◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2462 『嘘』 >北國浩二/PHP文芸文庫評判のよい作品のようだが、個人的にはもう一歩踏み込んで欲しかったという感じ。痴呆症を患ってしまった父、事故で息子を亡くしてしまった主人公、親から虐待を受けていた少年。それぞれが悩みや葛藤を抱える者たちが、一つ屋根
人気のない廃ビルに迷い込んでしまった私。何とか外に出ようと必死である。気がつくと狼のようの大きな野犬がうろうろしている。時々目が合うと唸り声を発してくる。恐ろしい。。。ふと気がつくと、靴を履いていないことに気づいた。これでは外に出てから難儀する。野犬のい
◇2461 『慟哭は聴こえない-デフ・ヴォイス3』 >丸山正樹/創元推理文庫切ないながらも、最後に勇気をもらえる短編集。今回も連作短編集。短編と短編を完成させる間にそれなりの年数がかかったとのことで、登場人物も年を重ねていく。特に顕著なのは子供たちで、あ
アメリカの駐在も4年半が経過した。通常であれば駐在期間は5年程度。しかしながら念の為、VISAの更新を行ったので延長もあり得るかもしれない。未確定要素が多いながらも、愛犬の帰国に関しては準備をしておく必要がある。日本は狂犬病が発生していない国であるため、ア
◇2460 『ドーン』 >平野啓一郎/講談社文庫平野さんが描く近未来の世界。前作『決壊』では、分人主義のコンセプトは登場するものの、「分人主義」という言葉が出てくることはなかったように思う。本書では、登場人物の会話の端々に「分人主義」という言葉が登場し、
名作中の名作。宮崎駿作品の中でも一番好きかもしれない。1986年、ナウシカから2年後の作品だ。こちらもテレビ放映されているのを見た記憶がある。2年経過後にテレビ放映と考えると見たのは高校生の頃だろうか。再放送も含めて複数回見た記憶がある。しかしながら覚えて
◇2459 『龍の耳を君に-デフ・ヴォイス2』 >丸山正樹/創元推理文庫聴覚障がい者の方の実態を、さらに深く理解することができた。主人公は前作同様に荒井尚人である。本書もAudibleで聞いたのだが、感想を書こうとしてネットで調べたのだが、調べるまでは荒井ではな
最近、コーヒーを飲んでも美味しいと感じなくなってしまった。果たして原因は何だろうか。先日受診した眼科で、コーヒーの飲み過ぎは良くないと言われてしまい、精神的に拒否反応を起こして美味しいと感じなくなってしまったのだろうか。それとも、コーヒー豆の価格が
◇2458 『虚人の星』 >島田雅彦/集英社文庫今の日本が抱える課題、誰もが直視したくない課題を、鋭く抉り出した作品。主人公は二人。祖父、父が総理大臣を務め、親子三代で総理の座についた松平。解離性障害を持ち、7つの人格を操るようになったスパイの星新一。政
過去のブログを遡ってみると、ミッション・インポッシブルは5作目までを見終えている。最近、ドラマよりも映画を見るようになり、こちらは出張時のフライト中に視聴したもの。テロリストに奪われたプルトニウムを奪還するのが今回のミッション。ウォーカーという味方か敵
◇2457 『暗殺』 >柴田哲孝/幻冬舎フィクションと謳いながらも、なかなかに説得力のある内容で面白かった。本書は2022年に起こった安倍元首相の殺害事件をモチーフにした小説である。遺体から致命傷となった弾丸が消えてしまったというのは、筆者の作り話なのか事実
以前から一度行ってみたいと思いながら、車で1時間以内の距離であるため「いつでも行ける」となかなか行けなかった場所。同じ方面に行く所用があったので、帰り道に立ち寄ってみることにした。駐車場に車を停めて、入場料を20ドル支払う。長い塀に囲まれた様子は刑務所そ
◇2456 『天国の修羅たち』 >深町秋生/角川文庫うーん、せっかくの3部作の後味が悪くなってしまった。時間軸をずらした3部作という発想はよいし、面白い。1作目の『ヘルドッグス』は、ちょっと現実離れしてはいるものの抜群に面白かった。2作目はそこで登場した
シカゴの朝晩は冷え込むようになってきており、場所によっては紅葉も見られるようになってきた。短い秋を楽しもうと、シカゴ近郊のNaperville Riverwalkというところに行ってきた。ちょっとした公園なのだが、駐車場に車を停めると鐘の音が聞こえてくる。荘厳な音楽を奏で
◇2455 『決壊』 >平野啓一郎/新潮文庫いろんな要素が詰め込まれていてお腹いっぱいになってしまった作品。本書は分人主義小説の第一弾。先日読了した『私とは何か』を読んでいなかったら、本書の意図するところは理解できなかったかもしれない。構成としては大き
なかなかにバイオレンスな原作を読み、岡田准一さんが主演とのことで興味をもって視聴。特に後半のストーリーは映画用に大幅改変されており、原作とは別の物語として楽しむことができた。主人公の兼高を岡田さん、相棒のサイコパス・室岡を坂口健太郎さんが演じている。そ
◇2454 『経営中毒-社長はつらい、だから楽しい』 >徳谷智史/PHP研究所経営者としての現場における悩みを吐露しつつ、解を模索しようとする意欲作。もともとはPodcast(音声配信サービス)「経営中毒~だれにも言えない社長の孤独~」という番組から派生したもの
出張者対応のためボストンに出張に行ってきた。日曜日到着だったので、夕方2時間ほどダウンタウンを散策。案内したのは定番のフリーダム・トレイル。前回の訪問時と同じところを巡ったわけだが、記念に写真だけアップしておきたい。
◇2453 『煉獄の獅子たち』 >深町秋生/角川文庫前作よりもさらに暴力が加熱している。前作『地獄の犬たち』から時間を遡っている。これは『狐狼の血』の3作目である『暴虎の牙』でも使われたパターン。魅力的なキャラクターを生み出した筆者は、その人物の過去に遡
習慣の大切さは多くの人が語るところ。では具体的にどうするかというとなかなか難しい。かく言う私もさほど習慣化が得意という訳ではないが、いろんなノウハウからこれは有効ではと思ったものを列挙しておきたい。まず習慣化には、新たに習慣にするもの(例えば筋トレや英
◇2452 『ヘルドッグス-地獄の犬たち』 >深町秋生/角川文庫『孤狼の血』を更に過激にしたような物語。Audibleで3作がシリーズで紹介されていたので、手にしてみた。岡田准一さんが主演で映画化されているが、こちらは未視聴。映画化されるということは、それなりに
黄斑変性症の疑いがあったため、眼科を受診したのは以前のブログにも書いた通り。前回の受診で、黄斑変性症ではないと断定されたのだが、3ヶ月に1度の経過観察が必要とのことで再々受診してきた。実は事前に眼医者から電話があり、担当していた医師が病院をやめてしまっ
1984年の作品。映画館に行った記憶はないので、テレビ放映を見たのだろう。そうすると、恐らく1986年ごろ。私が中学生の頃である。腐海と王蟲のことはよく覚えているが、全体のストーリーは綺麗さっぱり忘れてしまっている。忘却は人間の特権と言うが、まさにその通り。初
◇2450 『白亜紀往事-Of Ants and Dinosaurs』 >劉慈欣/早川書房三体の著者、劉氏によるユーモア溢れる風刺小説。少し短めの物語に触れたいと思い、Audibleを長さ順に並べ替えて選んだもの。聴き始めた途端に物語に引き込まれ、一気に聴き終えてしまった。舞台は
最近、読書が楽しくない。仕事に関する本については、過去に似たような内容の本を読んでおり、そろそろ飽きてきたことが原因であろうか。以前は、面白いと感じながら読み進めていた経営書などにも、マンネリを感じるようになってしまった。経営以外のジャンルに関しては、
2449 『Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)』
◇2449 『Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)-マイクロソフト再興とテクノロジーの未来』 >サティア・ナデラ/日経BP少し期待とは異なる内容であった。マイクロソフト再建の立役者であるサティア・ナデラ氏の書籍。どのような再建手法を使ったのかと興味深く読み進
先に書いた通り、主にAudibleの読書が進んでブログに載せる記事が1日1件では追いつかなくなり、9月限定で1日2件の掲載としてきた。件数は増えたものの1件あたりの情報量が少なく、ややスカスカな状態になってしまっており、量よりも質を目指したいところ。一方で、小説
◇2448 『深夜特急6-南ヨーロッパ・ロンドン』 >沢木耕太郎/新潮文庫いよいよ旅の終わりが近づいてきた。アメリカに住みながら日本に一時帰国すると、生まれ故郷なのにアウェイにいるような感じがして妙にふわふわした気分が続いていた。そんな中で、異国を旅する
◇2447 『深夜特急5-トルコ・ギリシャ・地中海』 >沢木耕太郎/新潮文庫トルコとギリシアという、いつかは行ってみたい国々の旅。トルコとギリシアといえば、歴史と自然が混在する観光地、という印象がある。ギリシアはともかく、トルコについてはタイミングを図ら
◇2446 『深夜特急4-シルクロード』 >沢木耕太郎/新潮文庫私にとっての未知・未踏の世界ばかり。心踊る第4巻。今回の旅はインドを出て、パキスタンのペシャワール、アフガニスタンのカブール、そしてイランのテヘランという今ではなかなか行きづらい国々。旅行
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◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん
◇2349 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 >中尾隆一郎/PHP研究所私とは少し読書傾向が違うと感じた。たまには傾向の違う本を読むことも必要かなと、興味のある箇所のみ拾い読み。以下が読んでみようかなと思った本の一覧であ
といっても、旅行ではない。ダラスへの出張があり、会議など一通りの仕事を終えた後、金曜午後のフライトでシカゴに戻ってくるはずだった。ところが天候状況が悪く、各地でトルネードが発生。シカゴ上空も雷などがひどく、上空で待機するには燃料が持たないのでミネアポ
○2348 『成瀬は天下をとりにいく』 >宮島未奈/新潮社滋賀が舞台ということで読み始めたのだが、滋賀県人でなくても楽しめる一冊。読み始めた段階から2024年の本屋大賞にノミネートされていることは知っていたが、なんと大賞を受賞してしまった。たしかに、主人公の