今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
従業員の給料がサラ金から差し押さえられたという相談が少しずつ増えているように思います。 突然、裁判所から、債権差押決定の封筒が届きます。 「差押債権目録」には、差押え金額と、給与・賞与及び退職...
【相続】 不動産の共有持分権を放棄した場合、放棄された共有持分権はどこにいくの??
親が有している共有名義の不動産なんて相続したくないので、なんとかならんやろかという相談を受けることがあります。 参考になる条文が民法255条です。 民法第255条 共有者の一人が、その持分を放...
銀行法務21・10月号で掲載された「カスタマーハラスメントの正しい理解と対策」です。10月号では、カスハラか否かの判断基準が解説されています。 正当なクレームか、不当なクレーム(カスハラ)かの区...
銀行法務21・10月号の金融取引法研究会のレポートです。金融機関に勤務、あるいは勤務していた多くの弁護士による座談会です。 Aの甲銀行にある預金のすべてをBに相続させる Cには一切の財産を相続さ...
【金融・企業法務】 銀行法務21・10月号 Topic 顧客の課題解決支援における現状と展開
10月号のTOPICは、「顧客の課題解決支援における現状と展開」というテーマで、①地域銀行による顧客の課題解決支援の現状と課題の概説、②経営改善・事業再生支援課題へのアプローチ はじめの一歩という...
ある会社の会議で、「プライシング」(Pricing)という言葉がでてきました。 田舎弁護士は、???です 便利な時代です。ネットで調べてみました。 プライシングとは、マ...
【弁護士考】 元大阪地検検事正の弁護士が、起訴事実を認めました。
本日、大阪地裁で開かれた初公判で、元大阪地検検事正の弁護士が起訴事実を認めました。 元部下であった女性検事に対して官舎で性犯罪を行ったという言語道断な内容です。 長い間被害申告できなかったこと...
NHKの報道によれば、カナダのコンビニ大手から7兆円規模の買収提案を受けたことに伴い、社外取締役からなる特別委員会で議論を行うことにされたようです。 今後は、買収提案を上回る企業価値を実現できる...
【相続】「法定相続人情報」 と 「法定相続情報一覧図」 って、同じものなの???
先日、田舎弁護士が恥ずかしい思いをしました。 「法定相続人情報」のことを、「法定相続情報一覧図」と同じものと誤解してしまい、それを前提にしたアドバイスをしてしまいました ...
時折、懲戒処分後、他の社員も同じような非違行為を繰り返さない目的で、懲戒処分を社内公表している企業は多いと思います。 しかしながら、社内公表を行う場合には、当該従業員の名誉・信用との関係を考慮す...
金融財政事情研究会の民事執行の実務も、初版から考えると、分量が増えました。 今や、民事執行の実務 不動産執行編 上 下 民事執行の実務 債権執行・財産調査 上 下 となっております。 ...
宇賀克也先生の新・個人情報保護法逐条解説です。1000ページを超えます。ということもあって、非常に使いづらいです ところで、弁護士法23条の2に定められている弁護士会照会と...
【行政】 2021年改正対応 自治体のための解説個人情報保護制度
昨年1月に第一法規から出版された「自治体のための解説個人情報保護制度」です。 2部構成です。第1部が、個人情報保護法における行政機関等に関する定め、第2部が個人情報保護に係る特別法として、①マイ...
相談事例としては、めったにありませんが、売主から不動産を売却したのだけど、登記簿上の名義が変更されていないという相談を受けることがあります。 この点についても、日本加除出版から出版された「不動産...
昨年3月に金融財政事情研究会から出版された「所有者不明土地法制」です。法務省民事局で立法を担当した弁護士が執筆されているということで購入しました。 民法改正、不動産登記法改正、相続土地国庫帰属法...
新日本法規から、令和6年7月に出版された「共有不動産をめぐるトラブル対応の手引き」です。 共有不動産についての相談も少しずつ増えているように感じます。 例えば、「戸建住宅Xは、ABCによる持分...
判例時報2599号で紹介された最高裁令和5年11月27日判決です。 本件は、建物の根抵当権者であり、物上代位権を行使して賃料債権を差し押さえたXが、賃借人であるYに対し、当該賃料債権のうち未払分...
朝日新聞10月3日配信記事に、准教授を村八分として、ハラスメントを理由に国立大学法人に賠償命令が出された裁判例が紹介されていました。 その配信記事を一部引用します(一部加盟)。 「M大学(T市...
ある大手法律事務所のHPに記載されている「離婚のご相談によくある質問」と「回答」です。 「10年前に離婚し、養育費支払いの取決めをしました。しかし6年前から支払われなくなっています。今からでも請...
【学校】 (NHK10月1日配信記事) 東京科学大学誕生 東京工業大学と東京医科歯科大学が統合
NHKの10月1日配信記事に、東京科学大学誕生について配信されていました。 一部を引用します。 「東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し「東京科学大学」が1日誕生しました。医学や歯学、理工学の...
【学校】(読売新聞10月4日配信記事) R大教授、非常勤講師ポストへの推薦依頼され300万円寄付金受領か。。「仲介ビジネス」の可能性とみて大学調査
読売新聞10月4日配信記事で、国立大学法人の教授が、非常勤講師ポストへの推薦依頼され300万円の寄付金を受領したのではないかということが報道されていました。 事実だとすれば、大変なことです。 ...
【学校】(東京新聞10月4日配信) 大学講師の雇い止め 無効を認めた高裁判決見直しか 争点は、労働者か、研究職か 最高裁判決は10月31日
東京新聞の10月4日配信のネット記事に、大学講師の雇い止めに関する裁判についてのものが配信されていました。 よくまとめられていますので、一部を引用したい(一部仮名)と思います。 「有期雇用の契...
自治体職員のための情報公開事務ハンドブック(改訂版)です。2021年に改定されています。 第8章において、濫用的な情報公開請求に対する対応について論じています。 濫用的な情報公開請求の例として...
【法律その他】婚活支援サービスと出会い系サイト規制法のインターネット異性紹介事業
インターネットを利用した婚活支援サービスはよく目にするようになりました。インターネットを利用した婚活支援サービスは、出会い系サイト規制法によるインターネット異性紹介事業に該当する場合があるので、注...
ぎょうせいから出版された「労働災害の法律実務」(新潟県弁護士会)です。業務又は通勤が原因で亡くなった労働者の遺族には、遺族補償給付金が支給されます。具体的には、遺族補償年金 又は 遺族補償一時金で...
【弁護士考】 ご依頼される弁護士の選択は慎重にされるべきです😟
最近、ネット等インターネットを使った広告を見て、その情報だけで、簡単に、弁護士を依頼される方が増えているように思います。 その選択、大丈夫でしょうか 確かに、田舎弁護士に...
従業員貸付については、会社の福利厚生の1つとして、設けられていることがあります。 ふと、貸金業法の点で問題があるのではないかと考えたこともありますが、貸金業法第2条1項において、「事業者がその従...
先日、太陽有限責任監査法人編の「国立大学法人会計詳細ハンドブック」を購入しました。少し、国立大学法人会計制度を勉強するためです。 国立大学法人の会計制度の特徴をコンパクトにまとめております。 ...
時折、個人データを第三者に提供するに際して、個人情報保護法違反にはならないのかという相談を受けることがあります。 個人情報保護法は、大きく、3つの例外規定をもうけています。 第1が、個人情報保...
【相続】 遺言により相続分がないものと指定され、遺留分侵害額請求権を行使した相続人は、特別寄与料を負担するか?
判例タイムズNo1523号に掲載された最高裁令和5年10月26日決定です。 Aの相続人は、子であるB及びYの2名であり、Xは、Bの妻です。 Aは、財産全部をBに相続させる旨の遺言をしていたとこ...
昨年に金融財政事情研究会から出版された「内部通報システムのすべて」です。 内部通報システムについては、ご相談が多いために、追加で購入いたしました。 本書は、内物通報システムに携わる複数の弁護士...
判例時報No2598号で掲載された東京高裁令和4年10月20日決定です。 老齢厚生年金の離婚時年金分割について、婚姻期間中の相手方の保険料納付に対する申立人の寄与を同等と見ることが著しく不当であ...
大量破壊兵器等の技術の提供のある取引を、国境を越えて行う場合には、国の許可が必要です。また、日本国内で行う「国境を超えない技術提供」も輸出と同様に輸出手続を行い、許可を取る必要があります。これがみ...
「熱田神宮」は、歴史のあるとても有名な神社です。三種の神器の1つである草薙剣を祀る神社で知られています。あれ、草薙の剣って、壇ノ浦の戦いで失われたのではないの?という疑問を感じたので、少し調べてみ...
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今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
信山社の「情報公開・個人情報保護」(自治体審査実務編)を購読しました。 請求手続の実務、審査請求・審理手続の実務、答申案の作成実務ごとに、わかりやすく説明がされています。 請求手続の実務では、...
判例タイムズNo1532号の新類型別会社訴訟35で掲載された論文です。 競業取引・利益相反取引ですが、田舎弁護士が受験した平成8年の商法の口述試験で質問を受けた分野になりますが、途中で頭が混乱し...
ぎょうせいから出版された「遺留分の法律と実務」(第3次改訂版)を購読しました。 遺留分ですが、田舎弁護士の事務所では、年に数件相談があり、数年に1,2つご依頼があるようなイメージですね。 遺留...
民事法研究会から令和7年7月6日発行の「水産業法務のすべて」を購読しました。 普段あまり意識していないことがわかりやすく解説されています。 例えば、「漁業権」とは、「漁業を営む権利」について、...
判例時報No2621号で掲載された大阪高裁令和5年4月14日判決です。 Yは、従業員Xに対して、80万円を貸し付けました。その際に強制執行受諾文言付きの公正証書を作成しました。 Xの労災事故に...
判例時報No2621号に掲載された東京高裁令和6年9月26日判決です。 第1審は、保育所勝訴、第2審は、保育所敗訴となった事案です。 第2審は、①X1(児童)に提供された本件ホットドックについ...
旬刊商事法務No2393号に掲載された「特別委員会の設置に係る実務対応」です。 経済産業省が公表した「公正なM&Aの在り方に関する指針」(2019年6月28日 公正M&A指針)及び「企業買収にお...
以前、技能実習制度が解消されて育成就労制度が創設されたというお話を耳にしたことがあります。令和6年6月21日から起算して3年以内に施行されることになつているようですが、現時点では未定のようです。...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...
判例時報2589号で掲載された最高裁令和5年10月26日判決です。 本件は、A株式会社の株主であるXが、利害関係参加人であるB株式会社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収...
先日、東京新橋で開催された(公財)日弁連交通事故相談センター主催の2024年度高次脳機能障害相談研修会に参加しました。 講演は、2つでした。 1つめが、自賠責保険(共済)における高次脳障害審査...
日本最大のお菓子の商社である株式会社山星屋様(売上高3347億円)主催のアリスタフェア2024に参加させていただきました。2024年のテーマは、「菓子PRIDE~お菓子が創る笑顔と商機~」です。...
昨日の続きです。それでは、最高裁平成25年3月21日判決をみていきたいと思います。 判決は以下のとおりです。「第1 事案の概要 本件は,築上町(以下「町」という。)が町有地上の建物の取壊しに伴...
ぎょうせいから出版されている「実務住民訴訟」P115以下の記述です。自治法232条の4第1項の「支出命令」の解説となっております。 「支出命令とは、その権限を有する長又はその委任等(通常は「専決...
ここ数年なぜか裁判所から大型の管財事件の打診はないために、田舎弁護士の破産法の知見は干乾びているような状態です ところで、破産事件の申立をサポートする際に、申立てや受任通知...
最高裁のサイトに、最高裁判所判事が紹介されているリンクがあります。 弁護士出身の最高裁判事を見てみました。 まずは、草野幸一氏です。西村あさひ法律事務所の代表パートナーです。 次に、渡邊恵理...