もし、お子さんからカミングアウトされたら、あなたはどうしますか?私が息子(当時は娘だと思っていた)からカミングアウトを受けた日からの戸惑い、迷い、苦しみ、そして明るい未来に向かって踏み出すまでの日々を赤裸々に綴った親目線のブログです。
もしも、いま同じ立場のお父さんやお母さんがいたら、どうかお子さんの声に耳を傾けてあげてください。まずは真剣に話を聴いてあげてください。また、告白を受け入れてもらえずに暗闇の中にいる当事者の子供たちがいたら、どうか、ご両親へのカミングアウトを1回だけであきらめないで。親も受け入れるのには時間がかかります。根気よく伝え続ければ、きっとその思いは届くはず。どうか命を大切にして。
私は息子が抱いている複雑な思いを知らなかった。 見直さなければならない問題点のある法律だが、性別適合手術を受ければ、戸籍の変更はできることになっている。(詳しくは『信じがたい条件【第十四章』) そうすれば息子は男性として生きていける。 息子はもうどんな手続きにおいても、自分が男なのか女なのか悩まなくて済む。 どんな書類にも堂々と性別欄の「男」に丸をつけることができる。 保険証にも「裏面記載」などとまわりくどいことは書かれずに、おもて面に「男」と記載される。 これで息子は晴れて男性として堂々と生きていける。私はそう思っていた。 しかし、息子の心情を聞いてみると、そんな単純なものではなかった。 ネ…
自分が性同一性障害であることに気づいたとき、その人がとる行動は実に様々だ。 息子のように、身体の手術を受けて戸籍まで変えたいと思う人もいれば、手術をしても戸籍の性別はそのままでいいという人もいる。 性別を訂正して暮らしていても手術はしなくていいという人もいる。 胸の手術だけをする人もいる。 異性の格好をするだけでいいという人もいる。 --身体とこころの性が違う-- その歪みを埋めるための方法は、その人その人によってそれぞれ違うのだ。 その人が生きやすいように自分の生きる道を選択すればそれでいい。 でも、その選択は自由に選べる世の中であるべきだ。 それなのに、戸籍の性別を変更したいと願う者に対し…
息子は性別適合手術をタイで受けるための手続きを始めた。 性別適合手術は、日本よりもタイの方がその症例数の多さから医療技術が進んでおり、その道に精通した医者やスタッフも充実している。 費用面でも日本に比べると格段に安くなっている。 日本では、性別適合手術を請負える医療機関はごく僅かであり、さらに、ほとんどのケースで保険適用外となるため高額の医療費がかかる。 対応できる病院が少ないことから、国内での手術の多くは美容整形外科を頼ることになる。 その場合、一泊または日帰りでの手術になることが多いという。 もちろん保険はきかない。 近年は腹腔鏡での術式が大半になり、体への負担が少なくなったとはいえ、それ…
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