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レビューブログ【レブログ!】 https://reblog.hateblo.jp

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書のレビューが5000件以上! レビューは毎日更新します。

ファン意識や世論に流されず、 自分の感じた感想を正直に伝えたいと考えています。

D.IKUSHIMA
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2008/06/18

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  • 女神の見えざる手

    女神の見えざる手(字幕版)ジェシカ・チャステインAmazonアメリカにおける銃規制の法案をめぐって 政治家たちに働きかけるロビイストを描いたもの。 あまり表立って見かけることのないロビイストという仕事と テンポが早い上に時系列を入れ替えた構成によって 序盤は非常にとっつきが悪くて退屈だが、 チームが二分化したあたりからやっと面白くなってくる。 さまざまな手段を講じて世論を動かし、 自分たちが支持する側に政治家たちが投票するよう 仕向けていく緊迫感のある展開が楽しめる。 社会派で通好みな作品だが、 多彩な策略と逆転劇が味わえるサスペンス。

  • 陪審員2番

    陪審員2番Nicholas HoultAmazonある女性が死亡した事件を扱う裁判に 陪審員として参加することになった男性の話。 殺人容疑のかかる男が有罪か無罪かを議論していくが、 陪審ものとして有名な「十二人の怒れる男」と異なり、 主人公自身が事件に関与しているところがポイント。 ただ、もっと状況が二点三点するのかと思ったが、 緊迫感はあるものの割と淡々とした場面が続き、 予想される中で一番ふんわりした結末に落ち着いたのは残念。 主人公が良心の呵責に苛まれるという その1点ばかりに焦点を当てた展開だったので、 もう少し驚きや刺激を感じさせて欲しかった。

  • ラストマイル

    ラストマイル 通常版 [Blu-ray]満島ひかりAmazon日々大量の商品を発送する世界最大の通販サイトが 荷物の中に爆弾を仕込まれるテロに遭う話。 Amazonをモチーフにしたと思われる最大手の通販サービスで 各家庭に運ばれる荷物に爆弾が混入するという設定が素晴らしく、 多くの人が日常的にオンラインショッピングを利用する現代において テロの被害が身近に感じられるところが恐ろしい。 莫大な荷物のどこに爆弾が混ざっているかわからない怖さと 混乱している間にも次々と新しい注文が舞い込み、 休まず発送しないと荷物で埋め尽くされてしまう状況が 本作特有の緊迫感につながっている。 満島ひかり演じるセン…

  • ランボー ラスト・ブラッド

    ランボー ラスト・ブラッド(字幕版)シルヴェスター・スタローンAmazon「最後の戦場」に続くシリーズ5作目で、 牧場で暮らすランボーが娘同然に接してきた女性が メキシコに行ったまま行方がわからなくなる話。 戦場で暴れるイメージの強かった過去作品と違って 今作はメキシコのギャングを相手にする上に ランボーの老いも相まってややパワーダウンした印象。 主人公の強さが味わえる場面までかなり待たされるのと いくら敵を倒してもハッピーエンドと言えない筋書きで イマイチ爽快感につながらないのも残念。 独立した作品ならこの内容でもよかったが、 「ランボー」シリーズのひとつとしては ファンが期待する内容ではな…

  • おかたいデザイン

    おかたいデザイン作者:平本 久美子翔泳社Amazonチラシやプレゼン資料が見やすく洗練されたものになるよう 修正すべきポイントをいろいろと提案した本。 専門的なデザインの勉強をしてこなかった人が 作ってしまいがちなチラシや資料が多数紹介されており、 配色やレイアウトを少し変更しただけで グッと印象がよくなる実例をたくさん見ることができる。 「デザイナーじゃないのに!」や「プレゼン資料作成『超』授業」と同じく いろいろなサンプルを見ることでコツをつかむための本で、 仕事や趣味で資料を作る機会がある人は目を通しておくとよい。

  • しあわせは食べて寝て待て<1~2巻>

    しあわせは食べて寝て待て 1 (A.L.C. DX)作者:水凪トリ秋田書店Amazon免疫系の持病のせいで細々と生きてきた女性が 団地に引っ越したことをきっかけに 小さな幸せを感じていくようになる話。 慢性的な体調不良や少ない収入など 先行き不安な重い設定だが、 隣に住む老婦人や青年との交流を通して ホッとする瞬間が生まれる展開が心地いい。 食材の効能を活かして体調を改善する 「薬膳」がテーマとなっているが、 あくまで食事を通して得られる満足感を描いており あまり押し付けがましくないところも読みやすい。 かよわい主人公が過ごすほのぼのした日常が味わえる佳作。

  • 新幹線大爆破<2025年公開版>

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81629968 大勢の乗客を乗せた東京行きの東北新幹線に 時速100kmを下回ると爆発する爆弾が仕掛けられる話。 数百キロの失踪する新幹線が一種の密室となり、 逃げ出すことも助けに向かうこともできず、 人口の密集する東京に徐々に向かっていく設定が面白い。 映像のクオリティも高く、どの場面も迫力があって素晴らしい。 1975年の同名作品をリメイクしたもので 各要素が今どきの設定に置き換えられているが、 前作の内容も過去の事件として登場するため、 オリジナル版を観ている人はより楽しめるだろう。 パニック映画なのでイライラさせ…

  • A子さんの恋人<1巻>

    A子さんの恋人 1巻 (HARTA COMIX)作者:近藤 聡乃KADOKAWAAmazon2人の男性となかなか縁が切れない女性と その周辺の友人たちを描いたもの。 どの登場人物からも人間性の汚い部分があふれていて 読んでいてどうにも気分が悪くなる。 恋人にハッキリと別れを切り出さない優柔不断な主人公も いろいろなことに図々しく絡んでくる友人たちも好きになれない。 いい意味でも悪い意味でもマンガらしくないキャラクターで、 読んでいる間中ストレスを感じる作風だった。

  • カイジ ファイナルゲーム

    カイジ ファイナルゲーム藤原竜也Amazon「カイジ2 人生奪回ゲーム」に続くシリーズ3作目で、 非人道的な政策が決まるのを止めるため、 政治家に渡す莫大な賄賂資金を稼ごうとする話。 ストーリーもキャラクターも登場するギャンブルも すべて原作マンガにはないオリジナルとなっているが、 とにかく何もかもが面白くない。 特にギャンブルのルールは致命的で、 相手を陥れる策略が妙にカッコ悪かったり、 人望やプレゼン力のような面白みのない要素に 勝敗が左右されるところがつまらない。 また、過去2作と違って 主人公がギャンブルに挑む動機が弱過ぎる。 国民全体に関わる暴挙な政策だとしても その命運を主人公が担…

  • 邪悪な国のアリス

    邪悪な国のアリスルーラ・レンスカAmazon祖母に引き取られた少女が 夜な夜な悪夢に苦しめられる話。 「不思議の国のアリス」になぞらえたホラーかと期待したが、 その世界観が少しだけ混ざった悪夢を見るというだけの内容。 思わせぶりな場面は出てくるものの ひたすら夢を見ているばかりで何も面白くない。 全体で70分あまりという短さなのにテンポが悪いし、 見応えのある場面がまったく見当たらない駄作。 【関連作品のレビュー】 ふしぎの国のアリス(1953年公開アニメ) アリス・イン・ワンダーランド(2010年公開実写映画) アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅

  • 新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと

    新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと (集英社新書)作者:斉藤友彦集英社Amazon新聞用の記事を長年にわたって書いてきた筆者が ネットに慣れた今時の人に読んでもらえるよう さまざまな試行錯誤した内容をまとめたもの。 ニュースを報道するという目的は同じでも 新聞記事には特有のスタイルが定着しており、 その媒体に合わせた特徴的な手法が 新聞を読まない人にもわかりやすく説明されている。 実際の記事を多数紹介した上で それぞれの文章の意図が細かく解説されており、 ちょっとしたニュース記事に見えるものでも いろいろと考えて書かれていることに驚かされる。 そしてベテラン新聞記者が手間をかけて…

  • トリリオンゲーム<テレビアニメ版・1~16話>

    トリリオンゲーム大塚剛央Amazon天才的なコミュケーション能力を持つ若者と 高いコンピューター技術を持つ若者が組んで 一攫千金の野望に挑んでいく話。 金を稼ぐための手段を探すところから始め、 いろいろな業界の仕組みを見せつつ どうにもならない状況を破天荒なやり方で突破していくのが面白い。 サクサクと話が進んでいくのでテンポがよく、 マンガ版やテレビドラマ版よりも観やすい印象。 ちょっと顔のデザインがクドいのは気になるが、 ビジネスを成功させるための視点や発想、 プレゼンテーション能力や人心掌握術の重要さがわかる作品。 【関連作品のレビュー】 トリリオンゲーム(マンガ)

  • トラップ

    トラップジョシュ・ハートネットAmazon娘とともに人気歌手のコンサートに連れてきた男性が たびたび不審な行動をとる話。 「シックス・センス」などで有名なシャマラン監督の作品だが、 ストーリーや設定のどんでん返しではなく 全編に漂うヒリヒリとした緊迫感が醍醐味。 物語の背景がほとんど説明されないまま 親子2人の行動が描写される独特の見せ方だが、 微妙な違和感と周囲の雰囲気から 徐々に主人公の正体が明らかになっていく。 巧妙な手口で捜査の手をかいくぐる様子や 社会に溶け込むサイコパス具合が絶妙で、 無闇に暴れる殺人鬼よりもよっぽど怖い。 ライブ会場から頻繁に出て行ったり 警察が無能すぎるところは…

  • 京大中年

    京大中年 (幻冬舎単行本)作者:菅広文幻冬舎Amazon「京大少年」に続くシリーズ3作目で、 芸人として名前が売れた現状を振り返って 身近な人のメッセージを書いたもの。 これまでに語ったものと似たような話ばかりな上に 1文ごとに改行するレイアウトで中身がスカスカ、 過去2作のダイジェストのような仕上がりで非常に残念。 前作をだいぶ前に読んで内容を忘れてしまっている人ならともかく、 1作目の「京大芸人」から連続で読むとかなり盛り下がる。 巻が進むたびに中身が薄くなり、 期待した読み心地に届かなくなっている。 よほどのロザンファン以外にはオススメできない1冊。 【関連作品のレビュー】 京大芸人 京…

  • ウィッチウォッチ<1~8巻>

    ウィッチウォッチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:篠原健太集英社Amazon無邪気でおっちょこちょいな魔法使いの女子高生と 彼女を護衛する鬼の力を持つ同級生の話。 魔法や鬼の力などファンタジックな要素は出てくるものの メインはボケとツッコミが繰り返されるコメディ部分で、 一話完結型に近い構成で読みやすい。 エピソードによって面白さに差があるが、 アイデアが多彩で独自の魅力が感じられるし、 いろいろなパロディネタも織り交ぜられていて 気軽に読めて満足度が高い良作。

  • カイジ2 人生奪回ゲーム

    カイジ2~人生奪回ゲーム~藤原竜也Amazon「カイジ 人生逆転ゲーム」の続編で、 わずかな自由を手に入れた主人公が 地下施設の仲間を助けるために一攫千金のチャンスを狙う話。 いろいろなギャンブルが詰め込まれていた1作目と異なり、 今回は「沼」と呼ばれるパチンコ台をメインに扱った内容で、 原作に忠実で一定の盛り上がりは感じるものの 2時間超えの長さで全部パチンコばかりというのはやや飽きる。 運営側のイカサマがおおやけになっても そのままプレイを続けるのは違和感を感じるが、 原作マンガの中でも存在感の大きなパチンコ台を 実写で観ることができるという意味ではまずまず。 【関連作品のレビュー】 カイ…

  • アドレナリン:フルスロットル

    アドレナリン:フルスロットルジェームズ・クレイトンAmazon犯罪組織から大金を奪った泥棒が 人質となった相棒を助けるために戦う話。 「アドレナリン」シリーズとはまったく関係ない。 アクションシーンは多いのにイマイチ迫力がなく、 銃撃戦も無駄に連射するばかりでちっとも当たらない。 主人公の強さや実力も伝わってこないし、 警官も敵対関係が中途半端なばかりであまり活かされていない。 どこかで見たような場面はたくさんあるが どれも爽快感に欠けていてスッキリしない映画だった。

  • はたらく細胞<実写映画版>

    はたらく細胞永野芽郁Amazon人間の体を大規模な施設に見立て、 いろいろな細胞の働きを擬人化して描いたもの。 マンガやアニメで人気だった作品を実写化したものだが、 有名芸能人が次々と出てくるお祭り映画のような印象。 特撮のクオリティは悪くないが 背景はいかにも舞台セットという感じだし、 各場面で繰り広げられるやり取りもベタな展開ばかり。 各細胞の役目をコミカルに描くのはいいとして、 空の方向が体外かと思ったら 一部の場面では地下が体外扱いになっていたりと 設定がブレているところも気になる。 後半の筋書きは医学的な動きをベースにしているとしても 薄暗い場所を長々と映すばかりでウンザリするし、 …

  • メルカリで知らん子の絵を買う

    メルカリで知らん子の絵を買う (文春e-book)作者:藤原 麻里菜文藝春秋Amazon日常の中の不便をシュールに解決するアイテムを生み出す コンテンツクリエイターの藤原麻里菜が 日常のふとした思いを書きつづったエッセイ。 無駄づくり発明家に関わる部分は特に出ておらず、 独自の視点を持つ彼女がその思いを淡々と語ったものなので あくまで作者のファン向けといえる内容。 潮井エムコによく似た読み心地だがそこまでの爆発力はなく、 ゆるい雰囲気の脱力系エッセイが好きな人向け。 【関連作品のレビュー】 無駄なマシーンを発明しよう!

  • 成功体験は9割捨てる

    成功体験は9割捨てる―――「前はうまくいった」を信じてはいけない!!!作者:志水浩あさ出版Amazon大きな成功を成し遂げた人や企業が のちに転落してしまった事例をもとに どういう感情に気を付けるべきかをまとめたもの。 成功者が陥りがちな5つの要因と その感情が該当する具体的な事例が紹介されており、 読めば読むほど気が引き締まる思いになる。 人をうまく動かし、業績を改善したい会社員は これらを戒めと考えて心に留めておくといいだろう。 第3章は、先入観にとらわれずに 問題を打破してきた例が取り上げられていて、 広い視野と勇気にもって起こした行動が 成果に結びついていくエピソードが読める。 前章と…

  • 駒田蒸留所へようこそ

    駒田蒸留所へようこそ早見沙織Amazonウイスキーを生産する蒸留所の若い女性社長と そこを取材するニュースサイト記者の話。 アニメーションとしてのクオリティは悪くないが、 ストーリーとキャラクターのデキがあまりにひどすぎる。 仕事に対して失礼で責任感のない記者の言動にウンザリするし、 顧客であるはずの取材先の社長に対して 急にタメ口になるような距離感も不自然すぎる。 中盤以降の展開はあまりに安っぽくて辟易するし、 これで感情移入できると思っているなら信じられない。 蒸留所やウイスキーのイメージが悪くなるような駄作だった。

  • 京大少年

    京大少年 (幻冬舎よしもと文庫)作者:菅広文幻冬舎Amazon「京大芸人」に続くシリーズ2作目で、 無事に芸人となったあとの話や 2人の少年時代を振り返ったもの。 前作ほどのインパクトはないが、 以前に出てきたエピソードを交えつつ同様の面白さが味わえて 2人の絆の強さを再認識できる内容。 前作以上にサクッと読み終えてしまうボリュームだったが、 ロザンの2人に愛着がある人なら悪くないエッセイ。 【関連作品のレビュー】 京大芸人

  • 成功事例でわかる小さな会社の「採用・育成・定着」の教科書

    小さな会社の「採用・育成・定着」の教科書 成功事例でわかる作者:大園羅文日本実業出版社Amazon会社組織に新しい人材を招く際に 求人情報の掲載や採用審査、 その後の新人教育の方法についてまとめたもの。 書いている内容はどれも具体的で納得できるものの あくまで「理想論」の状態になっていて、 現実問題、こういったやり方を相談する時間や 情報をまとめる余力があるかどうかは疑問。 人材の採用と育成のみに全力を注げる状況ならともかく、 不意の欠員を補充する場合に これだけの作業をしていると本業が停滞してしまうため、 あくまで理想的なやり方と割り切った上で読む方がいいだろう。

  • イマジナリー

  • 水深ゼロメートルから

    水深ゼロメートルから濵尾咲綺Amazon砂だらけになってしまった学校のプールを掃除しながら いろいろな思いをぶつける女子高生を描いた話。 野球場で応援する観客席ばかりを映した 「アルプススタンドのはしの方」とよく似た雰囲気があり、 ほとんど全編がプールの場面で構成されている。 女子高生の言動は非常にリアルなのだが、 教師も含めてたびたび衝突する様子は 見ていて不愉快になるだけで面白くないし、 それぞれの興味の方向がバラバラで話の先が見えない。 青春の初々しさを追体験できるわけでも コメディとして笑えるわけでも 女性の悩みを描く社会派というわけでもなく、 ただただ人間の面倒臭いところを見せられる…

  • タッチ<1~12巻>

    タッチ 完全復刻版(1) (少年サンデーコミックス)作者:あだち充小学館Amazon双子の少年とその幼なじみである少女を軸に、 高校野球と恋愛模様を描いた話。 あだち充の代表作でありながら ラブコメの王道的存在としても有名な作品で、 優等生でモテモテの弟とお調子者で落ちこぼれの兄が 幼馴染のヒロインをめぐって絶妙な三角関係を描いていく。 のんびりした作風だがストーリーのテンポはよく、 周囲から低く見積もられていた達也が そのポテンシャルを少しずつ感じさせていく展開に興奮する。 タイトルの本当の意味が明かされる7巻の展開は衝撃的だし、 この出来事が主人公たちの 絆と想いを強く感じる説得力につなが…

  • 沖縄から貧困がなくならない本当の理由

    沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書)作者:樋口 耕太郎光文社Amazon観光地として高い人気を誇り、 優しくて穏やかな県民性が知られながらも 賃金は全国最低水準、貧困率は全国平均の2倍、 非正規雇用率が4割以上という沖縄の状況が 一向に改善されない理由を分析したもの。 沖縄に移住し、大学で教員を務める筆者が 沖縄県民の言動を間近で観察しながら 県外出身者の客観的な視点で鋭く考察していく。 本土から遠く離れている地理的な問題や 仕事が限定されることが関係しているのかと思いきや、 沖縄県民の特異性が大きな原因だという視点は なかなかに衝撃的で驚かされた。 沖縄特有の人間関係が彼らの…

  • しなのんちのいくる書籍未収録作品つめあわせ<1~7巻>

    しなのんちのいくる書籍未収録作品つめあわせ その1作者:仲曽良ハミナンバーナインAmazon同級生や家族と過ごす 小学生の少年の日常を描いたマンガで、 Web上で公開されているシリーズの中で 単行本に含まれていないエピソードを集めたもの。 本編よりも短い単発ものばかりだが、 いくるたちの日常を余すことなく味わいたいファンにとっては 収録されていなかった内容が補完されているので嬉しい。 知らなくても本編の理解には問題ないものの それぞれのキャラクターを掘り下げる意味で シリーズファンなら目を通しておきたい。 【関連作品のレビュー】 しなのんちのいくる 40代で脱サラして漫画家 仲曽良ハミのツイッ…

  • ザ・バイクライダーズ

    ザ・バイクライダーズ (字幕/吹替)オースティン・バトラーAmazon1960~1970年代のアメリカを舞台に、 荒くれ者が集まるバイクチームを描いた話。 登場するバイクはどれもカッコよくて目を引くが、 映画としてはそれほど感情移入できる部分がなく、 不良たちが好き勝手しているようにしか見えない。 力がある者が人を惹きつけ、次第に統制が取れなくなり、 無用な衝突が生まれるというだけの内容。 見どころらしい見どころがなく、相当に退屈だった。

  • 京大芸人

    京大芸人 (幻冬舎よしもと文庫)作者:菅 広文幻冬舎Amazonお笑いコンビ、ロザンの菅が相方の宇治原と出会い、 芸人になるまでの思い出をまとめたもの。 冒頭から非常に引き込まれる文章で 若気の至りを感じさせる当時の様子が生々しく伝わってくるし、 読みながら2人の顔が思い浮かんで楽しい。 身近な人たちの特徴を的確に表現するのもうまく、 宇治原を尊敬する気持ちを抱きながらも 絶妙に間抜けなポイントが言い表されている。 また、高い学力を誇る宇治原の勉強法は単純に参考になるし、 それぞれの行動に対する根拠に説得力があって 受験生や中高生が見習うべき模範的な姿だろう。 芸能人が書いた本はイマイチなこと…

  • パラベラム 殺し屋の流儀

    パラベラム 殺し屋の流儀イアン・マクシェーンAmazon引退間近の年老いた殺し屋が ある島で過ごす様子を描いたもの。 ベテランの殺し屋の仕事ぶりを見れるかと思いきや 半分以上の時間が過ぎても事件らしい事件が起きず、 ただ老人の道楽を眺めているだけの内容。 主人公の実力はおろか 何をしたいのかすら伝わってこないし、 どこにも見どころのない退屈な作品だった。

  • 若き見知らぬ者たち

    若き見知らぬ者たち磯村勇斗Amazonたびたび徘徊して迷惑をかける母の介護をしながら 報われない日々を送っている男性の話。 認知症の介護と借金返済で苦労する主人公の姿は 観ていて疲れるだけで何の面白みもなく、 わざわざ映画として描く意味がわからない。 予想外の展開で恐怖を感じさせてくれるならともかく、 ありきたりな不幸を眺めても退屈なばかり。 関係者ももう少し要領よく動くだけで 悲観的な状況から抜け出せそうなのに 頭の悪すぎる行動がリアリティを下げている。 主人公に訪れる中盤の展開はあまりに唐突だし、 格闘技の試合はリアルで見応えがあったが、 映画として必要なシーンかと言われると疑問。 総じて…

  • サピエンス全史<上巻>

    サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫)作者:ユヴァル・ノア・ハラリ河出書房新社Amazon人類が現代の形になるまでに どのような経緯をたどってきたのかを解説したもの。 古代の動物が徐々に人類へ進化した流れや 人類の祖先が徐々に社会を形成していく流れを説明したものだが、 難しくてとっつきが悪そうな題材なのに非常に読みやすく、 興味と好奇心が刺激される内容。 どういう経緯をたどって今の人間社会に行き着いたのか、 「なるほど」と思わせる解説が詰まっているのと、 人類をひとつの種として客観的に観察する視点が面白い。 我々の生態をドライに分析し、 現代に至る大きな流れを実感することがで…

  • 生体兵器アトミックジョーズ

    生体兵器アトミックジョーズ [DVD]アーティスト:デディー・ファイファーArcAmazon軍事利用できるように遺伝子操作された複数のサメが 海洋研究所から逃げ出してしまう話。 C級映画には間違いないのだが、 ストーリー展開やキャラクターはまずまずで パニック映画として王道的な楽しみ方ができる。 ただ、サメの背ビレだけが映るシーンは いかにも作り物という安っぽさがあり、 アクションシーンにも迫力が全然ないのが惜しい。 有象無象のサメ映画の中ではかなりマシな方で、 映像のクオリティは低いものの90分でサクッと観れる作品。

  • モアナと伝説の海2

    モアナと伝説の海2Auli'i CravalhoAmazon前作から3年後を舞台に、 人々のつながりを断たれてしまう呪いを解くため、 新たな仲間たちと航海に出る話。 どこに何をしに行きたいのかがわかりにくい上に 重要な任務だというのに旅の同行者に 非協力的な村人を選んだ理由も納得がいかない。 CG映像のクオリティは素晴らしいが 前作と同じような場面ばかりでマンネリに感じるし、 観ていて興奮できるところが何もない。 ミュージカル作品ということを差し引いても あまりに中身がスカスカで 映画として引き込まれる部分のない作品だった。 【関連作品のレビュー】 モアナと伝説の海

  • 陽だまりの樹<全11巻>

    陽だまりの樹 1作者:手塚治虫手塚プロダクションAmazon江戸時代末期の日本を舞台に、正義感と人情に厚い武士と 遊び好きでお調子者の外科医の生き様を描いたもの。 史実をベースにしたシリアスな筋書きだが、 2人の主人公はもちろん、各キャラクターの存在感が素晴らしく、 緊迫感のあるシチュエーションが連続して 序盤からグイグイ引き込まれる。 アクションドラマ、恋愛ドラマ、歴史ドラマ、 医療ドラマ、政治ドラマ、人間ドラマなど さまざまなジャンルが入り混じっているのに非常に読みやすく、 手塚治虫の手腕が存分に発揮された見事なストーリーテリング。 日本の大きな転換期となった幕末の世界観を活かし、 大人向…

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