『大いなる決断 (講談社文庫 や 2-1)』を読んだよ。高度成長期の原点。柳田邦男のノンフィクションが好き。しばらくは交通事故関係が続いていたけど、今回は経済。戦後の混乱期を乗り越え、日本の経済人はそこからさらにホップするために、どんなことをしてきたか、そして、どんな結果になったのか。様々な人物を取り上げて、詳細にルポしているよ。そして、時代は昭和三十年代。では、どんな人物、企業、業界が登場するか。まずは、松下電器の松下幸之助。東洋レーヨンを代表する合成繊維産業。国民車として開発されたスバル360。日本企業として石油の採掘事業を興したアラビア石油。はたまた、石油化学コンビナートの構築とか、経団…
『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 (中公新書)』を読んだよ。東京ワンダーランド。今回もある意味で紀行文と言えると思うけど、グルメや温泉は無し。東京の地形や歴史的遺跡、建物などを訪ねて歩く旅。散歩じゃすまないレベルのものもあるけど。ちょっと、ブラタモリ風かな。タモリとの差異は、地図を読み解きながら…という点か。では、どんな歴史散歩になるのか。 まずは公園編。上野公園の変遷が大きな話題になっていたけど、自分が気になったのは芝公園。増上寺を中心として、明治初頭から公園に指定されていたけど、日本国憲法第89条により、社寺所有地を公園として管理することが不可能となったことで、公園の指定区域が大幅に減…
『フーテンのマハ (集英社文庫 は 44-3)』を読んだよ。美術史小説というカテゴリがあるのか…。紀行文は嫌いじゃないので、あれこれ目に入ったものを読んでいるけど、今回は以前に読んだ本に紹介されていたもの。何の本だったか忘れたけど。 もうひとつ気になったのは、「原田マハ」という著者。本屋に行くとこの名前をよく見かけるようになったから。まずは冒頭で、旅が好きだ。「移動」が好きなのだ。移動している私は、なんだかとてもなごんでいる。頭も心もからっぽで、心地よい風が吹き抜けていく。と筆者。そう、コレコレ。自分も乗り物好きと称しているけど、本質的なところでは「移動」が好きなのかもしれない。いいなぁ~、あ…
『完訳 ロビンソン・クルーソー (中公文庫)』を読んだよ。単なる冒険譚ではなく。少年少女向けの正しい読み物として児童書が出ている本書。自分はどうだったかというと読んだ記憶は無し。孤島に漂流されて、後にフライデーという黒人を仲間にして、なんとか島を脱出する…めでたしめでたしというイメージ。そして、漂流モノが好きだから、いよいよ、この有名な物語を読んでみようかという感じになったわけ。では、どんな物語だったのか。 前半はある島に漂着し、生活を定着させるという物語。難破船から荷物を引き上げるのも一人ではままならず。とは言っても、貴重は物資は無駄にしてはならずということで、創意工夫が始まる。そして、寝床…
『組織デザイン (日経文庫)』を読んだよ。組織を理論的に考える。前回の『組織戦略の考え方』と同じ筆者。しかも、テーマも同じく「組織」。『組織戦略の考え方』は雑誌の連載記事ということもあり、内容的には柔らかめ、かつ事例も多く、実践的だったのに比較し、本書は理論的に組織を分析するという感じ。だから、ビジネス上のヒントを得ようと思ったら、両方を読んでおいた方がいいかも。理論の開始は定義から。本書では組織デザインを、「組織を設計する」という作業は、分業を設計し、人々の活動が時間的・空間的に調整されたものになるような工夫を施すことであり、そのようにして出来上がった分業と調整手段のパターンが組織デザインで…
『組織戦略の考え方 ――企業経営の健全性のために (ちくま新書)』を読んだよ。システマチックに考えてみよ。読みたい本リストの1冊『組織デザイン』をこの年末年始の休みに読むことを急に思い立って、図書館を探してみたけど、取り寄せる時間がなく、断念。その代りにと同著者の本書がkindle版で出ていたので、買ってみる。便利な世の中になったもんだ。初出は雑誌「プレジデント」。だから、ビジネスパーソンが気になる話題を上手くまとめて、提供したなというイメージの本。自分的にも、「はぁ、そうだな。」、「これ、あるな。」とか、かなりの部分で納得できる話題が多かったから。まずは、官僚制組織について。「官僚的」ってい…
『0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力』を読んだよ。『ゼロ・トゥ・ワン』?クリエイティビティやイノベーションなどの「創造性」に関する本はたくさん出ているよね。そう、それだけ皆が注目し、どうしたらイノベーションが起こせるだろうかと、日々考えている人が多いわけ。自分もその方面にはかなり興味があるわけだけど。 そして、筆者が考える思考法が「問いかけ力」であるということ。筆者は、<>「どうすれば日本で働く人に、“問いかけ”を通じて自由に発想してもらうことの楽しさや価値を伝え、行動を起こすきっかけをつくることができるだろうか?」<> という“問いかけ”を自分に与えて本書を書いたのだとか。この問いの立て…
「ブログリーダー」を活用して、りすじぃさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。