小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活493日目を迎えた。(リンク⇨492日目の記事)戦争の影響で東京ーロンドン間が14時間の飛行時間となり、乗り物が苦手な人にはさらにロンドンは遠い存在となっている。長旅の疲れで夕方にロンドンのホテルに着くとX氏はベッドに沈むように眠りに入った。電気をつけっぱなしで寝ていたら、夜中の12時ごろにドアがいきなり開いた。X氏は寝ぼけていたが、ドアの音にしっかりと反応して、よく見ると誰かがこちらを覗いている。夢なのか現実なのか、それに気づくまでに5秒ほどかかったが、X氏は明らかにこれは現実だと認識した。相手の男性はすぐドアをしめその場を去った。寝てる間に誰かが部屋に入って荒らしたのか、X氏がまず心配になったのが貴重品である。パスポート、財布と調べたところ盗まれた形跡がない。ひとまず安心した。眠気が冷めてすっかりしっかりとした意識で部屋の隅々まで確認したが何も変わった様子はなかった。