変な物ばかり作っている動物学者がいました。この人、遺伝子操作とかが得意で変わった動物を作るのです。前にこの人は、動物を小さくする薬を作って注目された人です。家畜を小さくして、飼料とかが少なくして、大きくなった頃、元の大きさに戻せれば、大儲けできると考えたのでした。ところが、元に戻す薬が上手くいかなくて、家畜が小さいままで損した人です。「金魚さん、面白い動物ができたので見に来ませんか」と誘われました。「今度は何作ったの?」「今度のは、凄いですよ。誰にもできなかったことです」と言って見せてくれたのが蚕でした。「何コレ、タダの芋虫」「金魚さん、コレ蚕。糸吐く奴ですよ」と言って笑うのです。「蚕見せられて凄いと言われてもねぇ」「もちろん、タダの蚕じゃないですよ。こいつ実は、繭玉を作るのを忘れさせて、糸をそのまま吐く...機織り蚕