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2005/10/29

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  • 死者登録~ジョー・ホールドマン②

    「わたしにはしつっこい睡眠障害があり、生きていくにはなかなか辛いが、これは大事に持っていたいと思う。そりゃあ、大事にしたいとも。もとをただせば二十年も昔、ヴェトナムへとさかのぼるものだ。グレイヴズへと。」ヴェトナム戦争時、米軍の戦死者の、なかにはバラバラとなった遺体は、それなりに縫い合わせ、遺品を整理して、棺に封印し、一定数たまると、飛行場へトラック輸送するという業務を担当する「死者登録所」にいた「わたし」。あるとき、現場死体を見に来てほしいという要請に、ヘリコプターで現地に向かう、わたしと上官のフレンチ大尉。そこには、乾いた皮膚が骨格に張り付き、歯をやすりで削られた、現地の山岳民族とおぼしき奇妙な遺体があり、ヴェトコンによる拷問によるものではないかとの疑念があるとのこと。死体を検分している最中、敵襲があ...死者登録~ジョー・ホールドマン②

  • 征たれざる国~ジェフ・ライマン②

    「みんな<死者>なんだ、と彼女は思った。みんな彼岸へわたろうとしているのよ。そう思うと、平和でくつろいだ気分になった。彼女の親しい人はみんな<死者>だった。背後の街では、茶色い煙がもくもくと立ちのぼっていた。上空では、鳥たちがあいかわらず気流に乗って輪を描き、空はあいかわらず微妙に形を変え、光を散らして、それを通して巨大な影を落としている。空では、昼間の星のように、ちっぽけな白い光が動いていた。天空のどこかに、<大国人>が機械のひとつを据えていたのだ。空の高みには、冷たい金属と安全がある。<大国人>は、蜘蛛の巣のような網を星々にかけわたしてすべるという。そんなそばまで天に迫ろうというのだ。すべりなさい、と三女は<大国人>に告げた。すべって、立ち去りなさい、世界を私たちのもとに返して。」大国の思惑に翻弄され...征たれざる国~ジェフ・ライマン②

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