chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
レビューブログ【レブログ!】 https://reblog.hateblo.jp

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書のレビューが5000件以上! レビューは毎日更新します。

ファン意識や世論に流されず、 自分の感じた感想を正直に伝えたいと考えています。

D.IKUSHIMA
フォロー
住所
兵庫県
出身
未設定
ブログ村参加

2008/06/18

arrow_drop_down
  • 半分の月がのぼる空

    劇場版 半分の月がのぼる空Amazon病院での生活に退屈していた高校生が 同世代の入院患者と親しくなっていく話。 よく言えば初々しい青春が味わえるが、 悪く言えば非常にありがちな設定と 王道のストーリーで構成された平凡な内容。 終盤に少しひねった展開が用意されているが、 そこまで凝ったトリックではなく、 斬モンながら驚きや感動には至らなかった。

  • スマホを落としただけなのに<2023年公開韓国映画版>

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81640988 同名の日本映画をリメイクしたもので、 スマートフォンを落としたことがきっかけで さまざまなトラブルに見舞われていく話。 日本版とはほとんど共通点のない筋書きだが、 個人情報が詰まったスマートフォンを乗っ取られ、 プライバシーをすべて把握されたり周囲との衝突を生んだりと 好き放題やられてしまう点はリアルな怖さがある。 ただ、映画としては妙にテンポが悪かったり ややこしくてわかりにくい部分があったりと、 観ていて疲れる仕上がりだったように思う。 映像のクオリティは迫力は十分なので もう少しコンパクトに収めて欲…

  • ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!

    ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! (吹替版)Amazon発明家のウォレスと愛犬グルミットが ドタバタ劇を繰り広げるシリーズで、 畑を荒らすウサギを駆除するサービスをしていたウォレスが 彼らを無害化する画期的なアイデアをひらめく話。 30分ほどだった過去シリーズと違って 初めて映画として作られた長編作品で、 動きや映像のクオリティは相変わらず素晴らしいのだが、 ストーリーが意外とシリアスな味付けなのと ウォレスとグルミットがずっと離れ離れなのが辛い。 あくまでコメディとして笑える程度の世界観や 2人の掛け合いが楽しめるようにして欲しいのだが、 ホラーの王道的な展開が続くので 本作に期待す…

  • マンダロリアンとグローグー

    STAR WARS マンダロリアンとグローグー【購入者限定特典:スマホ・PC壁紙データ2種付き】 (外国映画)作者:ジェフリー・ブラウン実務教育出版Amazonドラマ「マンダロリアン」を題材にしたパロディ作品で、 マンダロリアンとグローグーとの交流を描いた絵本。 「ダース・ヴェイダーとルーク(4才)」や 「ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア」と同じパロディ絵本シリーズで、 グローグーはもともと赤ん坊のキャラクターなので 過去作品のような架空の子供時代ではないものの、 期待通りのほのぼのした作風が楽しい。 本編に出てきた登場人物や世界観と 子育てでよくあるシチュエーションをうまく絡め、 グロ…

  • ランボー 最後の戦場

    ランボー 最後の戦場 (字幕版)シルヴェスター・スタローンAmazon「怒りのアフガン」に続くシリーズ4作目で、 紛争地域の村人を助けたいという平和団体に 現地で暮らすランボーが手を貸す話。 前作から実に20年ぶりの続編ということもあり、 かなり年老いてしまった主人公でどうなるかと思ったが、 序盤から非常にテンポがいい上に 調子に乗っていた奴らに冷水を浴びせる展開で気持ちいい。 戦闘でのグロテスク表現にも容赦がなく、 敵味方ともに相当な殺戮シーンが繰り広げられる。 スカッとするアクション映画が観たい人にはオススメ。 【関連作品のレビュー】 ランボー(1982年公開作品) ランボー 怒りの脱出 …

  • 転がれ!たま子

    転がれ!たま子 スペシャル・エディション [DVD]山田麻衣子Amazon鉄かぶとをかぶった変わり者の少女が 大好きな甘食を手に入れるために試行錯誤する話。 「嫌われ松子の一生」のような独特な雰囲気の導入部で 登場人物の個性的なキャラクターも悪くないように思うが、 全体的に淡々としているばかりで面白さが感じられず、 ストーリーにもあまり入り込めなかった。 周囲から浮いている主人公の魅力が 観ている者にだけは伝わってくるのかと思いきや、 結局、最初から最後までずっと退屈な内容だった。

  • 経営12カ条 経営者として貫くべきこと

    経営12カ条 経営者として貫くべきこと (日本経済新聞出版)作者:稲盛和夫日経BPAmazon今や大企業となった京セラやKDDIの創業者であり、 倒産した日本航空(JAL)の再建に尽力した稲盛和夫が 経営者として掲げてきたポリシーを解説したもの。 200ページなので割と短時間で読み切れるボリュームだが、 ひとつひとつのポリシーにかける熱意が素晴らしく、 その方針を掲げる理由と意義、懸念点などが丁寧に語られている。 弱小状態から一流企業に押し上げてきた実績があるだけに 経営者としての視点や考え方に説得力があり、 どうすればビジネスが成功するかの勘所がわかる。 企業の経営者や管理職に限らず、 成果…

  • いきものがたり<1巻>

    いきものがたり(1) (モーニングコミックス)作者:松本ひで吉講談社Amazon世の中のいろいろな生き物の不思議な生態を紹介したもの。 コンセプトは「ざんねんないきもの事典」とほぼ同じだが、 コミックエッセイで鍛えられた作者だけあって マンガとして読みやすく、楽しみながら学べる内容。 本書で知った生き物を詳しく調べてみたくなるので 動物に関する雑学のとっかかりとして読みたい1冊。 【関連作品のレビュー】 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい 何もなかった 十月十日も毎日たのしい

  • 株式会社マジルミエ<1~8話>

    株式会社マジルミエファイルーズあいAmazon就職活動がなかなかうまくいかない主人公が 怪物退治に魔法少女を派遣する会社に入社する話。 多くの作品で社会奉仕の形になっている魔法少女が 害虫駆除業者のように派遣される設定が新鮮だし、 魔法をソフトウェアのように開発する弱小企業が 競合他社と対等に活躍していくのも面白い。 敵として出てくる怪物が増えたり大きくなるだけで あまり攻撃してこないのは緊迫感に欠けるが、 落ちこぼれだった主人公が 適性を活かして活躍する展開も気持ちよく、 それぞれのキャラクターを応援したくなる作品。 【関連作品のレビュー】 株式会社マジルミエ(マンガ)

  • ヴェノム:ザ・ラストダンス

    ヴェノム:ザ・ラストダンスTom HardyAmazon「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」に続くシリーズ3作目で、 シンビオートを作った邪神を解放する鍵をめぐって ヴェノムたちが正体不明の怪物に追い回される話。 前作までの登場人物やストーリーとのつながりが強いので あくまでシリーズファン向けの内容となるが、 無駄なシーンが多くて退屈だし、ヴェノムの戦いぶりも食傷気味。 クライマックスは妙に安っぽいありがちな展開と 本作独自の見どころといえる部分がない。 1作目で感じたような興奮はなく、 映画としても中身が薄くて期待ハズレだった。 【関連作品のレビュー】 ヴェノム ヴェノム:レット・ゼア・ビー・…

  • スマホを落としただけなのに -最終章- ファイナル ハッキング ゲーム

    スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム成田凌Amazon「囚われの殺人鬼」に続くシリーズ3作目で、 1作目に登場した連続殺人鬼が 日韓首脳会議を狙うテロリストに手を貸す話。 わざわざ日本人俳優に韓国語をしゃべらせてまで 舞台を韓国にする必要性が感じられないし、 ヒロインとの恋愛模様や互いに騙し合う展開など ストーリーを構成する要素全部に安っぽさが漂う。 天才ハッカーがそのサイコぶりを発揮して とことん怖がらせてくれればそれでよかったのに いろいろと狙いすぎたことで逆に盛り上がりに欠けた印象。 もはやスマホの存在感はほとんど感じられず、 2作目同様の陳腐な完成度だ…

  • 十月十日も毎日たのしい

    十月十日も毎日たのしい (パルシィコミックス)作者:松本ひで吉講談社Amazon「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」の作者が 第一子の妊娠から出産までの日々を描いたもの。 集中して執筆に取り組む生活ができないのか、 これまでの作品と比べるとマンガっぽさが少なく、 動きの少ない絵日記のような作風。 体調の変化による不便や苦しみ、 それに伴う不安や愚痴を描いたページが多いので 妊婦の生活がどういうものかをリアルに知れるとはいえ、 マンガとしてはあまり引き込まれないのが残念。 出産シーンが描かれる終盤になると やっとマンガらしい面白さが出てくるが、 全体的にはそこまで満足できなかった。 【関連作…

  • ねずみの初恋<1~5巻>

    ねずみの初恋(1) (ヤングマガジンコミックス)作者:大瀬戸陸講談社Amazon殺し屋として育てられ、暴力団の手先として 多くの人殺しをこなしてきた少女が 初めて好きになった人をなんとか救おうとする話。 弱々しい印象を受ける主人公が 鮮やかに人を殺していく様子は「殺し屋1」を彷彿とさせるが、 さらにそこに恋愛要素をトッピングした作風が新鮮。 初々しい恋愛模様を描きつつも 彼らの幸せが常に脅かされる状況にヒリヒリするし、 常識はずれな強さを誇るのに いつ死んでもおかしくない場面が続くのがスゴい。 2人の仲が深まるほど残酷さが際立つ作風で、 ページをめくる手が止まらない独特な中毒性がある。

  • 午後の光線

    午後の光線 (カドコミ)作者:南寝KADOKAWAAmazon奇妙な言動のせいで周囲に距離を置かれる少年と 彼を助けようとする同級生が親しくなっていく話。 絵に描いたようないじめられっ子が 妙に達観したクラスメイトのおかげで 救われていくのが心地いい。 不幸と隣り合わせな2人の主人公だが、 互いに思いやる様子にグッとくる。 読んでいて辛くなる場面も多いので好みは分かれるが、 いろいろな感情を味わわせてくれる1冊。

  • 何もなかった<1~2巻>

    なんもなかったその1 今日もなんもなかったわ作者:松本ひで吉Amazon夫やペットとともに暮らす漫画家の女性が 日常の出来事をまとめたエッセイ。 SNSに上げていたマンガを本にまとめたものだが、 同作者の「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」とほぼ同じ内容で、 これが無料で読めるというのは非常に嬉しい。 ペット以外の話題も混ざるが 大半は犬と猫とトカゲの話で、 作者の作風が好きな人ならぜひ読んで欲しい。 【関連作品のレビュー】 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい

  • あの人が消えた

    あの人が消えた高橋文哉Amazon宅配業者として働く青年が 配達先のマンションに違和感を感じ、 いろいろ調べようとする話。 ホラータッチの導入部から一転して 淡い恋心を描く恋愛ものになったかと思いきや、 緊迫感が漂うサスペンスに移行し、 そこからコメディやミステリーと いろいろなジャンルを詰め込んだ見事な筋書き。 散りばめられていた伏線を綺麗に回収しつつ さらなるどんでん返しや驚きが用意されており、 最初から最後までたっぷりと楽しめる贅沢な内容。 既存の作品をオマージュやパロディにするなど 映画好きをニヤリとさせる試みも面白い。 豊富な仕掛けを実験的に織り交ぜた作品で、 2時間足らずなのに見応…

  • ドリーム・シナリオ

    ドリーム・シナリオニコラス・ケイジAmazonごく平凡な中年の大学教授が いろいろな人々の夢に現れて騒ぎになる話。 本人は何もしていないのに大勢が顔を知っていて 夢の中のイメージに振り回されるという コメディともホラーとも受け取れる筋書きは斬新。 ただ、大衆の感情に伴う「結果」が描かれるばかりで そこからの逆転劇やどんでん返しがなく、 喜劇と悲劇が垂れ流されるだけなのが残念。 割と興味を惹かれる導入部だったのに 風呂敷を拡げただけで終わってしまった印象。

  • スピーク・ノー・イーブル 異常な家族

    スピーク・ノー・イーブル 異常な家族ジェームズ・マカヴォイAmazon旅先で知り合った家族に招かれて 山の中にある彼らの家に泊まりに来た一家が 彼らの言動に微妙な居心地の悪さを感じていく話。 2022年公開の「胸騒ぎ」をリメイクしたものだが、 良くも悪くもほとんどそっくりな内容だし、 本作の醍醐味である「気まずさ」はオリジナル版の方が上。 終盤30分の展開はかなりアレンジされているが、 ハッピーエンドなのにうっすらと不快感を演出していて オリジナル版の後味の悪さにはまったく敵わない。 凶悪な敵を打ち倒すアクション映画的な爽快感はないし、 ホラーとしても中途半端な仕上がりなので あえて今作を観る…

  • 夏目アラタの結婚

    夏目アラタの結婚柳楽 優弥Amazon猟奇殺人者の女性が隠した遺体のありかを聞き出すため、 勢いで結婚を申し込んでしまう男性の話。 なぜ3人もの男性を殺したのか、遺体はどこにあるのか、 4人目の血痕は誰のものなのかといったミステリー要素に加え、 プロポーズを受け入れた死刑囚がどんな行動を起こすかという 他作品にはない導入部にグイグイ引き込まれる。 コロコロと態度が変わる死刑囚に翻弄されながらも 事件の手がかりが少しずつ明らかになり、 逮捕に至るまでの経緯が見えてくる流れが面白い。 いろいろなジャンルが混ざった不思議な作風で 密度の濃い2時間が味わえる作品。

  • エア・ロック 海底緊急避難所

    エア・ロック 海底緊急避難所(字幕/吹替)コルム・ミーニイAmazon乗っていた飛行機にトラブルが起こり、 海に墜落した機内に閉じ込められてしまう話。 閉鎖的な環境で絶体絶命に陥る設定はいいのだが、 わずか90分ほどしかないのに無駄な場面が多く、 肝心の脱出劇に工夫がなさすぎる。 もっと斬新な脱出方法の提案や 予想外のトラブルを見せてくれるかと思いきや、 酸素やサメといったありがちな要素ばかり。 序盤の時間を使って登場人物を深掘りする意味はなかったし、 男友達が客室乗務員を罵る場面も単に気分が悪くなるだけ。 主人公にも恋人にも魅力がなさすぎて見ていられない。 見応えがあるのは最初の事故のシーン…

  • カラダ探し<1~6巻>

    カラダ探し 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:ウェルザード,村瀬克俊集英社Amazon同じ1日が繰り返される現象を止めるため、 殺された少女の身体を校舎内で探そうとする話。 同級生とともに深夜の学校に転送されて バラバラになった少女の身体を探すという設定は面白いが、 話数を引き延ばすためかストーリーは遅々として進まないし、 主人公たちの行動も頭が悪すぎて無意味な場面が多すぎる。 マンガなのに校内の位置関係がわかりにくいのも残念で、 それぞれが今どこにいて敵がどう迫っているのかがつかめない。 原作がケータイ小説ということもあってか、 毎回のインパクトばかりに比重が置かれており、 作品…

  • ルー・ガルー 人狼を探せ!

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81686180 アナログゲームの「人狼」を実写化したもので、 とある一家が毎晩人狼が徘徊する村へ転送されてしまう話。 頭の悪い母親と末っ子にはイライラさせられるが、 全体的には適度な緊迫感とコメディ要素で 気軽に楽しめる内容に仕上がっているし、 映像化するにあたってルールはアレンジされているので もともとのゲーム内容を知らなくても問題ない。 単に人狼人気にあやかったものではなく、 家族関係の修復や伏線をうまく織り込んだ筋書きで 映画としても満足できるデキだった。

  • 私にふさわしいホテル

    私にふさわしいホテルのんAmazon鳴かず飛ばずの状態が続く若手小説家が 自分の作品を酷評した大御所作家とたびたび衝突する話。 力技で文学界でのし上がろうとする設定や 個性的なキャラクターは悪くないのだが、 肝心のストーリーがそれほど面白くなく、 わざわざタイトルに入っている割にホテルの存在感も薄い。 各場面のドタバタぶりはそれほど悪くないのだが、 時間がどんどん過ぎるばかりで話が頭に入ってこないし、 主人公がどのぐらい成功しているのかの実感が湧かない。 素材はいいのに映画として期待したほどの満足感がなく、 どうにも観ていて盛り上がらない作品だった。

  • ビーキーパー

    ビーキーパージェイソン・ステイサムAmazon知人の高齢女性がフィッシング詐欺に遭ったことをきっかけに 元工作員の男が犯罪グループを壊滅させようとする話。 弱者から搾取しようとする犯罪者たちを めちゃくちゃに強い男が痛めつけていくという 非常にわかりやすい勧善懲悪の図式と 序盤からテンポよく展開していく流れが気持ちいい。 伝説的な強さを誇る男を怒らせてしまうという 「ジョン・ウィック」を連想させる筋書きだが、 これまでのジェイソン・ステイサム作品同様に 圧倒的な強さで敵をねじ伏せていく様子が痛快で、 警察やFBIにも容赦がないのも清々しい。 調子に乗ったチャラい悪者たちが 手痛いしっぺ返しを喰…

  • FLEE / フリー

    FLEE フリー(字幕版)Fardin MijdzadehAmazon1980年代後半のアフガニスタンで少年時代を過ごした男性が 家族と離れ離れになって亡命した当時の様子を振り返ったもの。 政治的にも社会的にも不安定な中、 違法な手段を使ってでも逃げ出すしかなかった 一家の壮絶な状況がよくわかる。 コマ数が少なく動きは滑らかではないが 人物の表情に比重が置かれたアニメーションと たびたび挿入される実写映像が生々しい。 社会情勢が乱れた国ではいかに頼るものがないか、 その苦労と生きづらさを追体験できる作品。

  • ホットスポット<全10話>

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81985186 富士山の見える冴えないビジネスホテルを舞台に、 宇宙人であることを隠して生きる中年男性と その秘密を知った同僚の女性の交流を描いたもの。 宇宙人なのに妙に器が小さくて愚痴っぽく、 SFやファンタジーではなく日常ドラマなのが特徴。 毎回ちょっとした出来事から小さなトラブルが生まれ、 宇宙人の能力に絡めながら1話完結型で収める構成も見事。 「架空OL日記」を思わせる中年女性たちの会話も面白く、 観ていて共感できるポイントが随所に散りばめられていて ふと漏れる一言にいちいち笑ってしまう。 登場人物のキャスティン…

  • キングダム 大将軍の帰還

    キングダム 大将軍の帰還山﨑賢人Amazon「運命の炎」に続くシリーズ4作目で、 秦軍と趙国(ちょうこく)の戦いを描いたもの。 信たちの前に謎の男が現れた前作直後から始まり、 2部作の後編といえるような内容。 すでに4作目となり、ストーリーもかなり間延びしているため、 キャラクターを掘り下げるだけの前半はかなり退屈だが、 中盤以降の王騎将軍の戦いぶりは非常に見応えがあった。 すでに70巻以上となった原作マンガでいうと 本作の内容はまだ16巻なので、 ストーリーの区切りを迎えたこのあたりで 実写映画版は完結としておく方がいいように思う。 激しい肉弾戦はかなり見応えがあるし、 王騎将軍に思い入れの…

  • 十一人の賊軍

    十一人の賊軍山田孝之Amazon1868年に起こった戊辰戦争を舞台に、 新政府軍に追い詰められつつある旧幕府軍が 無罪放免と引き換えに罪人たちに砦の防衛を命じる話。 罪人を無理やり徴兵する展開は面白いが、 彼らの個性や顔ぶれが紹介されないまま 戦いが始まってしまうので、誰が誰やらよくわからない。 あまり主人公らしいキャラクターがいないので 誰に感情移入すればいいのかわからないし、 勧善懲悪というわけでもないので痛快さがない。 あまりに爆弾に頼るばかりの戦い方も代わり映えがしない。 映像やアクションのクオリティは悪くないが、 ストーリーへの没入感がイマイチだった。

  • 東京大学物語<2006年公開実写映画版>

    東京大学物語 [DVD]三津谷葉子Amazon同名のマンガを実写映画化したもので、 頭脳明晰ながらも平凡を装って生きてきた女子高生が 同級生と付き合い始めたことをきっかけに東大を目指す話。 原作では多数の性描写が大きな特徴だったが、 本作はアダルトコンテンツを手がける大手メーカーの ソフト・オン・デマンドが制作しているため、 そのあたりも割と大胆に映像化されている。 また、原作者自身が監督を務めていることもあって ストーリーは忠実になぞられているが、 かなり飛び飛びで展開していくので マンガを読んだことがない人にはわかりにくい部分が多い。 さらにいえば、その原作マンガ自体が 脱線しまくって収拾…

  • モンキーマン

    モンキーマンデヴ・パテルAmazon地下格闘場で日銭を稼ぐ貧しい男が 家族を殺した者への復讐を画策する話。 インドの裏社会を舞台にした緊迫感の漂う世界観で 要所要所のアクションシーンも見応えがあるが、 ストーリーとしては割と薄く、 山場が少ないためかテンポも悪く感じる。 社会的に目立たない人間による復讐劇という意味では 「Mr.ノーバディ」や「SISU / シス」と同じ方向性だが、 ストーリーの痛快さや勢いが弱く、 観ていて気持ちよくなれる場面が少なすぎた。

  • 管理職の手帳 BASIC100

    管理職の手帳 BASIC100 部下に慕われ、上司に頼られる仕事のヒント作者:岡野隆宏あさ出版Amazon中間管理職として働く人が価値ある存在になるために 意識すべき言動や心がけをまとめたもの。 上司や経営層からの期待に応えつつ 部下の育成や指示を担う管理職において、 どうすれば成果が出せるかというポイントが100個挙げられている。 ひとつあたり見開き2ページとコンパクトにまとめられていて 空いた時間に少しずつ読み進められるし、 それぞれ的を射ていて納得性が高い。 管理職を取り巻くいろいろな要素が解説されており、 組織全体をとらえる視点と各自の立場が意識できるようになる。 「必要とされる社会人…

  • 夜の来訪者

    夜の来訪者(字幕版)デヴィッド・シューリスAmazon資産家の一家が食事をしているところに 1人の刑事が訪れ、ある女性の自殺を告げる話。 ほぼ部屋の中だけが舞台の会話劇だが、 話が進むにつれて死亡した女性との関係が テンポよく明らかになっていく展開に緊迫感があり、 ラスト10分で起こる急展開も含めて面白い。 ひねったようでひねらない結末は せっかくの驚きが不完全燃焼したように思うが、 格差社会に対する皮肉も込められており、 まずまずの満足感が得られる佳作だった。

  • Death Note / デスノート<2017年公開アメリカ映画版>

    作品情報: https://www.netflix.com/title/80122759 同名のマンガを実写化したアメリカ映画で、 乱暴な同級生に抵抗できずにいた高校生が 名前を書いただけで人を殺すことができるノートを手に入れる話。 あの長い話をどうやって1時間40分に収めるのかと思ったが、 デスノートの設定はそのままに 主人公とヒロインのキャラクターを大胆に変更して 単体の映画として楽しめるよう非常にうまくアレンジしている。 頭脳明晰で非の打ち所がない夜神月と違って ちょっと弱虫で冴えない主人公だが、 その分、ノートの力に踊らされていく様子や どんどん追い詰められていく恐怖感がリアルで 最後…

  • まる

    まる堂本剛Amazon現代美術家のアシスタントとして いいように使われるばかりだった青年が あるきっかけで一躍有名になる話。 何気なく描いた丸が予想外に人気を博し、 どんどんバズっていくコメディタッチな展開や、 有名になった途端に態度を急変させる人たちの 皮肉な描写など、前半は文句なく面白い。 全体的な筋書きは悪くないものの 後半になると勢いが落ちてしまったので この内容のまま90分程度に収めた方がよかったように思う。 芸術に対する評価や人々の関心が 非常にあやふやで気まぐれなことを体験できる作品。

  • ナミビアの砂漠

    ナミビアの砂漠河合優実Amazon自由奔放に生きる女性の生き様を描いたもの。 いつまで経っても意味のある出来事が起こらず、 話の方向性がまったく見えてこない。 自堕落でただなんとなく毎日を過ごす主人公は リアルかもしれないが感情移入できないし、 何より映画として退屈で面白くない。 何に対してもダラダラと消極的、 身近な人に文句を言うばかりの主人公を ひたすら見せられて疲れるだけだった。

  • なぜ、あなたの料理はちょっとマズイのか?

    なぜ、あなたの料理はちょっとマズイのか?作者:小田真規子講談社Amazon家庭料理のよくある失敗を防ぎ、 もう一段階おいしい料理を作るためのコツを解説したもの。 ある程度の自炊経験がある人に対して 適切な手順や注意点をマンガと文章で説明する内容で、 筆者がプロに相談する悩みや先入観が 読者の気持ちをうまく代弁していて感情移入しやすい。 多数のレシピの紹介するのではなく、 野菜の洗い方や卵の混ぜ方、煮物や炒め物の注意点など 多くの料理に共通する作業について 「もう少しこうした方がいい」というアドバイスが詰まっている。 本書の内容を心がけた上でいろいろな料理に挑戦すれば メニュー全体の底上げになる…

  • グラディエーター2 英雄を呼ぶ声

    グラディエーターII 英雄を呼ぶ声Paul MescalAmazon2000年公開の前作の16年後を舞台に、 ローマ軍に支配された街に住んでいた戦士が 剣闘士となって力をつけていく話。 基本的に弱者が権力者に抗うわかりやすい図式で 今作だけをいきなり観ても大きな問題はないが、 前作を知っている方がキャラクターに深みを感じることができる。 戦闘シーンは毎回違った状況で退屈しないし、 必死で戦う主人公にも感情移入しやすいが、 私利私欲のために画策する者が多すぎるストーリーは 終盤、慌ただしく人間関係が塗り変わるので もう少しシンプルな方がよかったように思う。 ヒーロー像としては前作の主人公の方が魅…

  • 世界でいちばん透きとおった物語

    世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)作者:杉井 光新潮社Amazon有名な作家の不倫相手との間に生まれた青年が 母の死後にある人物からの連絡を受ける話。 「予測不可能な衝撃のラスト」「ネタバレ厳禁」 「電子書籍化は不可能」などと煽る宣伝文句が添えられた いわゆるどんでん返し系の作品だが、 その期待に十分見合うだけの大きな衝撃が得られた。 難しい言葉も回りくどい表現もなく 小説としても非常に読みやすい文体で、 常に緊迫感がある引きの強い筋書きで面白く、 テンポもよくて読み進める手が止まらなかった。 話の途中で出てくる謎の意味にはすぐ気づいたため、 「この程度で衝撃の結末なの…

  • ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

    ジョーカー:フォリ・ア・ドゥホアキン・フェニックスAmazon「ジョーカー」の2年後を舞台に、 前作で起こした殺人事件をめぐる裁判を描いた話。 誰にも理解されない主人公の孤独や 鬱屈した感情を突然爆発させる恐怖を描いた前作と異なり、 なぜかミュージカル調の味付けになっている上に 全体的に単調で盛り上がりに欠ける。 何か起こりそうな雰囲気のまま何も起こらず、 ひたすらタバコを吸って歌うだけなのに 2時間20分というボリュームはさすがに長すぎる。 現実と妄想の区別もしづらいし、 ジョーカーの狂気が感じられる場面が何もない。 前作に魅せられた人には期待ハズレな仕上がりだし、 映画としても見せ場がなさ…

  • 子どもが欲しいかわかりません

    子どもが欲しいかわかりません (コミックエッセイ)作者:大町 テラスKADOKAWAAmazon仕事にも夫婦関係にも特に不満はないものの、 徐々に歳をとっていく自分を振り返って 子供を作るべきかどうか思い悩む女性の話。 子育てや妊娠に関する女性の感情が とにかくリアルに描かれていて どういう点に不安や悩みを感じるかが非常によくわかる。 同じような年代の女性が共感するだけでなく、 そういう女性の感情を 男性や若い女性が理解する意味でも有益な1冊。

  • Demon City 鬼ゴロシ

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81566553 妻と娘を殺され、自身も瀕死に追い込まれた男が 自分たちを襲った組織に復讐する話。 マンガ「鬼ゴロシ」を実写映画化したものだが、 それを知らなくてもマンガが原作だとわかるほど ストーリーや設定が安っぽくて イマイチ感情移入できないのが残念。 「死んだと思ったら実は生きていた」という展開も多すぎるし、 大袈裟に悪態をついた割にあっさり倒される敵ばかり。 似たような戦いをずっと繰り返しているだけで抑揚がない。 アクションはかなりがんばっているのに とにかく薄っぺらさを感じる仕上がりで 復讐劇を描いた他作品のよう…

  • ファイアパンチ<全8巻>

    ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:藤本タツキ集英社Amazon強力な治癒能力を持った青年が 家族を殺した男に復讐しようとする話。 傷ついてもすぐに回復するという設定は珍しくないが、 それを単なるバトルマンガにするのではなく、 極寒で食料が手に入らない極限状態を生き抜く姿や 壮絶な苦しみに耐える様子を描いているところが斬新。 また、「祝福」と呼ばれる特殊能力を持っている者でも 社会で虐げられているという図式が斬新で、 一般的な作品なら戦士として活躍しそうな人間が 逆に搾取される側だったりするのは面白い。 ただ、登場人物が次々と入れ替わるのに それぞれの区別がしづらいと…

  • きみの色

    きみの色鈴川紗由Amazon全寮制のキリスト教系女子校に通う主人公が 突然退学した同級生とバンドを組む話。 絵も丁寧だし、動きも悪くないが、 あまりに淡々としたストーリーで退屈すぎる。 緊迫感も爽快感もない展開が続き、 とにかく最初から最後まで単調で平凡、 人ごとに違った色で見えるという 共感覚の設定にはあまり意味を感じないし、 見せ場であるはずのバンド演奏のシーンも 驚くほど興奮できなかった。 綺麗な絵が動いているだけで満足できる人はともかく、 世界観の厚みというものがまったくないので 映画としてはあまりに薄っぺらい作品だった。

  • 路傍(ろぼう)のフジイ<1~3巻>

    路傍のフジイ(1) (ビッグコミックス)作者:鍋倉夫小学館Amazon人付き合いが下手で周囲から浮いている男性が 偶然関わった人たちから好かれていく話。 他人からどう見られるかを気にせず 自分の感情に正直に生きる主人公が 悩みを抱える周囲の人たちを ジワジワと惹きつけていくという展開が面白い。 目立たず見下されることも多いのに 周囲に救いを与えていくキャラクターは新鮮だし、 自分を飾らない生き様が読んでいて励みになる。 ひとつひとつのエピソードがコンパクトで読みやすく、 気持ちのいい読後感が味わえる良作。

  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

    ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい細田佳央太Amazon恋愛感情がうまく理解できない青年が 大学でぬいぐるみと話をするサークルに入る話。 人に相談したり愚痴ったりしにくい内容を ぬいぐるみに打ち明けるサークルという設定は面白いが、 登場人物の抱える悩みが社会に対する疑問や 周囲の人とのギャップに関するものなので 感情移入すればするほど観ていてしんどくなる。 「繊細で優しい」と言えば聞こえはいいが、 要するに打たれ弱い人たちが逃避しているだけなので 結局あまり解決したように感じないのが残念。 傷つきたくないという気持ちは理解できるが、 すぐに不登校になるのは過敏すぎる印象。 普段の生活の中でモヤモ…

  • 七夕の国<全4巻>

    七夕の国(1) (ビッグコミックス)作者:岩明均小学館Amazon物体に小さな穴を開ける超能力を持つ大学生が 自分の血筋に隠された秘密に近づいていく話。 同作者の「寄生獣」や「ヒストリエ」ほどの興奮はないが、 大学生の主人公が持つ妙な超能力と ある村に根付く文化が少しずつ結びつき、 徐々に予想外の世界観が見えてくるところは面白い。 また、どの登場人物も人間臭いところも素晴らしく、 彼らのやり取りを見ているだけでも楽しいし、 こういったキャラクター作りのうまさも本作の魅力。 ただ、「そろそろ盛り上がったきた」というあたりで 急激に終わりを迎え、尻切れトンボな印象を受けるのは残念。 もう少し山場が…

  • スオミの話をしよう

    スオミの話をしよう長澤まさみAmazon突然失踪した女性について歴代の夫が集まり、 彼女との思い出を語り合う話。 ほぼ同じ場所を舞台に繰り広げられる会話劇だが、 どの要素を楽しむ作品なのかがまったくわからない。 ただ付き合う相手によって女性の人柄が変わるというだけで 何の刺激もない会話がダラダラと交わされるばかり。 女性の安否が心配されるような緊迫感もないし、 盛り上がるような見せ場や伏線回収があるわけでもない。 どの場面を削っても問題のない薄っぺらい筋書きで 最後に明かされる真相もバカみたいな内容だった。 サスペンスとしてもミステリーとしてもコメディとしてもデキが悪く、 観ている間、感情が1…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、D.IKUSHIMAさんをフォローしませんか?

ハンドル名
D.IKUSHIMAさん
ブログタイトル
レビューブログ【レブログ!】
フォロー
レビューブログ【レブログ!】

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用