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  • 象嵌の器

    福井の作り手・土本訓寛さんについては、かなり前の記事 で紹介したことがありますが、現在開催中の展示「北陸ノ手工藝」のために再び作品を制作してもらっています。前回 は焼締作品をご紹介しましたが、今回展示しているのは、妻・久美子さんとの合作の『象嵌(ぞうがん)の器』。 『象嵌』というのは、本体の表面を彫って紋様を施し、その凹んだ部分に別の素材を埋め込んでゆく装飾技法のこと。土本さんの場合は、赤土を彫って白い化粧土を埋め込んでいます。 もともと古い時代の朝鮮半島で『粉青沙器』と呼ばれていた器の加飾パターンのひとつで、日本では『三島』と呼ばれてきた古い手わざです。それゆえに、どこかいにしえの風情を醸し…

  • ケイゾク

    店内では、ほぼ2週間ごとに企画展示を開催していますが、2週間なんて、本当にあっという間。近くにお住まいの方には毎回ご覧いただいているのですが、電車で来ていただくお客さまの場合、毎回欠かさずにご覧いただくのはなかなか難しいのではないかと思います。展示については、「ただ作家の作品を並べる」ということではなく、一応店主が無い知恵を絞って年間24回程度の展覧会の内容を組み立てているので、それぞれにそれぞれの思い入れがあるもの。 そんな経緯から、「2週間経ったらパッと終了!次行ってみよー!」という風には気持ちが動かないわけで、展示した作品は(すべてではないけれど)、常設のコーナーで何らかの形で継続して販…

  • ヘンクツ

    ここ数年は店舗を取材していただく機会が増え、今月は、東京や世界の素敵ショップを紹介している超おしゃれーなWEBマガジン「The World Elements」で店舗を紹介してもらいました。この取材自体、とてもありがたいことだったのですが、いま考えると、わざわざ足を運んでくれたエディター・Nさんを随分と手こずらせてしまったよなあ、とちょっと反省気味。 というのも、記事内容が、おそらくNさんが当初予定していたであろう企画とはまったく別モノになってしまったからです。Nさんが質問したかったことは、「よい器の条件とは何ですか?」。 本当はインタビュアーの誘導する方向に従って、万人受けしそうな答え(サービ…

  • お鷹ぽっぽ

    民藝品と呼ばれる手仕事には、それぞれ地域的な背景と歴史的な経緯があるもの。 それを無視して、むやみやたらに『デザイン』という『手』を入れてしまうと、民藝品本来の意味が失われてしまうことがあります。 以前、愛媛の両村信恵さんに新作として「白い姫だるま」を作ってもらった時にも、そのあたり、伝統を壊さないように細心の注意を払ったものです。上の画像は、「お鷹ぽっぽ」という米沢の民藝品。 米沢藩の名君・上杉鷹山の殖産興業政策によって農民の農閑期の仕事として広まったものだそうです。 コシアブラという木をサルキリという刃物一本で彫り上げてゆくワイルドな木彫(笹野一刀彫)で、本来はこの造形の上に絵具で加飾が成…

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和食器屋店主の[代官山 LO-FI DAYS]
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