東京労働大学講座「労働契約1(基本原則、労働契約上の権利義務、採用)」というテーマで、講師は原昌登成蹊大学法学部教授です。 (宇和島の商店街)一 労働契約上の権利義務1 労働契約の基本原則...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
公正取引委員会のHPに、「免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関するQ&A」が掲載されており、そのQ7に「仕入先である免税事業者との取引について、インボイス制度の実施を契機として取引...
田舎弁護士が所長を務める事務所の期末は9月です。今年度は、前年度と異なり黒字決算となりそうです。 顧問先様、お取引先様、ご依頼人様のおかげでございます。大変ありがとうございました。 今年度は、...
有斐閣新・情報公開法の逐条解説第8版です。少し地方公共団体の情報公開について考えることがあり、購入しました。 わが今治市の情報公開条例のうち、公文書の開示義務については、以下のとおり定められてい...
「家庭の法と裁判No51」で掲載された「東京家裁人訴部における離婚訴訟の審理モデル」です。 「第1 訴状審査時の留意事項(訴状作成時の留意事項)」として、7つ指摘されています。 1つめは、「離...
【弁護士考】 最近、弁護士が逮捕された報道に接することが多くなったように感じます😵
9月5日に、まだ若い弁護士が、依頼放置を隠すためか、判決文を偽造して、依頼人に渡したという有印公文書偽造と行使の疑いで逮捕されました。 依頼された事件が登記手続の裁判のようだったのですが、事案が...
昨日の続きです。 まず、「4 特有財産について (1) 特有財産の立証について」です。 「基準時に原告名義又は被告名義で存在する財産は、夫婦が協力して形成した財産(夫婦共有財産)と推定されるか...
「家庭の法と裁判」No51に、「東京家裁人訴部における離婚訴訟の審理モデル」と題する解説が掲載されていました。(追記)判タNp1523号にも掲載されていました 今回は、「第...
時折、1度決まった養育費の減額についてのご相談を受けることがあります。田舎弁護士の経験では、2類型にわかれます。1つめが、再婚して、子どもが産まれたので養育費を減額したいというケース、もう1つが、...
香川県観音寺に、高屋神社という神社があります。標高404㍍の穂積山の頂上にある天空の鳥居が最近有名となり、観光客で賑わっています。 (天空の鳥居) 麓の県道から車が走行できる林道もあるようで...
商事法務から出版された、実務担当者のための景表法ガイドブックです。 この分野は、なかなか苦手なところです。 表示規制としては、食品表示や業法(旅行業法、宅地建物取引業法、金商法等)を除くと、景...
【離婚】 夫(妻)は、モラハラ夫(妻)なので、離婚したい、慰謝料をとりたい というご相談
10年以上前から、他方配偶者がモラハラなので、離婚したい、慰謝料をとりたいというご相談が増えているように思います。ネットで、モラハラの記事をみて、それをご自身の例にあてはめてのご相談が散見されます...
【金融・企業法務】 事業者必携 知っておきたい金融商品取引法の法律知識
先日、Amazonで、「事業者必携 知っておきたい金融商品取引法の法律知識」を注文しました。 そもそも金融商品取引法ってなに?という方もおられると思います。 金融商品取引法は、企業が保有する情...
判例時報2596号で掲載された仙台高裁令和4年10月6日判決です。 Xは、別件民事訴訟の簡裁での口頭弁論期日を傍聴した職員が作成した知事に対する復命書4通について、福島県情報公開条例6条に基づき...
今治に四国百名山の1つである楢原山という山があります。標高1041㍍です。 徒歩の場合は、通常、龍岡木地登山口か、鈍川木地登山口から、登ります。 いずれも四国の道となっております。 鈍川木地...
高知県民の森でもある工石山です。標高1177㍍の山です。 山頂は、北と南の2つあります。 南周りと北周りの2つのコースを利用して、一周する登山客が多いのではないかと思います。 (山頂・南)...
高知市越知町に横倉山(800㍍)という山があります。四国百名山でもありますが、花の百名山の1つでもあります。 安徳天皇が平家と共に落延びされて崩御された地という伝説のある山でもあります。また、牧...
【労働・労災】 いわゆる内定者アルバイトとして入社前に内定先から雇用されていた新卒採用内定者が自殺したことについて、業務起因性が否定された事例
判例時報2595号で紹介された東京地裁令和4年10月14日判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 Xの子である亡Vは、経営コンサルティング業を営むE社から採用内定を受け、平成28年4月から...
あの有名な「にこ淵」の奥に、程野の滝という名勝があります。 (にこ淵) 「にこ淵」の奥を進むと、グリーパークほどのに至ります。東滝、西滝、権現滝、大樽の滝の4つの滝があります。登山道は荒れ果...
令和6年度の暴力団追放マニュアルが届きました。思えば、25年以上前の駆け出し弁護士だったころは、田舎弁護士が生活している地域でも暴力団関係者を巡るトラブルは散見されていました。 今では、暴力団対...
【建築・不動産】 水道管の漏水を原因とした他企業埋設菅の損傷防止策
水道管の漏水を原因とした他企業埋設菅の損傷については、時折マスコミによって報道されます。 この問題については、JWRCの記事がよくまとまっているので、一部引用しながら説明します。 まず、水道管...
日刊工業新聞社から出版された「トコトンやさしい水道管の本」です。水道管のトラブルを勉強したいために購入しました。 本書60ページから水道管のトラブルについての解説がされています。 まずは、「キ...
精神科の入院形態には、大きく分けて3とおりあります。A本人が自ら入院に同意する「任意入院」、B家族等のうちいずれかの者の同意による「医療保護入院」、C都道府県知事の権限による「措置入院」に分けられ...
夏休みに、嫁ちゃんランチ持参で、星ヶ森を訪ねました。 星ヶ森は、四国88カ所60番札所である横峰寺の奥の院に相当します。標高820㍍程の高さのところにあります。 今年の夏休みは酷暑のために涼の...
皿が嶺(1271㍍)に登ってきました。皿が嶺へのルートは、複数ありますが、一番のメインは、森林公園(風穴)を利用するルートではないかと思います。 皿が嶺は、皿が嶺連峰県立自然公園を擁しており、陣...
建築基準法第43条により、敷地は、原則として、建築基準法上の「道路」に2m以上接している必要があります。このため、建築基準法上の「道路」に接しない敷地においては、原則として、建築物を建築したり建築...
【金融・企業法務】 SNSの利用によって生じる企業価値の低下リスク
月刊監査役No765号で掲載された「SNSのリスクによって生じる企業価値の低下リスク」です。 監査役がSNSの利用リスクについて、取締役や取締役会に効果的な助言・勧告をするためには、過去の不祥事...
令和6年4月に新日本法規から出版された「裁判例と自賠責認定にみる神経症状の等級評価」です。 高野真人弁護士らによつて、神経症状の後遺障害の態様と等級評価における要点がわかりやすく解説されています...
【労働・労災】 ケース別懲戒処分通知書作成の実務とモデル文例
新日本法規から今年の2月に出版された「ケース別 懲戒処分通知書作成の実務とモデル文例」です。 7つの類型、すなわち、①ミス・欠勤早退・職務怠慢、②業務命令違反、③職場規律違反、④経歴詐称、⑤ハラ...
【流通】 2017年版 スーパーマーケット店長法律ハンドブック
流通関係の仕事に携わっているため、数年前に購入した「スーパーマーケット店長 法律ハンドブック」です。2012年、14年にも版がでているので、そろそろ新しい版がでてもいいくらいですね[E:#x1F6...
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東京労働大学講座「労働契約1(基本原則、労働契約上の権利義務、採用)」というテーマで、講師は原昌登成蹊大学法学部教授です。 (宇和島の商店街)一 労働契約上の権利義務1 労働契約の基本原則...
(公財)日弁連交通事故相談センター25年度本部研修会に、WEBで参加しました。 (八王子城跡からみた東京市街)(1) 全体会 (損害保険料率算出機構からのお願い) →「行政書士を代理人と...
懲戒解雇に伴う退職金の全部または一部の支給については、実務上相談が時折あります。 この点について、我が国を代表する労働法学者の基本書にどのように書かれているのかを確認したいと思います。 第1に...
田舎弁護士ですが、(独行)労働政策研究・研修機構主催の「東京労働大学講座・総合講座・「労働法総論」」をWEBで聴講しました。 講師の先生は、神吉知郁子東京大学教授です。 (富士山)Ⅰ 労働...
日本加除出版から令和7年5月に出版された「第2版主文例からみた請求の趣旨記載例集」です。 これだけの訴訟の請求の趣旨のみを掲載されています。 これは類書がないので、利用しやすいです。 ...
最近、東京労働大学講座に申込みをして、WEBで聴講しております。講師の先生方のお話を伺ったあと、復習を兼ねて菅野労働法を読んでいます。 今回は、私傷病による復帰不能となった者に対する解雇について...
23年3月に労務行政から出版された「人事・労務のトラブルのグレーゾーン70」です。著者は、有名な経営者側の事務所です。 (鬼のさんぽ道) Q6-1は、あるある相談ではないかと思います。精神...
ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
少し自治体財務について調べるところがあり、最近の書籍で、事務所の図書室にある自治体財務関連の書籍を調べてみました。 第1は、ぎょうせいから出版されている「地方財務ハンドブック」(第5次改訂版)で...
昨日執筆の平成20年1月18日最高裁判決によって差し戻された控訴審判決は、本件委託契約は著しく合理性を欠き、そのためその締結に予算執行の適正確保の見地から看過し得ない瑕疵が存するものというべきであ...
事案の概要は以下のとおりです。 丹後地区土地開発公社は、宮津市が周辺の町と共同して公有地の拡大の推進に基づき設立した土地開発公社であり、設立団体である市等の委託を受けて公有地となるべき土地の先行...
最近、飲食店等において、外国人の入店を拒否するような張り紙を貼った店主の行為が物議を醸すことになっております。 そこで、裁判例をネット上で調べてみました。 ① 平成19年10月2日京都地裁判決...
7月29日午後3時から、Town(今治市)&Gown(愛媛大学)構想推進協議会設立記念キックオフシンポジウムが開催されます。 申込み期限は、7月25日までです。 「Town & Gow...
1 事案の概要については、以下のとおりです。 C町の町有地上にあったD地区集会所は、1971年に国の同和対策事業の一環として建設された建物であり、その1階部分は、建設以来、部落解放同盟B協議会が...
県議会の議員派遣決定を前提としてされた議員に対する旅費支出に関する財務会計上の行為の違法性についての裁判例として、平成15年1月17日付最高裁判決を挙げることができます。 判例解説から説明を概ね...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...