2016年4月
恋の終わりのその瞬間は いつも出会った頃のときめきによく似て心臓が一度 「トクン」と音を鳴らすあの夏の海のさざなみのように ゆるやかで静かに 滑るように見つめ合う 二人微笑みを返す 男と女君の背中に手を回しても君が見つめる瞳の先に 僕が存在しないように蜉蝣が飛ぶ 鈍色の空の下大地は震え 君の声も届かない少しだけ冷たい君の右手が僕の頬を撫でる始まりのない 恋の終わり蜉蝣が飛ぶ 鈍色の空の下大地は震え...
左手に巻かれたゴールドブロンズの文字盤を走る秒針待ち焦がれる時はながく煙と微睡みに揺れる沈黙のマッカラン目の前を過ぎ去る 君の横顔は果てしなく遠い あの砂丘の彼方にみた蜃気楼のようにいくら手を伸ばそうと 手にいれることはない果てしなく深い あの夜の果てにみた口づけのように時は過ぎ 面影にも翳りが走る君は傷つき やがて 癒える悠久の時は流れもう一度 同じ物語を語ろうとするわたしの目はきっと涙が溢れ出...
2016年4月
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