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  • 図書館は庶民の味方なのだーオペラと文楽の日々

    今日は日経平均株価が史上最高値を記録したそうな・・・。「ふーん?」と思いつつ、実はわたくしは投資信託をしとるのだ。確かにこの間配当のいい銘柄もあるが、ダメなときは駄目なのだ。「NISA、NISA」とメディアはうるさいが、株や投資信託は損をする場合も当然ある。そんなことは当然メディアは言わない。小っちゃくテロップで一瞬流れるだけでズルいです。閑話休題、わたくしは今、オペラと文楽のDVDを某市立図書館で借りまっくている。高尚な趣味だと思わないでいただきたい。わたくしは品性下劣な人間である。他の人がどうかはしらないし・・・。文楽はとても人間の負の部分を描いているしーまあ何でも芸術作品は負の部分が無いと話にならないがーとても感情的な場面も多い。あんまり時代背景が分かんなくても楽しめるのだ。そして何故か文楽は生首が...図書館は庶民の味方なのだーオペラと文楽の日々

  • オーボエ独奏を聴いて、何故かコルトレーンのフリー演奏を聴きたくなった

    先日オーボエとハープのディオのコンサートに行きました。わたくしは意外にも某クラシックコンサート鑑賞団体の会員なのです。と言ってもクラシックに詳しいわけでもなく、せいぜいモーツァルトやベートーヴェンが好きなだけで、指揮者は誰がいいとか言うことが出来ないレベルです。(無茶苦茶、指揮者いるしピアニストもいるし)さてオーボエ奏者である。ハンスイェルク・シュレンベルガーというドイツの人で1948年生まれ、後期高齢者である。1980年から2001年までベルリンフィルに在籍。凄い人みたい。今76歳だけど日本に来て2時間近くのコンサートで演奏するってことは頑健な爺さんである。彼がコンサート前半、J.S.バッハの「無伴奏オーボエのためのパルティータト短調BWM1013」―(わたくしは勿論この曲は知らない)を演奏しました。オ...オーボエ独奏を聴いて、何故かコルトレーンのフリー演奏を聴きたくなった

  • お好み焼き屋の憂鬱

    「てめぇ、ぶっとばすぞ!」「だって」そう言い終らないうちに、黒い制服を着た中学生が吹っ飛ばされた。彼の座っていた椅子も「ガターン!」という激しい音とともにひっくり返った。「ムカつく!」カミソリのような目つきの男の子が「ダン!ダン!ダン!」と足音を故意に響かせ、そのお好み焼き屋から出て行った。「痛ーっ」頬を押さえながら吹っ飛ばされた中学生が起き上がった。「だから村井に逆らったらダメって言ったじゃん」同じ制服を着た小柄な男の子がお好み焼きをパクつきながら、平然と言った。「あいつ先月もサッカーの試合で木村っちの鼻の骨を折っただろ」隣に座っている長身でやせぎすの少年は少し嬉しそうに話題に加わった。「あーっ、いっててて。顔の骨は折れてないみたい。村井のバカ、俺が『だけどっ』て言っただけでキレやがって」殴られた中学生...お好み焼き屋の憂鬱

  • タクシードライバーのボヘミアン・ラプソディ

    気がつくとイタリアン・レストランの店内にいた。白いテーブルの前に座っている。ちょうど茹で上がったパスタがテーブルに置かれたところだ。しかしその瞬間、店内は暗闇に包まれた。店内に流れていたバロック音楽も聴こえなくなった。「火事だ!」どこからともなく、その声は聞こえた。私は慌てて出口を捜す。だが闇に包まれた空間は迷路のようで、自分が今どこにいて、出口がどこにあるのかまったくわからない。暗闇の中いくつもの黒い影がうろうろと彷徨っている。しかし、火事だと聞こえたが火の手はいっこうに確認できないし煙の嫌な匂いもない。あるのはただ暗闇だけだ。その暗闇もまったくの暗闇ではなく、どこからか明かりが漏れているようで人が動く姿が確認できる。私は壁伝いに歩いていると突然駐輪場に出た。スラックスのポケットには自転車のキーと自動車...タクシードライバーのボヘミアン・ラプソディ

  • 坊ちゃん電車の猿

    赤いバラの飾りの付いた黒い帽子をかぶった老婆は、車内に響き渡る声で喋っていた。彼女の顎はたるみ、瞳は黒目しかないように小さい。笑うと線を引いたように、顔中にしわが浮き出る。赤地の白玉模様のネッカチーフを首に巻きつけ、両手の中指にはくすんだ銀の指輪が食い込んでいる。コートは春の到来に合わせたのか、落ち着きのない緑色だ。僕は離れた席からぼんやりと、その老婆を見ていた。ふと、その老婆と目が合った。彼女は上唇をにっと吊り上げた。黄色い汚れた牙が見えた。「猿?」(猿と目を合わさないでください。襲ってきますよ!)周防猿回しの人が言った言葉を思い出し、あわてて目をそらした。しかしその老婆の姿を真似た猿は、すでに空中を舞い1秒後には僕の首筋に食いつこうとした。僕は恐怖のあまり目をつぶり体は硬直した。「キーキーッ!」僕の頭...坊ちゃん電車の猿

  • 街で遭遇した3つの出来事-パグ・三毛猫・黒ぶち猫

    隣町から愛車のニッサンSRVで街に帰ってきたときのことである。国道を南下して市内に入ってきた。左に「TUTAYA」右に「牛角」が見える交差点で停車した。(信号が赤だから)右手を見ると横断歩道を渡ろうとしている老人がいた。かなり高齢のおじいさんだ。しかしグレーのスラックスは折り目がきちんとついており、辛子色のブレザーに紺色の紐タイも決まっている。帽子もイタリア製かと思われるほどお洒落で、白い口ひげは思慮深そうな印象を与えている。(なんとなく名探偵といった感じだ)そのおじいさんの右手には茶色いリードが握られており、その先にはパグが大人しく座っている。上品なおじいさんに賢そうなパグ──なかなか絵になる光景だ。横断歩道の信号が青になりおじいさんは歩き始めた。けれどもかなり高齢なので足元がおぼつかない。ゆっくりとし...街で遭遇した3つの出来事-パグ・三毛猫・黒ぶち猫

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