【短歌】バレンタインに読みたい短歌
バレンタインデーですね。今日ぐらいは、瑣末なことは置いておいて、恋のことなど考えるのもいいものです。 特別な人がいてもいなくても、振り返る思い出があってもなくても。 バレンタインにふさわしい短歌をいくつか挙げてみました。有名な歌が多いのですが、読む人ごとに見える風景は違っているのだろうなあと思います。 【恋の歌リスト】 きみが歌うクロッカスの歌も新しき家具の一つに数えむとする 寺山修司『血と麦』昭和37年 五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾むきみの声 小野茂樹『羊雲離散』昭和43年 あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ 小野茂樹『羊雲離散』昭和43年 サキサキとセロリ…
2023/02/16 11:18