ヨージの妻・キョーコは、沖縄県立博物館でボランティア活動をしている。 歴史や文化に興味を持ち、生徒相手に展示の案内や体験学習の手助けをするのが彼女の楽しみだ。 読谷の自宅から那覇にある博物館までは片道およそ一時間。だが、遠い道のりも、彼女にとっては心弾む小旅行のようなものだった。 「今日も楽しんでおいで」とヨージはいつも笑顔で送り出す。 自分の好きなことに熱中するキョーコを、心から応援した...
セルフラーニングの方法,英語,数学などの情報を発信するつもりです。
行動分析学のスキナーが開発したプログラム学習に興味があり,独学できる教材を作っています。 さんすう,数学では,理解を重視する「水道方式」に興味があります。 自分で学べる,それも理解を重視しながらにこだわっています。 著書「プログラム学習英語中1レベル」 「同中2」「同中3」(東銀座出版社) 「わかるできる解ける中学数学1年」 「同2年」「同3年」(以上民衆社)
月に何度か、妻はぼくに「明日は孤食でお願いね」と言います。 彼女は沖縄県立博物館でボランティアをしていて、お昼に出かけることがあるのです。 その日は、ぼくは一人でレトルトのカレーや冷凍のラーメンなどを食べます。サラダは妻が準備してくれます。 もちろん、妻が準備してくれた食卓に座り、彼女とおしゃべりを楽しみながら食事をする方がいいです。 しかし、ぼくは一人で食事をするのも結構平気です。 最...
1週間前から、このブログに生成AIが描いたイラストを載せるようにしています。 生成AIの中でも、Microsoft Bingがイラストを描けることは以前から知っていました。ぼくが「親は最悪の教師」と「ひとりで学べる高校数学1」という本を出版した際、表紙のイラストはMicrosoft Bingに描いてもらいました。 最近、ChatGPTもイラストを描けることが分かりました。 1週間ほど前に、これらの生成AIがイラストを簡単に描いてくれる...
朝7時28分にグリーグ作曲の「ペール・ギュント組曲」の「朝」がスマートフォンから流れるようにセットしてあります。 静かな音楽が流れ、それで自然に目が覚めます。 ぼくは6ヶ月ほど前の2月からスマートフォンのエモパーを使っています。 次はGoogle Geminiによるエモパーの説明です。 ~~~~~ エモパーとは? エモパーは、シャープが開発したスマートフォンに搭載されている人工知能です。Emotional Partner(エ...
僕のスマートフォンとパソコンには、Google Gemini、Microsoft Bing、ChatGPTの3つの生成AIが入っています。3つとも無料で使えます 「ひとりで学べる高校数学Ⅰ」を作っていますが、これらの3つのAIと相談しながら進めています。 以前、「AIは賢いのか、それともバカなのか分からない」と書いたことがあります。簡単なところで間違えることもありますが、役に立つ部分も多いです。 順列のところを作っていると、教科書には...
テレビ番組「行列のできる相談室」の夏の特集で紹介された最新テクノロジーを録画して見ました。色々と面白く、試してみたいテクニックがたくさん紹介されていました。その中でも、Googleマップのライブビュー機能が特に印象的でした。これはすごいです。 以下は、ぼくがGoogle Geminiに説明してもらった内容です。 ~~~~~~ Googleマップのライブビューは、スマートフォンのカメラを使って、現実世界の風景の上にデ...
「ひとりで学べる高校数学A」を作成しています。 その際に生成AIをよく使っています。主にGoogle Geminiですが、その他にMicrosoft BingやChatGPTも使うことがあります。これらはどれも無料で利用できます。生成AIは助手や秘書のような存在で、相談相手にもなってくれます。 問題を入力すると、答えだけでなく詳しい解法も示してくれます。しかし、その解説が詳しすぎるため、僕が適宜短くして使っています。 ただ、それ...
コンビニ人間 (文春文庫) 村田沙耶香を読みました。とても面白かったです。以下は、Amazon Kindle のページにあった本の概要です。 ~~~~~ 「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、 「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。 「いらっしゃいませー!!」 お客様が...
学習書『ひとりで学べる高校数学A』の作成を始めました。 『ひとりで学べる高校数学I』を6月末に出版し、その後、ドイツ旅行のフォトブック作りをしていました。 しかし、パソコンの調子が悪くて苦戦し、結局新しいパソコンを購入しましたが、ようやくフォトブック作りは終わりました。 それで、少し前から『ひとりで学べる高校数学A』の作成に取りかかれるようになったのです。 『ひとりで学べる高校数学I』は、昨年...
左耳が難聴なので、耳鼻科に通っています。先日は、メニエール病かもしれないと医者に言われました。 2022年10月1日から、左耳でエコーのように音が聞こえるようになりました。テレビでアナウンサーが「こんにちは」と言うと、時間差があって左耳の奥で「こんにちは」と聞こえるのです。 検査の結果、左耳の聴力が右耳よりもかなり劣っていることが分かりました。 その後、ビタミン剤をもらい、1ヶ月後に再び検査をすると...
毎朝、朝食を取りながら、NHKの連続テレビ小説『虎に翼』を楽しんでいます。 面白くて笑える番組ですが、本当に勉強になります。さまざまな問題が描かれています。 最近は、原子爆弾による被害の訴訟や、同性愛の問題、そして結婚後の姓の問題が取り上げられています。 佐田寅子さん(伊藤沙莉)は、星航一さん(岡田将生)と結婚することを考えますが、結婚後に姓が変わることに疑問を持ちます。 これまで「佐田」と...
前に、野口悠紀雄著の『生成AI革命 社会は根底から変わる』を読み、そこで書かれていた方法でAIに文章校正をしてもらっています。 さて、昨日は「夫婦で思い出し勝負」という記事を書きました。 ただ、「文章校正をお願いします」というコメントをつけ忘れたまま、ChatGPTに送ってしまいました。 すると、ChatGPTはその文章に対する感想を求められたとでも思ったのでしょうか、次のコメントが返ってきました。 ~~~...
旧盆のウークイで実家に行っていた時のことです。 テレビを見ていた妻が「あの近眼でメガネをかけていた版画家はなんて言ったっけ?」と僕に尋ねました。 僕はすぐに誰のことだか分かりました。「秋田か青森の人で、日本のゴッホになるんだとかなんとか言った人でしょ」と答えました。 彼の顔もその作品も、 そして 版画を掘っている時の様子も鮮やかに 目に浮かんでいます。 しかし、名前が出てきません。少し考えて...
野口悠紀雄著の『生成AI革命 社会は根底から変わる』を3月に読み、それ以来、本に書かれていたように、ぼくもAIに文章校正をお願いしています。 野口氏の本から次のコメントをコピーし、ぼくの文章に添えてチャットGPTに送るのです。 「つぎの文章は音声入力で作ったテキストですが、いくつかの変換ミスがあります。誤字脱字や不明瞭な表現、不自然な語句や表現、事実の誤り、そして文法的なエラーなどを直し、正しい文章に...
言葉の使い方が正しいかどうか気になって、Google Geminiに次の質問をしてみました。 「人気に陰りが見えるとはどういう意味ですか?」 すると、次のような回答が返ってきました。 「現時点では選挙や政治家に関する質問には対応できません。私はできる限り正確に回答するようトレーニングされていますが、間違えることがあります。私が選挙や政治に関する議論において精度を高められるようになるまでは、Google検索をご...
昨日、このブログでGoogleの新しいカメラ機能「一緒に写る」について書きました。 その中で、僕がパソコンのペイントアプリを使って写真を合成してきたことにも触れました。 妻は、僕が合成写真を作ることができることをよく知っています。 ですので、友達と外食に行った時、妻がみんなの集合写真を撮り、その後、交代で別の人に写真を撮ってもらい、僕が合成することがありました。 その合成写真をLINEで送ると、みん...
観光地などに誰かと一緒に行き、そして自分も一緒に写真を撮りたい時、どうしていますか? まずは近くにいる人にシャッターを切ってもらうことですね。 それから三脚を使ってセルフタイマーやリモコンでシャッターを切ることもできます。 自撮り棒を使ったり、インカメラで自撮りをする方法もあります。 僕は妻と一緒にどこかに行った時、最初に妻を立たせて写真を撮り、次に交代して僕が立ち、妻に写真を撮ってもらい...
先日、モアイ仲間のK川さんの一周忌に行ってきました。 沖縄のモアイについて、Google Geminiに説明してもらいました。 沖縄のモアイ:模合のこと 沖縄で「モアイ」と呼ばれるものは、模合(もあい)と呼ばれる伝統的な集まりのことです。 - 毎月、決まった金額を出し合い、順番にそのお金を受け取る - 親睦を深めるための飲み会 - 相互扶助のシステム このように、古くから沖縄の人々の暮らしに根付いています。 ...
一昨日の琉球新報の「声の欄」に、「耐えるスマホ難民」という80歳男性の投稿がありました。簡単にまとめてみます。 アメリカにいるいとこに紅型の小さなテー ブルクロスを送ることは にした。郵便局へ行くと、 アイパッドを渡さ れ、それで名前や住所など を打ち込むように言われた。とてもそんな面倒な作業はでき ない。小包を送ること を諦めた。 これは問題ですね。 昨日、ぼくはレストラン「とんかつ太郎」で、QRコ...
8月10日(土曜日)、「欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還を求め、米兵の性犯罪と政府の事件隠蔽を糾弾する8.10沖縄県民大集会」にスクーターで参加し、帰りに「とんかつ太郎 北谷店」で食事をしました。 そのお店では、QRコードをスマートフォンで読み取って注文をするシステムが導入されており、以前このブログでもそのことについて書いた覚えがあります。 店内に入ると、店員が写真入りの紙のメニュー...
『最後通牒ゲームの謎―進化心理学から見た行動ゲーム理論入門』という小林佳世子さんの本を、Kindle Unlimitedで追加料金なしで手に入れ、聴く読書で楽しんだことをおととい書きました。 この本では、1000円を渡されて二人で分ける際に、自分がある程度損をしてでも公平に分けようとする傾向があること、また受け取る側も損をしてでも相手に公平に分けるように要求することが示されています。 私たちはできるだけずるいこと...
米兵の性犯罪糾弾等 8.10 沖縄県民大集会にスクーターで参加、大正解
昨日、8月10日(土曜日)、「欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還を求め、米兵の性犯罪と政府の事件隠蔽を糾弾する8.10沖縄県民大集会」がユニオンですからドーム宜野湾で開催されました。 ここはしっかりと意思表示をし、県民としての怒りを示すべきだと思い、参加することにしました。 妻も参加したいと言いました。 駐車場のことを考えると、車で行くのは面倒です。 125ccのスクーターで行くこと...
「最後通牒ゲームの謎---進化心理学からみた行動ゲーム理論入門」小林 佳世子
『最後通牒ゲームの謎—進化心理学からみた行動ゲーム理論入門』という小林佳世子さんの本を、Kindle Unlimitedで追加料金なしで手に入れ、聞く 読書をしました。とても面白かったです。 「最後通牒ゲーム」というのは、次のような心理学的実験です。本書から引用します。 まず、2人でペアを組み、1人を「分ける人(Aさん)」、もう1人を「受ける人(Bさん)」とします。 2人を今後、Aさん、Bさんと呼びましょう。2...
少し自慢になるかもしれませんが、学生の頃の僕は成績が良かったです。 しかし 書く文字が汚かったです。 綺麗に書けないわけではありません。小学生の頃、毛筆の習字教室に通っていて、何度も賞を取ったことがあります。 書こうと思えば綺麗に書けるので、テストの答案も綺麗な文字で書いていました。 僕は普段、ゆったりしているように見られがちで、動作もゆっくりしていると思います。 しかし、物事はさっさと...
リュックサックを背負っている人は自分が迷惑をかけていることがわからない
街ではリュックサックを背負っている人をよく見かけます。 リュックサックを背負っていると両手が自由になって便利ですね。また、両肩に重さが分散するので、楽に荷物を持つことができます。 ただ、店の中でリュックサックを背負っている人を見ると迷惑だなと思うことがあります。 リュックサックを背負っている人が通路に立って商品を探していると、その後ろには歩くスペースがなくなってしまいます。 リュックサック...
2ヶ月前に、6年前の2018年6月にセルフ宿に宿泊したヴァネッセさんから、Airbnbを通してコメントが届きました。 セルフ宿がオープンして最初のお客様でした。ヴァネッセさんは8月に沖縄に行く予定で、会いたいとのことです。 彼らはポルトガル人とフランス人を両親に持つ夫と、タイ人の妻のカップルで、現在タイに住んでいます。 ちょうどその期間は予約が入っていて、私たちのところに宿泊予約することはできなかったので...
おととい、「香典と報復性の原理」についてこのブログに書き、その中で、香典は政治家が票を集めるのに効果があるだろうと述べました。 僕がもし政治家になったら、このようにして票を集めるという方法を書きます。 妻の父は生前、よくハガキを書いていました。 新聞の記事で知人に関することが出ていたら、その人宛にはがきを出していました。 そして、噂を聞いたときなど、機会を見つけてはハガキを書いていました。...
検索力ではデジタルの手帳はアナログの手帳よりずっと 優れている
昨日のブログ「香典と返報性の原理」で、次のことを書きました。 知人の村会議員は「お祝いは招待がないといけないが、法事は誰でも行けるので、できるだけ顔を出すようにしている」と言っていました。 沖縄には新十六日という行事があります。Googleに説明してもらいます。 新十六日(ミージュールクニチー)は、沖縄で故人を亡くされたご家庭で行われる、大切な供養行事です。旧暦の1月16日にあたる日で、「あの世の正...
きのうの琉球新報の「声の欄」に、「香典で票が買えるのか、 香典をもらったからと言ってその政治家に投票したりするものだろうか」と問い、「絶対にその人には投票しない」という投稿がありました。 これは、自民党の堀井学衆議院議員が選挙区内で秘書を通じて香典を渡すというニュースに関連しています。 投稿者の気持ちはわかります。僕のところにも政治家が香典を持ってきても、僕もそれに影響されません。なぜなら、投...
卵は一つのかごに盛るな、長いファイルも一つのファイルに保存しない
以前、少しだけ株の勉強をしたことがあります。 その時に「卵は一つのかごに盛るな」という言葉が出てきました。 これについてAIのGoogle Geminiに説明してもらいました。 「卵は一つのかごに盛るな」というのは、すべての資金や資産を一つの場所に集中させないという意味です。 なぜこの言葉が生まれたのでしょうか? 例えば、一つのかごにすべての卵を入れて運んでいたら、そのかごを落としてしまったらすべての卵が...
ワードでドイツ旅行のアルバムフォトブックを作っていました。ほぼ作り終えて、まとめて印刷する段階になりました。 ところが、全く開かなくなったのです。何度試してもダメでした。どうもファイルが壊れてしまったようです。 その兆候は少し前からありました。保存する時にかなり時間がかかっていたのです。その時に壊れるかもと思えば、対処もできたのにと思います。 そこで、AIなどを使って対処法を調べました。 ま...
これだけ 読んで月額980円 Amazon Kindle Unlimited
毎日のように庭作業をしたり、腕立て伏せやスクワットなどをしながら、聞く読書をしています。本はAmazon Kindle Unlimitedの電子書籍です。 Amazon Kindle Unlimitedは、月額料金980円を支払うことで、200万冊以上のKindle本、コミック、雑誌などを好きなだけ読み放題になるサービスです。 友人に月額980円と言うと「高い」と言われてしまいました。 人によっては高いと思うのですね。でも、僕はかなり安いと思っていま...
「ブログリーダー」を活用して、Yojiさんをフォローしませんか?
ヨージの妻・キョーコは、沖縄県立博物館でボランティア活動をしている。 歴史や文化に興味を持ち、生徒相手に展示の案内や体験学習の手助けをするのが彼女の楽しみだ。 読谷の自宅から那覇にある博物館までは片道およそ一時間。だが、遠い道のりも、彼女にとっては心弾む小旅行のようなものだった。 「今日も楽しんでおいで」とヨージはいつも笑顔で送り出す。 自分の好きなことに熱中するキョーコを、心から応援した...
昼下がりの台所。 ヨージは、テーブルに並べられた皿を前に、妻のスマートフォンを手にしていた。 自分のスマホは今、充電中。残り少ない電池残量が気になって、しばらく使うのをやめている。 「ちょっと、スマホ貸して」 そう言って、妻のスマホを借りた。 野菜からゆっくり食べる、昼食の小さな習慣。 最初の5分間は、野菜だけを噛み締める時間。スマホのタイマーは、そのための大切な道具だった。 けれど、使...
ヨージは最近、生成AIという不思議な存在と、少しずつ距離を縮めていた。 日々使いながら、その底知れぬ力に驚かされることも多い。 けれど、まだ「使いこなしている」と胸を張って言えるほどではない。 まるで海辺で波の動きを観察しているだけのような、そんな手応えだった。 「どう使えば、もっと深く潜れるのか…」 そんな問いを胸に抱きながら、昨日もブログを書いた。 「沖縄平和の礎」の名を読み上...
「沖縄平和の礎」名前を読み上げる集いに参加 3週間ほど前の5月21日、午後1時過ぎ自宅のチャイムが鳴った。 運動中だったヨージは上半身裸だったので、対応に出たのは妻のキョーコだった。 リビングまで届く声が聞こえた瞬間、ヨージは誰が来たのかを察した。 慌ててシャツを着込み、玄関へ向かう。 そこに立っていたのは、彼の知人であり、平和運動の先輩でもあるTさんとIさんだった。 辺野古の新基地建設...
ヨージは机に向かい、静かにパソコンのキーボードを叩いていた。 彼の前には、高校1年生向けに作成中の数学教材『ひとりで学べる高校数学A』の原稿が広がっている。 誰にも頼らず、ひとりで学び進められるように——それが、ヨージの目指す教材のかたちだった。 だからこそ、彼は内容を細かく階段のように刻み、一歩一歩確実に登れる構成に仕立てた。 すでに最後まで書き上げ、第1回目の推敲も終えていた。 ...
ヨージの家には、テレビが二台ある。 ひとつはリビングルームに、もうひとつはベッドルームに置かれている。 ベッドルームのテレビは、ほとんど妻専用だ。ヨージはそこでは見ない。 妻は、洗濯物をたたみながら、あるいは朝食のパンをかじりながら、録画した番組をのんびりと楽しんでいる。 一方、リビングルームのテレビは、二人で並んで見ることも多い。 けれども操作が少し複雑なため、妻は自分ひとりではうまく...
ヨージは、文章を書くのが嫌いではなかった。いや、むしろ、少し自信があったと言ってもいい。 「ヨージくんの文章は、わかりやすいな」 かつて、新聞に投稿した文章を読んだ叔父が、そう言ってくれたのだ。 「難しいことを、私たちにもわかるように書いてくれる」 そう評価されたときの喜びは、今でも胸に残っている。 彼は学生の頃から数学が得意だった。 答えにたどりつくまでの筋道を、理路整然と積み上げる作業...
ヨージは沖縄・読谷村で民宿を営んでいる。 ある晩、宿に滞在しているスペインからの若いカップルとその友人と一緒に、ヨージたちは食卓を囲んだ。 料理は持ち寄りだった。彼らはスペイン風のトルティージャを焼いてきてくれた。 妻はゴーヤーチャンプルーとそうめんチャンプルー、もずくの酢の物を作った。 異国の味と島の味が、ひとつのテーブルの上で仲良く並んだ。 食事をしながら、いろんな話をした。 スペ...
ヨージは、例の原稿を整えていた。「ピアノが空を飛んだ日」——その思い出を綴った一篇だ。 ブログに載せるために音声入力で 羅列的に内容を入力し、 全く 整えることもなく、いつものようにChatGPTに依頼する。「小説風に書き換えてください」 すると、まるでプロの作家が書いたかのように、美しくまとまった文章が返ってきた。 一息ついたそのとき、ふと一つの記憶が顔を出した。 ——そういえば...
ピアノを運び出しの日が近づくにつれ、ヨージはふと昔のことを思い出した。 このピアノ―― ぼくが「保母免許」を取るために練習した、あのピアノだった。 まだ「保育者」なんて言葉が一般的じゃなかった頃、男性でも「保母」と呼ばれていた時代。自分で保育園を開きたいという夢が芽生え、その第一歩として免許を取ろうと決めた。 試験には筆記と実技の両方があった。 筆記試験では、教育原理や児童心理学、衛生学や栄...
ヨージの妻は決断を下した。 もう四十年以上も前に手に入れたピアノを、ついに手放すことにしたのだ。 電話で買取業者に連絡を入れると、数日後、査定に来たスタッフは「無料で引き取ります」と穏やかに告げた。 かつては高価だったピアノも、いまでは値段もつかない。 けれど、運搬費がかからないだけでも有難いと思えた。 もう何十年も動かすことのなかった黒いピアノが、ある日、静かに家を出ていった。 引き...
読み終えた、というより──聞き終えた、と言うべきだろうか。ヨージはスマートフォンのアシストリーダーを使って、『ネメシスの使者』を耳で読んだのだった。 中山七里による社会派ミステリーで、文春文庫から刊行されたこの作品は、彼の心に重たい問いを残していった。 内容はこうだ。 死刑判決が確実視された殺人犯が、予想外にも温情判決によって無期懲役となった。 しかしその後、加害者の家族が次々と何者かに...
ヨージは、ひと月ほど前に観たNHKの『明日が変わる トリセツショー』をきっかけに、階段を二段ずつ上がるという健康法を始めた。 始めてみると、それは思ったほどきつくはない。 ただ、楽々というわけでもなく、少しだけ気持ちを奮い立たせて一歩を踏み出す、そんなちょうどいい負荷だった。 「これなら続けられそうだな」と、今日もヨージは階段を二段ずつ上っていた。 ヨージは民泊を営んでいる。 ある日の午後、...
沖縄・読谷村の静かな一角に、「セルフ宿」と名づけられた小さな宿泊所がある。 看板も目立たないその宿は、一組限定。けれど、その自由さと落ち着いた空気に惹かれて、長期滞在を希望する旅人たちが後を絶たない。 「セルフ宿」――そう名づけたのには理由がある。 調理器具から食器、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、シャワー、トイレに至るまで、生活に必要なものはすべて揃っており、自分で生活を組み立てられるようにしている...
夜の静けさのなか、ヨージはひとつの「警告」と向き合っていた。 スマートフォンの画面に表示されたのは、SDカードの容量不足を知らせる無機質なメッセージ。 「そろそろ限界か……」 長年使ってきたカードを新しいものと交換することに決めたのだった。 作業は色々 苦労したが なんとかできた。 着信音にはモーツァルトの「トルコ行進曲」、目覚ましにはグリーグの「朝」。 そして、毎朝欠かさず聴いて...
ヨージは、午後のやわらかな光が差し込む書斎で、ふとスマートフォンの画面に目をやった。そこには見慣れぬ警告が表示されていた。 「SDカードの空き容量が少なくなっています」——見て見ぬふりをしていた問題が、ついに正面から立ちはだかった。 「面倒だな……」と、ヨージは小さくつぶやいた。 それでも放っておくわけにはいかない。 覚悟を決めると、引き出しの奥からマイクロSDカードを取...
ヨージは、ふと思いついた疑問をスマホのマイクに向かってつぶやいた。 「ねえ、チャットGPT。『自分史』ってあるよね? ぼく自身はまだ書くつもりはないけど、そういうのを誰かが書く手助け、君ならできるんじゃないかな?」 AIの画面には、すぐに丁寧な返事が表示された。 「はい、それは私の得意分野です。話し言葉のまま送っていただければ、それを整理して文章に整えることができますし、足りない部分があれば質問...
ヨージは、ある日ふとしたきっかけで一冊の本を手に取った。 タイトルは『道をひらく』。著者は松下幸之助——あの「経営の神様」とまで呼ばれた男だ。 パナソニック(旧・松下電器産業)の創業者として、日本の家電産業を世界に押し上げた立役者。テレビのドキュメンタリー番組などで、その温厚で深みのある人柄を紹介されているのを何度も見たことがある。 そんな人物の書いた本なら、きっと何か得るものがあ...
ヨージは、日々の暮らしの中で生成AIをよく使っている。 とはいえ、そのAIがどこまでのことができるのか、実はまだよく知らない。 けれど、
かかってくるのは迷惑電話 ヨージのスマートフォンから、不意にモーツァルトのトルコ行進曲が流れた。 電話の着信音だ。珍しいことだった。 彼はかねてから「電話は嫌いだ」と公言していたし、そもそも彼に電話をかけてくるような友人や知人は数えるほどしかいなかった。 だからこそ、その音は彼の日常にとって、どこか異物のように響いた。 画面を見ると、見覚えのない番号が表示されていた。 番号の下には「迷惑...
ドイツ周遊旅行10日間の4日目、5月31日はポツダムのツェツィーリエンホフ宮殿に行きました。 ツェツィーリエンホフ宮殿は、ポツダム会談が行われたことで有名な宮殿です。 ポツダム会談では、ポツダム宣言が発表され、第二次世界大戦後の戦後処理の方向性が示されました。アメリカのトルーマン、イギリスのチャーチル、ソ連のスターリンによって行われたこの会談により、日本はポツダム宣言を受諾し、無条件降伏しました。 ...
ドイツ周遊10日間の旅の7日目、6月2日にケルン大聖堂に行きました。 以下はAIによる説明です。 ケルン大聖堂は、ドイツのケルンにあるゴシック様式の大聖堂です。正式名称はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂 (Dom St. Peter und Maria) です。ゴシック様式の建築物としては世界最大であり、ローマ・カトリック教会のミサが行われています。 ケルン大聖堂の南塔展望台までの階段は533段あります。高さは約100メー...
昨日のブログでは、ベルリンでの自由行動の時間にマルクス・エンゲルス像、森鴎外記念館、ヘーゲルの墓のある墓地に行ったことを書きました。 ヨーロッパやアメリカで街を自由に歩いていると感じるのは、通りの名前がきちんと表示されており、角ごとにその表示があることです。これはとても助かります。 マルクス・エンゲルス像のある公園から森鴎外記念館まで歩いて行くには、ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)...
ドイツ周遊10日間の5日目、6月1日は午前中にベルリン市内を観光し、その後は自由行動となりました。 ベルリン大聖堂の前で、僕たちはグループの皆さんと別れました。 その後、妻と二人でベルリン市内の公園、「マルクス・エンゲルス・フォーラム」に行きました。 マルクスとベルリンの関係は深く、1848年にはベルリン革命に参加するためにベルリンに移住しました。 1849年には共産主義者同盟の指導者として活動し、「...
ドイツ周遊旅行10日間の8日目、5月3日にはライン川クルーズが予定されていました。 ローレライの観光をしたり、ランチを楽しんだりするとのことでした。 ホテルを出て、バスはライン川に向かいました。 バスの中で添乗員が悪いニュースがあると言いました。 ライン川の支流であるネッカー川が氾濫しており、ライン川も水位が上昇しているため、クルーズがどうなるかわからなくなったとのことです。 バスはしばらく...
ドイツ周遊の旅に行ってきました。 各地でドイツ料理を食べました。 名物のソーセージの他に、ポークやビーフ料理、ポテト料理、そしてパスタ料理などもありました。 妻は最初の頃から塩辛くて食べられないと言って、かなりの量を残していました。 同じグループの人たちも同じように、塩辛いと言って残す人が多かったです。 妻の薄味にだいぶ慣らされてきた僕ですが、もともとは塩辛いものが大好きなので、特に塩辛...
ドイツ周遊10日間旅行の2日目、5月28日に白亜の名城ノイシュバンシュタイン城を観光しました。 グループのメンバーがトイレに行っている間、手持ち無沙汰で立っていました。 すると、30代くらいの男性が僕に話しかけてきました。 「英語が話せますか?」と聞かれたので、「少しは話せます」と答えると、 「息子があなたのことをヒーローに似ていると言っています。一緒に写真を撮ってもらえませんか」と言われました。 ...
昨日はドイツ旅行の5日目、5月31日にベルリンの壁を見るためにチェックポイント・チャーリーに行ったことを書きました。 そこで、ベルリンの壁を越えるために東ドイツの人々がどのように工夫していたかについて書きました。 それほど東ドイツの人々は国を脱出したかったのです。 経済的にも政治的にも不自由な状態にあったからです。 さて、東ドイツは社会主義の国と言われていました。 社会主義の国といえば、マル...
10月26日からドイツ周遊旅行に10日間行ってきました。 5日目の10月31日、ベルリンの壁を見るためにチェックポイント・チャーリーに行きました。 以下は、生成AI Google Geminiによる説明です。 チェックポイント・チャーリーは、第二次世界大戦後の冷戦期に、ベルリンが東西に分断されていた時代に、東ベルリンと西ベルリンの境界線上に置かれていた国境検問所です。 現在は、チェックポイント・チャーリー跡地が観光...
5月27日から今日6月5日まで、ドイツ周遊の10日間旅行に行っていました。5月26日に東京で前泊し、出発しました。 しかし、この間、このブログではそのことに触れませんでした。 最近のニュースなどによると、SNSなどで旅行に行ったことが知られてしまい、空き巣に入られる被害があるとのこと。それでそうなったら大変だと思い、書かなかったのです。 旅の中では、いろいろブログに書いておきたい話題があります。旅に関係...
生成AIは非常に高い能力を持っています。その利用価値は非常に高いです。 しかし、僕の感覚では、ほとんどの人が使っていません。なぜでしょうか。 1つの理由として考えられるのは現状維持バイアスです。 現状維持バイアスについて、生成AIのGoogle Geminiに説明してもらいました。 現状維持バイアスとは、「変化を避け、現状を維持したい」という心理傾向です。具体的には、以下のような状況で起こります。 * 新しい...
最近、何かわからないことがあると、Google検索で調べるよりもGoogle Geminiに尋ねることが多くなっています。 Google Geminiは僕の質問に直接答えてくれるからです。 Google検索で調べると、直接答えが出ることもありますが、参考になるサイトがたくさん並び、その中から自分で答えを探さなければならないことが多いです。 それは面倒なので、Google Geminiに尋ねるのです。 Google Geminiには、人間に話しかけるよう...
少し前に、中学生や高校生には読ませたくないという前置きをした上で、方程式や因数分解を解いてくれるサイトがあることを紹介しました。 しかし、最近もっとすごいことが分かりました。 方程式や因数分解をそのまま入力して、AIであるGoogle Geminiに尋ねるだけで解いてくれるのです。 次の質問をしました。 「次の方程式を解いてください X 3乗マイナス9x2乗プラス27x マイナス27イコール0 するとすぐに回答があ...
「ひとりで学べる高校数学1」を作っています。現在、3回目の推敲作業を行っているところです。 ここで、なぜ僕がこの教材を作ろうと思ったのかについてお話しします。 これまで、小学2年生から6年生までの算数、中学1年生から3年生までの数学の教材を作ってきました。中学理科や 英語の教材も作りました。おかげさまで、どれも好評をいただいています。 その理由は、学ぶ内容を細かく分けて階段状にし、上りやすくしたか...
ひとりで学べる高校数学Iを作っています。 現在、3回目の推敲作業を行っており、もうすぐ終わります。 3回目の推敲作業を始めるとき、これが最後で、終わったら出版に向けた作業をしようと考えていました。 ところが、間違いがまだ見つかるのです。 解答に間違いがあったら学習に支障をきたします。そういうミスは極力無くさなければいけません。 まだ間違いがあるかもしれないので、もう1回、4回目の推敲作業を行...
京都に住んでいる 妻の弟夫婦がやってきました。 いろいろ おしゃべりをし そして僕がこのテレビはインターネットだけどあなたのところはどうかと尋ねました。 インターネットテレビではない どの返事です。 それで僕はインターネットの TVer で色々 番組が見られるから便利だよと勧めようと考えました。 沖縄では NHK の他に 民放テレビが3局あります。TBS 系 フジテレビ系 朝日放送系です。それ以外の日本テレビ ...
昨日、妻が老人会の班長になり、会員であるお年寄りたちを訪ねると、とても喜ばれたことを書きました。 話相手を求めているお年寄りは多いのでしょうね。 家庭の環境にもよるでしょう。大家族のところではそれほどでもないかもしれませんが、一人暮らしのお年寄りにとっては、誰かが訪ねてくることはとても嬉しいことだと思います。 そういうお年寄りにはヤクルトを取るのも良いのではないかという考えが浮かびました。 ...
妻は今年度、読谷村座喜味老人会の班長になりました。以前も担当したことがありますが、他にやる人がいないとのことです。 先日は老人会の年会費を集めに行きました。そこでは「待っていたよ」と言って、前もって準備をしていたお年寄りもいました。 90歳以上は会費が無料ですが、今回は総会資料があったのでそれを配りに行きました。 それはポストなどに入れるだけでもいいのですがチャイムを鳴らしたり 呼びかけをした...
僕の左目は網膜動脈閉塞症を患っています。それは目の動脈硬化のようなものです。 そのため、眼科に通院しています。目の状態が悪化している時には、注射することになります。 何度も麻酔の点眼をしてもらった後、器具で目を閉じないように大きく開いて注射をします。 そんなことを他人に話すと、「目に注射をするのか」と言って怖がります。 妻の甥に話すと、彼も目に注射をされたことがあるので、とても怖かったと言...
沖縄県立博物館で「新収蔵品展 令和5年度 収蔵資料」が行われています。 期間は、2024年5月21日(火)から2024年6月23日(日)までです。 以下は沖縄県立博物館のサイトからの引用です。 「新収蔵品展」は、前年度に寄贈・収集・購入・移管・修理された資料を一堂に集め、広く一般に公開することを目的として開催します。今後の展示や研究活動で活躍する多岐にわたる分野の資料が展示されており、見ごたえがあります...