朝日新聞出版f植物園の園丁をしている「私」の体験する不思議な生まれ変わりの物語。不思議だったー。近所の歯医者の家内が前世犬だったらしくて、たまに、犬に戻っちゃうらしい。ほかにも、雌鳥頭の大家さんとか、福助とか、儒者のじいさんとか、烏帽子をかぶった鯉に、その鯉を探す老女とか、いろいろ出てくる。主人公の「私」もおかしいって思うんだけど、どうのこうのその中で生活してるんだからこの人もすごいな。結局夢オチだったのだけど、ずっと救いがなくて苦しかったので、奥さんの千代(美代)がちゃんと生きててうれしかったです。“ねえや”の千代のこともあったので、ほんと救われた。夢だったとわかって、どおりで不思議な話だったと得心がいった。サナギの中身が液体だ、という記述があって、すごくショックだった。サナギの中身の液体に似た水の中を泳いで...『f植物園の巣穴』梨木香歩《ネタばれ注意》
「ブログリーダー」を活用して、midoriiroさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。