美術館巡りが好きな方や、アートをもっと深く知りたい方に向けて、西洋美術・日本美術・デザイン史などをわかりやすく解説しています。展覧会レポートやアートの豆知識も随時更新中!
ダビンチvsミケランジェロ夢のコラボ?【幻の壁画《アンギアーリの戦い》《カッシナの戦い》とは?】
もし、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティという2人の天才が、同じ部屋の向かい合う壁に壁画を描いていたとしたら――?しかも、性格も芸術観も真逆なこの2人が、背中を預け合い、火花を散らしながらひとつのプロジェクトに挑んでい
エドワード・バーン=ジョーンズとは?代表作とモリスとの関係を解説
19世紀イギリスで活躍した画家エドワード・バーン=ジョーンズは、中世の伝説や神話の世界を幻想的に描き出した「夢の画家」として知られています。繊細で抒情的な作風は、ウィリアム・モリスとともに推進したアーツ・アンド・クラフツ運動とも深く関わり、
ウィリアム・モリスとは何者か?アーツ・アンド・クラフツ運動と美しい暮らしの思想
19世紀のイギリス。産業革命の波が社会を塗り替え、機械で作られた製品が人々の暮らしを覆いはじめた時代。その只中で、手仕事の美しさを信じ、暮らしの中に芸術を取り戻そうとした人物がいました。それがウィリアム・モリスです。 彼は詩人であり、デザイ
【万博展示】復活のキリスト?ミケランジェロ《十字架を持つキリスト》が未完成のまま手放された理由とは?
2025年5月18日から、万博イタリア館で展示が始まるミケランジェロの彫刻《十字架を持つキリスト》。速報では復活のキリストと訳されていましたね。日本では《十字架を持つキリスト》《ジュスティニアーニのキリスト》と呼ばれています。じつはこの像、
ゼウスとは?ギリシャ神話の最高神をわかりやすく解説|誕生から神々の王になるまで
ギリシャ神話に登場する神々の中でも、とりわけ強大な力を持ち、「神々の王」として頂点に君臨する存在――それがゼウスです。雷を操り、天と地を支配するゼウスは、多くの物語の中心人物として描かれており、神話の世界観を形づくる重要なキャラクターのひと
【クロノス】子どもを食べた神の正体とは?ギリシャ神話と名画で読み解く恐怖の父
古代ギリシャ神話において、クロノスは「革命」と「恐怖」を象徴する存在です。 父なる天・ウラヌスを打ち倒し、世界を支配した彼は、しかしやがて自らの子によってその地位を奪われる。この宿命を予感したクロノスは、誕生した子どもたちを一人ずつ飲み込む
バチカンの名画《キリストの埋葬》とは?カラヴァッジョが描いた“人間としてのキリスト”
バチカン美術館の至宝、カラヴァッジョ《キリストの埋葬》が、現在開催中の大阪・関西万博にて特別展示されています。 この一枚は、単なる宗教画という枠組みを超え、17世紀における絵画表現の転換点を象徴する作品です。 画面に描かれるのは、墓へと運ば
母なる大地・ガイアはどんな女神?神話と美術に登場する“地球の起源”
古代ギリシャ神話を読み解いていくと、やたらと何でも「生んだ」とされる存在に出会います。それが、ガイア。名前だけ聞くとふわっとしているかもしれませんが、このガイア、実は神話のなかでも最古にして最重要の存在のひとつです。 彼女は“母なる大地”と
アートの価値が「共感数」で決まるSNS時代に、消費されない“永く残る作品”を求めて
「心を込めて描きました」「この作品には、こんな想いを込めています」 SNSを開けば、こうした言葉とともにタイムラプスで描かれた絵が次々と流れてきます。感動的なBGMとともに、短い言葉で添えられる“物語”。そして、その下には「いいね」の数。便
2017年、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任した直後から、美術の現場では、さまざまな反応が見られるようになりました。一部のアーティストや美術館は、政権の政策や発言に対して明確な立場をとり、作品や展示を通して社会的なメッセージを発信
世界を支える者——アトラス。 ギリシャ神話のなかで、彼ほど重い運命を背負った存在は多くありません。天空をその肩に担ぎ、絶えず世界を支え続ける巨人。彼の名はやがて地図帳(アトラス)や天球儀の象徴となり、現代にまで受け継がれています。 なぜアト
ここでは、オリュンポスの神々から英雄たちの冒険譚、神話にまつわる不思議なエピソードまで、ギリシャ神話に関するさまざまな記事をまとめていきます。 「ゼウスやアテナってどんな神様?」「有名な神話のあらすじを知りたい」「ギリシャ神話が美術や文化に
ジャスパー・ジョーンズとは?代表作と現代アートへの影響を解説
ジャスパー・ジョーンズの代表作や特徴をわかりやすく解説。ポップアートやミニマルアートへの影響も紹介します。
2025年4月、私は京都市京セラ美術館を訪れました。岡崎エリアと呼ばれるこの場所は、かつて明治天皇の東京遷都に対抗する形で、文化芸術の中核地として生まれ変わった、いわば近代京都の象徴のひとつ。平安神宮のすぐそばにあるこの美術館で、草間彌生さ
美術館に行く日は、ちょっとした小旅行。チケットを予約して、お気に入りの服を着て、静かな展示室を歩く――それだけで特別な一日になります。でも、足が疲れたり、館内が寒かったり、意外な落とし穴もあったりして…この記事では、私が実際の美術館旅で手放
春になると訪れるイースター(復活祭)。日本にはあまり馴染みのない習慣ですが、うさぎと可愛く装飾された卵のイメージが強烈にありますよね。うさぎは古来から多産の象徴。さらに17世紀のドイツで、「イースターの朝に良い子のもとにうさぎが卵を持ってく
大阪・関西万博で出会う「ファルネーゼのアトラス」――古代の宇宙観と大理石の力
2025年の大阪・関西万博。その会場でひときわ異彩を放つ存在が、イタリアからやってきます。 それが「ファルネーゼのアトラス」――約2000年前に制作された大理石の彫刻で、ギリシャ神話に登場する巨人アトラスが、丸い天球を背負って膝を折る姿を描
現代美術の金と鉛 ― 二条城の記憶と共鳴して【アンゼルム・キーファ】
2025年春、京都の世界遺産・二条城にて、ドイツ現代美術の巨匠アンゼルム・キーファの個展が開催されています。舞台となるのは、通常は非公開の「二の丸御殿 台所・御清所」およびその周辺の庭園。かつて将軍が政治の表舞台として使ったこの場所で、いま
世界を魅了した“色彩の魔術師”―「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」姫路市立美術館にて開幕
白く美しい姫路城を背に、春の陽気に包まれて向かったのは、姫路市立美術館。国内外で愛されたファッションデザイナー、髙田賢三の没後初となる大規模な回顧展が、ここ姫路の地で開幕しました。その名も「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」。生まれ故郷
最近、ふと立ち止まって考えることがあります。 「私たちが生きている“今”という時間は、一体どれほどの速さで流れているのだろう?」と。 たとえば、何気なくスマートフォンを手に取り、SNSを開いてみると、前の日に話題になっていたニュースやトレン
まるで小さな世界旅行!大阪万博の楽しみ方 世界中の“今”と“未来”が一堂に会する場所、それが万博。 2025年に開催される大阪・関西万博は、世界各国が科学や技術、文化、社会の進歩などをテーマにした展示を行う国際的なイベントです。ルーツをたど
渋谷クロスFMにて「しろしのFutureGOGO!」にゲスト出演させて頂きました。 左から メインMC しろしさん グラフィックアーティストMIHOさん らち アシスタントMCフローラさん
「ブログリーダー」を活用して、LACHIさんをフォローしませんか?