彼岸会の俳句の話 其三(令和5年度春彼岸7)
ということで、拙ブログでは「けふ彼岸菩提の種も蒔日かな」という俳句について、江戸時代中期頃の馬場存義の作として強調している。一方で、ほぼ同じ内容の俳句を松尾芭蕉作だとすることは批判していた。それは、昨日までの記事をご覧いただければ良いと思う。ところで、ここで1つ気になった。そういえば、とても似たような彼岸の俳句があるのである。それを見つつ、作者などを考えてみたい。一切の理屈をぬきにして、せつせと働く人々の上に、大いなるみ親の慈光はかゞやいて居る。「まけよまけ、菩提の種も彼岸から」と言はれて居るが、仏道精進の勇気を覚え、仏作仏行に無上の法悦を感じつゝ、万象を生かし育て給ふ大いなるお力を拝む時、浄穢も苦楽も摂取の願力の陰には、迷へる小さな私の断見となつて、淡雪の陽光に消える如く影を没してゆく。真野孝信「おひが...彼岸会の俳句の話其三(令和5年度春彼岸7)
2023/03/24 19:45