でぃすぺる 今村昌弘(文藝春秋)
今村昌弘と言ったら、やはり『屍人荘の殺人』の殺人だろう。あの作品を読んだときは、かなりの衝撃を受けた。ゾンビに取り囲まれるという非現実的な状況を、ミステリと言うやはり一種の「非現実的な状況」の中に丸々取り込んでしまう。その、一見するとふざけたアプローチは、読み始めた時には、いま流行りの「なんでもあり」なエンタメの一つにしか見えなかったのだが、著者自身は大まじめに「ゾンビに囲まれた密室」という不…
2024/08/30 23:40
2024年8月 (1件〜100件)
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