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2023/05/22

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  • 虫の採集令和編

    夏休みに入りました。毎日暑い日々が続きますが、子供達は元気です。毎日、熱い日差しの中でも元気に走り回ってます。それでも夏休みの宿題を始めている子供達がいました。夏休みの宿題と言えば、虫の採集です。子供達が採取した虫を見せて貰ったのです。「もう集めたの、凄いね」と言うとみんな自慢したいようで、いっきに話まくります。「これ、俺んちで見つけたのだ。腹の虫に金食い虫と弱虫、泣き虫、点取り虫。すげえだろう」と自慢するのですけど、どうかな。「お父さんの会社に行ったとき見つけたんだけど、法律虫に規則虫、人権虫と問題虫。それに自然環境虫。こんなのなかなか見つからないんだよ」と自慢するのです。「お父さんの会社ってどこなの」聞くと「買い取り一番の大きなモータです」って自慢されました。「おじさん、俺のなんかもっと凄いよ」と言っ...虫の採集令和編

  • ブラックベリーの恩返し

    今年の4月頃、道にブラックベリーの苗が捨てられていた。道の端に捨てられていて、干からびてもう枯れてるかなと思ったのですけど、なぜか「タスケテ」と言っているようにも見えたのです。無駄かなと思いながらも、鉢に植えて水と栄養剤を与えてみたのです。1週間ほどしたら、なんとか植え付いたので水やりをしていたのです。そんなときに近くの喫茶店をしているご夫妻から、グリーンカーテンについて相談を受けたのです。カーテン閉めておくより、何かの植木の方が雰囲気も良くなるし、地球にも優しいのでしょうということで、相談されたのです。丁度拾ったブラックベリーがあったので、譲ることにしました。まだ苗ですけど、7月頃には大きく成るでしょうからと言って譲りました。七月になって様子を見に行ったのです。喫茶店の窓一面に広がったブラックベリーを見...ブラックベリーの恩返し

  • 大村の松

    懇意にしているおじさんで、元会社の社長さんがいます。人を見下したようにするので、正直好きじゃないのだけど碁の力がそこそこなので呼ばれたらお伺いしています。「やぁ、今度こそ儂が勝つから覚悟しろよ」といつもの台詞を言うのです。正直下手だから何度しても私が勝つと思うのだけど、いつもの座敷に入りました。今時珍しい床の間のある座敷です。大きな縁側があるので日差しは入って来ません。障子は開けなされて、庭から涼しい風が入ってくるのでエアコンの必要が無いのです。軽く一局もんであげたところで、お茶が出てきます。「金魚さん、お手柔らかにお願いしますね、いつも負けて不機嫌なのですよ」遠く様が笑いながらプレッシャーをかけますが、遠慮無く徹底的に叩きます。正直、私と同じ歳ぐらいなのにあんな綺麗で若い奥さんがいるなんて、犯罪ですよ。...大村の松

  • 招き猫花

    ご近所に居酒屋さんがある。家庭料理を出してくれるので、時々来ている。少し年配の奥さまと人の良い旦那様の夫婦でしているお店です。「いつもありがとうございますね」と奥さまに言われた。今日もお客は、私一人だけだ。「美味しいのに、どうしてお客が来ないんだろう」「路地の奥だから、看板が見えないのだと思うけど、表に看板を出そうとするとお金がかかるので、看板出してもお客が来ないかもしれないし、出せないのですよ」「僕も友達には言っているのですけどね、お客様増えないね」「ありがとうございます。でも、来月にはお店閉めようかと。赤字続きでもう限界なんですよ」と言われてしまった。「それは困るな、明日にでも良い花があるから植えてあげますよ」「花ですか」「そう、招き猫花という、変な名だけど、効果はあるみたいですから」翌日、朝早くお店...招き猫花

  • ワインの木

    マスカットシャンデリアを作ったおじさんが、またまたおかしな物を作っているというので見に行きました。今度も葡萄だというのです。「また葡萄で変な物作っているみたいですね」「変な物と言うな。立派な葡萄だぞ」「でも普通の葡萄じゃないでしょ」「ああ、普通じゃないな。マスカットシャンデリアが果汁が多くて美味しいから、これでワイン作ったら美味しいでしょうといわれてね」「まさか、ワインの木、作っちゃたの」「そうだよ、葡萄の実からワイン作るより、木に果汁だけ貯めさせる方が美味しい物になるだろう。ワインって葡萄の果汁を発行させただけでできるから、以外と簡単なんだよ」「それはそうでしょうけど、そんなに上手くできないでしょ」「それが素人の考え。こっちに来て」と案内されたところには葡萄の木が一杯。「なんですか、これ」葡萄の木に近づ...ワインの木

  • ペット・ボトル

    今日はゴミの収集日です。ゴミステーションの掃除も町会役員の仕事なのです。最近は、暑くて飲料水の使用料も増え、ゴミステーションにもペットボトルの山がいくつもできています。ペットボトルの山を片付けながら、汗が出てきます。ゴミステーションの掃除を終えて家に帰る途中のことです。ヘンテコ発明家の家の近くを通ったときに、ポコポコという変な鳴き声を聞きました。犬でもないし猫でもない。もちろん、鳥の声でもないのです。またまた、変な物でも発明したのかなと声をかけてみました。「こんにちは、いますか」いつもだとすぐ返事がくるのに、今日はシーンと静まり返ってます。なのに、ポコポコと変な鳴き声だけがしています。勝手に入るのも流石にちょっと、と思ったときに後ろから声をかけられました。「オー、金魚どうしたんだ。誰もいないところに泥棒か...ペット・ボトル

  • 半分レンジ

    ヘンテコ発明家がまたまた便利な物を作ったというので、見に行った。「このレンジは電気を全く使わないのだ。但し、レンジに入れた物の半分の食材をエネルギーにして食品を温める」と言うのです。「半分取られちゃうのですか」「半分くらい良いではないか、それでエネルギーができるのだから、画期的な発明だろう」と自慢するのです。試しにご飯を温めて貰おうとしたら、丼のご飯が半分になるが熱々ご飯になった。「なっ、食品が半分になるのならダイエットにもなるし、便利だろう」と自慢するのです。「でも、半分も取られるのはちょっと」「震災とかで、電気がこなくても食品だけあれば温かくなるのなら、絶対便利だよ」発明家は自信満々だった。「即席麺だって瞬時だよ。3分も待たなくて良いのだから絶対いいよ」と言うのです。「半分になっても、便利だからいいだ...半分レンジ

  • 片思い草

    珍しくビニールハウスのおじさんが尋ねてきました。「金魚、お前なら知ってるんじゃないかと思ってきたのだけど」「へぇ、俺に聞くこともあるんだ」「そりゃ、俺にも分からないこともあるさ」「他ならぬおじさんだから、特別に何でも教えてあげるよ」「娘が聞くんだけど、片思い草というのがあるのか。儂はそっちの話はとんと分からなくてね。お前なら変な神社の西瓜とか詳しいから、知ってるんじゃないかと思って聞くんだけど」「へえ、片思い草なんて娘さん、そんな相手がいると大変だね」「うちの娘じゃないよ。うちのはまだまだ色気より食い気だから。娘の友達だと言うんだよ。そんな草があって相手の気持ちが分かるって言うのか、本当にそんな草あるのか。俺の分からない変な花とか草はお前の方が詳しいから」「変な花ばかり作ってるおじさんに、言われたくないけ...片思い草

  • マスカットシャンデリア

    「金魚さん、今度こそ、今度こそ、馬鹿売れの物作りましたよ」とビニールハウスのおじさんが言ってきたので見に行きました。「今度のは凄いですよ」とおじさんも自信満々なのです。おじさんの家に行くとビニールハウスに案内されました。カーテンを閉めて暗くすると、ビニールハウスがぼんやり明るいのです。ハウス一杯にぶら下がっている葡萄が光っているのです。「どうだ、光る葡萄。マスカットシャンデリアだよ」と言うのです。「凄い、これは凄い。電気で光のですか」「まさか、電気なんか使わないよ。水やるだけで、光るんだから」「じゃ、山の中でも大丈夫なんだ。凄いね」「これを植えておけば、山の中でも道に迷わないぞ」と言うのです。「ちなみに色は」と聞いたのです。「そうくると思って、色の品種改良もしたよ。赤いデラウエア、緑のマスカット、そして新...マスカットシャンデリア

  • 俺 魔物

    (イラストはハチドットビズより)「金魚さん、変な物見つけたのだけど見てくれる」と言われました。変な物見ても分からないのだけど、野次馬なので見に行くことにしました。近くの畑で大きなひまわりが咲いてるところです。日陰に角のある動物が横になっています。牛のような角の付いてる小人。尻尾の先には三角が付いてる変な物です。「なんだ、これ」指手ツンツンしてみました。動きません。「まぁ、家に連れて行って医者に診せてみますか」「こんな生き物を診るお医者様がいるのですか」「生き物だろうから、獣医さんでいいのでは」そんな話をしていると、変な生き物がむっくり起きたのです。「獣医だなんて、失礼だろう」と言うのです。「では、どんなお医者さんが」「おれは魔物だ。魔物医を呼べ」というのです。魔物医なんていないでしょうと思いながら、電話帳...俺魔物

  • 曇り時々小雨が降る模様

    今日の天気予報は曇りで、処によっては小雨が降るようです。こんな天気でしたけど、近くの丘に登ってみました。いつもの窪地に行くと、今日も先客がいました。寝やすいところなので、みんなに知られてしまったようです。見ると竿のような物を持って、空に向かって振っているのです。「なにしているのですか」と聞いてみました。「釣りですよ。魚釣り」まさか、見上げると空は曇天です。魚なんてどこにも見えません。「魚って、どこにいるのですか」「あの雲の下というか、向こう側にいるんだよ」「雲が厚くて、全く見えないのですけど」「当たり前だよ。雲が無かったら魚も俺を見ちゃうじゃないか。空からだと丸見えになっちゃうから、こんな曇り空が最高の釣り日和なんだよ」と言うのです。変な人だなと思いながらも「釣果はどうなのですか。釣れますか」「そこのバケ...曇り時々小雨が降る模様

  • 美味しいパン屋さん

    近所に美味しいと話題になっているパン屋さんがあります。パン生地がほんのりと甘くて、美味しいのです。もちろん防腐剤とかは入ってないし、材料も無農薬の物を使用していると言います。朝から行列のパン屋さんです。私も見に行ったのですけど、名前の付け方も一ひねりしていて、面白かったです。「スポーツの試合には大抵必要です」と書いてあります。名前は「しんぱん」レモン味のパンです。「試合に完敗したときにお食べ下さい」名前は「コテンパン」涙の塩味です。「九個食べると走れなくなるかも」名前は「パンク」定番の美味しい餡パンです。「本を作る時にお食べ下さい」名前は「シュッパン」インク代わりにチョコレート味で。「ピアノが上達します」名前は「ショパン」甘いクリーム味です。と言った具合です。惣菜パンも美味しいです。特にコロッケとか、唐揚...美味しいパン屋さん

  • クラウドーペインター

    毎日が暑くて大変です。家でエアコンかけていると電気代も大変ので、時々健康体操もかねて近くの丘に避暑に来ることがあります。小さな丘で頂上付近に木があって、調度昼寝に良い木陰のあるところです。雨の心配の無いとき、時々そこで昼寝することがあります。小さな窪みがあって、雑草も茂っていて丁度良いベッドになっているのです。久しぶりに行ってみると先客がいました。いつもの場所を横取りされたような気分になったのですけど、仕方がありません。恨めしそうに横になって寝ている人を見ると、空を見て筆を時々動かしているのです。何をしているのだろうと、思って聞いて見ました。「なにをしているのですか」声をかけるとビックリしたような顔で私を見上げました。「下絵を描いているのです」と言うのです。「下絵、どこに」その返事に私の方が驚きました。「...クラウドーペインター

  • 切れやすい老人

    朝はクラッシックを聴くことにしている。ワグナーやベートーベンじゃなくて、モーツアルトかショパンの曲を聴くようにしている。一人コーヒーを飲みながら名曲を聴くのも、リタイヤおじさんの楽しみです。でも、人が楽しんでいるときに限ってもめ事が起こるのも、通例なのです。「金魚さん、大変、中華のおじさんといつもの切れるおじさんが喧嘩している」と言われて様子を見に行くことにしました。二人のいい年のおじさんが、道の真ん中で顔つき会わせて怒鳴り合っているのです。道の真ん中なので、自動車が何台も止まっていますが、誰も二人のおじさんが怖くて近寄れません。仕方ないので私が二人に近づいていきました。「どうしたのですか」といつもの切れやすいおじさんに話しました。切れやすいおじさんですけど、なぜか私には愛想が良いのです。「金魚さん、良い...切れやすい老人

  • 改良型マスクメロン

    編み目の付いたマスクメロンに、不織布マスクを付けたマスクメロンが開発された。マスクを外すように捲ると、そこに口があって皮を切らなくても食べられると便利になった。ところが祭祀世は小さな口だったのに、揺られたり投げられるようにされて口が徐々に大きくなったのです。そのうち大きな口を叩くようになって、メロンの置いてあるところが騒がしくて、近所迷惑になってきたのです。そこで、大口をなんとかしてと言われて、口にジッパーの付いたシールを貼ることになりました。これでなんとか口にチャックを付けて静かになったのですが、マスクが無くても良いと言うことになって、マスクをはじめから外して出荷するようになったのです。それで、大口を叩かない代わりに、嫌みを言うようになったと言われて、あのイガイガ感が強くなったようです。改良型マスクメロン

  • 街中華での禁句

    街中華が流行っています。街のラーメン屋さんなのですが、ラーメンだけでないので最近はこの言葉が流行っているようです。私の街にも、最近、街中華のお店ができました。中国の方で忠国語で注文を取るので、よく分からなくて困ります。普通に日本語話せるのに、店ではわざわざ中国語しかはなさないので、バイトの子が中国語の勉強になると笑うのです。私も何度か食べに行ったのですけど、なつかし感じの醤油ベースのスープなので、どうして中国語って感じになります。それでも美味しいのでよく食べに行くのですけど、雨の日は遠慮した方が良いいてす。雨の日に誰かが「美味しいよ、街中華、水中華」と言うと、店の中に土砂降りの雨が降ってきて、カウンターとかテーブルに水中花が咲いちゃうのです。街中華での禁句

  • 可愛い朝顔だと思ったのです

    ビニールハウスを持っている方の処に行ったときです。ビニールハウスの中に小さな花がピーピーとなっていたのです。「おじさん、これ変わった花ですね」「金魚さんは見たことないのかい。それは宇和砂花と言って街中でも、見かける花だよ」「私は知らなかった。こんな花あるのですね」「金魚さんだと知らないかな、女の人が好きな花だから」というのです。朝顔のようなラッパ型の花が咲いてて、しかも小さくピーピーと鳴いているのです。蔓だけが土の中から伸びて、花が蔓の先にひとつ咲いて、ピーピー鳴いてるのです。花の色も赤や黄色が咲いてて、華やかな雰囲気になります。「可愛いじゃないですか、音も可愛いし、いいじゃないですか」「音は花弁の裏から僅かな風を入れて、花弁を震わせているのだよ。でも、取り扱い注意の花だから、素人さんは止めた方が良いよ」...可愛い朝顔だと思ったのです

  • 肩こり修理工

    「金魚さん、良い接骨院知らないかい」「接骨院?」「そう、肩が重くて仕方が無いんだ」町会長さんが聞いてきた。何かあると私のところに来て、町会長さんの方がその手の医院は詳しいのです。「いつものところじゃダメなんですか」「ちっとも治らないんだ。肩が重くて五十じゃないのに、五十肩か上に手が上がらないんだ。少し動かしてもコリコリ音がするし」「医者でなくても良いですか」「えっ、それはダメだろう」「肩こりとか膝の痛いのとか関節炎というか、関節の痛い人には良く効く修理工なんですけどね」「修理工」「ええ、元は車の整備士だったんですけど、最近は体の関節の痛みを無くすのが、上手な人がいるのですけどね」「試しに行ってみようかな」「じゃ、一緒に行きますか。私と一緒でないと治療というか修理しませんから」「どうして金魚がついて行くとす...肩こり修理工

  • パプリカプリンター

    火炎草を作ったおじさんから、またまたお誘いを受けました。「今度こそ、凄い花を作ったから見に来て」と言うのです。火炎草はそこそこ売れたようですけど、まだまだ大儲けというわけにはいかなかったようです。「良い物作っても、売れなくっちゃダメなのですよ」「分かってる。だけど今度は売らなくても、買い手の方から売ってくれと言う物だから大丈夫だよ」というのです。凄い自信。この町の人は自信だけはあるみたいなですけど。見に行ったら私に九谷焼の茶碗のような物を見せてくれました。「なんですか、これ。おじさんが九谷作っても売れるわけ無いでしょう」「金魚さんにも九谷焼の茶碗に見えるかな」「違うの、よくできた九谷焼だと思うけど」と言って手に持つと、軽いのです。「なにこれ」手に取って上から下まで見ますけど、本当に久谷の茶碗に見えます。但...パプリカプリンター

  • 腐る鴨

    変な物ばかり作っている発明家がいます。この人は動物を小さくする薬を作って注目された人です。家畜を小さくして、飼料とかが少なくして、大きくなった頃、元の大きさに戻せれば、大儲けできると考えた人でした。ところが、元に戻す薬が上手くいかなくて、家畜が小さいままで損した人です。「金魚さん、面白い動物ができたので見に来ませんか」と誘われました。「今度は何作ったの?」「今度は便利な物ですから、見て下さい」と言って見せてくれたのが鴨でした。ミニ化した可愛い鴨がネギ背負って私を見て、キョトンとしていました。「趣味悪いよ、鴨にネギ背負わせるなんて、面白いけど、こいつ分かっているの」「こいつがネギ好きなんだから仕方ないだろう」と言って笑うのです。「鴨のネギ背負わせて、面白いだろうじゃ、つまんないよ」「もちろん、ネギはダジャレ...腐る鴨

  • レンチン恋愛相談所

    【大事な人の心を温め直しますレンチン恋愛研究所】【大事な人を元の暖かさにレンチン恋愛研究所】変なチラシが町内に配られました。「知ってる金魚さん、このチラシ」「知ってますよ、大事な人を温め直すなんて、いいですね」「いいものか、眉唾ものですよ。町内に変な研究所なんていらないから」町会長が朝からお怒りです。温厚な町会長が怒るのは、きっと奥さんと喧嘩したのです。何が原因か分からないけど、とばっちりが私に向けないで欲しいです。「大家さんの処に行って、何の研究所か確認しい欲しいのですよ」「そんなの町会長ご自身で確認に行った方がよろしいのでは」「町会長がいちいちそんなことに行っていたら、大変ですよ。金魚さん、お願いします」と言い捨てて帰られました。面倒なことは、何でも私なのですから。大家さんと一緒に変なチラシを配ってい...レンチン恋愛相談所

  • かき氷始めました

    いつもゆく喫茶店でかき氷始めましたのメッセージが出ました。ムシムシした日にはかき氷がいいですね。「マスター、南極の氷ある」「金魚さん、今年は南極より凄いのが手に入りましたから、それどうですか」「南極の氷より刺激的な氷があるのかい」「実は、入道雲をフリーズした氷があるのですよ」「入道雲の氷」「ええ、入道雲の氷を青空ボールで食べるのが、いいのですよ」「いいねぇ、それちょうだい」暫くしてマスターが青いボールに真っ白でフワフワなカキ氷を持ってきました。よく見ると白い雲の中でなにか光ってます。「何か光ってるけど」「稲光ですよ。気をつけて下さいね」「危ないなぁ」と言ってスプーンをフワフワな氷に入れたら、パンと音がしました。「落雷ですから、気をつけて下さいね」「怖いなぁ」と言って白い氷をスプーンですくって食べました。ス...かき氷始めました

  • ゲーム沼にハマったら

    インドア派の奴から頼み事されました。「金魚さん、あんた、うちの嫁と幼なじみなんだろう。あれがゲームにもう少し理解するようにしてくれないか」と言うのです。幼なじみと言っても中学で同じ陸上部にいたと言うだけなんだけど。なぜか私の言うことは聞いてくれるというのです。まぁ、イワナの骨酒の借りがあるので、やってみることにしました。今一番面白いと言われているのが、サバイバルゲームです。米軍の払い下げの制服などを着て、野山で二組に分かれての戦争ごっこです。以前は空気銃とかで着色弾を撃ち合っていたのですが、いまは仮想空間に入ってお互いに銃を撃ち合うという本格的な感じになっています。装着したゴーグルに画面を映しているので、画面越しに現実の景色も見えるのです。ポケモンGOで街中に怪獣表示した技術の進化形です。互いの顔をデフォ...ゲーム沼にハマったら

  • 詩人カフェ

    詩人カフェと言うところがあります。テーブル席に座って、自分が幸せになる言葉を書きます。その言葉を短冊にして、テーブルの真ん中に置いてある「幸せの花瓶」に七夕飾りのように結ぶのです。詩でなくても単なる言葉でも良いのです。自分のやる気を出させる言葉とか、座右の銘でもいいのです。「元気があれば、なんでもできる」とか、「愛されるより、愛したい」とかでいいのです。文字でなくて絵でも良いのです。素敵なキューピットが貴方にエンゼルの矢を打つ絵だけでも良いのです。そんな絵には言葉はいにないから。ただし、人を誹謗する言葉はいけません。もし、そんな言葉を見つけたら店主に言って焼き捨てて貰いましょう。店主曰く。「愚痴や人を誹謗する言葉など、なくなればいいのに」元気が出る言葉ばかりのお店なのに、誰一人として会話する人がいないので...詩人カフェ

  • ゲーム・渓流釣り

    「良いイワナが釣れたから、一緒に骨酒飲まないか」と誘われました。インドア派の奴から珍しいお誘いがあったのです。行って見ると、顔に絆創膏を貼った姿で出迎えてくれました。「誰かから、イワナ貰ったのか」と最初に聞いてみました。「まさか、俺が釣ったんだよ」「インドア派のお前が、渓流釣りなんて一番似合わないじゃないか」「今時はインドアでも渓流釣りぐらいできるんだよ」「まさか、どうやって」「実は、これ体験型渓流釣りゲームなんだ」「ゲームかよ、ゲームで釣ったイワナなんて骨酒にできるのかよ」と馬鹿にしていたのです。「これ見ても、そう言えるのかな」と言ってリビングから大皿に盛られたイワナの骨酒を持ってきました。「すごいな、これがゲームで釣ったイワナか」「勿論と言いたいが、実はゲームで釣り上げると、現地から郵送してくれるんだ...ゲーム・渓流釣り

  • 西瓜甘い蚊美味しいか

    西瓜の季節です。今年の西瓜は糖度が高くて美味しいです。この西瓜ばかりを吸う蚊もいます。西瓜の皮を刺す針なので、結構長い針をまるで刀のように腰のあたりまで伸ばして飛ぶのです。西瓜の汁を吸った蚊はお尻がパンパンに膨らんで、飛んでいるとお尻が赤く透けて見えるのでする。その飛んでいるかを名人はお尻のみプチッともぎ取って、食べるのでする西瓜の甘い汁が濃縮してありますので、非常に美味しいのです。この西瓜の汁をたっぷり吸った水蚊を甘蚊と言って珍重しているのです。この甘蚊を飼育しているところがあります。西瓜の汁を吸って甘い蚊になったところを、捕まえてお尻のみ取ると再び西瓜畑に離してやるのです。水蚊のお尻はトカゲの尻尾と同じで、何とでも生えてくるので死ぬことはありません。みんながみんな、甘い西瓜なら心配は無いのですけど、西...西瓜甘い蚊美味しいか

  • 朱里料理は

    東京にいた頃の友人が訪ねてきた。退職したそうだ。ずいぶん若いと思っていたが人だが、退職の歳になったかと思うと私も歳を取ったものだと思う。「この街のことは金魚さんに聞けば、何でも分かるって聞いたので」ニコニコして言うのです。「何でもと言っても、分からないこともあるから」「朱里(あかり)を食べさせてくれるところがあるって本当ですか」と言うのです。「へぇ、朱里を食べたいんだ」「とても美味しいそうですね」「グルメとは違うと思うけどなぁ」「東京で噂になっているのですよ。この街には朱里が食べられる店があるって」「以前とは違っていると思うのだけど、オヤジさんが亡くなって息子の代になっているらしいけど、今はもう行ってないから、まだやってるのかなぁ」「お願いしますよ。一度で良いから、私も朱里が食べてみたいので」朱里を食べら...朱里料理は

  • サクランボ肉

    近所の精肉屋さんの前を通ったときです。「おいしいサクランボ、入荷しました」精肉屋さんですよ。肉屋さん、果物屋じゃないのにサクランボ入荷です。「肉屋のあんちゃん、サクランボって肉屋やめたの」と聞いてみました。「あらぁ、認識不足ですね、金魚さん」「私が、認識不足なの」「そうですよ。魚にレモン鯖やミカンマグロがあるのですから、肉にサクランボ肉があってもいいでしょう」「サクランボの肉なの」「そう、果肉と言うんだから、肉になっても良いでしょ」というのです。「牛にサクランボを食べさせてと言うものなの」「まさか、牛がサクランボを食べてもサクランボ肉にならないですよ。これはね、サクランボの果肉を能登牛にかえたものですよ」「サクランボの果肉を能登牛の肉に変えたの、まさかぁ」「ええ、これが今の遺伝子操作という奴ですよ」「遺伝...サクランボ肉

  • この街に住む蝶

    町会長から市役所自然保護課のお手伝いをしてと言われました。指定された場所に行くと二人の方がカメラを持って立っていました。「こんにちは」「こんにちは、今日はよろしくお願いします」二人の方を案内して、指定された河原を下流まで一緒に歩けば良いと言うことです。途中に見つけた蝶を採取できたらするという話でしたけど、カメラで撮れば良いと言うことでした。「できるだけ採取はしない方が自然に優しいですから」と言うのです。三人で河原を歩いて行くのですけど、今頃は蝶の種類も活動も少ない時期です。「いませんねぇ」と離していたところです。「あれ、あそこに変わった蝶が、直ぐカメラで撮らないと」と言って市役所の方が慌てていました。「あれは水引蝶ですね」と言ったら二人が私の顔を見ました。「ごぞんじなのですか、あの蝶」「ええ、水引の蝶結び...この街に住む蝶

  • 青春酒と熟成酒

    夕食に居酒屋に行くこともあります。「面白いお酒が手に入ったので、どうですか」と大将に進められました。嫌いじゃないので、進められるままに頂きます。飲むと少し辛口で若い感じがします。サーッと全身にお酒が回り、体がフツフツしてきます。忘れていた感覚、あぁこの感じ、若い頃の爽快感です。目を閉じるとまるで若い頃の真夏の日差しを感じるのです。「これいいね、若い頃を思い出させる味だね」「分かりますか、実はこれ、高校の若葉酒というのです」「若葉酒」「ええ、もうセ青春真っ盛りの高校生の息吹を吹き込まれた、若葉を集めて造ったお酒なのですよ。いいでしょ」「いいね、これ、本当に青春を思い出す良いお酒だね」「ええ、私も時々頂いて、清酒にの気分になるのですよ」私はお酒は好きですけど、弱くて直ぐに酔いが回るのです。目を閉じると高校時代...青春酒と熟成酒

  • 相合い体験傘

    「金魚さん、できたから誰かに試運転して欲しいのだけど、誰かいませんか」と言われました。近所で変な物ばかり作っている奴です。「こんど夢の国から新しいアトラクションを考えて欲しいと言われているけど、金魚さん、何かないかな」と言われたのです。「アトラクションのアイディアかぁ」「ええ、斬新な物がありませんかと言われてて」「今までのは大勢の人が一度に体験する物ばかりでしょ。今度は個人個人が夢の国にで楽しめる物が良いなぁ」「例えばどんなものですか」「夢の国だけの恋人がいてくれるとか」「そんなの人がやれば良いだけでしょ」「だから、人がやることを器械がするから面白いのじゃないですか」「どうかなぁ」と気乗りのしない感じなのです。「そうか、例えば相合い傘体験とかいいと思うけどなぁ」「相合い傘ですか」「そう、恋人に傘の中で天井...相合い体験傘

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