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  • オヤジのあくび700

    安田祐輔「発達障害の人が上手に勉強するための本」 著者は、キズキ共育塾の代表。不登校、発達障害、中退者の学び直しや受験指導を行っている塾です。一読して感じるのは、自分がうまくいかないことをどのようにしたら克服できるか? に視点を当てて、その効果的な方法がまとめられている。 ボク自身の半生を振り返ってみると、苦手なところをあの手この手で克服したというよりは、むしろ自分自身の偏りをどうやって強みに変えられるか? に腐心してきたように思います。その結果が現在の自画像なので、人に胸張って誇るようなことでもないのですが、何とかそれで生きてきてしまいました。 偏り・不得手がリフレーミングすれば、人にない長…

  • オヤジのあくび699

    橋本公誠「イブン・ハルドゥーン」をkindleで読む2 歴史を教えるという行為は、単に年代を追いながら記録された事実を羅列していくことではない。それは歴史の外面に過ぎず、何が原因でそのように時代が変わっていったのか、内面をとらえなければならないとハルドゥーンは考えた。しかし、そのように歴史の深層にまで思索を深めた書物はなかったのです。 名門王族は何故没落するのか。ハルドゥーンは4世代120年程度しか維持できないと言う。以下本文より引用 名門は四世代のうちに終わってしまう。栄光の創始者は何が創始に値するかを知り、その栄光を創り出し、持続させる資格に気をつける。次にその息子は父と個人的な接触をする…

  • オヤジのあくび698

    橋本公誠「イブン・ハルドゥーン」をkindleで読む1 イスラムの歴史が世界史の授業でメインストリートとして案内されないのか、その答えはハルドゥーンの生涯を追いかけている本書から明らかになってくる。北アフリカとスペイン南部を中心に展開した王朝は、どろどろの権力抗争、王朝交代に絶えず明け暮れしており、何とハルドゥーン自身もクーデター未遂に関わったり、牢獄に1年9ヶ月も幽閉させられたりしている(この後も投獄経験は続きます)。まぁ、その経験がハルドゥーンの思想形成に大きく影響するのでしょうが、局地的な地域紛争と片付けてしまえば、それまででして、のちのち世界の文明をリードするヨーロッパや四千年の歴史を…

  • オヤジのあくび697

    宮田律「中東 迷走の百年史」を読む 私たちは、近代国家を支える一員として国と社会契約を結んでいるはずだし、主権国家とはそういう概念なのだという西洋的発想が脳に刷り込まれている。 しかしながら、アラブ世界の人々は容易に国境を跨ぎ越し、政治的信条、民族・部族の利害、ムスリムとして所属する派閥等を元に、国家など眼中にないかのように行動する。テロリスト然りであるし、サダム・フセインを処刑された後、彼を支えていたバアス党の動きも国家・国境をスルーしている。バアス党はアラブ民族による統一国家を目的にしているのだから、当然なのかもしれませんが。 なぜ、このような事態を招いているのか、その原因を辿ればオスマン…

  • オヤジのあくび696

    後藤明「ムハンマド時代のアラブ社会」を読む 本書の前半は、当時のアラビア半島において部族・氏族がどのように形成されていたのかを解説している。個人名が先に来て、続く名前は父祖の名前なのですね。 ほとんどが砂漠に覆われているこの土地は、建前上はペルシア帝国の支配下にあっても、実質その統治が及んでいるわけではなく、ムハンマドが政治的軍事的に統一国家をつくるまでは、国らしい体裁がなかったのです。 元来は多神教であったメッカの街に、突然現れたムハンマドが一神教を説き始めたので、街の有力者クライシュ族は迫害を加え始める。聖地カアバ神殿は元々多神教であった人々の巡礼地であり、それまでの神々を否定されることは…

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