記憶に残るおもしろい実例で40の発明原理を解説! 具体例が頭に入っていると課題に直面したとき「あれが使えるのでは?」と気づくことができます。
害になるモノや現象を有効利用します。水に触れると膨張するゴムを使った止水などです。
「後で除去できるものを仕込んでおく」という着眼点です。薄い布を刺繍する際に、布を補強するために水溶性の不織布を布に接着します。刺繍後に洗うと、溶けてなくなります。
発明原理 No.35 状態(気体、液体、固体)や密度を変える
「状態(気体、液体、固体)や密度を変える。」という着眼点です。船が進むときの抵抗を減らすために、船の先端からマイクロバブルを放出します。船がマイクロバブルで覆われることにより抵抗が減少し、燃費が改善します。
発明原理 No.28 機械的な仕組みを、非機械的な仕組みで置き換える
「機械的な仕組みを、非機械的な仕組みで置き換える」という着眼点です。微細な穴を多数持つ金型を、切削でつくるのではなく「自己組織化」を利用してつくります。アルミの陽極酸化でできる無数の穴をつかいます。
「仲介物をつかう」という着眼点です。川に吊り橋をかけるとき、太くて重いケーブルをヘリコプターで運ぶかわりに、細くて軽いケーブルをヘリコプターで運びます。川に渡した細いケーブルの先に太いケーブルを接続し、細いケーブルを引っ張ることで太いケーブルを川に渡します。
「振動を使う」という着眼点です。製品内部に生じた欠陥を観察するために、超音波とサーモグラフィを使います。製品を超音波で振動させると欠陥で発熱します。この温度変化をサーモグラフィで観察します。
「可変にする」という着眼点です。高速道路の通行料金は使っている車軸の数で決まります。そこで、トラックには荷物を積んでいないときに車軸を持ち上げることでタイヤを浮かせる機構が付いているものがあります。
「逆にする」という着眼点です。ボルトがねじ穴に斜めに入ってしまうことを防ぐために、ボルトを締める前に逆回転させます。
「直線を曲線に置き換える」という着眼点です。釣り竿のように入れ子構造で直線的に伸縮するのではなく、巻き尺のように伸ばしたり巻き取ったりすることで伸縮する機構です。
「別の目的でも使う(兼用する)」という着眼点です。ハニカムボードにある六角形の部屋を、音を吸収するためにも使います。部屋一つ一つに穴をあけて、音楽室の壁で見かける有孔ボードと同じ仕組みで音を吸収します。
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