夏休みの過ごし方
Tシャツもジーパンも、みるみるうちに、不規則な水玉模様になった。向こうの空が少し明るいのを期待するも、先へ先へ進むほど、水玉模様が増えていく。着いた店では、傘を買う人がいた。 部屋が暗くなったことに気付いて、洗濯物を取り込んだ。お天気アプリの雨雲レーダーは、このあたりを薄い色で覆っていたが、しばらくの時間帯は折り畳み傘のイラストが続いていて、”行ける”と確信した。 荷物を載せて、自転車で出発した。途中、”行ける”は“行けない”ぐらいの雨粒が、私を濡らした。それでも、来て良かった。もう傘を差す人もいなくなった帰り道、もわっとした空気に包まれても、心は晴れ晴れした。玄関に置いていた不用品を入れた紙…
2024/07/30 23:30