体力、健康、親の介護、自分の仕事――再び会うためには、越えなければならないハードルがいくつもあります。冷静に考えれば、健康に旅ができる時間は、あとせいぜい20年ほど。そして、10年ぶり、20年ぶりに会ったこの友人たちとは、あと1回、2回会えるかどうかなのです。
イギリス情報ブログ「ふわりいぎりす」から片足スピンオフのジゴロッキーです。改名「はる」でよろしくお願いします。人生100年時代を皆さんと一緒に考えていきたいです。
あと何回、会えるだろうか ー 半世紀を生き、旧友と再会して思うこと
体力、健康、親の介護、自分の仕事――再び会うためには、越えなければならないハードルがいくつもあります。冷静に考えれば、健康に旅ができる時間は、あとせいぜい20年ほど。そして、10年ぶり、20年ぶりに会ったこの友人たちとは、あと1回、2回会えるかどうかなのです。
イギリスの中学受験「イレブンプラス」と補欠待機という名の長い春
イギリスには「イレブンプラス(11+)」と呼ばれる中学受験制度があります。これは、主にグラマースクール(選抜制の公立中高一貫校)への入学を希望する児童を対象とした選抜試験です。試験は年によって異なりますが、通常は小学6年生が始まる9月頃から10月末までに実施され、その結果は翌年の3月初旬に発表されます。
【4年ぶりの帰国】ヒースローから日本へ——心に満ちた「ただいま」の瞬間
あと何年、日本に帰れるだろうか。あと何回、この気持ちを味わえるのだろうか。
【時差ボケ対策】イギリス→日本14時間のフライトで時差ボケにならずに快適に過ごす方法
今回は、私が実際に試した「イギリスから日本への長距離フライトで時差ボケを最小限に抑える方法」についてお話しします。
小学生が受ける「全国試験SATS」の現実と、チョコレートの朝ごはん
イギリスの小学校では、Year 6(日本でいう小学6年生)になると、5月に「SATS(Standard Assessment Tests)」という全国統一の学力テストを受けることになります。
かつて「海外で働くこと」は、多くの日本人にとって憧れだった。とりわけロンドンやニューヨークのような国際都市での駐在は、エリートの証であり、昇進への近道とさえ考えられてきた。しかし今、その価値観は大きく変わりつつある。
イギリスで個人事業主として働く:受託会社との厳しい現実とその対処法
私がある受託会社と契約した際、最初は「業務委託だから自由にやっていい」と言われました。しかし、蓋を開けてみると、マニュアルを渡され、その通り作業することを指定されました。さらに、「事後報告書」と称して、毎回のようにレポート提出が義務付けられました。
ロンドン主要イベントTOP10 戦後80年 2025年5月8日 VEの日
1945年5月8日は、ヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結を記念する戦勝記念日(VEの日)です。2025年はその80周年にあたり、この重要な節目を記念し、平和を改めて考えるための様々なイベントがロンドン各地で計画されています
1930年代の家に住む私と、コッツウォルズのスレート屋根の話
ロンドン郊外の静かな住宅街に、1930年代に建てられた私の家が佇んでいる。
ロンドンで買う日本米と、揺れる日本の米市場について──イギリスの物価上昇と私の台所
ロンドンで暮らす私は、日本米の値段を通じて、日本のいまを遠くから見ている。
【イギリス農業と私の小さな畑】──国土70%が農地なのに、なぜGDPは1%未満なのか?
国土の約70%が農地に使われているにもかかわらず、農業が国内総生産(GDP)に占める割合は、わずか1%にも満たない
11歳で海外へ旅立つ。立教英国学院という選択肢について考える
親の温もりも、家族の食卓もない。夜中に目が覚めても、誰も背中をさすってはくれない。それでも、子どもたちは自分の力で立っていかなければならない。孤独と向き合うこと、そしてそれを乗り越えること。それが、ここでの最初の試練だ。
ギリス人だって行列をつくるのだ。いいものを求めて、静かに、整然と、長い時間をかけて待つのだ。 でも、私はと言えば──たぶん、やらない。
玉ねぎをめぐる静かな反抗 〜嫌われ野菜と私のささやかな希望〜
「あの頃、パパが作ってた料理、意外と悪くなかったな」と口にしてくれる日が来ることを、私はどこかで信じている。
イギリスで会社を作ってみたら 〜静かなる個人事業主からLTDへの小さな進化〜
イギリスで会社を作るというのは、思っていたよりもずっと簡単だった。
10代の脳を守るために、我々にできることは
海外のマラソン大会にはまったく関心がない。
イギリスの高齢者の中で、自宅を売って賃貸へ移る人は年々増加しているという。
住宅型認知症ケアの費用はイギリス全体で週£1,449、ロンドンでは£1,756。彼の母親が入所した周辺の施設では、週£1,700から£1,900程度が相場だという。 毎月ではなく、「毎週」の金額だ。 それはつまり、年間で£90,000を超えることもあるという現実。
庭ごみや家具、電子機器にDIY廃材まで、実に多種多様なゴミを、区民であれば無料で引き取ってくれる場所だ。
イギリス留学と日本の大学 留学生を送り出す親 そして日本へ戻りたい子供
イギリス留学、海外大学進学、そして日本企業で働くための道の選び方――どの道にも正解はない。けれど、自分で選んだ道なら、それが一番しっくりくる道になる。
お金を生み出すということ——ロンドンの片隅で、私は今日も価値をつくっている
まだ結果は出ていないけれど、何かが少しずつ変わり始めている。それはきっと、“お金”ではなく、“信じること”から始まっている。
無意識という深海――「自分を変える無意識の魔力」とロンドンの午後
今の時代、SNSの通知が鳴らない日はない。でも無意識は、そんな情報の津波に溺れてしまいやすい。
畑を耕すという行為は、単に食べ物を育てるだけではない。それは、家族と過ごす時間を耕し、自分自身の思考の土壌を深く掘り起こすことでもある。
砂糖のない生活を目指して——でも、それは思ったよりもずっと難しい
「砂糖断ち」はできるのか?生活を見直す第一歩として完全に砂糖を断つことは、現代の都市生活においてはもはや幻想に近いのかもしれない。
この場所で出会ってくれたすべての読者に、静かに感謝を込めて。人生という長い長い小説の、次の章へ向かう準備を始めます。
無職になった日、世界が静かに回り始めた|フリーランスと「自分らしさ」の話
気づけば、フリーランス生活も2年が経った。自分の中で「次のステージ」に進むには、越えなければならない壁が目の前に立っている。背が高く、厚く、色も重い。
タッチ決済 生まれて初めてのお買い物 イギリスの「はじめてのおつかい」は何歳から?
日本には日本の、イギリスにはイギリスの子育てがある。文化が違えば、常識も変わる。それは「正しい・間違い」という話ではない。 子どもに必要なのは、自由と、少しの制限。そして、ほんの少しのチョコレートだ。
異常気象かもしれない。世界は、少しずつ何かがずれているようにも思える。けれど私は、それでも静かに、種をまいてみる。
自分に不幸もたくさんあったと半世紀を振り返ってみるが. . .
私の人生は、けっしてスムーズじゃなかった。むしろ、波だらけだった。でも、それでも今、小さな幸せに気づけるようになったこと。それだけで、人生はそれほど悪くないと、思えるようになった。
パニックや不安に襲われたとき、自分を取り戻すための12のヒント
他人と比べない。昨日の自分と比べる SNSで誰かの成功を見て落ち込むこと、ありませんか?私も何度もあります。でも最近は、1年前の自分のノートを読み返すようにしています。「あのときより落ち込む時間が減ったな」とか「新しいことを始められたな」とか、小さな成長を自分で認める。それだけ
厳しいフィードバックをどう受け止めるか?そして成長するための第一歩
「厳しいフィードバック」とは、自己成長のための第一歩なのだと、私は信じています。
人生はそもそも不安定だ。その中で自分なりの対処法を見つけ、乗り越えていく。それができたとき、人はまた少しだけ成長できるのだと思う。
ここで立ち止まっているわけにはいかない。 これは試練かもしれないが、逆に考えれば、これは新たな成長のチャンスでもある。
「何回目の母の日ですか?」と私は尋ねた。 彼女はしばらく考えてから、穏やかな笑顔で答えた。 「息子が72歳だから、72回目かしらね」
インド人を知る 2 インド人の生活と文化 – 驚きの実態とは?
悪気がなく、良いことをしていると思って嘘を親切に教えてくることによって、聞いた方には非常に迷惑になっている。
実は「パジャマ」という言葉の語源はこのクルタパジャマに由来し、イギリス人がこれを寝間着として着用し始めたことから広まった。インドでは、パジャマ姿のまま公式の場や冠婚葬祭にも出席するのが一般的だ。
孫に「一緒に旅行しよう」なんて言われる祖母が、世の中にどれほどいるだろうか。
長男にもまだこれから「子ども時代の達成」がいくつもあるだろう。その一つひとつを今度こそ、きちんと見届けたいと思う。
娘が自分の好きなことを見つけ、それに向かって努力する。その姿を見守ることが、親としての一つの喜びなのかもしれない。
日本では地震や台風に備えなければならないが、イギリスではその心配はない。けれど、長く暗い冬を耐え抜く精神力が必要だ。
これはもう「身体障害」と言ってもいいレベルだ。50肩との戦いは、まだ続く。
「言わなくてもわかるでしょ」という感覚を逆手にとって、ずる賢い移民たちは「ここは外国なのだから」と、日本社会に独自のルールを持ち込み、少しずつ支配しようとする。
ヒースロー空港は1日20万人が利用する。その影響が身近な人にも及ぶのは、決して不思議なことではない。
私は今、人生の次のステージに立っている。そこにどんな景色が広がっているのかは、まだわからない。けれど、一つだけ確かなのは、これまでとは違う風が吹いているということだ。
臭いが苦手な人は確かに多いが、エビもカニも食べる人は普通にいるし、ウニだって売られているのだから。 それにしても、イギリスの人たちはウニをどうやって食べているのだろう?
「イギリスに住んで、毎日サッカーを観て暮らしたい」 推しに時間とお金を注ぐ——それはごく自然な人間の欲求だろう。
日本語の「音」。そういえば、自分の日本語がどう聞こえているのかなんて、これまで考えたこともなかった。
日本がどの道を選ぶのか、その答えが出るには、もう少し時間がかかるのかもしれない。
日本を捨て、イギリス名だけで生きている日本人には、あまり出会ったことがない。
海外に住んでいてもマイナンバーカードが申請できる?マイナンバーと、まだ見ぬ帰国の可能性について
日本に戻る未来があるかどうかは分からない。でも、カードを手にした瞬間、今まで閉じていた扉が少しだけ開くような気がする。
私は長い間、サラリーマンとして生きてきた。ある程度の地位を築き、それなりの収入を得て、社会的にも安定していたと思う。そして、そのプライドがなかなか抜けない。だからこそ、解雇された後も同じ道にしがみつこうとした。履歴書を送り、面接を受け、何度も「貴意に添えませんでした」という定型文を突きつけられる。それでも、もう一度”まともな仕事”を得ようと、必死に足掻いた。結果は——2年間、採用なし。2年間も成果が出ないのに、なぜまだ就職活動を続けているのか? 自分でも時々、不思議に思う。もちろん、理由は明確だ。安定した収入を得て、家族に楽をさせたい。今のフリーランスの仕事は不安定で、明日の保証はどこにもない。安定と不安定を天秤にかければ、前者を選ぶのが普通の感覚だろう。だが、もしまた大企業に戻ればどうなるか。私は再び「社畜」になる。朝から晩まで働き、自由な時間は限りなくゼロに近づく。好きな本を読む時間も、静かにコーヒーを淹れる時間も、子供たちの成長を見守る時間さえも、すべて仕事に飲み込まれる。もう人生の後半に入っている。これからの時間を、果たしてストレスにまみれながら過ごすことが正解なのか?そう考え
教師になりたかったが、部活の先生を見てその希望を断ち切った 教師にならなかった理由についての覚書
当時はそれが"教師のあるべき姿"とされていたのかもしれない。彼の指導は厳しく、時には体罰に近いものもあった。生徒の成長を願うがゆえだったのだろうが、私にはとても真似できる生き方ではなかった。
若い頃には思いもしなかったことだ。日本はいつでも帰れる場所だと、なんとなく思い込んでいた。でも、今は違う。
50歳になったら思うこと 十分生きた、それともまだ半分も来てない、何かできる
せっかくなら、ただ長生きするのではなく、新しいことを始めてみたい。
外国居住者が日本で受ける免税と新幹線の周遊券 イギリスでは免税ができない
イギリスでは2021年1月1日をもって免税制度が廃止された。旅行者が付加価値税(VAT)の払い戻しを受けられなくなったのだ。Brexitの一環だという。イギリスらしい決断だなと思う。
ロレックスがお店で売ってるんだ? 日本じゃロレックスマラソンで品薄
ロレックスマラソンが当たり前になっている日本と、田舎町の時計店で普通にロレックスが買えるイギリス。そのコントラストが、なんとも奇妙で面白い。
ハリー・ポッター・スタジオのチケットは完売でも、当日券が出ることがある。最後まで諦めずにチェックしてみること。魔法は、時にギリギリでやってくる。
息をつく間もないほどに緻密なリリック、圧倒的なパフォーマンス、胸を突き上げるような音楽。気づけば2時間半が瞬く間に過ぎ去っていた。
これが本当のイギリスだと思わないでください イギリスらしくない天気
現地の人々はこの貴重な晴天を無駄にはしない。気温はせいぜい10度前後。それでも芝生の上に座り込み、ピクニックを楽しみながら太陽を存分に浴びている。
イギリスには、手厚い支援を受けられる浮浪者と、ほとんど何の援助も受けられない浮浪者がいる。その差は何なのか?
「いっそ2月だけ日本で暮らせたらいいのに」と思うことがある。そんな生活ができたら、ずいぶん贅沢だろう。 会社員である限り、それは難しい。しかし. . .
アイフォンを強く勧められてアンドロイドスマホを諦めかけたが. . .
もし最初から300ポンド払っていたら、後悔していたかもしれない。でも、こうしてじっくり試すことができたおかげで、彼女は納得のいく選択ができたのだ。 「いろいろ試してくれてありがとう。」 そう言って、彼女はAndroidスマホを手に取り、これからもそれを使い続けることを決めた。
ウィキッドの魔法に包まれて、30ポンド(約6000円)でウィキッドを観た結果. . .
子供たちは映画版の『ウィキッド』を観て以来、その世界観にどっぷりと浸かっていた。そして今、舞台で繰り広げられる本物の『ウィキッド』に触れることができる。
自分に嘘をつかず、誠実に生きること。それが彼女の哲学だった。 きっと、長生きの秘訣というのは、そういうものなのだろう。特別なことではない。
ダウントンアビーの聖地巡礼 イギリスの貴族の階級 仕事をすることに違和感 これがイギリス人の原因なのか
「働かずに豊かに暮らす」という貴族の哲学は、今なお息づいているのだ。 イギリスでは、このような貴族のライフスタイルこそが「成功」の象徴とされている。
若い頃、私はスーツを着て面接を受け、内定を勝ち取り、その先に何が待ち受けているのかもわからないまま駆け抜けていた。だが今、私が求めるのはそういうものではない。大切なのは、何のために働くのか、誰のために時間を使うのか。
二十五年目にしてようやく、私はこの国の魅力を心から理解した気がする。単に「住んでいる」だけではわからない、歴史の重みと奥行き。それを間近に感じられることの幸せ。
暗黒時期の4ヶ月 毎年2月になると考えさせら ロシア対ウクライナ コロナ終結
もしかして、あのとき私はうつだったのではないか。そんなことを考えながら、私は過去の自分が書いた記事を見つけた。 うつ病にならないために性格を変える
私は本当はアパートの方が向いているのかもしれないと思うこともある。けれど、子どもたちが笑いながら庭を駆け回る姿を見ていると、そんな迷いもどこかへ消えていく。
ロンドンの金融界の厳しさ どれだけ人を蹴落とすかが勝負の世界
どれだけ他人を蹴落とし、どれだけ自分のポジションを上げ、どれだけ収入を増やせるか。それだけがすべてであり、人間関係は必要とされない。
もっとも、劇場内で売られているアイスクリームがカップ1つ3.5ポンド(約700円)するのには苦笑いするしかなかったが——。 とはいえ、こうした経験が何かしらの刺激となり、子供たちの成長につながれば、それでいいのだと思う。
結局はこれ 明日をどう生きるかだけを考える 96歳の人に聞いてみた
今まで私が抱えていた「将来への不安」が、いかに無駄なものだったかがわかる。
「ありがとう」と言われる仕事について 上司の評価ばかりを気にして働いていた
私は上司の評価ばかりを気にして働いていた。
交差点で赤信号を待っていたとき、恐ろしい場面を目撃した。交差点で右折しようとしていた日本車に、信号を無視したドイツ車が猛スピードで突っ込んだのだ。金属同士がぶつかる鈍い音とともに、日本車の脇腹がぐしゃりと凹む。
家の中の居場所がなくなる夫 家族のバランスが崩れるとき. . .
掃除をしても、妻の基準には到底及ばない。「掃除をした」という私の満足感と、「全然できていない」という妻の不満が、互いのすれ違いを生む。
キャッシュレス 現金を使わないイギリス 現金だけで生活してみると. . .
50ポンド札を差し出すと、レジのスタッフが怪訝そうな顔をし、もう一人の同僚を呼ぶ。大声で「50ポンド入ります!」と確認が入り、二人がかりで紙幣の真贋をチェックする。昔、この国では偽札が横行し、小さな買い物で偽の50ポンド札を出し、大量の本物の釣り銭を手にする犯罪が流行ったのだ。
自慢の曇り空、イギリスらしい舗装されない道 安定感のある時速10キロで進むロンドンの渋滞
この終わりなき渋滞も、このどこまでも続く灰色の空も、ロンドンの一部なのだ。受け入れるしかない。そして、この時間をどうにかして楽しむしかない。
Xさんの話の中にある「天皇陛下の普通のお父さんとしての姿」だった。運動会で応援する姿や、オーケストラの発表会で子どもたちを見守る姿。そんな話を聞くと、なんだか親しみがわいてくる。
ローマで子供たちに囲まれて怖い思いをした スリに会いやすい人
Xさんは特に貴重品を持っておらず、手に持っていた携帯電話もしっかりと握りしめていた。だから、彼らは何も盗めなかった。ただ、その静かな攻防戦の間、Xさんはじっと耐え、何も言わず、黙って座っていた。
もしかすると、あの時募金箱に入れた一ポンドを神様が見ていて、ご褒美としてこの傘を用意してくれたのかもしれない。もちろん、それはただの偶然に過ぎないのかもしれない。でも、人生というのはそういうふうにできているのではないか、という気もするのだった。
私たちは静かに紅茶をすすった。イギリスの水道水はそのまま飲める。そんな当たり前のことが、ふと幸福な事実に思えた。
人間は無駄な時間や遊びの中に楽しみを見出す生き物だ。寄り道をし、回り道をし、ときには遠回りをする。無駄が削ぎ落とされ、すべてが計算された完璧な世界が訪れたとき、果たして私たちは満足できるのだろうか。
どれだけ助けてくれる兄がいたとしても、家族と離れるというのは寂しいものだ。結局、彼女は空襲の危険があるにも関わらず、ロンドンへ戻ることを選んだ。
現代の科学は、若々しさを保つ方法をいくつも証明してきた。健康的な食事、適度な運動、ストレスの少ない生活、そして良質な睡眠。まるで一種の公式のように、人々はそれを信じ、実践する。しかし、それだけでは決定的に足りないものがある。 それは、孤独にならないことだ。
春は、いずれ来る。そう信じている。
一時間も話していると、最低でも五人は亡くなった話を聞く。彼女を残して去っていった人々。百年近く生きるということは、そういうことなのだろう。記憶の中で消えていく人々の名前を、彼女は丁寧に拾い上げて語る。
犬は余計なことを考えさせない。ただ「今ここ」を生きることを教えてくれる。
これからどこで働くかという選択は、決して簡単ではない。イギリスか、日本か。それともヨーロッパのどこか、あるいはオセアニアか。 もしかすると、働く場所よりも、どんな生き方をしたいのかのほうが、より本質的な問いなのかもしれない。少なくとも、私はそう思う。
母が作る孫への誕生日カードは、もうすぐ我が家に届く。遅れてしまったことに対する申し訳なさと、それでもちゃんと気持ちを伝えようとする彼女の誠実さが、その封筒の中には詰まっているのだろう。
劇場の扉が開き、幕が上がる。そして、あの幻想的なオルガンの音が鳴り響く。長いこと待ち望んだ瞬間が、ようやく訪れようとしている。
ロンドンは「歩く人々に優しく、車に乗る人には冷たい街」なのだ。
犬が私に与えてくれたもの。それは単なる1時間の散歩ではなく、自由な時間だった。デバイスに支配されることなく、情報の波から離れて、ただひたすら歩き続ける。
羽田から飛ばないBA ETAを申告し忘れてイギリス行きをキャンセル
Xさんのイギリス旅行は完全にキャンセルされ、友人の旅もスタートからつまずいた形となった。これには本人も「もうロンドンはやめておこうか」と思わず呟いたそうだ。それでも、リベンジをしたい気持ちはどこかにあるらしい。
月10%という高金利はさすがに非現実的だし、私自身の財布が持たないだろう。でも、その時になったら、また新しい方法を考えればいい。
高級ブランドアウトレットに朝早くから来てみると. . . ビスタービレッジ:ブランドと現実の交差点
私自身は買い物をする気になれなかった。ただ、車の中で紅茶を飲みながら、通り過ぎていくショッピングバッグと、それを抱えた人々の表情を眺める。それだけで、十分にこの場所の「魔法」に触れることができたのだ。
待ち合わせの時間になっても、彼女は一向に姿を見せなかった。もっとも、急ぎの用事ではないし、遅刻くらいで目くじらを立てるような私ではない。待つ間、空気を吸い込み、風の音に耳を澄ませながらグラストンベリーの風景を楽しんでいた。そして、彼女が到着したのは約20分遅れ。ツアーは完全にプライベートなものだったから、遅刻の影響は特に問題にはならなかった。彼女は悠然と現れ、微笑みながら挨拶をした。東京で中小企業を率いる50代の女性社長。その肩書きが示すように、彼女の佇まいにはリーダーシップと芯の強さが感じられた。今回の旅は、彼女が希望者を募って企画した社員旅行で、参加者は3人。彼女と、初めてイギリスを訪れるという2人の部下だった。グラストンベリーへ向かう車内では、窓の外を流れる風景に部下たちが感嘆の声を漏らし、初めて触れる異国の空気に心を弾ませていた。その姿を見て、彼女もどこか満足げに頷いていた。グラストンベリーのパワースポット今回の目的地は、イギリス屈指のパワースポットであるグラストンベリー。アーサー王伝説や聖杯伝説の舞台とされるこの地には、グラストンベリートーやチャリスウェル、修道院跡といった神
これからの季節に、私は自分自身の新しい挑戦を探したいと思う。今年は私にとって節目の年でもある。何かを始めるのに遅すぎることなど決してない。季節の移ろいがそう教えてくれるように、自分の中の小さな「変化の芽」を大切に育てていきたい。
孫が犬を残しこの世を去る 今日を生きる96歳 誕生日を迎える
犬が繋いだこの出会い。犬を散歩に連れて行きながら、彼女の話を聞き、そして彼女の96年の人生のほんの一部を共有する。そんな時間が私にとっても心地よいものになっている。
1月の東ヨーロッパは、普段の忙しさを離れて自分の感覚を取り戻すにはちょうど良い。冷たい風に吹かれながら街を歩き、心の中に静かな温かさを取り戻す。それが冬の旅の醍醐味ではないだろうか。
「ブログリーダー」を活用して、はるさんをフォローしませんか?
体力、健康、親の介護、自分の仕事――再び会うためには、越えなければならないハードルがいくつもあります。冷静に考えれば、健康に旅ができる時間は、あとせいぜい20年ほど。そして、10年ぶり、20年ぶりに会ったこの友人たちとは、あと1回、2回会えるかどうかなのです。
イギリスには「イレブンプラス(11+)」と呼ばれる中学受験制度があります。これは、主にグラマースクール(選抜制の公立中高一貫校)への入学を希望する児童を対象とした選抜試験です。試験は年によって異なりますが、通常は小学6年生が始まる9月頃から10月末までに実施され、その結果は翌年の3月初旬に発表されます。
あと何年、日本に帰れるだろうか。あと何回、この気持ちを味わえるのだろうか。
今回は、私が実際に試した「イギリスから日本への長距離フライトで時差ボケを最小限に抑える方法」についてお話しします。
イギリスの小学校では、Year 6(日本でいう小学6年生)になると、5月に「SATS(Standard Assessment Tests)」という全国統一の学力テストを受けることになります。
かつて「海外で働くこと」は、多くの日本人にとって憧れだった。とりわけロンドンやニューヨークのような国際都市での駐在は、エリートの証であり、昇進への近道とさえ考えられてきた。しかし今、その価値観は大きく変わりつつある。
私がある受託会社と契約した際、最初は「業務委託だから自由にやっていい」と言われました。しかし、蓋を開けてみると、マニュアルを渡され、その通り作業することを指定されました。さらに、「事後報告書」と称して、毎回のようにレポート提出が義務付けられました。
1945年5月8日は、ヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結を記念する戦勝記念日(VEの日)です。2025年はその80周年にあたり、この重要な節目を記念し、平和を改めて考えるための様々なイベントがロンドン各地で計画されています
ロンドン郊外の静かな住宅街に、1930年代に建てられた私の家が佇んでいる。
ロンドンで暮らす私は、日本米の値段を通じて、日本のいまを遠くから見ている。
国土の約70%が農地に使われているにもかかわらず、農業が国内総生産(GDP)に占める割合は、わずか1%にも満たない
親の温もりも、家族の食卓もない。夜中に目が覚めても、誰も背中をさすってはくれない。それでも、子どもたちは自分の力で立っていかなければならない。孤独と向き合うこと、そしてそれを乗り越えること。それが、ここでの最初の試練だ。
ギリス人だって行列をつくるのだ。いいものを求めて、静かに、整然と、長い時間をかけて待つのだ。 でも、私はと言えば──たぶん、やらない。
「あの頃、パパが作ってた料理、意外と悪くなかったな」と口にしてくれる日が来ることを、私はどこかで信じている。
イギリスで会社を作るというのは、思っていたよりもずっと簡単だった。
10代の脳を守るために、我々にできることは
海外のマラソン大会にはまったく関心がない。
イギリスの高齢者の中で、自宅を売って賃貸へ移る人は年々増加しているという。
住宅型認知症ケアの費用はイギリス全体で週£1,449、ロンドンでは£1,756。彼の母親が入所した周辺の施設では、週£1,700から£1,900程度が相場だという。 毎月ではなく、「毎週」の金額だ。 それはつまり、年間で£90,000を超えることもあるという現実。
庭ごみや家具、電子機器にDIY廃材まで、実に多種多様なゴミを、区民であれば無料で引き取ってくれる場所だ。
私は今はそれを信じてとにかく書き続けるしかないと思っている。 いつかこのブログ読んでくれますように。
「みんなのお喋りがうるさくて2時間しか寝れなかった!!!」 (でしょうね。そりゃそうなるわ)とパパは思った
航空会社側も、もちろん2度と同じ事故が起きないように努力はするものの、天災のような乱気流の事故は防ぎようがないこともある。
早くこの苦しみから解放されたい。
日本は徐々に若い世代にも円安の恩恵を受けて、裕福になってきている。
私は驚いた。「水を5リットル持ってきたの?」と、驚きのあまり、2度聞きしたいために、同じ答えを求めた。
ネットフリックスで宣伝を見るのは、すぐ慣れて、「宣伝がなかった時代は懐かしいなぁ」と思える時が間近に迫っているのである。
娘が夢中になって長い間懇願していたのが水筒
小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活552日目を迎えた。(リンク⇨551日目の記事)今日は娘の学校へ授業参観に来た。授業参観といっても、15分程度の内容で、子供たちがどんなことを自分のノートに書き綴っているかを見せる会だった。机はグループで分けられテーブルに子供たちが座っていて、その隣の席は空いている。自分の親が来ると隣に座って各教科のノート、5冊ぐらいを順番に見せてくれる。周りを見ると、他の親たちも自分の子供の書いたノートを見せられている。そこには先生がパソコンからプリントアウトした授業に必要な内容がカラフルに説明されて、子供たちはそれを切り取って、自分のノートに貼り、勉強した内容などを手書きで書いてある。あれ?教科書はどこ?と、娘に問いかけると大きな「?」が現れた。「パパ何を言ってるんだ?」と娘の反応であった。向いに座った地元のお母さんに昔は教科書あったよねって聞くと、いや私の時も学校の時は教科書なかっ
とりあえず、目標が立てられない子供にはイギリスのAレベルを受けさせ、ゆっくりと将来を考えて欲しい。
孤独と孤立は別で、孤立して誰も助けてくれる人がいなくなるのは、本当に辛い。しかし、孤独であっても、自分の信念を貫いて生きれば、人はついてくるのである。
facebookで大量のメッセージをもらって、一言で「みなさん....ありがとう」とまとめて言うのも嫌いなので、本当に祝ってくれる友達だけがいれば、それでいいのかなと思った。
あまりにも値段が違いすぎて、本当は300ポンドも高いのかもしれないが、そんな心配は簡単に打ち消すぐらいその前の提示価格に比べると格安だったので、その値段で承諾した。
銀行側によるファインプレーで私は被害を免れた。
離婚は今まで築き上げた家族の絆を断つことで、それは簡単ではない。
この年で無職で何やってるんだろう。 それともこれが第2の人生で、神様が「何かを成し遂げろ」と警告を促してくれているのか?
子供は何歳になったら携帯電話を持たせるかの質問は、スマートフォンを持たせるのはお勧めできないが、連絡手段としてガラケーのようなものを持たせるのであればそれは賛成である。
2007年6月29日の初代iPhoneの発明から17年が経とうとしている。
世界一周をファーストクラスで旅する方法
お腹を壊すリスクを下げるには量を抑えれば可能であると言う。数で言うと3つ程度で辞めるのが最適であると言う。