『立正安国論』で予言された災難は「爾前経」由来である。
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日蓮の『立正安国論』における予言が『法華経』由来ではないということについて、少し書いてみます。 以前からとても気になっていたことなのですが、日蓮が『立正安国論』で「神天上の法門」を述べる際、その論拠として示されるのは実は『法華経』ではなく、法華涅槃時に当たらないいわゆる「爾前経」ばかりなのです。 「神天上の法門」とは『立正安国論』で述べられるのですが、正法が行われていない時、善神は法味に飢えて守るべき国土を捨て去り、そのため悪鬼がやってくるので、国に災難がやってくることを言います。この根本原因を説明するのに『立正安国論』で説明のために引用される…
2024/05/18 01:03