眠れぬ夜の主人と従僕 その1『敏感な従僕』 「アンドレ、あとでわたしの部屋へ……」 視力を失った代わりに聴力が鍛えられた男は、主人の何気ない台詞の意味を瞬…
眠れぬ夜の主人と従僕 その1『敏感な従僕』 「アンドレ、あとでわたしの部屋へ……」 視力を失った代わりに聴力が鍛えられた男は、主人の何気ない台詞の意味を瞬…
眠れない夜の妄想🌙 髪 黄金色。 光の筆が描く波。 春風を誘い、緑風に靡き、それが更なる光を孕はらむ。 ごく稀に、一筋の黒糸が絡んでいる。原因は彼…
昨年のオスカルさまお誕生日に寄せてpixivに上げたものです 何気なく過ぎていく一年のなかで、どういうわけか十二月だけは追い立てられるような気分にな…
ベルサイユのばらオンリー同人誌即売会【気高き薔薇の如く】参加のお知らせ
こんにちは 突然ですが、来たる2025年8月、 ベルサイユのばらオンリー同人誌即売会 に同志5名で参加することになりました 日時/2025年8月24日(…
※アポトーシス……生物を構成する細胞が自分の役目を終えたり不要になると自ら死ぬ現象。細胞死ともいう。 愛していると言い続けてきたけれど、それでも未まだ…
pixivではR-18設定で上げた話。こちらではR-18作品はアメンバー限定になってしまうので、少し表現を軽めにして表に上げたいと思います。 愛日(あいじつ)…
待てができない黒い大型ワンコ VS. 煽情的妖狐オスカルさま/後編 葡萄酒ワインには──媚薬一匙ひとさじ入れた覚えは毛頭無かった。 額に流るる黄金きん…
せっかく劇場アニメで盛り上がっておりますし、未投稿の短編を少しずつpixivからピックアップしていこうと思います 暮れ泥なずむ空を窓から見上げ、男は…
1月ももう終わりですね。 明日はいよいよ劇場アニメ『ベルサイユのばら』公開日 私は初日は観に行けないので多分来週になるでしょう。 その前に。 記録がてら今月…
『Debüt-α‐』シリーズ最終話でございます。 約6年間、引っ張りに引っ張りました。終わらせたくないよう病を拗らせておりました。 pixivからご訪問下さ…
間が空いてしまいましたが(pixivよりはマシ)、こちらの続きです。 『音楽喫茶とろぼん ‐Trobone‐ ①』 ふと思いつき、X(旧ツイッター)の140…
今日からは、1人でも、何曜日に行っても、1300円~🎥(ノ゚∀゚)ノ🎂— 美紅(みく) (@sa_ta_ka) January 2, 2025 劇場アニ…
本年も残り一日になりました。 凡そ24時間後には年が明け、 そして、今週末、私は誕生日を迎えます(あー忙し) 少ないですが、今年描いたイラストを纏めてみま…
独特の恋愛観で若いひとに人気の、ある女性タレントが「好きなひとに好かれるには、余計な話はせず、ただなつく」と言っていたのはなるほど、と思った。何も話さないけ…
メリークリスマス & オスカルさま、お誕生日おめでとうございます
遅くなりましたが、 オスカルさま生誕記念 ベルばら二次小説『あめにはさかえ』pixivに投稿しました #26 あめにはさかえ 短篇集《ベルばら》 - s…
pixivで連載中の(て言うほど書いてない)新しいシリーズのユリウスです。 新作の表紙か挿絵にする予定 着ているのは冬の制服。ベルベットのグリーンのワンピー…
「可愛い! とろぼんだって」 小さな喫茶店の看板を見て、弾んだ声で彼女が言った。 予想通りの台詞に、彼は思わず吹き出した。「何が可笑しいの?」 彼女は唇を…
こんにちは 何処へ行ってもクリスマスソングが流れ、意味も無く浮き足立ってしまう今日この頃。 オル窓『Debüt』シリーズ最終話燃え尽き症候群なのか知らない…
ふと思いつき、X(旧ツイッター)の140文字制限を使い、5分割して書きました。約140文字×5。 それぞれ140字以内にする為に、結構頭を使いました。あと1…
「男だと解っていても目が離せなくなった瞬間から、俺は、お前を意識していたんだよ」 結婚して何年が過ぎても、独り言のように零れ落ちる殺し文句に、期せずして溺れそ…
日記を綴っていくように、毎日が過ぎていく。 淡い光に導かれ、窓ガラスに手を触れる。けれど、予想外の冷たさに、彼女は直ぐに手を引っ込めた。 昨日までずっと暖か…
まだ二人が結ばれる前(どんだけ隙間エピぶっこむのか) 花火に塗り替えられた空みたいに、君に出逢ってボクは変わった。 イチゴ味のかき氷。 先がスプーン…
連休は、金曜日から東京へ。 今回はダンナと一緒です。 11月1日(金) この日は、東京オペラシティコンサートホールで、菊池良太さんのコンサート。 台風を…
これは、遅れる。 慌てて出先から電話した時には遅かった。 何度鳴らしても、妻は出ない。もう出かけてしまったようだ。──あぁ、しまった……。 だが、オケの…
ずっと、自分の名前が嫌いだった。 偽りの為に付けられた偽りの名だったから。 名前を呼ばれる度に、躰と心がバラバラになっていく気がして、 いつか本当に自分の…
秋の甘味詰め合わせ 付き合いたてほやほや 手を繋いだ瞬間、ボクたちは接続する。 彼の大きくて骨ばった手が、ヴァイオリンを摑むよりも優しくボクの手を握る。…
フランス(シャンボール城) 夏を惜しむように空が泣く── 「雨だ」 と耳に馴染んだソプラノが言った。 空を見た。ぱらぱらと、強めの雨が石畳に打ちつける。「…
新婚というのは期間だろうか。ひとりひとりの体感だろうか。 フクシア(アナベル) アパルトマンの中は、あらゆる電灯が煌々とついていた。──怖がりめ。 チャ…
※雨夜の星(あまよのほし)/雨雲に隠れた星。あっても見えないもの、極めて稀なものの例え。 二人の歴史の始まりは、思いがけないことだった。 想像もつかな…
チェロ科教師アルバート&ピアノ科講師Hironeの犬も食わない劇場
『外伝/天才ヴァイオリニスト VS. シェイクスピア俳優~前・後編』のスピンオフです(外伝のスピンオフなんて、ややこしくてすいません)。 ~チェロ科教…
外伝/天才ヴァイオリニスト VS. シェイクスピア俳優 with A ~後編~
騎士ジークフリートが泉の上にかがんで飲もうとしたとき、ハーゲンは十字のしるしめがけて突き刺すと、心臓の血が傷口から飛び散って、ハーゲンの衣服を濡らした。 勇…
外伝/天才ヴァイオリニスト VS. シェイクスピア俳優 with A ~前編~
【caption】 闇鍋聖ゼバスチアンへようこそ~ どうか重箱の隅は突っつかず、豊かな心でお読みくださいませ こちらはオル窓二次『天気予報の恋人』シリーズ…
これはまだ二次創作歴6年余りの若輩者の戯れ言です。 約6年前、図書館で、愛蔵版をうっかり手に取ったばっかりに、それはそれは深い『オルフェウスの窓』…
春の宵夢 ~ One sheep, Two sheep… ~
『窓&飴 collaboration/真冬の夜の夢』の後日談です ああ……、此処はやっぱり天国だったんだわ……。 花びらが渦巻くように、彼女の周りで…
庭のスズランが満開だ。 ユリウスは満足げに微笑んだ。「こっち側の黄色いのは何だ?」「知らないの?」 夫の問いに、彼女は呆れたように訊き返す。「ラッパ水仙…
あの日以降──、アレクセイ・ミハイロフに関する続報は無い。 テリィの言葉に従い、キャンディは全ての新聞から目を背けた。 自分の目で事実を確認するまでは、…
「きみの背にほくろの星座見つけたり世界が終はるならこんな夜」(橘夏生/歌集『大阪ジュリエット』) キャンディの背中には、星座のようなほくろがある。 ウ…
※ 凍玻璃(いてはり)/ガラスに付いた水蒸気が凍りつく現象のこと。 何を叫んだのか、キャンディは憶えていなかった。玄関のドアを開け放ち、階段を縺れる足で駆…
Gorse(ハリエニシダ) 花言葉/屈従。不変の愛。 初めてのドイツでの公演に、テリィも参加することが決定した。期間は一ヶ月。演目は、『ロミオとジュリエッ…
最近、新たなキャンディラインができましたこうやって少しずつネットの繋がりが広がっていく。数年前までは想像もしていなかったこと。(色々色々経験したし)先ず誘われ…
幸せいっぱい熱々いちゃラブ聖夜の話 珍しく、形式通りのクリスマスを計画した。今年は、クリスマスコンサートを入れなかった。たまには恋人時代に戻って、クリス…
「タイトルのふりがなを『しつこいガイコツ』と読みそうになり、美しい膝の皿を夜な夜な狙うガイコツの妄想が頭から離れません」という迷コメントをAさまからいただき、…
黒いズボンは──足枷だった。 石畳を行き交う女の子たちのスカートが花びらのように風に躍る。油断すると、太腿が見えてしまいそうな長さである。そんなことなど気…
~Introduction~「着替えなんかいいから! ほら、早く帰るぞ!」半ば叫ぶような声を上げ、クラウスは、ボクをタクシーに押し込んだ。(この後に、「ラブ…
誕生日は過ぎてしまいましたが…追加 2022年のA君誕生日に、pixivと同時にこちらにも上げた話。改めて、『Debüt&薔薇の奏で』シリーズ順に再掲致します…
お待たせ致しました。夏の終わりに、残暑がぶり返すほどの『窓の奏で』&『薔薇の奏で』をどうぞ 窓の奏で 天井の色彩ガラスと装飾格子の採光窓、そして両サイド…
場所は神戸阪急。今までで一番楽 しかし暑い覚悟はしていたけれど。名古屋よりはマシだったけれど。ハンディファン、フル稼働 展示会場もエアコンの効きがイマイチ。そ…
Bon anniversaire アンドレ~🎉友人のヴァイオリンリサイタルのサプライズゲストとして出演することになった新婚夫婦の軽いじゃれ合い 『Love D…
この画像を使いたくて、話を捻り出しました。この髪といい、肢体といい、ピアノといい、背景といい、どう見てもユリ(画像を見つけた時は二度見した)。顔の見えないとこ…
昨日、名古屋に行ってきました。目的はこちら 今回はダンナと一緒。 新幹線からホームに降りた瞬間、マジで焼きコロされるかと思った名古屋の暑さ、舐めてました も…
疲れていたけど欲しかった。その日は朝からバタバタしていた。いつもはどちらかが起こす係になるのに、二人揃って寝坊したのだ。選りに選って、予定のぎっしり詰ま…
果実酒だからと甘くみてはいけません 生まれてからの15年を、時々振り返ってみたりする。一日のうち偽りの自分でいたのは何割だったか、とか。何百回何万回、嘘…
星も瞬かぬ無風の夜は人の思考を狂わせる。ヤキモチは愛情のスパイスと言うけれど…? クラウスの元カノ(Debütシリーズに限る)、再登場です 『挿話*前奏曲』ユ…
『陰摩羅鬼(おんもらき)』という妖怪の説明文中──「羽をふるひて鳴声(なくこえ)たかし」より妄想。(内容は妖怪と関係ありません)時々自分のノーミソの回路はオカ…
昨夜、眠れなくて悶々とする中、不意に浮かんできた妄想。結局、ほぼ一睡もできず朝を迎えた 以下、覚え書き(かなりテキトー&有り得ない感満載) 昔、娘がおり…
今夜の定期配信ライブで、みやけんさんが歌ってくれた曲の歌詞がとても胸に刺さりました初めて聴くような、微かな記憶があるような……。 「さよならにさよなら」…
暑いので冬の話を(でも中身はアツアツ) 成長と退化を繰り返す妻を、時に可愛く、時に焦れったく想いながら見守る夫。結婚しても、まだまだ恋愛真っ只中の夫婦の──他…
新作シリーズ①話、pixivに投稿しました#1 美容室ゼバスチアン① ~最悪のタイミング~ 美容室ゼバスチアン - sachiの小説シリーズ - pixi…
暁降ち(あかときくたち)/夜がその盛りを過ぎてしだいに明るくなること。 合わせ鏡の片方が割れた。自分の半神うつしが突然欠ける。途方もない喪失感。ざくりと…
先日、電車の中で、とても可愛い制服を見ましたパフスリーブの袖口がプリーツ(ひだ)になってる~ 思わず目が釘付けに。セーラー服のリボンが編み上げ仕様で、これまた…
こんにちは猛暑のなか、いつになく妄想が渋滞中。今週末は『ベルばら三が日(7月12日、13日、14日)』が控えているしオル窓の新ネタもぼちぼち筆が進みだす(←ヒ…
ネットでレーゲンスブルクを検索していたら、「オルフェウスの窓」に関するブログを見つけました。その中に、こんな記事がありました。 第一部で、クラウスが列車に…
判で押したように、彼は、寸分違たがわぬ時間に迎えに来た。終了時刻の三分前──練習の邪魔にならないぎりぎりのタイミング。律儀な男だ、とジェローデルは思った。…
「チェロぉっ!?」ジェロではない。「そんなでかい声で叫ぶな。いちいち大袈裟なやつだな」呆れ返った表情で、オスカルはユリウスを一瞥した。「だって……、ボク、…
暑い。蒸し暑いほんの二週間前までは、コンサートだ~美術館だ~と嬉々として出かけていたのに、この暑さですっかり出不精になってしまった。外出は必要最低限(図書館と…
寒がりな恋人のお世話は大変だという話 誕生日がNoëlノエルと同じ日で、得したことはあるだろうか。と彼女は考える。Nouvel an正月と誕生日が一緒…
窓の二人 漸く暑さも薄れゆき、朝晩は肌寒くすら感じる季節。コポコポという音とともに珈琲の香りが漂うキッチン。ダイニングテーブルのピッチャーには、ランダム…
ここで気力が尽きました 以下、仕上げ順。 反省ポイント①改めて見ると、オスカルさまとアンドレの(顔の)落差が酷い。なんでいつもこうなるのか……
ひょんなことから、ほぼ一年振りにお絵描き熱が復活したのでアメブロにもupします よくぞまあやる気になったものだと自分が一番驚いている タイトル悩みました。『急…
しょーもないじゃれ愛コラボスペシャル まず初めに、サイコロを振ります「はあ!?💢(クラユリ&AO)」 タピオカドリンク1 「ねえねえクラウス、タピオカドリ…
『Debüt』シリーズ、並びに『薔薇の奏で』シリーズを愛読して下さる皆様こんにちは実はもう一つ『Debüt&薔薇の奏で』というシリーズが存在します。言うなれば…
久し振りに映画館に行った。 映画『三日月とネコ』公式サイト TOHOシネマズ 日比谷他にて、2024年5月24日(金)公開安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐主演…
「Debüt‐α」シリーズに戻ります。 結婚したって変わらない***同じ時間軸での二人それぞれのモノローグ ユリウスは──笑うと可愛い。あいつの笑顔は、…
前話『《結婚しました》前・後編』のスピンオフinesさまのコメントから突如妄想した結婚式場スタッフサイドストーリーです。AO、クラユリも出てきますが、ほんのり…
何を今更この期に及んで──と俺は耳を疑った。「本当に本当に、この《馬鹿》孫で良いのかい?」普段は細い目を丸くして、その瞳を目いっぱい見開いて、祖母は花嫁に…
少し早いですが、ジューンブライドです こちらの二人は5月の花嫁『101回目のmarriage proposal』タイトル/(pixivで)シリーズ101話目…
二人で吊り橋を渡っている。或いは崖を歩いている。──なぁ、愛してる?時々そうやって、彼はわたしを罠にかける。途端に足場が崩れ落ち、そうしてわたしは罠に嵌まる……
昨年末にチケットを取ったコンサートの日が漸くやって参りました。予約をした時は余りにも先過ぎて、本当に行けるのか とめちゃめちゃ不安だったけど、無事にこの日を迎…
こちらのシリーズも少し話を進めます アンドレが外出した30分後に、オスカルは家を出た。「たまには、外で待ち合わせしよう」それは、彼からの突然の提案だった…
そんなことない。💦今日はまあまあ。 朝からこれを完食したんだから元気だろ🤣 7月(コンサート)の下見。昔、時々観に行った映画館のあるビルだった。灯…
タイトル/(pixivで)シリーズ101話目が結婚式と重なったという奇跡のタイミングにのっからせて頂きました 挨拶は無事に済んだし、ピアノ演奏はイザ…
知らぬ間に紛れ込んだ落ち葉のページを捲るように忘れていた想い出を辿っていこう、これからも──二人で ヴィルクリヒ家にて 「よう、馬子にも衣裳だな」ド…
こんにちは前回の続きです。 翌土曜日は車で高松を目指します。ヒビキさんのコンサートは16時開演なのでゆっくりだろうと思っていたら、ダンナが「せっかくだから観光…
こんにちは 今日は、大阪で、ヒビキpianoさんのコンサート🎹ちなみに、明日は高松で、同じくヒビキさんのコンサート これはダンナと出かけます連チャンになったの…
教会の鐘が鳴っている。空は抜けるように蒼い。ひんやりと澄んだ空気。枝葉から射し込む幾筋もの光のリボン。すべてが生まれ変わる日。金木犀。チョコレートコスモス…
カテゴリはブログですが小説です(一作完結)モデルがいないと言えば嘘になる。でも、まあ、一応オリジナルということで。多分誰にも分からない自己満足朦朧妄想小説 …
「女の声だ、ボーイソプラノじゃあない」「女みたいな手だ…な。声だけかと思ったら」の次ときたら── ※ベント→上着の後ろの裾部分のこと。一本だけ切れ込みが入った…
お日様に貰はれてゆくしやぼん玉/西上禎子句集『白魚』晴れ渡る秋空に、シャボン玉を追いかけ、はしゃいでいる園児たちを見て。 二人とも十代、まだ恋人になって間もな…
「ほら、早く来いよぉ」「イヤッ!」 もうすっかり忘れられていたあの仔に、パートナーができました(ФωФ) ※まだ名前が無かった頃『あいつに似ている』診断メー…
『ショートヘアの恋人』の続編です。 『ショートヘアの恋人』季節外れもいいとこの、めちゃアツカップルの日常7編お付き合いくださいませ ショートヘアの恋人…
季節外れもいいとこの、めちゃアツカップルの日常7編お付き合いくださいませ ショートヘアの恋人① ※この暑いのに揉めるなよ~。 今年の夏、パリは、例年…
「ねえ、知ってる? 今日は七夕なんだよ」橋の手摺りに背を預けて、彼女が言った。「タナバタ……?」「Japanのお祭り。じゃあ、織姫オリヒメと彦星ヒコボシ…
暑い。酷く。セーヌに巣食う水の魔物が川底で火でも焚いているのか──。そんな幻想を抱かせるような蒸し暑さだ。葉擦れひとつない無風の夜。寝苦しさの余り、まんじ…
イカれている──と言われているのは知っていた。少年の頃から、嫌というほど投げつけられた否定的な言葉の数々。身分違い。身の程知らず。恥知らず。平民の分際で─…
X(ツイッタ)にだけ上げていたものを記事に纏めました。 みやけんサンタがやってきた 2023.12/17(日) 場所は、阪急メンズ大阪。この日の梅田…
人は若い時には気づかないものだ。明日は当たり前に来ると思っているし、幸せな恋人たちは、自分たちだけには破局は来ないと信じている。 彼女もまた──幼い頃から…
朝寝髪 「髪を伸ばすのか?」彼の背後から、少し掠れた声が言った。「もう短くする理由もないからね」と俯き加減で彼は答える。「お前の髪は、伸びるとはねが収ま…
或る短い物語~Jusqu'à ce que la mort les divise~
アンドレが撃たれた。気も狂わんばかりに、隊長は、あいつの名を叫び続けた。その翌日、隊長が銃弾を浴びた。まるで心中を図った男と女のように、窓もない部屋で、並…
「ブログリーダー」を活用して、美紅さんをフォローしませんか?
眠れぬ夜の主人と従僕 その1『敏感な従僕』 「アンドレ、あとでわたしの部屋へ……」 視力を失った代わりに聴力が鍛えられた男は、主人の何気ない台詞の意味を瞬…
眠れない夜の妄想🌙 髪 黄金色。 光の筆が描く波。 春風を誘い、緑風に靡き、それが更なる光を孕はらむ。 ごく稀に、一筋の黒糸が絡んでいる。原因は彼…
昨年のオスカルさまお誕生日に寄せてpixivに上げたものです 何気なく過ぎていく一年のなかで、どういうわけか十二月だけは追い立てられるような気分にな…
こんにちは 突然ですが、来たる2025年8月、 ベルサイユのばらオンリー同人誌即売会 に同志5名で参加することになりました 日時/2025年8月24日(…
※アポトーシス……生物を構成する細胞が自分の役目を終えたり不要になると自ら死ぬ現象。細胞死ともいう。 愛していると言い続けてきたけれど、それでも未まだ…
pixivではR-18設定で上げた話。こちらではR-18作品はアメンバー限定になってしまうので、少し表現を軽めにして表に上げたいと思います。 愛日(あいじつ)…
待てができない黒い大型ワンコ VS. 煽情的妖狐オスカルさま/後編 葡萄酒ワインには──媚薬一匙ひとさじ入れた覚えは毛頭無かった。 額に流るる黄金きん…
せっかく劇場アニメで盛り上がっておりますし、未投稿の短編を少しずつpixivからピックアップしていこうと思います 暮れ泥なずむ空を窓から見上げ、男は…
1月ももう終わりですね。 明日はいよいよ劇場アニメ『ベルサイユのばら』公開日 私は初日は観に行けないので多分来週になるでしょう。 その前に。 記録がてら今月…
『Debüt-α‐』シリーズ最終話でございます。 約6年間、引っ張りに引っ張りました。終わらせたくないよう病を拗らせておりました。 pixivからご訪問下さ…
間が空いてしまいましたが(pixivよりはマシ)、こちらの続きです。 『音楽喫茶とろぼん ‐Trobone‐ ①』 ふと思いつき、X(旧ツイッター)の140…
今日からは、1人でも、何曜日に行っても、1300円~🎥(ノ゚∀゚)ノ🎂— 美紅(みく) (@sa_ta_ka) January 2, 2025 劇場アニ…
本年も残り一日になりました。 凡そ24時間後には年が明け、 そして、今週末、私は誕生日を迎えます(あー忙し) 少ないですが、今年描いたイラストを纏めてみま…
独特の恋愛観で若いひとに人気の、ある女性タレントが「好きなひとに好かれるには、余計な話はせず、ただなつく」と言っていたのはなるほど、と思った。何も話さないけ…
遅くなりましたが、 オスカルさま生誕記念 ベルばら二次小説『あめにはさかえ』pixivに投稿しました #26 あめにはさかえ 短篇集《ベルばら》 - s…
pixivで連載中の(て言うほど書いてない)新しいシリーズのユリウスです。 新作の表紙か挿絵にする予定 着ているのは冬の制服。ベルベットのグリーンのワンピー…
「可愛い! とろぼんだって」 小さな喫茶店の看板を見て、弾んだ声で彼女が言った。 予想通りの台詞に、彼は思わず吹き出した。「何が可笑しいの?」 彼女は唇を…
こんにちは 何処へ行ってもクリスマスソングが流れ、意味も無く浮き足立ってしまう今日この頃。 オル窓『Debüt』シリーズ最終話燃え尽き症候群なのか知らない…
ふと思いつき、X(旧ツイッター)の140文字制限を使い、5分割して書きました。約140文字×5。 それぞれ140字以内にする為に、結構頭を使いました。あと1…
「男だと解っていても目が離せなくなった瞬間から、俺は、お前を意識していたんだよ」 結婚して何年が過ぎても、独り言のように零れ落ちる殺し文句に、期せずして溺れそ…
そんなことない。💦今日はまあまあ。 朝からこれを完食したんだから元気だろ🤣 7月(コンサート)の下見。昔、時々観に行った映画館のあるビルだった。灯…
タイトル/(pixivで)シリーズ101話目が結婚式と重なったという奇跡のタイミングにのっからせて頂きました 挨拶は無事に済んだし、ピアノ演奏はイザ…
知らぬ間に紛れ込んだ落ち葉のページを捲るように忘れていた想い出を辿っていこう、これからも──二人で ヴィルクリヒ家にて 「よう、馬子にも衣裳だな」ド…
こんにちは前回の続きです。 翌土曜日は車で高松を目指します。ヒビキさんのコンサートは16時開演なのでゆっくりだろうと思っていたら、ダンナが「せっかくだから観光…
こんにちは 今日は、大阪で、ヒビキpianoさんのコンサート🎹ちなみに、明日は高松で、同じくヒビキさんのコンサート これはダンナと出かけます連チャンになったの…
教会の鐘が鳴っている。空は抜けるように蒼い。ひんやりと澄んだ空気。枝葉から射し込む幾筋もの光のリボン。すべてが生まれ変わる日。金木犀。チョコレートコスモス…
カテゴリはブログですが小説です(一作完結)モデルがいないと言えば嘘になる。でも、まあ、一応オリジナルということで。多分誰にも分からない自己満足朦朧妄想小説 …
「女の声だ、ボーイソプラノじゃあない」「女みたいな手だ…な。声だけかと思ったら」の次ときたら── ※ベント→上着の後ろの裾部分のこと。一本だけ切れ込みが入った…
お日様に貰はれてゆくしやぼん玉/西上禎子句集『白魚』晴れ渡る秋空に、シャボン玉を追いかけ、はしゃいでいる園児たちを見て。 二人とも十代、まだ恋人になって間もな…
「ほら、早く来いよぉ」「イヤッ!」 もうすっかり忘れられていたあの仔に、パートナーができました(ФωФ) ※まだ名前が無かった頃『あいつに似ている』診断メー…
『ショートヘアの恋人』の続編です。 『ショートヘアの恋人』季節外れもいいとこの、めちゃアツカップルの日常7編お付き合いくださいませ ショートヘアの恋人…
季節外れもいいとこの、めちゃアツカップルの日常7編お付き合いくださいませ ショートヘアの恋人① ※この暑いのに揉めるなよ~。 今年の夏、パリは、例年…
「ねえ、知ってる? 今日は七夕なんだよ」橋の手摺りに背を預けて、彼女が言った。「タナバタ……?」「Japanのお祭り。じゃあ、織姫オリヒメと彦星ヒコボシ…
暑い。酷く。セーヌに巣食う水の魔物が川底で火でも焚いているのか──。そんな幻想を抱かせるような蒸し暑さだ。葉擦れひとつない無風の夜。寝苦しさの余り、まんじ…
イカれている──と言われているのは知っていた。少年の頃から、嫌というほど投げつけられた否定的な言葉の数々。身分違い。身の程知らず。恥知らず。平民の分際で─…
X(ツイッタ)にだけ上げていたものを記事に纏めました。 みやけんサンタがやってきた 2023.12/17(日) 場所は、阪急メンズ大阪。この日の梅田…
人は若い時には気づかないものだ。明日は当たり前に来ると思っているし、幸せな恋人たちは、自分たちだけには破局は来ないと信じている。 彼女もまた──幼い頃から…
朝寝髪 「髪を伸ばすのか?」彼の背後から、少し掠れた声が言った。「もう短くする理由もないからね」と俯き加減で彼は答える。「お前の髪は、伸びるとはねが収ま…
アンドレが撃たれた。気も狂わんばかりに、隊長は、あいつの名を叫び続けた。その翌日、隊長が銃弾を浴びた。まるで心中を図った男と女のように、窓もない部屋で、並…
長い間お付き合いいただきありがとうございました文字数のバランスをとるため、各話を調整し、〔1〕話と〔2〕話を合体させました。 スウィート・アリア《前編》…