もない。というより、僕らがミーの為になろうとするなんてお門違いもいいところだ。別荘でミーを騙して、警察に突き出したのは僕たちなんだから。..

  • 終わってしまった物語 ~第07話~

    三時を過ぎるとがらがらだったよこちょにも客が増えていった。もともと食事所としてはいまいちだが、喫茶店としてはかなりいい方だ。値段が安いというのも売りではあるが、季節が変わるごとに変化するデザートや多種多様な特製ジュースなど味のバリエーションに飽きることがない。さらにいうと、今まで一度も失敗と思える品に出会ったことがない。パイナップル、ようなし、さくらんぼにマンゴー。どういうルートで入手しているのかわからないが安全で格安なフルーツを加工してジュースにしたりアイスクリームに混ぜ込んだり、もっと手を加えてゼリーにもしている。その全てが値段以上の見た目を感じさせ、とにかくおいしい。 メニューには..

  • スーファミか!

    すみません。今日ちょっと相棒のポメラくんを覗いたら、オワタ語りの12、13話、エピローグががっつり消えていました・・・。 うわわわわ、どうしよう。みたいな感じで、かなり困ってます。 そういうわけで、書き直さなきゃいけないので、来週は休みを貰うかもしれません(汗) なるべく、休まないように頑張りますので、もし休んだ場合はご了承下さいませ(;_;)

  • 終わってしまった物語 ~第06話~

    今更こんなことを言うのもどうかと思うが、以前の僕から見たミーと秀は周りを嫉妬させるくらい熱い恋仲だった。その間柄は秀のはつらつとした笑顔と隙のない完璧なエスコートにあり、対してミーのささやかな微笑みと優しさを享受する心構えにあった。つまるところ、互いの攻守のやりとりが絶妙にうまくいっていたのだ。その熱い美男美女の思慕劇を僕らは最前席で嫌ほど見せられ、二人の些細なやりとりが発覚するたびにぽことマーチがミーに事情聴取していた。僕ら男性陣もマーチやぽこから煽りを受けて秀に話をよく聞いていたが、「二人だけの秘密だから」といつもまともな返事をしてくれなかった。ミーの方も秀と一緒で、二人がかりでも情報は..

  • 終わってしまった物語 ~第05話~

    ちょうど昼過ぎぐらいに僕と晴哉は一番乗りで喫茶店よこちょに着いた。よこちょの前に来るなり晴哉は顔色を変えてマーチに告白したときの状況を再び要求してきた。何かに気付いたような晴哉の姿から前日のマーチとのトラブルを憂いているものだと思ったので、今朝の続きを求められたときは少し腹が立った。 にやけた顔でしつこく詮索してくる晴哉を無視して、僕らはみんなより先によこちょの中に入った。 喫茶店とは名ばかりでよこちょには食べ物がほとんどない。デザート系や菓子類は豊富だけれど昼ご飯を食べるにはよこちょでは物足りない。だから昼時の今時分、店内は閑散としていて、真剣な話し合いには最適の場となる。 十..

  • 終わってしまった物語 ~第04話~

    翌日の日曜日、結局会議は決行されることになった。よこちょ前でのいざこざはぽこの仲介を最後になんとか終息されたが、晴哉とマーチの関係を修復することはできなかった。あの後、僕らはよこちょ前で別れて、晴哉が僕を、ぽこがマーチをそれぞれ家に送り届けた。そのときの僕の意識は割かししっかりしていたのだけれど、やはり自殺しそうになったというのが気にかかっているようで、晴哉とぽこは一人で帰ることを許してくれなかった。 晴哉と二人でアパートに戻ると、緊張の糸が切れたかのように僕は玄関先で倒れてしまった。晴哉は僕を布団に運び、めんどうを見るためにそのままアパートに泊まるにした。僕が眠っている間、晴哉はぽこに..

  • 終わってしまった物語 ~第03話~

    僕の喉元を逸れていった包丁は晴哉の頬を切っていた。真っ赤に染まっていたぽこのハンカチが晴哉の血だって気付いたのは救急車が到着した後だ。ぼんやりと最後に見た光景は僕が切った晴哉の傷とそれを心配するぽことマーチ、そして僕を抱えて横にさせた救急隊だった。その後は眠ってしまったらしく、次に覚えているのは病院のベッドに横になっているときだ。隣には年が行った男の医者が座っていた。 腕の切り傷や、首の締め付け後。たくさんの真新しい傷跡がなぜか僕の体には残っていた。医者は僕の体よりも心のほうを心配しているようで幼稚園児でもわかるような簡単な質問から今の僕のことについてと色々なことを尋ねてきた。しばらく眠..

  • 終わってしまった物語 ~第02話~

    晴哉から電話がきた時に感じた予感はまたたく間に現実となった。マーチのことを思い出してあの後少し憂鬱になりもしたが、そんなものとは比較にならない。ミーに会わなければならないという恐怖は日を増すごとに感情を黒く染め上げていき、晴哉に意気込みを見せていた自分をすぐに消して、僕は事件後のような廃人に近い姿に戻っていた。 あれから数日の間、学校にいるときはほとんど人と口をきかないようにしていた。厚かましい言い様だが、ミーの存在は僕を対人恐怖症にまで陥れた。誰かと会話をすると何故かミーの顔が浮んでしまう。そのミーは晴哉の別荘で見せた鋭い目つきをしていて、話す声までもミーのものとまったく等しい。僕はま..

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