メインカテゴリーを選択しなおす
この中西牛郎氏(1859~1930)という人物は、評価が難しい人だと感じている。その理由については、当方の個人的見解よりも、素直に【中西牛郎―コトバンク】をご覧いただくのが良いと思う。ご一読いただければ、仏教などに収まらず、教派神道を含めて、幅広く活動した人である。ただし、この人のことは、「国粋主義を標榜した」という1つで括っても良いとはいえる。この人は、言論活動も広く行った人であるが、著作に『宗教革命論(訂2版)』(博文堂・明治22年)がある。そこで、同著作の「第十二章旧仏教を一変して新仏教となさざる可らず」を読み説いていきたい。以下、断らないが、カナをかなにし、漢字は現在通用のものに改める。まず、ここでいう「旧仏教」とは、江戸時代以前から日本に存在した従来の日本仏教界を指しており、中西は以下のように批...中西牛郎『宗教革命論』に於ける「新仏教」の態度について