山王山装飾古墳に関し整備公開と、飯塚市歴史資料館で企画展と講演会が開催される予定
筑豊地区で4月19、20日に装飾古墳等の一般公開される予定ですが、その中に整備された山王山装飾古墳が加わっていることが判明した。どのように整備されたのか興味深いことだ。 また、整備を記念して飯塚市歴史資料館で企画展や講演会も企画されているようなので、お
王塚古墳見学経験者に新たな希望の連絡 『袖石前の支柱交換で間違いなし』
王塚古墳は唯一の特別史跡装飾古墳として全国的にも重要であり、毎年春と秋に2日間ずつ公開されているが、人気も凄まじく1時間超待ちは常識となりつつある。 苦労して目にする機会が来ても、支柱が邪魔で肝心の双脚輪状文見えない(゚д゚)!とイジケてしまった方も多数お
王塚装飾古墳館でマニア必見の「実寸壁画展」開催中③福岡県うきは市続編とイントロダクション
企画展ポスターと廊下壁を埋める塚花塚壁画前の企画室入口 うきは市は装飾古墳が沢山なので続編投稿なり。また、開催趣旨や古墳分布図の紹介を忘れていたのでこの回で投稿する。 このように初めての企画としてほぼ原寸大で一堂に集められ、沢山の装飾壁画と並べられて見比
王塚装飾古墳館でマニア必見の「実寸壁画展」開催中②福岡県旧吉井町編
王塚古墳以外は実写ではなく、復元模写の展示になっていた。第2回は福岡県旧吉井町(現うきは市の一部)の装飾古墳を紹介しよう。 特に注目は日ノ岡古墳の全周囲壁画展示を実体験することだ。壁画は月一回ペースで公開されてはいる。しかし、蒼穹した石室内面全周囲にびっ
王塚装飾古墳館でマニア必見の「実寸壁画展」開催中①王塚古墳編
王塚古墳発見90周年&王塚古墳館開館30周年を迎えた実に力の籠った企画展が、王塚装飾古墳館 通称コダイム王塚で開催中である。全国に数ある装飾古墳の実寸壁画をカラープリンターで印字して展示してしまおうと言いう企画だ。 我々装飾古墳マニアに取って満足の、実
2025.4月特別史跡装飾古墳桂川王塚古墳一般公開ポスターがエモい!
毎年春と秋の2回一般公開される福岡県桂川町の特別史跡装飾古墳「王塚古墳」! 毎回制作される凝ったデザインのポスターも私の楽しみの一つであるのだが、今年も出ましたヨ!ハイセンスなポスター。 円筒埴輪をバベルの塔のように見立てて主題とし、随所に王塚文様をさ
福岡の方、桂川町の特別史跡の装飾古墳 王塚古墳も4月に一般公開が開催されます。詳しくは ここを 参照ください。同一日程で、遠賀川流域の各そうしょく古墳も同時に公開されると思いますので、今後の広報に注目してください また、現在王塚古墳横の王塚装飾古墳館で
毎年恒例の装飾古墳一般公開は、段々規模が縮小されてきているように心配していますが、熊本県はしっかり年二回、10月と3月にはやってくれるようです。詳しくは添付の画像を参照ください。 今回は昨秋に引き続き、桜の上1号横穴の公開が目玉と言えましょうかねえ。鮮
一般人による乗場装飾古墳文様復元の試み【パネル写真の色彩強調撮影試行】
上段:玄門部分の比較、中段:左袖の双脚輪状文、下段:石室・壁画図面 我が国原始美術の白眉とも言うべき彩色系装飾古墳だが、そのほとんどは褪色により文様の把握が困難になっている。目を凝らして我流で画像解析を試みようにも、壁画保存と為という事でほとんどは自由な
貼り付けた模写の詳細については本文参照願う 更新停滞申し訳ない。昨今はFBでの投稿が主体となっていて、どうしても装飾古墳関連情報の提供も、つい速報性の高いFBを使ってしまいがちになっていた。この際、年末休暇を用いてFBで速報を出した情報の中から面白いと思われる
山鹿市弁慶が穴古墳詳説 熊本県装飾古墳館R6企画展連動特集1
羨道奥から見た壁画の全貌写真 熊本県装飾古墳館の企画展で特集された弁慶が穴古墳について詳しく解説する。複室の横穴式巨石室全面に、赤、青、白の三色で具象文と幾何学文を描き、羨道壁には浮彫も併せる複雑な装飾古墳である。 残念ながら近代に住居代りに使用されて玄
熊本県装飾古墳館R6企画展 装飾古墳の魅力その1「巨石に描かれた壁画たち」の紹介
企画展のフライヤと展示風景 6月に当企画展を鑑賞した。館内にレプリカ再現されている代表的装飾古墳を、異なる媒体としての写真パネルによって、違った視点から堪能するものだった。 京都化学の製作したレプリカは精巧ではあるが、質感として違和感が完全には払拭できて
王塚装飾古墳の次回の公開日程が発表されましたので通知します。遠賀川流域、筑後川流域広範の公開日程はまだ発表ありませんが、恐らく同時・隣接して開催されると思われます。興味のある方は計画ください。
左:市の報告資料 右:装飾面の拡大、斜格子文の空隙に円(菱形?)、人物二体、月像(右下:私見、記事ではこれも人物とする) ご無沙汰しています。私は今、勤労人生の締めくくりとしての業務に励んでいます。装飾古墳に関する探訪は依然停滞していますが、家族旅行のついで
壮大な直弧文浮彫装飾石棺を持つ広川町の石人山古墳の企画展が、八女市の「いわいの郷」館で開催されています。公開で巡回される時に一緒にどうでしょうか?
最初の四枚はスマホで撮った普通の画像、乾燥で発色悪い、後の二枚は極彩色モードで撮った前室の同心円文と、三角文、靫の画像、赤、茶、青(灰)色の色使いわかる? 久留米市草野町にある彩色系装飾の当墳、今まで何度となく訪れているホーム墳とも言うべき存在。近年まで
遅くなってしまいましたが、熊本県の公開についても お知らせします。11月の4、5日に実施されるようです。どちらかの日のみの古墳もあり、事前申し込みが必要な古墳もあるようなので、お気を付けください。
なかなか情報が入ってこなくて遅くなりましたが、恒例の福岡県内の装飾古墳一般公開情報を把握しました。筑後川流域については張り付け画像のとおり10/21土曜です。 遠賀川流域については10/14~15で開催されます。ここのページを参照ください。 ガランドヤ古
白い綿のようなモノに被覆されてしまった装飾壁面の数々 ご無沙汰しております。今では直弧文が間近で観察できる無二の古墳となってしまった当古墳。 何年か前から表面に何物かの根っ子のようなものが広がって観察条件が悪化しつつあるのを気にしていた。 先日半年ぶりに
当ブログの停滞状態、大変申し訳なく思っております。実は最近 フェイスブックやインスタでの交流が活発なもので記事の投稿もFB主体になってしまっています。折を見て貯まった情報をここに投稿誌うと思っていますのでお許しください。 なお、フェイスブックやインスタの
同胞経由で広川町の装飾古墳公開情報が入ってきました。 いつ見ても壁面に溶け込んでしまって、よく分からないのがこの古墳の壁画。だけれど、もしかしたら今度だけは、スッキリ見えるのかも知れない ?! そんな期待を持って、ついまた見に行ってしまうのがココ。諦めた
ここへの公開が遅れて申し訳ありませんが、特別史跡装飾古墳福岡県桂川町の王塚古墳が3年半ぶりに公開されます。ハガキによる応募抽選限定です。受付期限が3月24日となっていますので、希望される方は今すぐご応募ください。 コロナが落ち着いてきましたので、イレギ
いつもの休眠期間が長引いて申し訳ない。近いうちきっと再開するし、シリーズも完結させたい。待たれよ 今日は刊行された装飾古墳解説書を紹介したい。東博オンラインギャラリーで詳しい装飾古墳解説講座動画を披露頂いている、現九州国立博物館学芸部長の河野一隆さんが
恐らくこの地域で装飾古墳の企画展が開催されるのは 初めてor久しぶり ではないか?日田玖珠地域の装飾古墳を詳しく紹介する企画展が日田市埋蔵文化財センターで今年度一杯開催されます。福岡や熊本の装飾古墳に比べて認知度が今一かもしれない大分県西部地区の装飾古墳
やっと!今年は装飾古墳一般公開が開催されます! 県境を跨いで筑後川流域
コロナ渦で中止になって久しい装飾古墳の一般公開ですが、今年の秋はようやく再開されます。筑後川流域の一般公開が県境を跨ぎ日田市ガランドヤ1号墳まで含めて公開されることとなりました。さあっ 今までたまった鬱憤を晴らすために、各所に皆で押しかけましょう! 遠
左 現地に今も残る古墳残丘と石材、顔料等は一切確認できない 国内に在る装飾古墳は数百基と極少数であるが、それでも残っているものは幸運である。世に知られること無く消えていった装飾古墳となんと多い事か。最近そういった古墳の一つで、残骸が残る当古墳の現地を初め
発見された内成装飾横穴の画像と図面 横穴墓への彩色装飾壁画が多い豊前宇佐地域、この度新たな装飾横穴が発見されたようで、県立博物館から紹介されていました。 その位置は、貴船平横穴群や観音山横穴群等装飾横穴が穿たれているのと同一の尾根筋に在るようです。地元で
著名な弧帯文石の弧帯文をトレースした図面 古墳の成立を考える上でも、直弧文の発生を考える上でもこの上なく貴重な遺跡、吉備の国、岡山県の楯築弥生墳丘墓。解説した文献は複数あるのですが、岡山大学でまとめられた大著報告書が閲覧できることを知りました。サーチエン
竹原古墳を忠実に再現した文化財展示保存交流施設「宮若トレッジ」
迫真のレプリカと校舎の面影残る施設外観 企画展示室の入り口をくぐり、パネルを眺めながら左に回り込むと・・・・ 宮若市は令和4年4月に、閉校した小学校の校舎をリノベーションした市内文化財の展示・保存・交流センター「宮若トレッジ」を開館した。元教室を改造して
直弧文研究の革命か? 彫刻家・西平孝史氏の論文「彫ってわかった石彫A型・B型直弧文の構図原理」が考古学研究に掲載
石人山古墳の在所、福岡県広川町で数年に渡りワークショップで直弧文石棺の復元に取り組んだ西平孝史氏、これまでの研究成果を取りまとめた論文が、遂に考古学研究誌に掲載されました。 直弧文は古代文様の中で極めて異質な文様である。オリジナルな実物の無い、抽象的な
装飾古墳研究上のバイブル「装飾古墳の諸問題」全文が閲覧できるサイト発見
国立歴史民俗博物館は 1993年に 開館10周年記念企画展示として「装飾古墳の世界」を開催し、後に同様の内容で全国巡回の展示も続けられた。それは京都化学の技術で制作された主要な装飾古墳の壁画レプリカや日下八光画伯が生涯をかけて制作した装飾古墳壁画の模写群の二
東博オンラインギャラリーツアー「装飾古墳入門」で基礎から学ぼう
東博の当企画で、装飾古墳の基礎から講座で学べる動画が公開されています。講座は4回に分かれていますが、1回目に入ればサイドバーに2回目以降のリンクも出てきますので順次受講できます。 講師の河野一隆さんは九博で主に装飾古墳関連の調査研究を担当されて来た
西隈古墳の石棺と石室の図面と正面画像 度々触れてきたけれど、本格投稿したことが無かった当墳の装飾全貌について先日撮影した画像で特集する。 当古墳石室は、筑後地域の浦山古墳、石人山古墳等と近い構造で、初期横穴式石室の中一杯に収められた横口式家形石棺と、狭い
復元なった直弧文石棺を確認に行った折に、本物の装飾石棺も確認してきました。何度見ても直弧文の浮彫は凄い! 言葉はいらない!
広川町直弧文ワークショップで計画されていた石人山直弧文石棺復元の姿
復元された石人山石棺、石棺構造を堅持する強度と繊細な浮彫を可能とする柔軟さを両立する阿蘇灰石は現代に残っていなかったため、彫刻部分を貼り付けるという苦肉の策で復元と相成った コロナ渦前 広川町が企画して、西平孝史氏、高木恭二氏らを講師に招集し、何回もショ
古墳壁画の保存活用に関する検討結果-装飾古墳ワーキンググループ報告書-
黴が多発して汚染された珍敷塚壁画:左と修復された同壁画:右 高松塚古墳の悲劇的な壁画劣化、千足古墳の衝撃的な浮彫石材剥落を受けて文化庁は古墳壁画の保存と活用に関する詳細な検討と試行を長年進めてきた。技術の粋を尽くしたその検討結果を詳しく取りまとめたものが
双脚輪状文を真正面から取り組んで研究した学位論文を発見 -学位論文取得者は79歳!-
装飾古墳は研究素材としては成果を得にくいテーマらしく、取り組む研究者は多くないようで、解説書も多くは無いが、学説を唱える論文はさらに少なく感じる。独自の学説を交わす論戦を目にする機会が少ない・・・と言える状況は我々にとって残念なのである。 こういった状
彩色壁画の保存科学について掘り下げた建築学論文-釜尾古墳を対象に-
研究対象としての装飾古墳は、壁画の文様解析対象としてだけでなく、劣化しやすい脆弱な性質により保存科学の対象としても重要である。我々は文様の謎ばかりに目を奪われがちであるが、後代に受け継いで行くための対策も等しく深められるべきである。しかし、建築科学から
特徴ある人物群線刻装飾を持つ香川県宮が尾古墳の調査報告書公開情報
偉そうなことばかり論じていますが、ごく狭い地域に限って詳しいだけで、一歩範囲を広げると知らない事ばかり。特に四国は装飾古墳に限らず、一切の古墳にまだ訪問したことありません。 伝え知るところでこの古墳の線刻装飾をに深い興味を持ち、10年以上探し求めてようや
大阪府粘原市玉手山丘陵の安福寺境内石棺材の解説と保存整備事業報告書紹介
最近はweb公開されている装飾古墳文献探しに凝っています。私の愛する直弧文の変わり種として著名ですが、まだ直に見たことの無い大阪府安福寺石棺に関する保存整備報告書を見つけて嬉しい! 大阪府粘原市玉手山丘陵の安福寺境内に設置された割竹型石棺蓋材は装飾古
江戸時代の在野考古学者「矢野一貞」の驚異の観察眼 ③重定古墳と神代文字論の真偽
矢野一貞筆の重定古墳図と現在の同古墳、奥室右壁の靫達重定古墳については既に概況報告しているが、補足を兼ねて再度特集する。うきは市(旧浮羽町)の朝田古墳群に属する前方後円墳であり、大型の石材と長大な横穴式石室規模を誇る巨石墳である。古来から開口し彩色が残るこ
私の妄想では・・・・真っ赤な石室と、シャアープな刻線、スタイリッシュな直弧文で飾った「井寺古墳」しかないように思えてならない。 熊本地震による長く辛い失意の期間を脱し、一刻も早く我々のもとへ再降臨して欲しいものだ。 ・・・・「見せてもらおうか! 生ま
発見当時の高校考古部員が模写した壁画図と発見を伝える新聞記事 宗像郡の貴重な彩色系装飾古墳である桜京古墳であるが、殆ど公開されていないのでその真の姿を見た人は極めて少ない(私も含めて)。 更に、その詳しい報告書も なかなかに入手が難しい。このように不明な点
報告書からガランドヤ1号墳の日下八光氏の奥壁模写図と整備施設内状況写真自治体の中には、、管内で実施された発掘調査報告書を大々的にwebで公開している市町村があります。通常市販されていないこれら報告書を入手するのは困難なので、我々在野研究者にとっては極めて有
鬼の岩屋1号墳玄門右袖石の装飾面と、前室右壁の鋸歯文、さらには玄門の文様図面珍しい文様を持つ彩色装飾古墳の解説書がwebで公開されています。別府市鬼の岩屋1号墳、2号墳は壮大な石室構造で見事ですが、他では普遍的な赤色を主色とはせず、黒や白の顔料を用いて他
江戸時代の在野考古学者「矢野一貞」の驚異の観察眼② 一貞の生涯
一貞の主著、筑後蒋士軍談篠山神社蔵の一貞像 1年近く投稿の間が空いてしまいましたスミマセン 矢野一貞は寛政六年(1794)6月14日、現久留米市京町に家禄二百石御馬廻役の久留米藩士早川平右衞門の二男として生を受けます。幼名を一照といい、文政十年(1827)、32才のと
先日、立ち寄ってきた大分県日田市の彩色壁画装飾古墳 ガランドヤ古墳群ですが、報道情報によると、10月以降の冬季に、月1回程度で公開される予定だそうです。 1970年代以降長らく対面したことの無い壁画に久方ぶりに会える機会が出来たこと大変うれしく思います。褪
整備された古墳群、左:白いキャンバスで覆われた二号墳と右奥に一号墳右:土饅頭のような一号墳は露出した石室をドームで覆って土と芝生を被せたもの左:一号墳脇越しに見た墓場には三号墳の石室材が露出したまま右:傍には立派なトイレ付ガイダンス施設が整備されていた。
昨秋以来 また長期の休眠状態に入り、訪問者の皆様には大変申し訳なく思います。特集の再開はもう暫らくお待ちください。 今日は 書店で発見した嬉しい装飾古墳新刊解説書を紹介します。装飾古墳解説書は新しいものがなかなか無くて困るのですが、シリーズ 遺跡を学ぶ
左:石人山古墳の平面図と装飾石棺の露出状況図、くびれ部に石人、後円部頂に石棺が記入されている。後円部の周囲に周濠と周堤が残ることもチャンと表現されている。石棺表面の細工も正確に把握されているが、蓋石表面の大部分が隠れているため、直弧文の装飾には気付かなか
熊本県嘉島町井寺古墳、阿蘇ピンク石、装飾古墳、肥後型横穴式石室、直弧文を語る上で真っ先にピックアブされる重要な古墳ですが、熊本地震で甚大な被害を受け、復元修理、再入室の目途が立たない状況が続いています。この状況下、嘉島町の井寺古墳の守り人であるhashiguchi
和歌山県田辺市「磯間岩陰遺跡の研究」が発掘から50年ぶりに刊行されて直弧文研究が深まるか?
古墳時代に埋葬地として利用され、人骨や鹿角製品などが多数出土した磯間岩陰遺跡(田辺市磯間)の研究をまとめた報告書が刊行されました。一般に販売していないが下記サイトからダウンロードできます。直弧文研究の資料として極めて重要な鹿角製刀剣装具を多数出土した当遺
八代海周辺の装飾古墳-約40年経過して刊行された熊本県装飾古墳総合報告第二弾
拓本は長砂連古墳左壁、カラーは国越古墳奥壁のトレース画像は劔原2号墳の装飾と石室状況最近は重要報告書の刊行が相次いでいます。今回紹介するのは熊本県の「不知火海周辺の装飾古墳」です。1984年に刊行された第一弾たる「熊本県装飾古墳総合調査報告書」は装飾古墳調査
奈良県の水泥南古墳は終末期の巨石墳で玄室と羨道に一個ずつ家形石棺を設置するものです。その手前石棺の入り口に向いた縄掛け突起前面に蓮華文の線刻があり、仏教の影響を強く引く最終末期の装飾古墳であると考えられています。昭和初期の画像にも捉えられているが、今一つ
今度は古市古墳群西北端の津堂城山古墳です。 約200mの大前方後円墳でありながら、徹底的に墳丘が削平されてしまってるのは残念ですが、墳丘規模をはるかに凌駕する広大な墓域「周堤帯」の存在感が強烈な大王墓候補です。 近代に後円部竪穴式石室が暴かれた時、豊富な出土
今、FBの方で古画像の紹介特集をやっているところです。その中で装飾古墳に該当するものもありましたので、かいつまんで紹介します。奈良県は南葛城郡に築かれた230mの大前方後円墳 室宮山古墳(室の大墓) の後円部竪穴式石室には大型の長持型石棺が安置されており、その屋
南九州の東側につくられた地下式横穴墓は、墳丘を造らず地下の「玄室」に遺体を葬る九州南部特有の墓ですが、暴かれることなく未盗掘の副葬品が発見される例が多数あり大変貴重です。最も豪華な墳墓の資料が ここから 参照できます。
6色もの顔料を用いた極彩色壁画を持ち、装飾古墳で唯一特別史跡に指定されている、福岡県桂川町王塚古墳この度、桂川町において、164ページに及ぶ当計画が策定されました。王塚古墳のこれまでの経過について、今までで一番詳しく解説した資料とも言えます。桂川町のこの
魏志倭人伝 下賜された卑弥呼の鏡百枚 に関する新知見検討 ①伝日田の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡とは?
ご無沙汰長くて申し訳ありません。久しぶりに本格特集を投稿したいと思います。(以下今特集は「である」調で進める) 私が昔から注目(12年以上前から1 2 3)してきた孤高の古代鏡として、日田出土の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう 以
紫金山貝輪直弧文柄の デスクライトを藤本さんより頂きました。
半年以上にも亘って放置して申し訳ありません。心と体両方の調子を崩したり、多労に流されたりで、今に至っています。今年で人生に一区切りが出来て、もっと趣味に活発な毎日に切り替えられたら・・・と願っています。 本日紹介したいのは、素晴らしい直弧文モチーフとし
日ノ岡古墳5 -壁画は円文だけでなく、無数の文様の集合体・模写図面-
左:前壁 右:奥壁 左下:左壁 右下:右壁 読者から日ノ岡古墳壁画図面の照会を受けて、ブログを検索したら、詳しく紹介するのを忘れていたのに気づきました。これはウッカリ見落としでした。 と言うことで、分割して詳細に解るように投稿します。 閲覧されたら、著名
期待満載の装飾古墳の昔! 2020熊本県装飾古墳館企画展示に注目
熊本県装飾古墳館が また 私のテーマにリンクする展示を企画してくれました。 題して「装飾古墳 受け継がれゆく宝」 黎明期の装飾古墳の姿を記録した画像資料を多く紹介してくれるようです。 まさにこのサイト「今昔紀行」のテーマにも合致してます。詳しく取材しな
長い年月を経てリンク切れが蔓延していたので、新たに繋がりを確認しながら一新しました。使いづらさを感じていたかもしれませんが、申し訳ありませんでした。 これまで以上に利活用ください。特に 新たに加えた 奈文研の遺跡報告書検索一覧 はとても便利で重宝します
うきは市吉井町の日ノ岡古墳、彩色幾何学文様の白眉と言うべき装飾古墳です。大型同心円文が6個並ぶ有名な奥壁以外にも、側壁から玄門部天井、ほぼ全面に文様が描かれています。配色も赤、緑、白、青(灰)と四色も使った豪華壁画。 珍しい蕨手文が最初に描かれた例であり、
館の外観とオリジナルの壁画写真下左右 市博物館に展示してあったリニューアルポイント さて、前投稿で五郎山古墳館のリニューアルに触れましたけど、画像では見た目にそれほど変わったようには見えません。 でも実は展示コンテンツの殆どが一新されています。その全貌は
猛暑下の墳活はココに限ります! -リニューアルされた五郎山古墳館で空調の効いた石室籠り-
オリジナル感に溢れるフルレプリカと実物の画像展示による文様解説 暑熱期しかもコロナ渦での墳活は、暑い・苦しい・虫刺され・蛇遭遇・三密 と困難を極めてお勧めできませんが、ココなら快適だろうと向かったのが五郎山古墳館です。 数年ぶりに訪問してみると案の定誰も
鞘尻装具の側面、二重線で尖った角の様に見える部分がB型直弧文に特有の図形、二つ見えるので2単位分配置されていると推察 九州国博の特集展示で偶然に遭遇した 直弧文付き木製刀剣装具 もしかしたら世界に残る唯一の事例かもしれません。 折角撮影可だったのに、前回は
西平孝史氏が制作した直弧文解説図録 当ブログでの啓蒙活動が実ってきたのが、直弧文に関心を持たれる人が増えてきたようです。そのような方々のために一読すべき参考文献の目録をお知らせします。〇伊藤玄三 1984 『直弧文』 ニューサイエンス社 直弧文研究に特化
解説版と玄門からの石室 2年以上前の探訪を放置していましたので順次紹介します。大分支部の方々のお計らいにより、福岡支部3名で県外出張探訪に1泊2日で出かけることが出来たのでした。 最初に探訪した装飾古墳は千代丸古墳です。墳丘は随分と削平されて石室石材を覆う程
今では非公開の特に貴重な装飾古墳2つ、左は千金甲1号と右は釜尾古墳、左は深い浮彫で石障に同心円、矢筒等を刻んだ後赤黄青の3色で塗り分ける。右は珍しい双脚輪状文と同心円文、連続三角文を赤白青の3色で描く間隔が長く空きましたが、半世紀前に撮影された装飾古墳画
友人から紹介された本書をアマゾンで購入しました。中学教師の筆者が、重度の障害を持つ息子さんと一緒に、長年にわたり福岡近郊の古墳を探訪した記録をまとめて今年出版されたものです。 車椅子の息子さんと一緒の古墳探訪は極めて大変だったろうと察しますが、それでも
刀剣装具は鹿角だけでなく木材でも作られていた しかも直弧文も!
刀剣装具の部品配置図 7月末から九州国立博物館で、橿原考古研所蔵物の特集展示「しきしまの大和へ‐奈良大発掘」が展示されています。展示されていた木製刀剣装具 上が柄縁装具 左下は柄縁突起 右下は鞘尻装具 目玉の展示か満載ですが、皆はあまり顧みらないけれど、
現在ではガラス越しに遠くからしか見れない壁画を、石室内から近距離撮影された竹原古墳と萩の尾古墳今日はその他の福岡県内各地の装飾古墳画像を紹介します。今は鑑賞不能の壁画であったり、可でも、ガラス越しの遠距離観察であったりする装飾壁画達。
珍敷塚古墳と日ノ岡古墳、特に珍敷塚は剥落が進んで今は見る影無い状態自粛の中 過去ルポの落穂ひろい投稿です。二年ほど前の正月、北九州いのちの旅博物館で開催された当展を見に行きました。朝日新聞社カメラマンのだった富重安雄氏が50年以上前に撮影したもので、今はも
左:1984年と1993年の現地空撮画像比較⑥より右:高井田横穴群分布・保存状況、青部分消失削平横穴あり、緑部分に市立歴史資料館構築①より FB友人との情報交換により、まだ行ったことの無いですが、大阪府柏原市の高井田横穴群に対する興味が以前に増して深まりました。 1
大野城市の資料館「大野城心のふるさと館」で巨大な直弧文付きユキ゜埴輪に遭遇
右の靫埴輪は高さ1メートルを超える巨大なサイズ 昨年活動の落穂拾い投稿です。2019年5~6月に隣町の「大野城心のふるさと館」で開催されていた「古墳 王の 輝き」展、公園整備された善一田古墳群からの出土物と関連する国内出土物を比較展示する企画でした。 そこに大阪
左:素晴らしい立地、岬先端台地上から諫早湾越しに雲仙岳を遠くに臨む右:墳丘もきれいに整備された美墳、海に向けて石室開口左下:解説版は少々痛む 右下:線刻壁画面、左1/3は ほぼ落書きの線 昨年十月中旬に小浜温泉に行った帰り道に少し時間が空いたので、旧小長井町
2019.11.9 旧田主丸町装飾古墳探訪行2 令和元年の寺徳古墳
羨道部から扉を開けて寺徳古墳石室に入る奥壁の雄大な同心円文と三角文に魅かれる 最後は比較的良く公開される寺徳古墳です。県道沿いにありますので場所もわかりやすい古墳。 中原狐塚古墳と同等規模の複室構造でこちらの方は ほぼ同心円文と三角文を主題に赤色と緑色で
2019.11.9 旧田主丸町装飾古墳探訪行1 30年ぶりの中原狐塚古墳
墳丘は削平進んで古墳と分からないほど小さくなっている下:右袖石と奥壁、壁画は通常撮影では殆ど映らない極乾燥状態 昨秋は探訪の連続でした。当日は街旅博覧会で企画されたツアーに福岡支部の仲間と申し込んで見事当選することができました。そのツアーの目玉がこの古墳
熊本県内の一般公開に引き続き、11月2日には井寺古墳墳丘の発掘調査に関する現地説明会も開催されました。 墳丘に関する詳細な調査が今までなされておらず、復元に先立って墳丘形状に関する情報を集約するために、トレンチ調査による墳丘範囲の確認調査が実施されています
2019.10.26 熊本県装飾古墳一般公開3 塚坊主古墳彩色壁画は乾燥で条件不良
復元墳丘と内外の解説版 最後は和水町の清原古墳群で時間切れになりました。清原台地上に三基の前方後円墳を中心とした古墳ぐがあり、南の塚坊主古墳は古式豊かな彩色系装飾古墳です。 平置きの家形石棺そのものと言ってよい石屋形を奥に備えており、その内面に赤色で不整
2019.10.26 熊本県装飾古墳一般公開2 好条件で横山古墳彩色壁画を観察
復元された墳丘はコンクリ固めでやや興冷め気味 2時間以上井寺古墳に居て、その後は菊池川流域を巡りながら帰路につきました。当日二番目は横山古墳です。九州道の建設で破壊され、石室は熊本県装飾古墳館の近くに移設整備されています。 長い羨道を持つ肥後型石室に石屋形
2019.10.26 熊本県装飾古墳一般公開1 井寺古墳のハイテク公開
当日は熊本県の2019年度装飾古墳一般公開日でした。熊本地震被害で酷く破損した最愛の井寺古墳の状況確認を最重要ミッションとして行ってきました。 被害状況は相変わらず深刻ですが、関係者の粘り強い尽力により少しづつ改善してきている状況を確認できて、少し気分が落
ナイトミュージアム「装飾古墳館へ行かnight」で満喫した闇下の装飾古墳4 永安寺東古墳
最後は永安寺東古墳です。印象深い濃い赤の円文や連続三角文が印象的ですが、壁画が入口部に集中してるので、平時と比べて余り特別感はありません。ところが、現物が熊本地震で破損してしまったので、これもとても貴重な本来の姿を写した複製になります。前室側壁部分には二
ナイトミュージアム「装飾古墳館へ行かnight」で満喫した闇下の装飾古墳3 王塚古墳
3つ目は王塚古墳です。熊本県の古墳館に福岡県の装飾古墳レプリカが何故あるのかというと、このレプリカは最初、古墳に近い飯塚市の埋蔵文化財センターにあったのです。王塚古墳の隣に立派な王塚古墳館が建立され、極彩色の新しいレプリカが設置され、皆がそちらに注目する
ナイトミュージアム「装飾古墳館へ行かnight」で満喫した闇下の装飾古墳2 井寺古墳
現在は熊本地震で壊滅的な被害を受けている井寺古墳、古墳館のレプリカは被災前の現物以上に昔の景観を感じさせてくれる本当に貴重な施設です。「複製」を作って置くということの重要性を実感した災害でした。
ナイトミュージアム「装飾古墳館へ行かnight」で満喫した闇下の装飾古墳1 チブサン古墳
おなじみの極彩色が残る。サイケデリックな装飾古墳です。普段は遠くの入り口から覗くだけのチブサン古墳も中に入って「埋葬るアングル」から見ることができたのはとても貴重な体験だった。
夕日に染まる装飾古墳館は改修工事中でした。ガイダンスとよく研究された古代食弁当を皮切りにナイトミュージアムがスタートしました こちらのブログの方は随分と放置してしまいました。1月のクルーズ船に始まったコロナ渦が拡大していく中ドンドン不自由な生活を強いられる
中原狐塚古墳奥壁の極彩色モード画像、赤、緑、青、茶色使用コロナ渦のため、墳活を封印して自宅に閉じこもる生活をもう長くにわたって続けております。昔のように古墳にコーフンできる日々を夢見ながら雌伏していきたいと思います。皆様も 健康に十分にお気をつけ頂いて、
あけ×保護を強化するウイルスバスター クラウドによってブラウザのTrend ツールバーのアイコンが更新されました。もっと見るツールバーを追加今回は使用しない今後表示しないあけましておめでとうございます。諸事情ありましてブログの方停滞が続いております。大変申し訳あ
告知が遅れました 申し訳ありません。今年は下記のとおりです。また、熊本県の一般公開と日程がブッキングしていますので良く計画して狙いを外さぬように工夫ください。〇日時 令和元年10月26日(土曜日)10時から16時まで〇公開する古墳 下馬場古墳、浦山古墳(久留米市
ご無沙汰申し訳ありません。表記について日程示すの忘れていました。10月19、20日で公開される装飾古墳は王塚古墳竹原古墳川島11号墳水町遺跡です。詳しくは ここ を参照ください
3月に公開された復活途上の井寺古墳ご無沙汰申し訳ありません。恒例の熊本県のスケジュールが明らかになりました。〇公開される装飾古墳 10月26日(土) ・横山古墳(山鹿市) ・鍋田横穴(山鹿市) ・井寺古墳(嘉島町) ・宇賀岳古墳(宇城市) ・塚坊主古
ご無沙汰続き大変申し訳ありません。令和最初の公開情報です。資料のとおり桂川町特別史跡王塚古墳、秋の一般公開が予定されています。詳しい概要は出ていませんが、同時に遠賀川流域装飾古墳の一般公開も開催される見込みですので、予定調整をお勧めいたします。
西平先生の千足直弧文再現の取り組み記事と解明された浮彫の特徴を解説する西平先生3回目以降はしばらくWSに参加できませんでした。11月にはひろかわ古墳祭り当日と合わせて2回開催されたようですが、色々とありまして参加出来ませんでした。また、WS自体も本来なら実物大
田主丸大塚古墳についてFBのほうで沢山画像投稿しましたが、一基の古墳用としては珍しく無数に設置された解説版の文字が見え難かったので、改めてこちらの方で投稿しなおします。FBを運用していない方のために簡単に解説しますと、前方後円墳自体が稀となる古墳時代後期と
10月に開催された第三回では、さらに直弧文の文様構成への理解を深める講義西平先生作成の石人山石棺のミニチュアレプリカの完成度には驚きました。さらに、昨年のWSで制作した自分の1/4直弧文石材や西平先生制作の千足古墳直弧文のフロタージュを実施して簡易な拓本を制作し
WS二回目は前回演習の続きと、実物の石人山石棺を間近に観察しながら、の三次元表現の状態を実物で確認しました。普段は柵越しに遠くからしか見ることのできない直弧文を近くから実見出来るのは滅多にない機会で、見事な直弧文を隅々まで実見確認できて、身が震える思いがし
実物大で装飾石棺をデジタルプリントしたシートで文様細部を点検、文様と傷、悪戯線を仕分け2年目のWSは9月から始まりました。実際に阿蘇灰石で石棺を作成し、そこに文様を再現することが目標でした。一回目は宇土市の高木恭二先生の石人山古墳と直弧文の開設公園から始ま
現代に再現された美直弧文にマジコーフンのワークショップ プロローグ
直弧文尽くしになりますが、降りてきていますので申し訳ありません。古代文様の頂点といえるこの美しい直弧文に注目下さい。 これまで色々直弧文を紹介してきましたが、その複雑な構成に自分が彫れるとは感じない人も多いかと思います。 しかし、その構成を深く理解する
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