江戸時代の彼岸会の様子(令和5年度・秋の彼岸会)

江戸時代の彼岸会の様子(令和5年度・秋の彼岸会)

『彼岸之弁』の連載が終わったので、残り2日は、関連する事柄を学んでみたい。よって、かつての彼岸会の様子を探るために、『江戸年中行事』(三田村鳶魚編・朝倉治彦校訂、中公文庫・昭和56年)に基づいて、記事を書いておきたい。本書には全部で15編の江戸における年中行事に関する文献が収録されている。それを見ていると、「彼岸会(ひがん)」に関する記述があることが分かったので、関連する文脈のみを抜き出し、備忘としておきたい。なお、この15編の文献だが、元禄3年(1690)から、安永6年(1859)までに開版(刊行)されたものであり、江戸時代のごく初期はやや不明瞭ながら(とはいえ、都市としての江戸を造営中であり、記録されるまでも無かろう)、江戸時代中期から末期にかけてよく知られるものといえる。それから、確認しておくが、今...江戸時代の彼岸会の様子(令和5年度・秋の彼岸会)

2023/09/25 06:49