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2023/08/12

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  • 「老いとお金」群ようこ

    「老いとお金」2023/4/24群ようこ久しぶりに群ようこさんのエッセイを読みました。若いころは、仕事でいやなことがあると群さんのエッセイを読んで元気をもらっていました。しかしながら、この本は結構シビアというか、あまり読後感のいい話ではありませんでした。昔から群さんの本を読んでいたので、実家問題は覚えていたんですが新しく家を建てたとき、群さんにお金だけださせて家の鍵は渡さない、群さんの部屋はないって(住むのは群さんの母親と弟さん)いくら一緒に住まないからって、それはあんまりじゃないのって思った記憶があります。そもそも群さんの母親は娘のお金を当てにして、電話口でえんえんと泣き続け家が欲しいと訴えるところが、私だったら絶対ダメだ!しかも分不相応の1億円の戸建てなんて...なまじっか人気作家になったばかりに親兄...「老いとお金」群ようこ

  • 「西日の町」湯本香樹実

    「西日の町」2005/10/7湯本香樹実舞台は北九州小倉を思わせる地で主人公の少年とその母親との二人暮らしの西日のあたるアパートに「てこじい」が突然やってくる。てこじいは少年にとっては祖父、母親にとっては父である。時代背景は昭和40年代あたりでしょうか...てこじいは、しばらく行方不明で何をしていたのかもわからず全身まんべんなく、膜でも張ったように汚れていてこの日から親子の住むアパートに同居することになる。私は小説の中でも、親子愛とか、家族愛を扱った話が苦手ですがこの小説はスッと物語の中に入ることができました。登場人物たちは、かなり過酷な状況を生きてきたと思うんですが悲観的でもなく、かといって前向きなわけでもなくどこか淡々としていてその状況を受け入れて生きて行くたくましさのようなものを感じました。本の解説...「西日の町」湯本香樹実

  • 「わたしの週末なごみ旅」岸本葉子

    わたしの週末なごみ旅(2012/8/4)岸本葉子この文庫は2冊の単行本から生まれました。前半は2008年刊「ちょっと古びたものが好き」後半は2009年刊「週末ゆる散歩」におさめたエッセイを加筆修正したものです。私は岸本葉子さんの本が好きで、たくさん読んできましたがこの本は写真も多く読みやすいエッセイで、お気に入りの一冊です。前半のちょっと古びたものが好きではふだん使っている器を改めて見ると、旅先で求めたものが結構多いそう。予期せぬ出会いに、うれしくうろたえ「すみません、ちょっと、口座にいくらあるか、確かめてきます」店の人に言い置いて、近くの銀行か、郵便局に走るのだそうだ。私から見ると骨董屋さんってちょっと敷居が高くて興味はあるのだけれど、なかなかお店に入ることができない場所。我が家の普段使いの器のほとんど...「わたしの週末なごみ旅」岸本葉子

  • 「その日のまえに」重松清

    「その日のまえに」2008/9/3重松清連作短編集です。最後にすべてがつながって、あ!あの時のあの人がここに!!と感動したりしましたが個人的な感想を言うと、まるで美しい物語を見ているようで現実感があまりありませんでした。「その日」とは人の死を意味しています。本書で共感できた部分は「その日のまえに」の話の中で余命宣告を受けた和美が、夫とともに結婚して初めて住んだアパートを訪ねるシーンです。思い出の地を回ること…もし私が同じ状況になったら、たぶん同じことをするんではないか?別にどこか遠くに旅行へ行きたいとか、そういう願望はない。過去の思い出にしばし浸り、あの時は楽しかったねって言いたいな。あまり共感できなかったところは、「その日のあとで」の看護師長の山本さんと和美の夫との会話(文中より)「終末医療にかかわって...「その日のまえに」重松清

  • 「生きるとは、自分の物語をつくること」小川洋子/河合隼雄

    「生きるとは、自分の物語をつくること」2013/08小川洋子(著)/河合隼雄(著)作家の小川洋子さんと、臨床心理学者の河合隼雄先生との対談です。私がこの本の中で感動したのは河合先生がカウンセリングについて語る内容が、ものすごく深くて、また重いものであることでした。「自分の物語の発見」(本文より)やっぱり死ぬよりは生きた方がええんとちがうか、とか、なるべく好きな人と結婚した方がいいんじゃないかとかっていう、いわゆる常識というものも、僕らは忘れてはいないんです。忘れてはいないけれど、でも縛られたら駄目なんですね。カウンセリングはスポーツに非常に似ていると思います。一対一の勝負です。帰り際に「これが最後のご挨拶です」なんて言う人がいる。「あ、どうぞ」と言った方がええ時もあれば、「まあ、座って、ちょっと聴きましょ...「生きるとは、自分の物語をつくること」小川洋子/河合隼雄

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