chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
阿弓晃子
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2023/12/06

阿弓晃子さんの人気ランキング

  • IN
  • OUT
  • PV
今日 11/23 11/22 11/21 11/20 11/19 11/18 全参加数
総合ランキング(IN) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,037,744サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 10 10 0 0 0 0 20/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
BL・GL・TLブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 3,115サイト
BL小説 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 885サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 11/23 11/22 11/21 11/20 11/19 11/18 全参加数
総合ランキング(OUT) 32,625位 32,719位 40,489位 圏外 圏外 圏外 圏外 1,037,744サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 10 10 0 0 0 0 20/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
BL・GL・TLブログ 95位 98位 129位 圏外 圏外 圏外 圏外 3,115サイト
BL小説 25位 24位 34位 圏外 圏外 圏外 圏外 885サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 11/23 11/22 11/21 11/20 11/19 11/18 全参加数
総合ランキング(PV) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,037,744サイト
INポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
OUTポイント 0 10 10 0 0 0 0 20/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
BL・GL・TLブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 3,115サイト
BL小説 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 885サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
  • 小説「オミとカイ」49.俺の本音。

    「嬉しい。俺、オミを甘やかしたい」「守ってほしい…癒してほしい…」…俺、何言ってるんだろう…何なんだ、この弱さ…でもこれが俺の本音なのかもしれない…「うん。一生守る。癒すよ…」…そう言ってくれるのは嬉しいけど、本当にできる?「オミ…愛してる…」その声には照れがあった。でも俺はそのことは何だか嬉しかった。しかし俺はふと心配になった。この行為って最後はどうなるのだろう…それが無言でもカイには伝わったのか、「…痛いことはしないから…」「えっ?…」小説「オミとカイ」49.俺の本音。

  • 小説「オミとカイ」49.俺の本音。

    小説「オミとカイ」49.俺の本音。

    「嬉しい。俺、オミを甘やかしたい」「守ってほしい…癒してほしい…」…俺、何言ってるんだろう…何なんだ、この弱さ…でもこれが俺の本音なのかもしれない…「うん。一生守る。癒すよ…」…そう言ってくれるのは嬉しいけど、本当にできる?「オミ…愛してる…」その声には照れがあった。でも俺はそのことは何だか嬉しかった。しかし俺はふと心配になった。この行為って最後はどうなるのだろう…それが無言でもカイには伝わったのか、「…痛いことはしないから…」「えっ?…」小説「オミとカイ」49.俺の本音。

  • 小説「オミとカイ」48.オミ、好きだ

    小説「オミとカイ」48.オミ、好きだ

    カイはリモコンに手をのばして、照明の明るさをかなり落としてくれた。それでも積極的に動くことはできなかったが、俺は本当に抵抗は感じなかった。何というか、カイとの関係が最終地点まで来たような気がして、嬉しかったような…という感じ?「オミ、好きだ…」熱い告白を耳元でささやかれると、何だか…今までの誰とのベッドでも感じたことのないものがあふれて、全身に広がってくるような…両腕を思わずカイの背中にまわしてからはなおのこと…カイの優しい指先、はげしい唇…カイの優しさと熱量にこたえたいけど、どうすれば…「オミ、大丈夫?嫌じゃない?」「嫌じゃない…でも俺、きっとカイに甘えるばかりになっちゃうよ…あ…」小説「オミとカイ」48.オミ、好きだ

  • 小説「オミとカイ」47.不思議な気持ちと甘い唇

    小説「オミとカイ」47.不思議な気持ちと甘い唇

    実は、俺はカイに対して抱いている感情が、まだ整理できていないでいた。でももう二度とカイと離れたくないことは事実だった。そのためなら何でもする…いや自分でも不思議なことに、本当は俺の方が、もうカイと抱き合いたかったのかもしれない…「オミ、後悔しない?」「ふーん、後悔させる気なんだ」「うるさいよっ!」転がってきたカイに抱きしめられ…唇を重ねられ舌を入れられ舌をもて遊ばれた。なんだか、うっとりしてしまう…そして、カイはひざ立ちして、パジャマ代わりのTシャツを脱ぎ捨て、俺の体に手を伸ばしてきて俺のTシャツをめくり上げ...俺は素直に降参して両手を上げた。ここまでは良かったんだけど…「カイごめん。電気消して…」「やだ!」「なんで…」「見てたい…」「だめ、そんなの恥ずかしいよ…」「恥ずかしくなんかないよ。オミ、こんな...小説「オミとカイ」47.不思議な気持ちと甘い唇

  • 小説「オミとカイ」46.男だったら乗ってみな

    小説「オミとカイ」46.男だったら乗ってみな

    俺の方がびっくりして黙り込んでしまった。「…カイ君、どうしちゃったの?」するとカイは我に返ったようで、いや、何でもない、とごまかすように笑みを浮かべた…その後は、この二人にしては珍しく沈黙…テレビとかをつける気にはならなかった。ただビールを飲んで、たまに顔を見合わせて、意味もなく笑ったりして…「それじゃ、寝ますか」カイが言ってくれて助かった。「そうだね」照明のリモコンはどうやらカイの方にあるようだったので、消灯はまかせてしまおう。天井を見たまま、カイは、「俺、ここに引っ越してこようかな…」「だから、俺最初に言ったのに」「だから、忍ぶ恋だったからできなかったの!」そして、俺の右腕をがしっと掴むと、「…もう、こういうこととかしてもいいってことでしょ?」なんて言う。でも、照れは必死で抑えているようだった…やっぱ...小説「オミとカイ」46.男だったら乗ってみな

  • 小説「オミとカイ」45.二人の夜

    小説「オミとカイ」45.二人の夜

    まだ華ちゃんは何か言いたそうだったが、その時チャイムが鳴った。華ちゃんのマネージャーの後藤さんが迎えに来たのだ。「じゃあごめんね。ダイキをこれからもよろしくお願いします」と、華ちゃんは、ロックミュージシャンらしい長い金髪をたなびかせてかっこよく出て行った。ダイキが幸せそうに見送りについていく。それからほどなくフクちゃんも帰って行き、いつもの3人になった。早速俺は例のラブホの撮影許可申請の問い合わせをした。それからダイキも含め3人で、カイのスマホの写真や動画をチェックしたが、やはりそれらしい音は入っておらす、でもカイは、クリー厶色のタイルのバスルー厶の写真は怪しく見える、と言い出したのだ。「この、白と黒の、飛んでるような変な形の」「まあ言われればそんな気もするけど…」「あの子、白い花かんむりをかぶってるんだ...小説「オミとカイ」45.二人の夜

  • 44.華ちゃんの励まし

    44.華ちゃんの励まし

    次の日の朝は、礼霊ずの関係者5人がみんな揃っていたので何だか嬉しかった。カイの手前、華ちゃんと1対1では絡まないようには気をつけたけど…カイの視線は感じていたけれど…遅い朝食を取りながら雑談をしていたのだが、時計を気にしていた華ちゃんが突然みんなに、「俺は、心霊動画のことはよくわからないいちファンだけど、礼霊ずのいいところは、やっぱり、上品なイケメンが落ち着いて怪奇現象をレポートするところだと思うんだ…」44.華ちゃんの励まし

  • 小説「オミとカイ」43.痛々しいカイ

    小説「オミとカイ」43.痛々しいカイ

    「華ちゃん?」「その...」カイの言いたいことが分かって切なくなった。まだそんなに俺と華ちゃんはあやしく見えるのか。「大丈夫。アルバムの制作期間だから、明日の朝には帰るみたいだし。今日だってカイの見張りをダイキが頼んでくれただけだし。何よりダイキがそばにいるから安心じゃん」と俺はカイの手を握った。カイはほっとした表情を浮かべた。痛々しい気がした。そこで俺たちは思い出した。今日撮影してきたラブホの写真のことだ。「ちょっとでも充電できてればいいんだけど...」そう言いながらカイが電源ボタンを押してみると、スマホはちゃんと起動した。「包帯の他に何かヤバそうなもの写ってる?」「いや...動画にも別に何も写ってない...バスルームも。音も入ってないし」オミも確認してみて、と言われてスマホを受け取り、俺も写真や動画に...小説「オミとカイ」43.痛々しいカイ

  • 小説「オミとカイ」42.キスは少年のように

    小説「オミとカイ」42.キスは少年のように

    「うん、でもそれは現実世界の話。俺が言うのは両方の世界の話」両方、と言うのはカイらしいなと思う。なんかストイックでカッコいい。「荷が重いライフワークではあるけどね」「カイもそう思ってたんだね、ライフワークって。始めた時のような絶望とか消去法とかでやってるわけじゃないね」「そうだねあの時は流行っているからYouTubeでも始めるかって感じだったね」「でも始めたら意外と大変だった。でも好きだったんだよね。きっと」そこまで話したところで、もう時間も遅いし寝ようか、と俺が言った時、カイは泣きそうな顔で、…あのう、チューは...?そうだった。俺はすまなさで一瞬凍りつき、ごめん、と...カイの頭を引き寄せて、彼の頭に唇をつけた...…今の俺にはこれが精一杯だった。「…」唇が離れると、お互い何だか驚いて、照れてしまって...小説「オミとカイ」42.キスは少年のように

  • 小説「オミとカイ」41.秘密の温度差

    小説「オミとカイ」41.秘密の温度差

    ちょっと俺は困った。それは温度差を感じたから。バンドのことなのに、この時もカイと温度差を感じるのはどうしてだろう…それは、俺がサポートとして、セミプロとしてとはいえ、プロの華ちゃんのステージに立ったからではないかと思う。しかし、カイはそんな気持ちには気づかなかったようで、「いや俺は自己顕示欲だけの人間じゃないんだけどね。まあ自己実現したいやつだとは思うけど。承認欲求だけでYouTubeをやってるわけではないよ」でも今はYouTubeで満足してる...「難しいよね。人の生き死にに行きたくてまあ卑怯なのかもしれないけど自分は傷つくことがないからさ」「あ、でも結構傷ついてるじゃん。俺たちもやらせ疑惑とかウワサの捏造とか」小説「オミとカイ」41.秘密の温度差

  • 小説「オミとカイ」40.あの頃…

    小説「オミとカイ」40.あの頃…

    カイの方は言いづらそうに、「もう、解消されてることなんだよ今はオミが〈礼霊ず〉を、異色のイケメン看板としてチャンネルを盛り上げてくれてさ。本当に感謝してる」「…それで俺の嫌なところ怒らないから教えて」だんだん俺は不安になってきた。そんなにまずいことなのだろうか。俺たちのこれからの関係を壊してしまうかのような…「じゃあ絶対に俺のこと嫌いにならないって約束して…」「うん」と言う他はないだろう俺はちょっと笑って「あ分かったどんなに重い内容でも教えてくれたらお礼に俺からチューするよ」「え、本当?」はにかみながらのカイの笑顔は可愛らしかったが、すぐに、しまった罠にかかってしまったなんて言ってた「だからカイ、教えて…」お互いドキドキしている。しかし、意を決したらしいカイは、「その、ね、ダイキに俺はオミのことを恨んでる...小説「オミとカイ」40.あの頃…

  • 小説「オミとカイ」39.オミの嫌なとこ

    小説「オミとカイ」39.オミの嫌なとこ

    「う~ん、充電切れなのかな…」仕方なく、カイはスマホを充電し始めた。俺のスマホはやはり何も写してはいなかった。…バッグから出す間もなく撤退したんだもんな…喉が乾いたので、キッチンに水のボトルを取りに行くと、居合わせたダイキに話しかけられた。「オミさん、例の心霊写真どうなりましたか?」「ああ、もう普通の写真になっちゃったんだよ。もやも手もなくなって...」するとダイキの方も、写真は普通なものに戻ったという。「じゃあ、やっぱり...」とダイキは言いかけて口ごもった。それを見て俺は思い出した。「そういえばダイキ、カイから何か聞いてたんだろ?俺の嫌なところ」ダイキはびっくりしていた。「いや嫌なところではないんですけれど...」「カイにはダイキから聞いてって言われたんだけど...」「でも俺が聞いた内容だとしたら、カ...小説「オミとカイ」39.オミの嫌なとこ

  • 小説「オミとカイ」38.たぶん、もう、離れない

    小説「オミとカイ」38.たぶん、もう、離れない

    「それもそうだけど、やっぱり何より霊障が心配だったよね。みんなにきょうじ凶事…事故とか怪我とかあったらやだし…自分はまだいいけどさ…」そこで俺ははたと気づいた。「でも俺には霊障があったようなもんだよ」「あー、あの人と別れた...」「じゃなくてこうしてカイがいなくなってしまって、苦しんだことだよ」「いや、俺も似たようなこと考えてたよ。他の人との婚約だの結婚だの、これ以上遠くへ行かないでくれって」でももう遠くに行くことは、離れることはないんだね、そんなことを言って二人で照れ笑いしてしまった。「...そういえばさっきのホテルでの、女の子の声はカメラに入っていたのかな?」「どうだろうな。俺はカメラを止めた気でいたし、偶然動いていれば入っているかもしれないし動画も残っているかもしれないけど...それこそ霊障だな」し...小説「オミとカイ」38.たぶん、もう、離れない

  • 小説「オミとカイ」37.カイの生き霊

    小説「オミとカイ」37.カイの生き霊

    カイも俺のカメラを覗き込んできていたが、「えっ?」二人同時に声を上げてしまった。俺が写った3枚とも、手も、もやも、霊のようなものは何も写ってはいなかったのだ。写っているのはスーツ姿の俺だけ。おかしな色もオーブもない。しかし、気がつくとカイは目を伏せている。「やっぱり俺の生き霊だったのかな…」尋ねづらかったことを思い出し、こわごわ俺は尋ねた。「それって、その、カイが何かの方法で飛ばしてみたってこと?飛ばす方法を知っていたということ?」するとカイはびっくりしたように、「いやそんな方法、俺は知らないよ。俺、霊感すらないんだよ。それに、何のために大事なお前にそんなことするんだよ」「いや俺にはわかんないけど…」カイは少し怯えたような表情でため息をつくと、「勝手に俺から飛んでったんじゃないかな。俺の知らないうちに。情...小説「オミとカイ」37.カイの生き霊

  • 小説「オミとカイ」36.しばしの同棲?

    小説「オミとカイ」36.しばしの同棲?

    その頃、カイの両親と弟さんが様子を見に来たが、カイ自身が昼間一人でいるのは不安と言ったので、数日ここで暮らすことになった。カイの本音がわかっているみんなは、俺も含めて笑いを押し殺すのが大変だった…家族が帰って、部屋でベッドに転がるとカイは、「だからもう俺はどこにも行かないってば。でもこんなに俺、オミやみんなに心配されてたんだね」「そりゃそうだよ…」「俺、最近オミのことばかり考えていて、周りが見えてなかったのかもしれない…」そこで、カイはふと思い出したらしく、「そういえば例の、オミの心霊写真はどうなったの?」「あー忘れてた。見てみようか?」「忘れてただぁ?」「君を探すのに必死だったんだよ…」と、俺は自分のスマホを取り出し、写真を探した。小説「オミとカイ」36.しばしの同棲?

  • 小説「オミとカイ」35.カイはかぐや姫?

    小説「オミとカイ」35.カイはかぐや姫?

    そこでカイがひっくり返りそうになったので、俺とダイキで支えた。大丈夫、とカイは言ったが、とりあえず俺の部屋のベッドに寝かせることにした。ダイキと華ちゃんが、ベッドの脇に俺用の布団を引いてくれた。ごめんね、と留守番3人組に言いながらも、俺も布団にひっくり返ってしまった。男4人もいればもうカイも家出なんてできないだろう。しかし、部屋に2人きりになると、俺の頭は少しごちゃごちゃになった。さっきのホテルのあの女性の声が、何かの間違いでカメラに入っていないか確認したかった…可能性はほぼゼロなのに。そしてすっかり忘れていたが、あの、俺の心霊写真はどうなってしまったのか…この2つの件を確認しようと思って俺は慌ててバッグからスマホを取り出した……しかし俺はそこで寝落ちしてしまったらしい。気がついたのはダイキが夕飯だと教え...小説「オミとカイ」35.カイはかぐや姫?

  • 小説「オミとカイ」34.ごめんね華ちやん

    小説「オミとカイ」34.ごめんね華ちやん

    華ちゃんは、「カイ君大丈夫?まだ病人なんでしょ?」なんて言ってくれたが、ダイキにはカイと二人、あきられる始末だった。その空気に耐えられなくなった俺は、「いや違うんだって。2人で気分が悪くなって、ちょうど通りかかったホテルで休んでただけ。古い現役ホテルだから」詳しいことは華ちゃんが帰ってから話そうと思った。華ちゃんを信じないわけではないが何しろソロで再デビューが決まったばかりのロックボ-カリスト。仕事柄たくさんの人と飲みに行ったりするので、その時にこのホテルのことを間違って話されては困ると思ったのだ。まだ誰も手をつけていない、。噂にすらなっていないホテルだったから小説「オミとカイ」34.ごめんね華ちやん

  • 小説「オミとカイ」33.ラブホは二人のために

    小説「オミとカイ」33.ラブホは二人のために

    あのラブホは捨てがたい。撮影したい。帰り道、ずっと俺は思っていた。フクちゃんの伝手とかでオーナーさんと連絡がつかないかな…すっかり夜になってしまい、会社まですぐの駐車場に車を入れて降りると、カイの手からバッグを引ったくるようにして持ち、さらには手をつないだ。「悪いね」カイは少しはにかんだように笑顔を見せてくれたので、ほっとした。俺は、目の前の道路にでも飛び出されたらと心配に手をつないだのだった。さっきの霊にでも憑かれて、ダンプカーの前にでも飛び出されたらとヒヤヒヤだったのだ。「ただいま」ドアを開けるとダイキのもの以外に、2足靴があった。おかえりなさい、どこに行ってたんですか、と怒りながら出てきたダイキの向こうに、フクちゃんとダイキの彼氏の華ちゃんがいたのだ。靴を脱ぎながら下を向いたままのカイは、「ごめんね...小説「オミとカイ」33.ラブホは二人のために

  • 小説「オミとカイ」32.カズ君…

    小説「オミとカイ」32.カズ君…

    「え?俺、何もしていないよ」「嘘だ、今、カズ君って…」「言ってないよ」その時、俺は右の足首を捕まれ、危うく転びそうになったが、カイの肩を掴んでどうにか体勢を保った。「オミ、どうした?」「足首、掴まれた」「え?大丈夫歩ける?」「うん、それは大丈夫…」カズ君…女性の悲しげな声。部屋から出る時、今度は確かに俺にも聞こえた。駐車場に着くと、車のダッシュボードの中からビニール袋の中に入れた塩を取り出して、カイにかけ、車にかけ、俺もかけてもらって出発した。めったにやらないのだが、霊障で事故を起こさないためのおまじないだ。どの程度効くかは知らない。俺はなんとなく、魔除けをすると心霊が寄ってこなくなる気がして、心霊映像が撮れなくなってしまうのではと思っているので普段はやらないのだ。...でも今回はお祓いに行った方がいいの...小説「オミとカイ」32.カズ君…

  • 小説「オミとカイ」31.気になるあの子

    小説「オミとカイ」31.気になるあの子

    いや、おかしいのかな、俺が…と、カイはため息をついたが、「すぐ消えちゃったけど、あの子、さっきの子だと思う…あ、スマホの動画の方は動いてたかも…」と、スマホのモ-ドを確認していた。「…中は帰ってから検証する」今の弱り切った2人では、霊と向き合うのはあまりいいことではないと俺も思う。スマホしか機材もないし。とにかくここは1回撤収しよう。あとはダメもとで撮影許可を申請しよう。と言いつつも、心霊スポットという噂も聞いたことはないので、撮れ高があるのかもわからない。まずはカイに聞き取りをしなければとは思ったけれど。そして俺たちは急いでバスローブを脱ぎ、バッグを持って出入り口のドアに向かった。すると、カイが振り向いて、「オミ、今そういうのいらないって」と怒ってきた。小説「オミとカイ」31.気になるあの子

  • 小説「オミとカイ」30.クリーム色の壁

    小説「オミとカイ」30.クリーム色の壁

    確かにこの赤黒さは血だろうが:…「あれ?今俺がこれ閉めたんだよね?」「うん。あー、さっきは勝手に閉まったんだよね、すごい速さで」「もう1回開けてみる?」「いや…」俺も本当は開けたかったが、また悪寒はしてくるし、カイが退院したばかりということも気になってやめた。「カイ、もうここ出ようか?」「そうだね、ちょっと空気よくないよね。「ここ今度撮影できないかな」「そうだね、案外いいかもしれない…」そのために、最後に覗いていこうとバスルームの電気をつけドアを開けたカイは言葉を失いフリーズした。「どうしたの?」俺が背後から覗いてもクリーム色のタイルの壁しか見えない。「そこ…女の子が膝抱えて座ってた…撮れなかったけど…」「え?何それ?」小説「オミとカイ」30.クリーム色の壁

ブログリーダー」を活用して、阿弓晃子さんをフォローしませんか?

ハンドル名
阿弓晃子さん
ブログタイトル
離しません!
フォロー
離しません!

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用