『「名探偵」に名前はいらない (講談社文庫)』を読んだよ。名探偵なのにデブ?関川夏央の書き物は小説なのかエッセイなのか、微妙な感じのものが多いような気がするんだけど、本書は冒頭からはっきり小説だと分かるもの。そして、探偵が主人公なのは分かっていたけど、いきなりハードボイルド風。関川夏央の印象だと、どちらかと言うとコロンボとか金田一耕助をイメージしていたんだけど、そうではなく。あっ、中途半端にハードボイルド風かも。その探偵さんが扱う事件が4件。ハードボイルドだから、酒、女、暴力という三点セットは一応揃っているんだけど、やっぱり主役がそれっぽくない。なんせ、「ええ探偵です。おまけに運の悪いことに名…
『放送禁止歌 (知恵の森文庫)』を読んだよ。皆が思考を放棄。森達也のドキュメンタリーは面白い。普段に耳にしている言葉をあまり理解していなかったりすることがよくあるけれども、今回のテーマの「放送禁止歌」もその一つかもしれない。そもそも、「放送禁止歌」って何なんだろう。誰がどういう基準・根拠で決めたんだろう…と考えるとわけわからん。 筆者も同様な疑問を感じたのだろうけど、それをドキュメンタリー番組にするという危険?な企画を起し、各方面と折衝していく中で、「放送禁止歌」とは何かに迫っていく。最終的にはその番組は放送されることになるんだけど。前半は「放送禁止歌」になった楽曲やその歌手を追っていく。どう…
『生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書)』を読んだよ。図書館界の重鎮らしい。図書館関係の本を少しずつだけと読み続けているけど、「生きるための」っていうちょっと重そうな形容詞がつく本書。新刊だったから、それほど深く考えずに読み始めたけど、そもそもの図書館の有り様を幾つかの事例を中心にまとめているよ。前半は戦後直後からの図書館の有り様を考えて、実践していった図書館関係者の話。主に、子供の読書環境についての活動。それは戦前の教育からの脱却でもあり、一人ひとりが生きていくために知識を取得し、考えていくための読書を目指す。題名の「生きるための」とは、そういうこと。そして、副題の「一人ひと…
『リーダーシップ入門 (日経文庫)』を読んだよ。エクササイズが必要。前回の同様に夏休みの宿題の中で参考文献として紹介されていたものが本書。新書版だけど、それなりの内容で分かりやすいとのこと。そして、前回の組織開発の続きという位置づけ。その組織開発のうちのソフト的な側面が人の問題。その中でもリーダーシップって、職位の問題にも絡んできて、重要なキーワードになるのだと思う。まずは、先入観の解消から。リーダーシップというと偉人?という連想になるけどれも、そうではなく、誰でもがリーダーシップを経験することができるし、発揮することもできるということ。ポイントは、偉人も生まれつきそうだったのでなく、いろいろ…
『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる (光文社新書)』を読んだよ。やっぱりY理論。夏休みの宿題をやる中で、参考文献として紹介されていた本書。新書だけど、内容も質もよいということだったので、手にとってみる。もちろん、テーマにも興味があったわけで、組織というものを、ハード的にもソフト的にも考えてみたかったから。そして、本書に書かれていることは、ハードとソフトの両面だけれども、やっぱり重要なのはソフト。組織開発といっても、組織の構造とかについては、ほとんど言及していないということもあるから。いや、ハードといえば、組織構造の他に制度などもハードと言える。それでも、やっぱりソフトが重要。特に、…
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