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活字中毒者地獄のりす蔵 https://risuji.hatenablog.jp/

本を読まずにはいられない。本を読む時間は、通勤電車の中だけ。もだえ苦しみながらの読書生活。

りすじぃ
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2008/08/23

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  • あやしい探検隊 不思議島へ行く/椎名誠

    『あやしい探検隊 不思議島へ行く 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ』を読んだよ。本当に不思議だらけ。椎名誠のあやしい探検隊シリーズ第3弾。今回は島巡り。もちろん、浜辺で天幕が張れれば、そこで焚き火キャンプをするのはあやしい探検隊のご定番。とは言え、初出は週刊宝石の旅ルポものだから、週刊誌の編集者とカメラマンが同行するのが基本なので、今までの東ケト会的なアヤシサはトーンダウンする。週刊宝石的に怪しいのは、やっぱりニンゲンということになりそうで、今回は島にいる人のアヤシサが満載という感じ。では、どんなタンケンだったのか。まずは、いつもと違うキャンプ地の状況。場所は神奈川県の猿島。こういうキチンと管…

  • スギナの島留学日記/渡邊杉菜

    『スギナの島留学日記 (岩波ジュニア新書)』を読んだよ。教材の質。『未来を変えた島の学校』を読んだ際に、参考文献として掲載されていた本書。副読本として良さそうだと思っていたので、読みたい本リストに上げていたんだけど、サックリ読めそうだったので、すき間的に読んでみる。本書の筆者は、隠岐島前高校の生徒だった渡邊杉菜氏。そして、島外からの入学者。『未来を変えた島の学校』に書かれていたように、隠岐島前高校の島外生徒を積極的に受け入れるという方針のもと、入学したひとり。そして、3年間の高校生活で様々なことを体験していく。そして、本書はその記録。筆者以外にも、関わった人物も筆を取り、1冊にまとめているよ。…

  • コンビニ人間/村田沙耶香

    『コンビニ人間 (文春文庫)』を読んだよ。これも普通だと思う。村田沙耶香氏の第155回芥川賞受賞作。タイトルと表紙に惹かれて気になってはいたんだけど、早くも文庫版が登場したので、遅れてはならじと図書館予約。お陰で、早めに読むことができてめでたし。さて、この作品、なんと申し上げていいやら。中盤から急展開することになり、このままでは嫌だなとハラハラしていたけど、自分の落ち着けるにたどり着き、ホッとしたところ。でも、気持ちがわからなくないでもないので、なんで人間て、こうも愚かな面を内在しておるのか…と憤ってみたり。多様性の時代なんて言われているけども、それはやっぱり建前の世界なんだと、改めて認識させ…

  • 池袋ウエストゲートパーク/石田衣良

    『池袋ウエストゲートパーク』を読んだよ。自分の知らない世界…。作家石田衣良氏のデビュー作が本書。表題の『池袋ウエストゲートパーク』の他に3作品。以前に『美丘』を読んだことがあったけど、甘酸っぱい青春小説っていうより、芯の通った生き様小説という感じだったかな。今回もそんな感じではあるんだけど、もう少し社会的な要素が取り込まれ、物語が展開していく。主人公はマコト。地元の工業高校卒。池袋西口で果物店を営む母親と同居。たまに店の手伝い。日頃の居場所は池袋西口公園。そこに集う若者たち。ヤバイ商売に手を染める女たち。それに群がる男たち。警察には言えないようなトラブルは起こる。マコトは仲間たちを使って、トラ…

  • 陰陽師 飛天ノ巻/夢枕獏

    『陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫)』を読んだよ。博雅はよい漢。陰陽師シリーズの第2弾。第1弾が面白かったので、この第2弾はだいぶ以前にkindle本で購入済み。積読状態だったけど、やっとこの度読了。 そして、今回も安倍晴明と源博雅の名コンビによる事件解決の物語集。いつものように晴明の謎解きは圧巻だけど、それはもうこの物語の前提条件になっているよね。さらに、それぞれの物語の面白さに加えて、彩りを添える描写もいい感じ。例えば、博雅が晴明宅を訪れる際のシーン。繁るにまかせているようにも見えるが、よくよく眺めてみれば、薬草として利用できるものが多い。博雅自身にはわからないが、意味のないように見える他の草…

  • 人生がおもしろくなる! ぶらりバスの旅/イシコ

    『人生がおもしろくなる! ぶらりバスの旅 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。バス旅はローカル色が現れる。このところ、旅もの本が続いているけれども、特に深い意味はないんだけど、やっぱりつい手に取ってしまうということなのかと自己分析しているところ。で、今回はバス旅。日本国内のバス旅もローカル色が豊かで楽しいはずだけど、世界に目を向けてみると、これまた様々なバス旅があり、その土地土地の文化が色濃く反映されるのがバス旅なんじゃないかと思うほど。もひとつ驚いたのが筆者が男性だったこと。だって、「イシコ」だから。しかも、籍を入れていない妻がいるし。いや、男性でなければ、こんな旅はできないし、妻子があっても、こん…

  • 考えるヒント/小林秀雄

    『考えるヒント』を読んだよ。考える以前に理解が…。小林秀雄の著作の中では最も有名なものと思われる本書。自分が本屋に通い始めた頃から、文春文庫の棚には必ず見かけたものだし、この黄色の表紙はシンプルだけどインパクトがあるよね。そんなわけで子供の頃から気になっていた本書。どうして手を付けていなかったかというと難しそうだな…という印象から。では、実際はどうだったか。そう、やっぱり難解。特に、「考えるヒント」と書かれた括りの部分では、頭にスッと入ってきたのはそれぞれの小文の冒頭部分だけ。あとは、一気に難しくなり、最後は???で終わる感じ。これは辛い読書。 そして、中間の「四季」という括りの部分では、難解…

  • 旅作家が本気で選ぶ! 週末島旅/小林希

    『旅作家が本気で選ぶ! 週末島旅 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。島国だから島の良さが分かるのか?本屋の平台でたまたま見つけた本書。旅ルポものは嫌いではないので、手に取ってみる。テーマは“島”。ちょうど、NHKで南硫黄島の生態系調査の番組を見たばかりでもあったので、あぁ島もいいな…と感じていたところ。ただ、島となると、基本は船での移動だから、天候が不順になると、週末だけでヒョイと行ってくる気になるかは疑問があるが…。 で、本書は旅作家の小林希氏が自身が訪れたことがある60の島々のうちから、10島を選んで紹介したもの。それぞれの島にそれぞれのテーマをつけた紀行文。まずは、島旅の良さって何だろ…という…

  • 日本国の研究/猪瀬直樹

    『日本国の研究 (文春文庫)』を読んだよ。日本国の本質は変わっていないような…。猪瀬直樹氏の著作は継続的に読んでいこうと思っているけど、読みたい本が次々と登場する中で、後回しになりがち。そのうちに、図書館からも無くなり、kindle本にもならなければ、読めなくなるという焦りもあり…。ということで、文庫版としては1999年3月発行の本書。発表は1996年の雑誌「文藝春秋」に。さて、本書で何を筆者が訴えるのか。基本的には、当時の行財政改革の行方について。とは言っても、結局は補助金行政のあり方なんだろうか。その事例として、冒頭の第一部では、朝日連峰の林道建設と長良川河口堰の建設を巡って、繰り広げられ…

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