昔書き溜めていた小説と詩をのっけています。フランス・コルシカ島を舞台にした小説の連載を開始しました。
小説『狂い咲き』完結 小説『Last Smile〜コルシカブルーを青という〜』連載開始
前へ プロローグ ジェロームの声が追いかけてくる。アーロンは駆ける足を止めない。いつもジェロームの後を追いかけて育ってきた。だから今日くらいは、自分を追いかけてくるジェロー
書き溜めた文をチョコチョコと…
『へいへいほー』 ある高級料亭。頭の光る、おやじが一人。うなずくだけの、若造二人。頭の光る、偉そうなおやじは、店に文句を言って作らせたつくねの串を三本一人で平らげて、彼は満足そうに
『うたたねこまちの夢のあとには』 風が走り、花が舞う。涙は流れ、それを風が乾かせば雲になる。いつかはこの涙が君の元に届くでしょうか。私の涙は君の一部になれるでしょうか。人間は、命は、どうして命
私はうまく喋れない。 私はうまく喋らない。 情緒を誘引しています。 そうしてうまくやってきた。 きたない。 …………………… ランキング、よろしくお願いいたします。
『ルトゥルヴァイユは、うたかた。』 「僕はいつでも、君のそばにいられるわけではないんだ。」 「あなたはどれくらい、私のそばにいることができるの?」 「そうだな、あと二十日くらいだろうか
七章より 八章 冬に 冬。 山から吹き降ろす風の音に脅えながら夜を過ごし、寒さに包まれるように自分の身体を小さくしながら、マダム・プチエに送ってもらう中学までの車に乗り込む。 本格的
八章より 九章 うたかた コルシカ島にも四季がある。 春は1月下旬、ミモザの黄色い花とともに訪れる。そして程なくピンクのアーモンドの木に花が咲き、桜にも花が咲いたら本格的に暖かくなる前触
初めて詩や小説ではなく僕の私情を書かせていただきます。 今年の6月末を持って仕事の都合で日本に帰ることが決まりました。 数年過ごした南仏のゆったりした時間に使っていたので、また東京に帰って忙しない日
六章より 七章 妖精 アーロンは夏休みが嫌だった。夏休みには兄姉たちが帰ってくる。優しい兄姉たちが多かったが、ジョゼだけは苦手だった。 アーロンはジョゼと同じ中学・高校に行きたくなかっ
『頑張らなくてもいいよ』。 そう、『頑張れ、それいけ、もう少し』という大人が多い中で、冷静に、『頑張らなくていいよ』ということが出来る大人がいることは、たしかに、魅力的です。 がんばらないでい
どうしようもないと分かっている だから あれやこれや 君の前に 自己犠牲を並べてしまう。 ほしいのは同情だろうか。 情緒だろうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ よろしくお願い
五章より 六章 ためらい その年冬のある夜、マダム・プチエはためらっていた。カロリーヌは必死に訴えていた。 カロリーヌはまだ若い。彼女の希望はこの島で、この家で孤児院を引き継ぐこ
絶対に出来ない事は、在ります。 普段ならばそんなものには立ち向かわなければ良いでしょう。 そんなものが私たちの側に歩み寄ってきたときに如何するのか? そんなことを考えています。
透明なはずだった自分の心に徐々に影が射してきている。 澱んでいるのだろうか。 真っ直ぐに歩いていた筈なのに、道は後ろに出来ていない。 立ち尽くす僕に黄昏時の太陽が微笑む。 行くのか。帰
ふとしたとき風に乗る香水。 記憶の過去を運んでくる。 消えない傷を癒せぬうちの刺激は それでも痛みが足りないというのか。 五感を痺れさす一瞬の香り。 過去の残り香が未だ消えないというのに。 馴
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