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  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(9)

    裁判官は裁判官席に座った。 原告側の代理人と、今回の事件について話を始める。 今回は「口頭弁論期日」といって口頭弁論を行う日を決めるだけだったので、特に尋問のようなものがあるわけではなく、ざっくばらんといった形で裁判官と弁護士は会話をしていた。 被告人席は空席だった。 どうやら被告人は弁護士を付けているというわけでもなく、また本人は遠方に住んでいてまた病気がちということで裁判所に行くのも難しいようだった。簡単な訴訟では、弁護士を付けない場合も多いらしい。今回の訴訟も「過払い金の返還請求」といった簡単な訴訟だったので弁護士を付けるまでもなかったのだろう。 原告側の弁護士も、「こちらとしても和解で…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(8)

    ガイド役の裁判官の説明も終わり、裁判官は法廷側から傍聴席側に移動して私たちと同じように傍聴席に座った。 この同じ法廷でこれから、ある実際の事件における「口頭弁論期日」が行われることになっていた。 事件を担当することになった裁判官は訴状をチェックし、形式的に不備がなければ、公開の法廷で裁判を行う日時(口頭弁論期日)を指定し、その日時に裁判所に来るように原告と被告を呼び出す。その口頭弁論期日までに被告は裁判所に答弁書を提出しなければならない。答弁書を提出しなければ、原告側の訴えを認めることになってしまう。 その口頭弁論の期日決めが法廷で行われることになっていた。 私たちが傍聴席に座っていると、一人…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(7)

    裁判所ガイドツアーでは、実際の裁判官が案内役としてそのツアーに参加していた。 1班、2班と二つの班があり、私が組み入れられた1班を担当した裁判官は、まだ30代前半と思われるような若い男性裁判官だった。2班の担当裁判官も、同じように若い男性裁判官だ。若手の裁判官の仕事として、「ガイドツアーの案内役」というものもあったりするのだろうか。 私たちはさっそくエレベーターに乗って5階に向かう。 実際に裁判で使用する「507号法廷」で、ガイドツアーの導入としてその案内役の裁判官が民事裁判の流れについてや、傍聴のポイント、注意点についての簡単な説明を行うことになっていた。 エレベーターが5階に着き、ガイドツ…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(6)

    裁判所のロビーのソファーは、ちょうど昼休み休憩の時間と被っているからなのか、多くの人たちが座っていた。 一人分の隙間をなんとか見つけて、そこに座る。 隣では、スーツを来た中年の女性が、裁判所の職員と思われる女性に対して保険の営業を行っていた。 その職員に、いくつかの保険を勧めている。 また、世間話といった形で、仕事内容についても簡単な質問をしていた。 私は特に聞き耳を立てている訳でもなかったが、その二人は私のすぐ隣に座っていることもあって、その会話が耳に入ってくる。 保険の外交員が裁判所の職員に、「仕事は9時5時なんですか?」と尋ねる。 するとその職員は、 「いえ、朝は8時半からなんですよ。家…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(5)

    裁判所のロビーで空いているソファーを見つけ、そこに向かって歩こうとする。 そのとき、ロビーの片隅で、四、五人の人たちがなにやら小さなモニター画面を見ている姿が目に入った。 なんだろうと思い、そこに近づく。 小さなモニターが四つ、それぞれ二つずつ向かい合うように設けられていた。そのモニターの片隅に、「開廷予定」という表示が設けられている。どうやら、その日、東京地方裁判所や東京高等裁判所で開廷される予定の裁判がそのモニターには表示されているようだった。 そのモニターを熱心に見ている人たちは、裁判の傍聴のために来ている人たちだったのだろう。 今日、どのような内容の裁判があるのかをそのモニターでチェッ…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(4)

    桜田通りを歩いていくと、皇居の桜田門で突き当りになっている。 私は信号を渡って、今度は桜田通りの逆側の歩道を歩く。 そこには警視庁があった。 裁判所や他の省庁の建物の前には警備員らしき人が立っていたが、警視庁の建物の前には警備員ではなく警察官が立っている。やはり警視庁とのことで、テロなどを警戒しているのだろうか。 私は警視庁の建物に出入りしている人たちを横目に見ながら歩き続けた。やはり皆ワイシャツ姿で、首からはIDのようなものをぶら下げている。 彼らが警察官僚なのかと観察していたが、特に、桜田通りを歩いている他の官僚の人達と外見的には違いは感じなかった。 そのまま裁判所の前まで戻る。 スマホで…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(3)

    霞ヶ関駅のA1出口から地上に上がる。 直ぐ目の前に大きな建物が見えた。 門のところに歩み寄ると「裁判所」と掲示されている。ここが裁判所のようだった。建物内に今回の目的地である東京地方裁判所と、東京高等裁判所が併設されている。 一応目的地の場所を確認し終えてスマホで時間を確認するとまだ正午を少し回ったくらいだった。集合時間は午後12時40分。入庁の際に手荷物検査があるので時間に余裕を見て来てくれとメールには書いてあったが、20分くらい前に入れば充分だろう。その時間を考慮しても15分くらいは時間に余裕があった。 私は裁判所の前を通り過ぎ、そのまま桜田通りを直進する。 裁判所の隣に、赤レンガで作られ…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(2)

    東京地方裁判所の場所を調べてみると、霞ヶ関駅から歩いてすぐのところにあるようだった。 集合時間は12時40分。 裁判所ガイドツアーの事務局から送られてきたメールには、 「入庁の際、所持品検査を受けて頂く必要がありますので、時間には余裕をもってお越し下さい」 と記載されている。 当日、私は午前11時頃に早めの昼食を食べてから家を出た。 川崎駅から霞ヶ関駅に行くには、まずJR東海道本線で東京駅に向かい、東京駅で東京メトロ丸ノ内線に乗り換えて霞ヶ関駅に行くことになる。所要時間は30分程度だった。 それほど遠いわけではない。 むしろ、近い、という部類に入るかもしれない。 だけど私が厚木から川崎に引っ越…

  • 裁判所ガイドツアーに参加してきた(1)

    私は今まで「裁判」というものに参加したことがない。 原告や被告になることもなかったし、また傍聴したこともなかった。 幸運と言っていいのかはわからないが、今まで裁判に関わることなく生きてきた。 ただし、人生経験のため、一度でいいので裁判というものを見てみたいと思っていた。 今後の人生で原告や被告になることもあるかもしれない。そのとき、事前に「裁判」に参加したことがあるのであれば、心の余裕も少しは持てるだろう。また、そもそもとしてこの国の裁判がどのような形で進められるのかを一度見てみたいという単純な好奇心もあった。 東京地裁では、「民事裁判法廷ガイドツアー」なるものを行っている。 裁判所の公式HP…

  • 自分の体が動かなくなる病気(3)

    ALS患者である女性は、自分は気管切開を行って人工呼吸器を装着するべきかどうかについて悩む。 やはり彼女にも、他のALS患者と同じように、 「自分が家族の負担になるのではないのか」 という不安があった。 だけど、最後には人工呼吸器を装着することを決断する。 決めては、「もっと子どもたちと一緒にいたい。孫の顔を見たい」という思いだったという。 ドキュメンタリー番組では、人工呼吸器を装着した現在の女性の姿が映されていた。 身体は全く動かせない。 視線の動きを読み取る装置で、周りとはなんとかコミュニケーションを取ることができる。 人工呼吸器を気管に装着しており、定期的に痰を取り除くために気管の清掃を…

  • 自分の体が動かなくなる病気(2)

    番組で取り上げられた、ある一人のALS患者の女性。 彼女は、2015年3月に、53歳でALSを発症した。 ALSと診断されたその当時のことを、彼女はカメラの前で語る。 ただし、「語る」といってももう言葉を発することはできず、視線の位置を読み取るカメラをベッドに取り付け、目の動きのよって文字をキーボードで打ち込んでそれを音声化する。 「できないことが増えてくる度に ALSかもと思う気持ちと 違うと言ってほしいと祈る気持ちで告知を受けましたが ALSと言われると絶望だけを感じて 死にたいと言っていました 残酷な病気で受け止められずに なぜ私なんだと思ってばかりでした」 ALS患者は自力で呼吸ができ…

  • 自分の体が動かなくなる病気(1)

    少し前に、一本のドキュメンタリー番組を見た。 タイトルは「だから、私は生きたい~世話焼き母さんの覚悟~」。 一人のALS患者を取り上げたドキュメンタリーだった。 番組紹介には次のように書かれている。 「『私は、生きたい。』 筋肉が衰え、体が動かせなくなっていく難病ALS。 有効な治療法がない残酷な病に侵されながら、生き続ける決断をした患者。その患者は、4人家族のお母さんでした。家族の存在を支えに体が動かせなくなっていく悔しさと闘う母。 『生きていれば、子どもの成長を見ることができる!』 『ALSが治る日がきっと来る!』 そう信じて病と向き合う姿に6年間密着。取材を通じ見えてきた『人が生きる意味…

  • 自分のモチベーションを自分で管理する(4)

    身体の調子は心の調子とつながっている。 体調の良し悪しが、やはり自分のモチベーションに大きく影響してくる。 例えば頭痛がするであったり、微熱があって体がだるいといったような体調の悪い日は、どう頑張ってもモチベーションを上げるのは難しい。 だから、そのような日は体調を戻すことを最優先にしていた。 ただし、本当に体調の悪い日は何もせずに寝ているということもあるが、ちょっとした頭痛のときのように体調がそこまでは悪くないときは、日常行っているルーティーンはできるだけ行うようにはしている。 毎日同じ過ごし方をすることで生活のリズムを維持するというのもあるし、ルーティーンをこなしていく中で、体調が回復して…

  • 自分のモチベーションを自分で管理する(3)

    モチベーションの低い日にすること。 一つ目は、掃除や片づけなどの作業系タスクに集中すること。 そして二つ目は、「計画遂行法」を意識して行うことだった。 私は毎日朝にその日にすべきことを洗い出し、それを元に一日の計画を立てるようにしている。 そしてその日は、自分が立てた計画を遂行していくことにひたすら集中する。 その方法を私は自分の中で「計画遂行法」と呼んでいた。 やはり何か目標を達成しようとした場合、計画を立てることが非常に重要だと考えていた。それも人生計画といった長期スパンでの計画を設定し、それを月間の計画、そして一日の計画に落とし込んでいく。そのようにして大きな目標を一日でできる目標に切り…

  • 自分のモチベーションを自分で管理する(2)

    毎日モチベーションを高くして過ごせればいいのだけど、それでも日常の様々な出来事の中でモチベーションの上下変動は発生してしまう。 モチベーションの低い日にどのように過ごすのか。 その過ごし方を、私は事前に決めていた。 まず、徹底的に作業系タスクに集中する。 モチベーションが低いときは、頭がうまく働かない状態であることが多い。 そのような状態のときに何か複雑な思考が要求される作業をしようとしてもうまくはいかない。逆に、それがうまくいかないことがストレスになって、ますますモチベーションが下がるという悪循環に陥ってしまう。 なので、モチベーションが低いときは完全に割り切って「単純作業を行う」ということ…

  • 自分のモチベーションを自分で管理する(1)

    実家で新パソコンのセッティングをして家に帰ったあとの私は、ひどく疲れていた。 それもあったのか、その後の数日は少し頭痛がして体調が悪かったし、またモチベーションも下がってしまい、やる気が中々自分の中から湧いてこない状態が続いた。 会社員時代も、このような体調の悪い日であったり、モチベーションがひどく下がっている日はあった。ただ、その当時はだからといって会社を休むわけにもいかない。無理やり自分に鞭を打つように、朝早く家を出て会社に向かっていた。 だけど、会社で色々と仕事をしている中で、次第に思考力やモチベーションが回復していくというのも事実だった。 おそらく、「仕事」というタスクをこなす事自体が…

  • 実家のパソコンの初期設定をしてきた話(4)

    メールの設定が終わった段階で、私が家に帰る時間になっていた。 Microsoftアカウント設定におけるエラー、メール設定におけるエラー、その二つのエラーの対応があり、想定よりも時間がかかってしまっていた。まだしなければならない設定やソフトのインストールがいくつか残っている。 ただし、メールの送受信はできるようにはなったし、Officeも使えるようになっている。プリンターも問題なく印刷できている。一応は、父がパソコンを使って日常の作業で行っているものは一通りできるようにはなっていた。なので、その日はそこで新パソコンのセッティングを終了させて、残りは、再び1週間後に私が実家に訪れて行うことにした。…

  • 実家のパソコンの初期設定をしてきた話(3)

    パソコンの初期設定を終えると、次に、必要なソフトのインストールを行っていく。 Chrome、Acrobat Reader、Office。 Officeに関してはAmazonでダウンロード版を購入し、そのままパソコンへのインストールを行った。 プリンタードライバーもインストールして、プリンターで印刷できるようにもする。 そして次に、メールの設定に入った。 メールの設定はトラブルが何も起きなければそれほど手間のかかるものではないが、ただ、途中でトラブルが発生したら中々やっかいな作業だ。 メールソフトは、Windows11にデフォルトで入っているOutlook無料版を使う予定だった。さっそくネットで…

  • 実家のパソコンの初期設定をしてきた話(2)

    私が最寄り駅に着くと、母が車で迎えに来てくれていた。 いつもは父も車に乗っているのだが、その日は母一人だった。どうやら父は家で一人、古いパソコンのバックアップ作業をしているとのことだった。 実家につくと、まだ父がデータのバックアップをしていた。 その作業が終わるのを待って、早速新しいパソコンの初期設定を行っていく。 マウス、キーボード、電源などの配線を繋いでいき、電源を入れる。あとは画面に表示されるガイダンスに沿って作業をしていく。 その中で一点、トラブルが発生した。 初期設定の中で、パソコンにログインする際のパスワード(PIN)の設定が要求されるが、そこに新しいパスワードを入力して設定しよう…

  • 実家のパソコンの初期設定をしてきた話(1)

    昨日は実家まで行っていた。 実家では10年近く前に買ったパソコンを使い続けていたが、最近はそのパソコンの動作が非常に遅くなっている。その中でWindows10のサポートも近々終了するということもあり、新しくパソコンを買っていた。 新しいパソコンの初期設定と必要なソフトのインストールを父から依頼されていて、それを行うために実家に行っていたのだ。 新しく購入したパソコンも、私がいくつか候補を調べて、その中で私が勧めたパソコンを購入していた。 NECや富士通といった日系メーカーのパソコンは様々な機能がついているせいで割高というイメージが有り、それよりはシンプルな機能で割安のDELLのパソコンの方が私…

  • 老化のスピードを遅らせる(2)

    記事の中では、「DIE WITH ZERO」という本についても紹介されていた。 この本の著者は「人生においては経験こそが一番大切」と主張していて、そのために豊かな経験に惜しみなく金を使って、「ゼロで死ぬ」ことを勧めている。 死ぬまでお金を貯め込んでいても、あの世にまでお金を持っていくことはできないのだ。 この本はまだ私が会社員だった頃に何度も読んでいた本で、私がFIRE生活に進むにあたって大きな影響を受けた本の一つだった。 まず始めに、死ぬまで維持できるくらいの資産を貯め、あとはその資産を最大限有効活用しながら会社という枠組みから離れて自分の望む人生を生きる。 国や会社から束縛されずに自由に生…

  • 老化のスピードを遅らせる(1)

    今日の日経新聞に次のような記事が載っていた。 「長寿社会挑む 老後、6歳若返ってみる? 人生100年『老活』で怖くない 今年1月、1人の男性が自分の『年齢』と向き合っていた。暦年齢は63歳だが、血液検査が示す『生物学的年齢』は57歳。6年分の『若返り』を示すデータに男性の表情は晴れやかだ。 会社経営者の男性が利用したのはバイオ企業『レリクサ』(東京・中央)が昨年、実用化した生物学的年齢測定検査。血液から得られるDNAメチル化と呼ばれる遺伝子情報を解析することで、運動や食生活、飲酒などの蓄積が年齢に与えた影響が分かるという。」 大企業の役員だった男性は、7年前「5年以内に心筋梗塞になる危険性が高…

  • 久しぶりに実家に行ってきた(5)

    鳥取にあった父の実家の家は、昨年末にすでに処分している。 両親が鳥取に帰省してときは、今までは空き家になっていた父の実家で寝泊まりをしていたのだが、すでにその実家もなくなってしまっている。なので、今回の鳥取の帰省では、鳥取駅前のビジネスホテルを借りて過ごしたという。二人で一泊1万2千円なので、一人当たり一泊6000円。そのホテルから親戚の法事に向かい、そしてその他の事務手続きも行っていた。 父の叔父にあたる人物が昨年亡くなっていて、彼は生涯独身で家族もいなかったので甥である父がその葬儀や一回忌の手配を行っていた。今回の帰省ではその一回忌の法事を執り行うということが一つのミッションだった。 行き…

  • 久しぶりに実家に行ってきた(4)

    両親は4月下旬に、自身の実家のある鳥取に帰省していた。 話を聞くと、まず鳥取に向かう道中で大きなトラブルがあったらしい。 私の両親は横浜に住んでいるので、鳥取行くためには新幹線か飛行機を使うことになる。まだ家族で鳥取に帰省していた頃は費用をできるだけ抑えるために新幹線を使っていたが、子どもたちが独立して家族で鳥取に帰省することもなくなると新幹線を使うこともなくなった。 新幹線で行く場合は新横浜から新大阪まで新幹線で行き、新大阪で別の特急に乗り換えて鳥取に向かう。単純に言って非常に長い時間がかかってしまうのだ。一方で飛行機であれば羽田空港から鳥取空港まで1時間ちょっとでいける。所要時間は雲泥の差…

  • 久しぶりに実家に行ってきた(3)

    母の証券口座の確認に引き続いて、今度は父の証券口座開設の手続きに入る。 証券会社は母のときと同じくSBI証券。 一年前に私が行った母の口座開設作業を思い出しながら、作業を進めていく。 口座開設の申請自体はすべてネット上で完結する。 住所氏名などの必要事項を入力し、本人確認書類はマイナンバーカードをスマホで撮影して証券会社に送付する。また、マイナンバーカードとは別に、口座開設者の顔写真も撮影して証券会社に送付する必要があるので、私は自分のiPhoneを父に手渡し、顔写真を撮影してもらう。 あとは証券会社の審査を待つだけだ。 証券会社の方で、マイナンバーカードに記載された住所と申請書類の住所が一致…

  • 久しぶりに実家に行ってきた(2)

    昼食を食べた後、早速私はパソコンに向かう。 そしてSBI証券のHPを開き、母のIDでログインした。 母の口座では月一回の積立設定を行っているが、その月一回の購入以外に取引履歴は無かった。特に怪しい売買はされていない。 ネット証券の詐欺が横行しているというニュースを目にして以来少し気にはなっていたので、私自身少しほっとした。 SBI証券では詐欺防止のため「デバイス認証」を推奨している。 新しいデバイス(パソコンなど)で証券会社のHPから口座にログインした際に、デバイスの認証が必要となるという設定だ。 その設定をしておくと、証券会社から登録メールアドレスにメールが送信され、メールに書かれている認証…

  • 久しぶりに実家に行ってきた(1)

    昨日は久しぶりに実家に行っていた。 実家に行ったと言っても、私が現在住んでいる場所から電車で1時間もかからない。FIRE生活に移行してからも、時々は実家に顔は出すようにしていた。 その日の朝、父からLINEのメッセージが送られてきた。 「今日はNISA口座を始めたいので、母さんみたいな口座開設を頼みたい」 昨年の初め、私は母からの頼みで、母の証券口座をSBI証券に作り、そして同時にNISA口座の開設の手続きや積立設定の手続きをしてあげていた。 その時は父はまだNISA口座を始めていなかったのだが、気が変わったらしい。母と同じように父にもSBI証券に口座を開設して、そしてNISA口座の開設もして…

  • オンラインカジノの闇(4)

    オンラインカジノは、「監視」「分類」「操作」のステップでもってユーザーをギャンブル依存症にしていく。 オンライン化することによって個人情報を簡単に集めることができるようになり、またオンライン上のシステムでギャンブルの結果などを操作することによって、ユーザーをより効果的に依存状態に陥らせることができる。 ある意味では現代に根ざした病であり闇なのかもしれない。 私自身はギャンブルというものは一切やらない。 ギャンブルをやるくらいなら、もっと別のことに時間を使いたいと思っていた。 ただ、心の奥底では「もし一度嵌まってしまうと、きっと抜け出せなくなる」という思いを抱いていた。 私自身、自分を意思の強い…

  • オンラインカジノの闇(3)

    NHKで放映されたドキュメンタリー番組。 「オンラインカジノ “人間操作”の正体」 番組の中では、そのオンラインカジノのシステムを作った人物のインタビューもあった。 彼はオンラインカジノの会社を創業し、大きな利益を得た。 しかし多くの人間を「ギャンブル依存症」にしてしまい、その人たちの人生を破滅させてしまったことに罪の意識を感じ、現在はその会社からは離れ、オンラインカジノの危険についての啓蒙をしているという。 彼は、次のように述べる。 「非常に洗練されたアルゴリズムで、あなたを引きずり込んでいきます。 行動心理学者が開発に関わっています」 ギャンブル依存者を作り上げるためには3つのステップがあ…

  • オンラインカジノの闇(2)

    「ギャンブル依存症」は一つの病気であり、脳に機能障害が起こっている状態になる。 番組内では、ギャンブル依存症に苦しむ人たちの治療を行っている医師が出てくる。 彼は、ギャンブル依存症が他の依存症と違っている点として次の三つの点を挙げていた。 一つは、依存状態になるのが早いということ。 二つ目は、借金が多くなりやすいということ。 そして三つ目は、闇金とかに手を出して犯罪に巻き込まれやすいということ。 その医師の患者の中で借金が多い人は一億円にもなる人もいるという。 そのように多額な借金を負い、通常の金融機関では金を借りることができなくなった結果、闇金に手を出してしまう。そこまでいってしまうくらい、…

  • オンラインカジノの闇(1)

    一本のドキュメンタリー番組を見た。 タイトルは「オンラインカジノ “人間操作”の正体」。 4月20日にNHKで放映されたものだが、興味があったのでその番組を録画していた。そして放映された数日後に、時間をとってその番組を見た。 番組紹介には次のように書かれている。 「『 “人間操作”ですよ。あの恐ろしいモノを開発したのはこの私です―』。 インターネット上の違法ギャンブル『オンラインカジノ』。関係者のひとりが内実を明かした。 取材班は3年にわたり、その謎に包まれた運営組織を追跡。 浮かび上がってきたのは、日本人を狙い、利用者のスマホから様々な個人情報を収集、自分の意志ではやめられなくなる状態へと追…

  • コメにかけられている関税(4)

    ここまで高くなったコメの価格。 それに対してどう対処していくべきか。農水省に文句を言っていてもきっと何も変わらない。自分の身は自分で守る必要がある。 昨夏のコメ騒動以来、コメの価格は上昇の一途となっており、私はまず昼食としてコメを食べることをやめた。 今までは昼食と夕食はコメを炊いて食べていたが、昼食に関してはすでにコメから別の食材に置き換えている。基本的にはパンか麺類を食べるようにしている。朝はヨーグルトとシリアルを食べているので、現在は夕食にしかコメは食べていなかった。 その夕食に食べているコメに関しても、別の食材に置き換えることを検討している。 現在、5キロのコメを約一ヶ月で消費している…

  • コメにかけられている関税(3)

    今日もコメに関しての記事が日経新聞に載っていた。 コメに関しては国民の関心も高いのか、よくニュースで報じられている。私もコメは主食として毎日食べているものでもあるので、昨夏からのコメの異常な価格高騰については他人事ではなくコメのニュースが報じられているとどうしても目がいってしまう。 今日の記事は次のようなものだった。 「コメの民間輸入、今年度20倍 兼松や神明、米国産が過半 関税上乗せでも割安 主食用の外国産米の民間輸入が拡大している。2025年度の輸入量は兼松や神明(東京・中央)など主要商社・コメ卸だけで約70万人分の年間消費量に相当する4万トンを超え、24年度の20倍前後に達する見通しだ。…

  • コメにかけられている関税(2)

    日米間税交渉で政府が米国産のコメ輸入拡大を検討している。 それは「ミニマムアクセス」という無関税で輸入する枠を拡大するという方法で検討されており、現状は約77万トンのコメがミニマムアクセスの枠で輸入されているが、その枠内に米国産の特別枠として7万トンを新設する案となっている。 コメ価格が急騰している中、備蓄米放出も行われていて、3回目の入札は4月21日の週に行われる。その3回目の入札は10万トンを対象とし、過去2回と合わせて計31万トンの放出となる。 その備蓄米放出でコメ価格は下がったのか。 ニュースでは、継続して上昇していたコメ価格がようやく上げ止まったということを報じていた。 ただし、私が…

  • コメにかけられている関税(1)

    今日の日経新聞に、次のような記事が載っていた。 「コメ無関税枠『ミニマムアクセス』、米国向け設定 輸入拡大へ7万トン案、政府検討 農相は反発『食料安保懸念』 日米関税交渉で政府が米国産のコメ輸入拡大を検討している。日本が無関税で輸入する『ミニマムアクセス(MA)』の枠内に米国産の特別枠として7万トン前後を新設する案がある。トランプ米大統領がコメなど農産品に日本が高い輸入障壁を設けていると主張していることに対応する。」 世界中を大混乱に陥れているトランプ関税。 日本にも24%という非常に高い関税が課されることになっている。 そのアメリカとの交渉材料として「コメ」が上がっている記事だ。 トランプ大…

  • 一日四食にする(2)

    一日四食という生活スタイルをここ数日試している。 それは食事の量を増やすというよりも、総量は変えずに、ただそれを4回に分けて食べていくという形になる。 調べてみると、同じ量、同じカロリーの食事をするにしても、食事の回数を増やすこと自体に肥満防止にも効果があるらしい。 空腹時に食事を摂ると血糖値が急激に上昇することが多い。 血糖値が急激に上昇すると、膵臓から分泌されるインスリンが脂肪をため込み、肥満を導いてしまう。 また、空腹時においては「飢餓ホルモン」が働く。 人間は人類誕生からずっと飢餓と戦ってきており、それに対応するように身体が作られてきた。そのため食事回数が少なく空腹の時間が長いと、脳は…

  • 一日四食にする(1)

    最近、食生活に関して一点、改善を試みていることがある。 それは、「食事を一日三食から、一日四食に変える」というものだった。 その方法を試すまでに私が悩まされていた生活上の問題点は二つあった。 一つは、昼食後に満腹になってしまうと、どうしても午後の始めの時間に眠気が襲ってきてしまうということ。それは生理的な現象でもあって、中々対処が難しかった。 そのような眠気のある非生産的な時間の中では、複雑な思考を必要としない「作業系タスク」を集中的に行うという対応をとっていた。ただそれでも眠気は中々抜けることはなかったし、またそのことが集中力を阻害して、そしてモチベーションそのものが低下してしまうことにも繋…

  • ミニマリストになりたい(3)

    押し入れの奥に眠っている2台の古いノートパソコン。 一台はパナソニック製。そしてもう一台はASUS製。 その古いノートパソコンをどのように廃棄するか。 パナソニック、ASUSの企業HPから調べてみると、「パソコン3R推進協会」を介して廃棄してくださいと書かれている。 その企業HPにパソコン3R推進協会のリンクも貼られていたので、リンク先を見てみる。 どうやら、その協会では「PCリサイクルマーク」が貼られているパソコンなら無料で回収してくれるらしい。そのシールが貼られていないと一台あたり3000円も費用がかかる。 押し入れの奥に眠っているノートパソコンを確認すると、両方ともに「PCリサイクルマー…

  • ミニマリストになりたい(2)

    捨てよう、捨てようと思っているに、なかなか捨てられないものがあった。 別にそれが大切だから、というわけでもなかったし、いつか使うかもしれないからというわけでもなかった。 単純に捨てるのが面倒だったのだ。 簡単には捨てられないものだったので、まず「どのように廃棄するか」を調べる必要があった。それを調べるのも面倒で、捨てられることもなく、ずっと押し入れの奥に眠り続けていた。 それは、古いノートパソコンだった。 しかも二つある。 一つはパナソニック製のもので、いわゆる「Let’s Note」というブランドのものになる。堅牢性を売りにしたもので結構値段も高かった記憶がある。 その当時メインに使っていた…

  • ミニマリストになりたい(1)

    できるだけ部屋には物を置かないようにしている。 それはミニマリストの考えに近いかもしれない。 部屋に物が多いとどうしても、部屋が乱雑になってしまう。 そしてそれは部屋だけにとどまらない。部屋が乱雑だと、その部屋に過ごしている自分の心までが乱雑になっていくような気がするのだ。 逆に部屋の中に物が少なく、すっきりと片付いていると、心の中も一緒に片付いていくような感覚を持つことができた。 FIRE生活に移行してから家での作業をすることも多くなり、そうなってからなおさら「部屋の中の物」について過敏に考えるようになった。 生活の質を少しでも上げるために、自分の部屋における「過ごしやすさ」を少しでも上げた…

  • 「本物」とは何か?(3)

    NHKのドキュメンタリー番組。 「贋作師からの問い “本物”をめぐる思索」 番組では、ドイツ出身の贋作師、ベルトラッキ氏を取り上げていた。 彼が描いた贋作「少女と白鳥」は、ドイツの画家、カンペンドンクになりきってその絵を描いたものだった。 ベルトラッキ氏は取材カメラの前で「罪悪感はありますか?」と尋ねられ、「なぜ罪悪感を感じる必要があるのか?」と問い返す。 そして、「芸術における本物とは 画家の名前によって作られるものではない」と嘯く。 つまり、たとえ贋作だとしても、絵そのものが素晴らしいのであれば、その作品は「本物」なのだと彼は主張していた。 NHK取材班は、カンペンドンクの作品を多数展示し…

  • 「本物」とは何か?(2)

    贋作師、ベルトラッキ氏の描いた贋作の絵が、現在日本の美術館に三点あるらしい。 その中の一点。 ドイツの画家、ハインリヒ・カンペンドンクの描いたとされた絵、「少女と白鳥」は高知の美術館にあった。 1996年に税金1800万円で購入したという。 ベルトラッキ氏は、この贋作を描いたときのことをNHKのインタビューで語る。 彼はカンペンドンクになりきるために、カンペンドンクが暮らした場所に実際に足を運び、そこで過ごしたという。そしてカンペンドンクがそこで何を考え、何を感じたかを考えながら、自分自身がカンペンドンクになりきってその光景を見る。 「少女と白鳥」はカンペンドンクの作品目録に名称は記録されてい…

  • 「本物」とは何か?(1)

    一日一本、映像媒体を見るようにしている。 それは「ドキュメンタリー番組」であることが多い。 気になった番組、興味のある番組を録画しておいて、時間のある時にその番組を見る。 本からのインプットも重視していたが、映像によるインプットも同じくらい重視していた。やはり、「映像」のもつ力、情報量はとても大きく、文字だけでは伝えられないものもこの世の中には確かにあると思っていた。 つい先日、「贋作師からの問い “本物”をめぐる思索」というドキュメンタリー番組を見た。 番組紹介には次のように書かれている。 「著名な画家の作品の偽物を描き、本物と偽って10億円以上だましとった贋(がん)作師がNHKの取材に応じ…

  • 目によい習慣を取り入れる(3)

    視力回復のためのトレーニングについて調べてみると、基本的には次の3つの方法が推奨されている。 遠くと近くを交互に見る。 意識的にまばたきをする。 眼球を回すように動かす。 特に目新しい方法ではないが、このように遠近を交互に見たり、瞬きをしたり、眼球を動かすことによって目の筋肉のストレッチを行い、血流の促進を図る。 私自身、その3つのストレッチを毎朝行うことが習慣になっている。 トータルの時間は十分程度。その間はラジオを聞いたり、Youtube動画を音声で聞いたりして時間の効率化を図っている。 ただしそのストレッチの頻度を少し増やそうかと考えていた。 やはり視力の低下は気になる。 FIRE生活に…

  • 目によい習慣を取り入れる(2)

    近視は私自身昔から悩んでいて、その進行を少しでも遅らせたいと色々な対策を習慣の中に組み込んでいる。 例えば、毎朝、遠近を交互に見たり、また目を上下左右に動かしたりといったストレッチをするようにしている。そして寝る前も同じようなストレッチを行う。 そのストレッチの効果がどれほどのものかはわからないが、ただ、何か理由があってそのストレッチができない日があったりすると、その次の日が少し目の調子が悪く感じるので、それなりに効果はあるのだろうと思っていた。 日経新聞の記事には、次のような記載もあった。 「苦境を食い止める手段はないのか。近視に悩む台湾は対策で有病率を下げた。スマホなどを30分見たら10分…

  • 目によい習慣を取り入れる(1)

    2025年3月25日の日経新聞に、次のような記事が載っていた。 「近視パンデミック 「30人学級なら25人」発症 2024年12月に入新井第一小学校(東京・大田)を訪れると、2年生の児童たちが国語の授業を受けていた。一人ひとりが机に置いたタブレット端末と向き合う。「登場人物の性格を想像してみよう」。考えた解答を、教室の前方に置いた大型スクリーンに映し出す。担任の佐々木雅仁(39)は「発言が苦手な子も発表しやすい」と端末を使う利点を説明する。 目から数十センチメートル先の端末画面を見る授業で気がかりなのが、視力の低下だ。「健康に気をつけて使う」。教室の壁に約束事を書いた紙を掲げる。この学級では使…

  • 思索のために、外を歩く(3)

    二日前、久しぶりに公園を歩こうと思い、川崎駅から徒歩10分くらいのところにある富士見公園まで行くことにした。 富士見公園は2023年4月から長らく改修のため閉園されていたが、昨年10月にリニューアルオープンされた。 それ以来、お気に入りの散歩コースになっている。どうせ外を歩くのなら、灰色の建物で覆われた街よりも、少しでも自然のあるところを歩きたい。 それに富士見公園は現在「全国都市緑化かわさきフェア」というものをやっていて、そのフェアが4月13日までとなっていた。せっかくなのでそのフェアの期間中に一度行ってみたいとも思っていた。 平日の午後。 この時間帯であれば公園も人が少ないだろうと思ったの…

  • 思索のために、外を歩く(2)

    一日一度は外に出て、外を歩く。 そこで「何もしない」ことをする。 これからのこと、あるいは目の前のこと、様々なことをただ考えながらひたすら歩く。 それを習慣化しようと思った。 では、その「外を歩く」ということを一日のどこに組み込むのが一番効果的なのか。 例えば、午前中の始めに外を歩くということを習慣化すれば、散歩した後、一日の作業をすっきりとした状態で始められる、ということもあるのだろうか。 ただし、私自身、午前中の時間は非常に重要視していたので、外を歩くということよりももっと有意義なことに使いたいという思いもあった。 私は、夕方からの時間に「外を歩く」ということを組み込もうと考えた。 午後は…

  • 思索のために、外を歩く(1)

    寒い季節が通り過ぎ、ようやく気温も上がってきた。 FIRE生活に移行してからは基本的には家での作業をしているのだけど、ただ、その中でも「一日一度は外を歩く」ということを習慣化していた。 やはりずっと家にいるとどこかではストレスが溜まるので、気分転換の時間を設けたいという目的もあったし、また、実際に外に出て本屋や他の店に行って様々な商品を見ることによって、この世の中のことについていろいろと情報収集をするという目的もあった。 ただし寒い季節は中々「外に出よう」という意欲も減退してしまう。 雨の日に外に出たくないのと同じように、寒い日にも外には出たくなくなる。 その結果、冬の季節は、スーパーに食品を…

  • マイナ免許証(2)

    マイナ免許証を取得した人でも、通常の運転免許証も保有し続けるということが選択できる。 日本ではマイナ免許証で車が運転できるのだが、海外での運転などでは通常の免許証が必要となる場面があるとのことで、二枚持ちが認められている。 ただし二枚持ちの場合は「住所変更ワンストップサービス」を受けることが出来ない。住所が変わった際にマイナンバーカードの住所変更とともに、運転免許証の住所変更も合わせて必要となる。 4月4日の日経新聞の記事では、マイナ免許証を取得した人の6割がマイナ免許証と通常の免許証の「二枚持ち」を選択したという。 一枚持ちの場合と二枚持ちとの場合は、免許更新時の手数料が変わってくる。 現在…

  • マイナ免許証(1)

    4月4日の日経新聞に、次のような記事が載っていた。 「マイナ免許証、保有者の6割「2枚持ち」 1週間で11万人 運転免許証とマイナンバーカードを一体化した『マイナ免許証』を巡り、警察庁は3日、導入から1週間が経過した3月末時点の保有者は11万7589人だったと公表した。6割の人が通常の免許証とマイナ免許証を両方持つ『2枚持ち』を選択した。」 私も運転免許証は保有しているのだけど、車も持っていないし、現在は完全なペーパードライバーになっている。 それもあって、「マイナ免許証」という存在を全く知らなかった。 マイナ保険証に続いて、運転免許証もマイナンバーカードと一体化できるらしい。 マイナ保険証は…

  • 今年も桜を見ることができた

    ふと、今年の桜の満開日はいつだろう、と思った。 少し前までまるで冬が戻ってきたみたいに寒い日が続いていたので意識の外に追いやられていたが、もう四月になっている。 私は、毎年桜を見るようにしている。 特に桜を見て何かをするというわけでもなかったが、私の中の一つの区切りのようなものだった。きっと、まだ学生の時は「四月」というと新学期が始まったり、新しく高校や大学に進学する季節でもある。そのような「新生活のスタート」という意識がどこかに染み付いているのかもしれない。 桜を見ると、新しい季節が始まる、ということを視覚的にも強く意識できるような気がするのだ。 さっそくネットで「桜の開花予想」を調べる。 …

  • マットレスが届いた(2)

    今回購入したマットレスは高さは4センチくらいで、マットレスの中ではそれほど厚みのあるものではない。 ただ、それを実際にベッドの上に敷いて、そしてその上に敷布団を敷いてみると寝床の高さ自体がやけに高くなったように感じた。これも時間が経てば慣れていくものなのだろう。 さっそく、昨日、今日と2日間、そのマットレスを敷いたベッドで寝てみた。 朝起きた時の、身体の痛みが無くなっている。 それまでは朝起きると身体の節々に軽い痛みがあったし、朝起きたときにも「よく寝た」という感覚もなかった。 その原因として「ベッドの硬さ」があると考え、今回マットレスを購入したのだ。 その身体の節々の軽い痛みもマットレスを敷…

  • マットレスが届いた(1)

    昨日、午前10時頃に家のチャイムが鳴った。 なんだろうと思い、インターフォンに出てみると「佐川急便です」との言葉が返ってくる。 私は、「今日はマットレスが届く日だ」ということを思い出した。 2週間前くらいに、睡眠を改善したいと思い、ニトリのHPからマットレスを注文していたのだ。ただ、現在在庫がないとのことで発送が4月3日の予定になっていた。 私はサインをするために必要になるだろうとボールペンを手にとって、玄関ドアを開けた。 「それではこちらにサインをお願いします」 佐川急便の配達員は私にスマホを差し出してくる。 私はサイン用の小さな用紙を差し出されると思っていたので、その行動に少し面食らう。 …

  • 備蓄米放出(2)

    昨日の、備蓄米放出に関する日経新聞の記事。 そこには次のように書かれていた。 「初回分は複数の銘柄を混ぜた『ブレンド米』としてすでにスーパー店頭に並び始めている。5キロ入りの場合で価格は3000円台前半から半ばで、既存の人気銘柄と比べると1~2割安い。2回目の落札分も同様の水準で店頭に置かれることになりそうだ。」 備蓄米は5キロで3000円台前半から半ばの価格になっているとのこと。 現在のコメの価格が5キロで4000円超といったところなので、その価格よりは安くはなっている。 ただ、それでも一年前の価格1800円と比べたら、まだ2倍近くの値段だ。 すでにスーパー店頭に並び始めているとのことだった…

  • 備蓄米放出(1)

    今日の日経新聞に次のような記事が載っていた。 「コメ放出、値下げ効果薄く 備蓄米2回目、2.3%安で全量落札 農相が追加措置に言及 農林水産省が1日発表した政府備蓄米の2回目の入札結果は、税抜きの平均落札価格が60キログラムあたり2万722円だった。前回(2万1217円)と比べて2.3%安い水準となった。全量落札されて需要の強さが確認された。これまでの備蓄米放出による店頭価格全体への波及効果は限られている。」 備蓄米の放出に関して、二回目の入札が行われたという記事。 一回目は約14万トンのコメが放出され、そして二回目は約7万トンのコメが放出される。 ただ、やはり備蓄米の放出に関しては、それほど…

  • 人生で一番暗かった夜(12)

    10月18日(土)の深夜に私の不注意で風呂の水を溢れさせてしまい、台所の床を水浸しにしてしまったことが発端となった水漏れ事故。 そのため床の張替えが必要となり、私は急遽、マンション内の別の部屋に引っ越さなければならなくなった。 引越し予定日は10月26日(日)。 つまり、平日の一週間の中で私は引越し準備を開始し、そして完了させる必要に突然迫られたのだ。 私は日中は会社での長時間労働でくたくたになりながらも、夜、家に帰ってから、深夜まだかかって荷物の梱包を進めた。 そして引越し予定日の10月26日。 引越し業者が家に来るのは午後3時の予定だった。 午前中、インターネット業者が家に訪れ、もともと住…

  • 人生で一番暗かった夜(11)

    Yさんに電話をかけた日の夜、私はすぐに引っ越しの準備を始めた。 引っ越しまでにやらなければならないことは山のようにある。 悩んでいる暇も、躊躇している暇も、自分の過失を悔やむ暇も無かった。引越し予定日は突然一週間後に設定され、私はその締切に向けて、自分の感情を殺してでも引っ越しに向けての行動をしなければならない状態に追い込まれていた。 まず、電気、水道、ケーブルテレビ(インターネット)などの手続き関連を進めることにした。 同じマンション内の別の部屋に引っ越すといっても、住所変更にはなる。その住所変更のために、電力会社、水道局などに別途連絡して手続きをする必要があったのだ。それをしないと、新しい…

  • 人生で一番暗かった夜(10)

    電話口のYさんは引き続いて、次のようなことを言った。 「引っ越しの費用は、◯さん(私)にもってもらいます。引っ越しのサカイは水曜日までに費用の振込みが必要となっているので、振込用紙は今日、ポストに入れておきます」 前日の日曜日、Yさんが私に「引っ越し」を要求した時は、まだ排水管からの水漏れと不動産会社は考えていたので、その引越し費用は不動産会社でもつという話になっていた。 それが、排水管からの水漏れではなく私のただの過失(風呂の水を溢れさせてしまった)だったので、その引越し費用は私がもつべきだと不動産会社は考えたのだろう。 私は当然拒絶なんて出来なかった。 私は小さな声で「分かりました」と言う…

  • 人生で一番暗かった夜(9)

    私は電話口に出てきた不動産会社の担当者Yさんに、 「昨日の水漏れに関して、一つ心当たりがあります」 と話した。 そしてその前日の夜に何があったのか、それをすべて話した。 風呂の水を出しっぱなしにして寝てしまったこと。起きたときには風呂の水は風呂場から溢れ、台所の床が水浸しになっていたこと。それらをすべて正直に話した。 Yさんは、「なぜ昨日はそのことを言わなかったのですか」と当然のことを私に質問する。 私は、「すみません。気が動転していて、言えませんでした」と答えた。Yさんはその私の答えに納得したのかどうかはわからないが、それ以上私に問いただすことは無かった。 「これからの段取りについて、こちら…

  • 人生で一番暗かった夜(8)

    朝起きると、私は保険会社の連絡先を調べた。 どうやらネットから事故連絡ができるようだった。 さっそくそのサイトで「事故に関するお問い合わせ」というページを開き、必要事項を入力していく。 その日は月曜日で当然朝から会社に出社する必要があった。 その出社までの短い時間を使って、それらの作業を行った。もう躊躇している暇なんて無かった。 入力欄に「事故の状況」という記入欄があった。 私はその欄に次のように入力する。 「風呂の水を出しっぱなしにしてしまい、風呂場からあふれ出た水で廊下が水浸しになってしまいました。また、それによって階下の部屋への水漏れが発生してしまいました」 一通り入力し終えると、私は「…

  • 人生で一番暗かった夜(7)

    不動産会社の担当者から「引っ越し」を告げられた日。 その日の夜、私は全く眠ることが出来なかった。 これからどうするべきか。 どのような手を打つべきか。 このまま私の「過失」を黙っておくということは可能なのか。 その問題についてひたすら考えていた。 明日からはまた企業Aで、朝から午後10時までの長時間労働の毎日が待っている。睡眠をとらないと身体はもたない。 そう考え、ベッドの上に横に放ってはいたのだけど、水漏れ事故のことがどうしても頭から離れなかった。もし私の方で何かしらのアクションを取る必要があるのだとしたら、一日も早くそのアクションを取る必要がある。行動が遅くなればなるほど、問題は拡大してい…

  • 人生で一番暗かった夜(6)

    不動産会社の担当者と水周りの業者は、私を残して帰っていった。 それまでの騒がしさが夢であったかのように、私は突然一人だけの部屋に取り残された。 どこかその部屋が非現実の世界であるかのような気がした。 いつもの日曜日のはずだった。 それなのに、私の一つの不注意のせいで、突然私の目の前には「引っ越し」という文字が突きつけられていた。 何かまずいことが目の前で起きている。 そのことは認識しているのだけど、それを正面から直視することを私の脳が拒否していた。 私は完全に思考が停止し、ただ目の前の現実から逃避するかのように、ふらふらとした足取りで遅い昼食を近所のスーパーに買いに行った。 その昼食は全く味が…

  • 人生で一番暗かった夜(5)

    不動産会社の担当者が、連れてきた水周りの業者の人と一緒に、台所、トイレ、風呂などの水周りを確認していく。 私は彼らが確認をしている間、居間の机の上で時間つぶしのためパソコン操作をしていた。いや、している振りをしていた。ディスプレイの画面を見ながら、耳は、水周りの確認をしながら話をしている彼らの言葉をはらはらしながら聞いていたのだ。 心の中では「どうしよう、どうしよう、どうしよう」とひたすらつぶやいていた。それでいて何もすることも出来ず、私は石のように固まったまま、マウスを握っていた。 この事態の延長線上で何が待っているのか、まったく想像できなかった。想像するのも怖かった。 ただ、「なんとかこの…

  • 人生で一番暗かった夜(4)

    風呂から上がると、携帯電話に留守電が一件入っていた。 着信履歴を見ると二件あった。一件は知らない番号。そしてもう一件は父からだった。留守電は父からのものだった。 その留守電には、「不動産会社から電話があって、水漏れの件で確認があった」と吹き込まれていた。おそらく、不動産会社には緊急連絡先として実家の電話番号を通知していたので、まず私の携帯電話に電話をかけて繋がらないので、緊急ということで実家に電話をしたのだろう。 私は急いで不動産会社に電話をかけた。 水漏れの件で確認したいので、これから家に伺うとのことだった。 引き続いて父にも電話をかけた。 「水漏れに関しては、こちらで対応する」と伝えた。両…

  • 人生で一番暗かった夜(3)

    水浸しになったキッチンの床を見て、私は顔が青くなる。 これはまずいと、慌ててタオルでその水を拭きった。 一度大きく水を吸った床はふやけてしまったようにべこべこしている。 乾けばもとに戻るのだろうか。 そんな不安が胸に押し寄せる。ただ午前3時にできることと言えば限られており、床の水を拭き取った後は、床が早く乾くことを願いながら再び寝ることにした。 翌朝6時頃に家のチャイムが鳴った。 早朝ということもあり、私は玄関口に出そびれてしまった。玄関ドアに向かうと、ドアのポストに一枚の置き手紙が入れられている。何だろうと思い取り出すと、私の部屋に下の階に住むKさんからの置き手紙が入れられていた。そこには、…

  • 人生で一番暗かった夜(2)

    2014年10月。 その当時、私は企業Aに務めていて、製品開発の仕事をしていた。 その一ヶ月くらい前に、ある製品の担当になった。 その製品は企業Aが主力で売り出していた機種の後継種となっていて、開発に関する仕事のボリュームは信じられないくらい多かった。 毎日のように午後10時までの残業を強いられた。その上、休日出勤も余儀なくされた。それでも誰も助けてはくれなかった。誰も手を貸してはくれなかった。その製品の担当となったメンバーは私を含めてみんな、そのような長時間労働にひたすら耐えなければならなかった。 きっと、私はへとへとに疲弊していたのだと思う。 2014年10月18日。 曜日としては土曜日と…

  • 人生で一番暗かった夜(1)

    2014年10月19日のことである。 今から約10年前。 その日、私の身に一つの出来事が起きた。 「事件」と言ってもいいかもしれない。 その日のことを今でも思い出す。そしてその後に続いた、本当に苦しい日々は忘れようにも忘れることは出来なかった。 その当時、私は厚木に住んでいた。 新卒で入社した企業Aで相変わらず働いており、その事業所が海老名にあったのだ。もともとは実家のある横浜から通勤していたのだが、2010年に一人暮らしを開始し、その際に事業所が近い厚木の賃貸マンションを借りて暮らしていた。 私の仕事は製品開発だった。 社交性が欠落して、協調性のない私がどうしてそのような仕事を選んだのか。た…

  • 睡眠の質を改善する(4)

    ニトリのホームページに入り、目的のマットレスをカートに入れる。 通常は11000円以上購入しないと配送料が550円かかるところだが、このマットレスは「送料無料」に設定されていて、2790円しか購入しなくても送料がかからない。そのようなところも地味に嬉しい。 ニトリで物を買うのも久しぶりだった。 一人暮らしを始めた時に、ベッド、布団、デスク、チェアと一通りの家具をニトリで買い揃えたことを思い出す。 それらの家具は現在でも問題なく使えているので、ニトリで買ったもので失敗した、ということもない。私の中では信頼感はかなり高い。 配送先住所や、クレジットカード番号などを一通り入力して、「注文」ボタンを押…

  • 睡眠の質を改善する(3)

    マットレスを買う前に、そのマットレスが要らなくなった時の廃棄方法も合わせて調べようと思った。 私は家の中に不要なものを置き続けるということはしたくなかったし、ミニマリストのようにできるだけ物は持ちたくないとも思っていた。 だから何か新しい物を買う時は、それを廃棄することも想定して買うようにしている。捨てづらいものを買ってしまうと、家の中にどんどん不要なものが溜まっていってしまう。 私は現在川崎市に住んでいる。 川崎市の粗大ごみの廃棄方法を調べる。 まず粗大ゴミ受付サンターに粗大ごみの廃棄を申し込むことになる。 それは電話で申し込むのだが、ただ、インターネットでの受付も行っていた。インターネット…

  • 睡眠の質を改善する(2)

    睡眠の質を改善させるためにマットレスを買おう。 そのように考え、さっそくニトリで調べてみる。 高いものは数万円のものもある。 私としては「試してみる」という目的で買うつもりだったので、そんなに高いものを買うことは考えていなかった。 高反発マットレスで、その中でも価格が安いものを検索する。 その中で二つの商品が候補に上がった。 一つは厚みが5センチのマットレスで、高反発を売りにしている。硬さは150ニュートン。価格は4490円だった。 もう一つは厚みが4センチのマットレスで、同じく高反発を売りにしている。硬さは140ニュートン。価格は2790円。 両方ともに厚さはそれほど厚いものではない。ただ、…

  • 睡眠の質を改善する(1)

    しばらく前から、朝起きた時に、「よく寝た」という感覚があまりない。 疲れがとれたという感覚もなかったし、逆に朝起きると、ベッドの上で体の節々が微かに痛むということもあった。 何が原因なのだろうか。 考えていたのだけど、一つの可能性として「ベッドが身体に合っていないのではないのか」と思い至った。 現在私は、ニトリで買った折りたたみ式ベッドの上に、同じくニトリで買った敷布団を敷いて寝ている。 そのベッドが硬いのだ。 以前からその硬さは気になっていたのだけど、ベッド中央のちょうど境目の部分に、下にタオルを敷くなどして対処していた。 ベッドは折りたたみ式なので、折り畳めるように中央で別れている。その別…

  • きこえるせかい きこえないせかい

    ある、ドキュメンタリー番組を見た。 民放が作成した番組で、タイトルは「きこえるせかい きこえないせかい」。 両親と、その三人の幼い娘。 両親は聴覚障害によって耳が聞こえず、そして三人の娘は耳に障害をもっておらず、健常人と同じように音を聞くことができる。 彼らの日常を追った三十分の番組だった。 その番組の中で、「CODA(コーダ)」という言葉を初めて知った。 CODAとは、聴覚障害のある親から生まれてきた聞こえる子どもたちのことで、全国に約2万2000人いるらしい。 私の周りに聴覚障害の人はいなかったので、「CODA」という存在なんて全く知らなかった。 だけど冷静に考えてみれば、そのような存在が…

  • 備蓄米の入札が行われた

    今日の日経新聞に次のような記事が載っていた。 「備蓄米の平均落札価格、市中より4%高く 月内に追加入札 農林水産省は14日、政府の備蓄米放出を巡り、初回分の入札結果を発表した。税抜きの平均落札価格は60キログラムあたり2万1217円。税込み価格を民間取引価格と単純比較すると4%高い水準になる。農水省は2回目の入札も月内に実施する予定だ。」 政府が放出する備蓄米について、初回分の入札が終わったという記事。 今回入札されたコメは、保管される倉庫から落札した集荷業者へ引き渡された後に、コメの卸会社へ売り渡される。 スーパーの店頭に陳列され始めるのは3月下旬だという。 コメ価格の問題は生活に直結するた…

  • 前歯が折れた(3)

    FIRE生活に移行して、会社で多大なストレスに晒されることも無くなった。 そのストレスに対処するために、のべつ幕無く加糖コーヒーを飲み続ける必要も無くなった。 虫歯の原因となっていた悪習慣はもうない。 歯医者に通うとなると費用も手間もかかってしまう。 その費用も手間も無駄以外の何ものでもない。 なので、FIRE生活に移行したからこそ、私は虫歯の予防に力を入れて取り組もうと思った。 会社員時代、歯磨きは朝、夜の二回だった。 昼間は当然会社に行っているので、家で歯を磨くということはできなかった。社員の中には、昼食を食べた後の昼休みにトイレに行って歯を磨いている人もいたのだけど、不特定多数の人が使う…

  • 前歯が折れた(2)

    会社員時代、朝、更衣室で作業着に着替え、居室に向かう途中で自動販売機に寄ってコーヒーを買うのが日課だった。 そしてパソコンを起動させ、コーヒーを飲みながら、昨日から新しく来ているメールを確認する。 仕事の中では多大なストレスに晒されていた。 私は別にタバコを吸うわけでもなかったので、そのストレスに対する対処法は甘いコーヒーを飲むくらいだった。甘いコーヒーを飲むという精神的にプラスの行為と、仕事というマイナスの行為。その二つを組み合わせることによって、精神を保ちながら、日々、なんとか仕事を前に進めていた。 コーヒーを飲み終えると、私はまた自動販売機に寄り再びコーヒーを買う。本当に精神的に疲弊して…

  • 前歯が折れた(1)

    二週間ほど前の出来事だ。 朝、定期的な習慣として行っている、デンタルフロスによる歯間清掃中のことだった。 右上の前歯の歯間にデンタルフロスを通して前後に動かしている時に、突然手に感じていた抵抗が消えた。口の中に、何か異物があるような感触がある。固くて、ちょうど一本の歯くらいの大きさ。 私は嫌な予感を感じながら、その異物を口の外に出した。 やはり、それは歯だった。 歯間清掃中に歯って折れるものなのか。 その折れた歯を観察する。 すると、その歯の根本の中央に、金属の棒のようなものがついている。どうやらその棒は、以前、虫歯治療としてその前歯を削り、削った箇所を金属で覆う際に土台として歯の中に埋め込ま…

  • 原爆資料館(3)

    人生のどこかでは広島と長崎にある原爆資料館に行ってみたいと思っていた。 広島も長崎も日本の西にある。 東京から行こうとすると、広島も長崎もなかなか遠い。 そこで私は、ある一つのアイデアを思いつく。 同じ西にあるのなら、広島と長崎を一度に行ってしまえばいいのではないかと思ったのだ。 まず新幹線で広島まで行く。 そこで広島の原爆資料館に行く。 ついでに、他の広島の名所を巡ってみてもいい。例えば広島であれば、国宝であり世界文化遺産でもある厳島神社も一度は見てみたい。調べてみると広島駅から電車とフェリーを乗り継いで一時間もかからずに行くことができるようだ。 その日は広島に宿泊する。 次の日に再び新幹線…

  • 原爆資料館(2)

    広島だけではなく、長崎にある原爆資料館にも行ってみたいと思っていた。 広島に原爆が投下された三日後、長崎にも原爆が投下された。 1945年8月9日 午前11時2分。 その原爆によって約15万人の人が亡くなったという。 爆心地は現在「平和公園(爆心地公園)」となっている。 その爆心地の北側に、有名な「平和祈念像」があり、そしてその南側に原爆資料館がある。 長崎駅から行こうとした場合、長崎駅前から路面電車に乗って行くことができる。十数分の所要時間なので、それほど遠くはない。 長崎空港からはリムジンバスが出ていて、空港から40分程度で行くことができるらしい。 問題は、そもそもどのように長崎に行くか、…

  • 原爆資料館(1)

    いつか、原爆資料館に行ってみたいと思っていた。 戦争を経験した世代ではもちろんないし、戦争は、歴史の授業で習う遠い昔の出来事という認識しかない。 それでも、世界で唯一の被爆国に暮らすものとして、人生に一度は原爆資料館というものに足を運んでみたいと思っていた。 原爆資料館は広島と長崎にある。 広島のものは正式な名称を「広島平和記念資料館」と言うらしい。 爆心地の近くに有名な原爆ドームがある。 爆心地から160メートルしか離れていなかった。 原爆ドームはもともと「広島県産業奨励館」という名前で、爆心地から非常に近距離にあったが、ドームの鉄骨部分と、厚く作られていた壁部分だけが残った。 この原爆ドー…

  • 一日二時間、本を読むということ(3)

    本を読んでいる時は、手書きのマインドマップに本の内容を簡単にまとめながら読むようにしている。 手書きと言っても、iPadとApple Pencilを使って完全にデジタル上で書いていく。 分厚い本を読んでいたりすると、日をまたいで、ある程度の期間を使って読んでいくことになるのでそれまでに読んだ内容を忘れてしまうこともある。そのような時はその手書きのメモを見ることで、それまでどのような内容が書かれていたのか、そして今、自分が読んでいる部分はどのような内容なのかを思い出すことができる。 読書を開始する前にそのメモを見れば、すんなりとその本の世界に入っていくことができる。 そのマインドマップで書いた手…

  • 一日二時間、本を読むということ(2)

    昼食を食べた後の午後一の時間を、読書時間として設定している。 13時半から15時半。 だけど、なかなかその時間において集中して本を読むのが難しく、どうしても読書時間が短くなってしまったり、場合によっては全く本を読めないという日もある。 どうにかして、それを改善したかった。 そもそもなぜこの時間帯に本を読むのが難しいのか。 その原因について考えてみると、次のような項目が挙げられる。 まず、他の作業で時間がとられてしまうということ。 例えば食料品の買い出しに行く場合であったり、投資関連のタスクをしなければならなかったりすると、どうしてもその午後一の時を使ってやってしまうことが多かった。読書は緊急で…

  • 一日二時間、本を読むということ(1)

    一日二時間は本を読むことを自分に対して課している。 私は、世界について知る方法として「本」というものを重視していた。 確かに、実際に自分の足で行って、自分の目で見て、自分で経験してみた時の情報のリアルさには敵わないかもしれない。 だけど、本には本なりの良さがあると思っていた。 一つ目、本は「文字」で情報や知識を得る媒体なのだということ。 それは一見すると、本の制約であり、限界のようにも見える。 だけど、私はそれこそが本の良さの一つだと考えていた。 人が物事を考える際に、「文字」を使う。 自分の中でいろいろな「文字」を並べて、その中で物事を考えていく。本を読むことで、その「文字」を使うことに慣れ…

  • 2025年の確定申告(3)

    e-TAXでの確定申告作業中に発生した一つのエラー。 私は作業を中断することにした。午前中から作業を始めていて、すでに午後1時を回っている。精神的にも疲労していた。 昼食を食べながら、申告内容の修正方法について考えていた。 その中で、一つのアイデアを思いつく。 今回エラーが発生した箇所の所得に関して、申告方法は「申告分離課税」と「総合課税」のどちらかを選べるようになっている。私は「申告分離課税」を選択し、申告を進めていた。 その申告方法を「申告分離課税」から「総合課税」に変更して試してみようと思ったのだ。 昼食を食べ終え、さっそく作業を開始する。 これまで苦労して入力した項目を最大限活かす形で…

  • 2025年の確定申告(2)

    所得項目、控除項目とすべての項目の入力を終え、申告内容を確定する画面に進むために「次に進む」のボタンを押したときだった。 突然画面にエラー表示が表示された。 「◯◯が◯◯の時は、◯◯できません」 それに引き続いて、次のようなことが書かれている。 「もし申告内容が正しい場合は、e-TAXでは申告することは出来ません。紙での申告を検討して下さい」 今まで見たことがない内容のエラーだった。 確かに去年までの確定申告は会社員としての収入も合わせた形で、株式の譲渡益や配当収入についての内容を加えて申告していた。 今年は、会社員としての収入がなくなって初めての確定申告になる。当然、これまでの内容とは違った…

  • 2025年の確定申告(1)

    昨日は、2025年の確定申告をしていた。 一年に一度やってくる面倒な仕事。 いつもは申告締め切りぎりぎりになって、ようやく「もうそろそろしないとやばいな」と腰を上げていた。だけど今年はパソコンを新しく買い替えてから初めての確定申告、ということで、e-TAXで確定申告する際に変にトラブルが発生しても大丈夫なようにと少し期間的な余裕を見て、昨日、その確定申告をしていた。 国税局のサイトに入り、e-TAXで確定申告を行っていく。 昨年は午前10時くらいに作業を開始して、なんだかんだで色々と確認しながら申告内容を入力していた、ということもあって終わったのは午後1時を回っていた。 今年も、複雑で面倒なこ…

  • 価格上昇の波(2)

    2月22日の日経新聞に載っていた記事。 『キャベツ3倍・コメ7割高 物価、1月総合は4.0%上昇 気候変動が影響 消費者心理悪化も』 物価上昇を報じる記事。 その中で、次のような記載があった。 『国際的にみても、日本の食品価格の高騰は顕著だ。経済協力開発機構(OECD)によると、24年11月の日本の食料のインフレ率は5%を上回り主要7カ国(G7)で最大だった。』 ついこの間までは「デフレをどのように解消していくか」と言われていたのに、いつの間にかインフレ率がG7で最大になるくらいに、食料の価格上昇が進んでいる。 私自身、スーパーに食料品を買いに行くとやはり価格上昇を感じる。 食料をかごに入れる…

  • 価格上昇の波(1)

    先月の2月22日の日経新聞に、次のような記事が載っていた。 『キャベツ3倍・コメ7割高 物価、1月総合は4.0%上昇 気候変動が影響 消費者心理悪化も 食料品の価格が上がり続けている。21日発表された1月の消費者物価指数によると、キャベツが前年同月と比べ2.9倍、白菜は2.1倍だった。コメ類は70.9%プラスだった。生活実感に近い生鮮食品を含む総合は4.0%上昇し、2年ぶりに4%台となった。日ごろ手に取る野菜やコメの価格上昇が長引くと、消費者心理が悪化しかねない。』 すでに見慣れた感もある、物価上昇について報じる記事。 コメの価格が高止まりしており、その解消のために政府は備蓄米放出に踏み切った…

  • タスクの仕分けを習慣の中に組み込む(5)

    一日の過ごし方を、少しずつでもいいから理想なものに変えていく。 そのために、一日の過ごし方を振り返る習慣を設けること。 何が機能し、何が機能していないのか。 機能していない習慣を改善するにはどうすればいいのか。 あるいは、もし自分の目標達成にとって機能していないタスクなのだとしたら、場合によっては仕分けによって取り除くことも必要になる。 そのタスクを実際に行う前は「◯◯のために毎日◯◯をしよう」と、それなりに目的をもって始めていたとしても、そのタスクを実際に行ってみると、始めの目論見と違っているということも時々ある。 一度習慣化しているタスクを停止するのは抵抗があるが、一日の時間は24時間しか…

  • タスクの仕分けを習慣の中に組み込む(4)

    どのような一日の過ごし方であれば、一日の時間を最大限有効活用した上で私のやりたいことをすべて行い、かつ、無理をせずに持続可能な過ごし方になるのか。 少なくとも、今の私はその完璧な答えを持っていなかった。 その二つはどこかで相反する位置に立っており、その二つを両立させるのはなかなか難しい。 私は考え方を少し変えることにした。 今、完璧な答えがないのなら、日々少しずつ改善していけるような仕組み自体を習慣の中に組み込んでしまえばいいと考えたのだ。 まず、今の自分が考える理想の一日の過ごし方に沿って、一日の時間割を作成する。 次に、その「時間割」に沿って、実際に一日を過ごしてみる。 最後に、次の日の始…

  • タスクの仕分けを習慣の中に組み込む(3)

    一日の「時間割」はExcelで作成している。 朝起きてから、夜寝るまで。 どの時間帯にどのようなタスクを行っていくのか。そして本や映像媒体による知識インプットはどの時間帯に行っていくか。それらについて15分単位でスケジュールを組んでいる。 ただ、そこは飽くまでも「時間枠」といった意味合いなので、その時間割では具体的に何をするかまでは規定しない。例えば投資に関するタスクをする時間、と設定しておいて、その日にその時間枠の中で何をするかは、その時その時の状況に応じて変わってくる。 私自身、「人生は今日という一日の積み重ね。それ以外の人生は存在しない」と考えていたので、その今日という一日に、「私が成し…

  • タスクの仕分けを習慣の中に組み込む(2)

    FIRE生活という自由な時間の中で、いかに自分を律し、そして私が設定している「一度きりの人生において成し遂げたい、いくつかの目標」を達成までもっていくか。 自分を律するために、私は生活の中にいくつかの仕組みを取り入れている。 例えば、三か月間のスケジュール表をExcelで作成して、その中にこの三か月間でしなければならないタスクを記載して、そのタスクをいつ始めていつ終えるのかという日付を書き込むようにしている。 スケジュール表は朝に確認し、「今日という一日で何をするべきなのか」を洗い出していく。場合によっては、その時その時の状況に応じてスケジュール表を更新していく。 そしてその「今日すべきこと」…

  • タスクの仕分けを習慣の中に組み込む(1)

    23年末に会社を辞めてFIRE生活に移行してから、特別な用事がない限りは基本的には一日中家で過ごしている。 自分の中でいくつか将来的な目標というものを設定していて、その目標達成にために行う必要のあるタスクを、ひたすら家でこなしている。 そこに関しては、自分自身で「一日のスケジュール」を作って、そのスケジュールに沿って行動するようにしていた。 そのスケジュールは、学生時代の「時間割」や、会社員時代の「勤務表」に近いかもしれない。 だけど、それらとの大きな違いは、学校や会社のスケジュールは誰かが決めたスケジュールだったけど、今の私のスケジュールは、全て自分自身が決めたスケジュールだということだった…

  • 立ち眩み(2)

    発汗のために長時間湯船につかっていて、そして風呂から上がって居室に戻った時に起こった立ち眩み。 その原因はなんなのだろう。 少し調べてみると、次のようなメカニズムで起こるようだ。 1.湯船に浸つかることで体が温まり、血管が拡張して血流が豊富になっている。 2.このままでは、血液は拡張した血管の方に移動してしまうので、脳への血流が減ることになる。しかし、浴槽の中では静水圧(水の力)があるため体が圧迫され、血管にも力が加わり、心臓へ普段より多めに血液が戻ってくるようになる。 3.心臓に戻ってきたいつもより多めの血液は、今度は全身へ回るので、その時、脳にも十分な量の血液が流れてくることになる。 4.…

  • 立ち眩み(1)

    寒い冬の時期でも発汗し、代謝を上げていく。 そのための方法として長時間湯船につかるということを少し前からやっている。毎日では体に負担が大きいので、週二日、曜日を決めてその入浴を行っていた。 これまで二回行ったのだが、十分に汗をかいたからなのか、風呂から上がった後は体が少し軽く感じた。それに、もともとの悩みのたねだった「刺すような痒み」に襲われることも無くなった。 これはいい、と思い、昨日は三回目の長風呂を行った。 湯船につかっていて時間は、三十分くらいだったと思う。 そのくらい入っていれば十分汗をかいたという実感を覚えることができたので、私はもうそろそろいいだろうと風呂から上がる。そして服を着…

  • 裁判所へ行こう(2)

    裁判の傍聴について、いきなり最高裁の傍聴に行くのがハードルが高いのなら、もう少し近くに「横浜地裁」というものもある。 横浜地裁はJR京浜東北線の関内駅から徒歩10分のところにあるらしい。 関内駅であれば川崎駅から乗り換え無しで行くことができる。 電車移動の時間も20分程度だし、運賃も片道230円しかかからない。最高裁よりは行きやすそうだ。 色々と調べていく中で、横浜地裁がなかなか興味深い試みをしているのを見つけた。 『民事裁判法廷ガイドツアー 民事裁判法廷ガイドツアーは、現職の裁判官が法廷傍聴に同席して、民事裁判の仕組みや法廷の構造等についてわかりやすく説明し、参加者からの質問に答えます。 民…

  • 裁判所へ行こう(1)

    裁判の傍聴というものに興味がある。 一つの経験として、裁判がどのような形で行われるものなのか、一度見てみたいと思っていた。 そもそも裁判の傍聴はどのように行うものなのだろうか。 「裁判所」というウェブページを見てみると次のように書かれている。 『法廷が開かれていれば,事前に申し込まなくても傍聴することができます。「傍聴人入口」の扉から中に入り,傍聴席に座って傍聴してください。 どのような裁判が行われているのかは, 法廷の入口に掲示されている裁判の予定表(開廷表)で確認してください。すべての法廷の開廷表を玄関ホールなどに備え付けている裁判所もあります。』 特に事前に申し込みをしなくても、裁判所に…

  • 夢を追うことは生半可なものではない(3)

    ザ・ノンフィクション 『ボクと古着と下北沢 〜夢と現実のヴィンテージ〜 前編』 番組の中で出てきた、三人の若者。 それぞれ別の形で、下北沢で古着店を経営している。 最後の一人が北海道出身の宝さん(34)。 古着に対する思いが強く、長年にわたって古着に関わってきている。 だけど経営はぎりぎりで、通帳残高がわずか9万円というときもある。それでも宝さんは焦ることはない。番組スタッフが、「なぜ、焦らないんですか」と尋ねると、「古着が売れるから」と答える。だけど、売上が伸びず古着の仕入れ代金にすら事欠くような状況だった。 宝さんは数年前から、食事は一日一食にしているという。 その食事がご飯ともやしだけと…

  • 夢を追うことは生半可なものではない(2)

    ザ・ノンフィクション 『ボクと古着と下北沢 〜夢と現実のヴィンテージ〜 前編』 番組の中では、下北沢で古着店を経営する三人の若者が出てきた。 一人は埼玉県出身のヨウさん(23)。 大学を中退し、肉体労働で稼いだ資金と、銀行から借りた資金で下北沢で古着屋を開店。 腕に、自分が好きなTシャツのデザインを入れ墨として入れている。ここまで入れ墨を入れてしまったら、もう普通には働けない。古着屋に賭けるしかなくなる。それも彼なりの退路の断ち方なのだという。大学を中退したことでも、自分の逃げ道を断っている。 その上でリスクを負って店舗を増やしていき、従業員の数も増やしていた。 もう一人は宮城県出身のあいりさ…

  • 夢を追うことは生半可なものではない(1)

    昨日放映された、ザ・ノンフィクションを見ていた。 この番組は世間の様々な人たちにスポットを当てて描いており、いろいろな世界を見ることができるという意味で興味深く、私ができるだけ欠かさず見ている番組の一つだった。 今回のテーマは「古着屋」だった。 番組紹介には次のように書かれている。 『ボクと古着と下北沢 〜夢と現実のヴィンテージ〜 前編 古着ブームに沸く東京・下北沢…今、この町には「古着」を売ることで「夢」を追う若者たちが集っている。まるで“ゴールドラッシュ”さながらで下北沢の古着店は5年で倍増。今や200軒がひしめき合い、古着をめぐって激しい生き残り競争が繰り広げられている… 「古着」に自ら…

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