■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
私が書いた歌詞のようなフレーズのどこかがあなたのこころにふれますように。なお私の作品は評価を期待するものではないこと、解釈を特定するものではないことをご了承ください。
■パッショニスト ずいぶんつきあい長いけど男のかおは履歴書さすりこむアフターシェーブが痛いシワは人生の地図いい時も悪い時も そう気づくと話しかけている最近どう? まあまあだねばか笑いする瞬間(とき)ひょっとしたらひょっとするかもよ まだまだこれからが 本番さ 睨めっこしながら誰だお前は なんだ俺かよ朝の鏡に映る俺は もう一人の パッショニスト元気を出しなよ パナマ帽飛ばしたら吹く海風さそれでも思うより世界...
■グッドナイトピアノ・マンにはいかなる事情も知られてはならない心得ていて わかれる人たちを酔わせる曲を弾く いい夢見たと 在り難きものよ在り難うと 愛におやすみをたくさんキスを グッドナイト 君のまぶたへとグッドナイト 出来るだけの優しさでふととまってた まどろむシャコンヌ時のまにまに 愛におやすみを 痛みも眠れグッドナイト つかの間だけれど グッドナイト グラスふたつあわせたねいくばくかの 嘘を混ぜながら...
■Not Strong , Not Weak作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren唄:Kate Voegele日本語詞 夏井くわみ ふとネイルを みつめていた あの時彼のくちびるが 不明瞭に ぼやけてたさよならが なんなのよ壊れたのは彼のほうよ愛を逃げてNot Strong.Not Weak傷ついたときの もうひとりのわたしの名前シェリー 調子どう?この絶望に救われてるのよ彼の空気を消すわ Not Strong.Not Weak強くなろうとしなくていいの 本当は思うほど弱...
■Not Big Love貧相な面で懇願するようにお前に乞うたいくつな男さちっともシャレてない言われるまでなくたいそうなものはやれないよ豪華な宝石や 目のくらむぜいたくもおれがお前にやれるのは大きな愛じゃないおれがお前にやれるのはささやかで汗かきな愛だろくでもないけどバカ正直さお前の前じゃ世が世ならお前は名君かも知れないおれは家臣だね約束なんか出来ないよパーティーみたいなキス色とりどりの挨拶もおれがお前にやれる...
■サン=サーンス交響曲第三番ドブネズミのように きみを愛しヒキガエルのようにあの娘も愛してる繋がれていたきみとぼくの手から希望がこぼれて 絶望の奈落へおちてゆくそこから悶絶のピラミッドあなたはどうしたいの?きみに言われ万策尽きちゃったドブネズミのように きみを愛しヒキガエルのようにあの娘も愛してる両手に花というが 両天秤に愛は測れない きみは「どちらにも謝って」と僕の比重がさらにかるくなる形式にはま...
■僕は Losing You作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren歌:Ace Young日本語詞 夏井くわみ僕たちの悪魔は よく気が合ったきみの何かが 僕の本心照らすよ一秒ずつまた 会えなくなるゲームにうつつを抜かした 退屈しのぎに僕は Losing Youただ抱きあうたび くちづけするたびどうして 心は 泣いてくだけなの想いはあっても その想いはちがう本当の声さえ消されて僕はLosing You 愛はどこに見ない振り 逸らす話があってわざ...
■ミスター・アンカー・マンジョークまじりにアンカーに返す物腰はあくまで女性らしくでも一度スクープに喰いついたら離れない 彼女は らつ腕記者速報が滑りこんできても顔色ひとつ変えずに カメラに向かうのが僕の仕事今日もいいニュースがないねと言うのが僕の締め言葉で 有り難くないあだ名はブルドッグだ仕事にかこつけて 口説き 寝るようになった恋人とは呼べなかったがベッドで見せる素顔は むしろ爪の先までかわいい...
■Hardcore Dog作曲;The Weeknd, Oscar Holter, Max Martin, Belly & DaHeala作詞:The Weeknd, Oscar Holter, Max Martin, Belly & DaHeala歌:The Weekend日本語詞;夏井くわみ嘆きのJokerなんて もう使えないララバイなんかじゃ眠れやしない神はずっと眠りつづけている 祈りは自分を 囲うだけ 前に前に行けとおそわった上に上にのぼったが そこには何もなかった 尻尾逆立てている俺はかませ犬ささあ 胸のデビルをかきむしれ...
■花びんのあと作詞:Keren Ann & Benjamin Bioley作曲:Keren Ann & Benjamin Bioley 歌:Stacey Kent日本語詞:夏井くわみ日焼けした窓辺においた花びんをふとずらせば白くそこにのこる そんなグッバイあなたとの ほんのさっきまでのことがまるでうそみたい食事の途中想いは空を染めてゆくわ 今日別れると知ってた髪 知ってた指さき知ってた声食器洗いおえてすこし泣いた胸がめくれて雲の船がいくふたり選んだカトラリー キッ...
■すべては過ぎ去りし冬の庭作詞Keren Ann, Benjamin Biolay 作曲Keren Ann, Benjamin Biolay 歌:Stacey Kent日本語詞 夏井くわみそっと冷まして 飲むお茶もあるあなたをおもう 冬がすきよ無礼なひとよ ことわりもなくまだ胸にいる わかれたのにあの光の渦に 頬うずめ 踊ったふたり今もまだ かおりのこし影が泳ぐわフレッド・アステア気取ったあなたそう思い出に まけたくないの部屋着をきがえ 独りもいいわわたしのファ...
■ポニーテール笑顔みせない 特にあなたにはこれはわたしの意思表示なの媚びたりしない 男全般にしかめっ面 逆に気になるでしょばかな振りするのも つかれるわダーク・ホース 女たちはホントは仲悪いのよ でも いつか このポニー・テールあなたにほどかせてあげるもうわたしに嫌われてしまいなさいよ あなただけが わたしが好きなことを まだ知らない ポニー・テール淹れたてだけが おいしいわけじゃないお茶も気持ちも...
■しあわせという名の偽証声を落とし あなたに言うわ通り雨で済めばよかったの?私たちこの肩に さり気なく おかれたあなたの手をわたしは ふりほどく涙がでる いくどとなく ひき裂かれてく最後の誓いきりがないほど 信じてもうたがうことに 目覚めるだけ愛がふたりを隔ててゆくかなしみの意味さえちがう しあわせという名の偽証稲光りが切り取った影ふたつかなしみの戦慄におびえてた部屋で散らばった 使い切ったカード ...
■ワルツはもう誰とも踊らないもう思い出はふりむかない抱きしめてもきみはいない口から星ばかりあふれる哀しかろうと嬉しかろうとブロンズ像だけが抱擁してる痛みだけが生きてるということ愛したことさえ 百も嘘ふたりはアイロニーワルツはもう誰とも踊らない時は絹ずれの音 molto allargandoワルツはもう誰をも愛さない からっぽなサロンを 空しさが満たす死神はきっと生きている1ペソの価値すらない今さかさまな愛着が辿(た...
■金色堂 やがて煌々と僕らを照らすのは身を潜めてた闇の声だ身体の中でたおれこむ塔は指先までもくずれおちるきみの横顔を照らすように僕は最後のマッチを擦(す)るキスがただの唇の感触になった時 僕はなぜかすこし安堵したありもしないものを 愛などと呼んでいた僕らはやがて炎にゆらめく 金色堂もうじき虚構からひきずり出される僕らは日々の確信犯だ動機や目的もなくてただ 靴音が来るのを待っている稲光の亀裂になだれ...
■Particular Babyぼくには風俗嬢と同じぐらいのやさしさで接してくれたらいいぼくは俗なやさしさなんかには ちっともなついたりなんかしない好かれようとして嫌悪されるひとにきみにはなってはほしくないんだちっともまともじゃなくっても構わないむしろきみはまともにはなれない 賢く生きようなんて思った途端うらぶれてしまうParticular Baby 物々交換の世の中できみはなにひとつ 染まらないあいまいなままで Particular Bab...
■Black Pumaカムチャツカからの風が吼えるお前の眉のような細い月凍らせておくれのどに嚙みつけよillyな瞳ふたりが抱く深い流れはとてもしずかさ人はただの獣に過ぎないそいつを思い知らせるBlack Puma お前はしなやかに脈打つ場所に 牙を剥く 女だね いくどもスクリュー音こだましてくお前が招くあたりは赤い警告が鳴り響く潜伏先をふたり転々とするジェルジンスキー広場抜けて祭壇に散る花をみた投獄されてもお前は時代(とき)を...
■カンカン帽 カンカン帽 ゆびで回してはバーボンの空きビンにかけてるカンカン帽 いい女ぶるたびいつも雲行きが怪しくなるカンカン帽 低気圧警報案の定あなたとそう 別れたカンカン帽 雨にぬれるのもこうなれば 楽しむほか手はない 甲州街道のどこでもいいカフェがおとなの自習室なのカンカン帽 こころは天晴れ カンカン いつの日か雨女と雨男のジンクスをやぶってみせる カンカンカンカン帽 傷ついたことも涙さえ わ...
■キッチンはベッドKitchen Is Bed ふたりはそこで時に経済をかたるKitchen Is Bed 小麦粉まみれ時にそこで愛しあったり メニューのないその店の名物シェフは君と僕なんでもござれ愛はレシピのない料理 喧嘩のあと するとレンズ豆も踊り出す Kitchen Is Bed 冷蔵庫あけてありあわせで作ろうよ Kitchen Is Bed ランチにディナーグラス片手に渋い古着で電子書籍で気に入ったアート作品 うっとりとそんな気分で高級レストラン三昧...
■菩薩(ぼさつ) もちろん悟りもひらいちゃいない信心なんかも持ってはいない功徳のひとつも積んではいないだけどその瞳(め)に菩薩が棲んでる誰にお仕えしても 何に姿変えようとも 私 あなたを慕う女です お前はそう言うけれどPlease Stay 俺を踏み台に使ってくれPlease Stay おまえはいつか神となるだろさめやらぬ思い 荒ぶる黒髪がつたえる ああ菩薩(ぼさつ)気づかぬ罪なら数えきれない痛みでおぼえた 世界の...
■伴天連おゆう霧に巻かれて夜鷹が低空飛行するように僕らのエンジンはただ虚しく響きつづけてるサイドシートでよこむくおゆうの前世は遊女そんなふうに笑ったきりメガロポリスポッと灯る要らないひとなど本当にいるのだろうかひとの数だけじゃまなモノのように見えてきても要らないひとなど本当にいるのだろうかおゆうは昨夜誰かに身ぐるみはがれ泣いてた青いセロファンの川沿いぼんやり歩いていたから僕が拾ってあげたんだよなん...
■Radio Stripper胸の周波数 ひねれば きこえるMusic緋色のドア押せば 地下のクラブにFlappersリベラリストに スパイにジャーナリストたち戦火を逃げ抜いてみんなここに隠れている空襲警報 プロペラ機のごう音をグラスにかざして 麗しのラジオ・ナイト 吐息で縁取ればレディ あなたの耳はアンモナイトの形Diga Diga Doo Diga Diga Doo 真夜中のTripper 踊ろうよ Radio Stripper意気揚々の彼女は オレンジの髪過去が疼(うず)...
■サウスブロンクスによろしく伝えてくれ あの頃にすまなかったと愛をよごしたねと伝えてくれ タンガリーシャツあの僕にも殴ってやると伝言をフェイクをこよなく愛した 時代汚いジーンズがカッコよかった サウスブロンクスによろしくそれだけであの女(ひと)には通じるだろう伝えてくれ なにもかも愛のためだったと言えない道化者へ伝えてくれ あの女(ひと)にかわいらしいおばあちゃんになったかと気色ばんであの日捨てた 場所...
■ブルネイの少年シュラフから見た 天体ショー星たちがランタンを帰しに行くもうじき朝ぼらけ 岸壁の洞くつ一晩夢を話した 少年の瞳今頃どうしてるかしら Budak Brunei記念切手みたいな町さびしいときに吹こうと言ったおそろいの笛わたしの音色だけが さびしく鳴るのふるさとのような 異国の海と空私の国ともつづいている先住民族の 生まれの彼は医者になるのが夢と 笑顔ほころばせた背たけも追い越したかしら Budak Brunei今...
■点かないライターなんせ世話が焼ける話しかけているよこの点かないライターさわっているのさきみが残したものオパールのまぼろしこの点かないライターひとつ手に置くよお願いだ 火よつかないでくれ元愛煙家には酷な苦しむだけの火よこの胸でもう二度とゆらめくなきみと別れてからくらやみのこころはこの点かないライター僕のわすれがたみふいのやるせなさの手持ち無沙汰の場所にこの点かないライター愛着あるのさ生きてることは ...
■暗室 暗室のカーテン向こうスッパイものが一杯かくれてるまだ現像はしてないフィルムにはヤバい秘密もある排泄するように きみと抱きあってたらどうでもよくなって笑ったよ早口言葉の応酬のあとまるでついでのようにした さよならきみを誉める言葉はないけなす言葉も喉元えぐる想いひとは自分の暗部や恥部には そう蓋(ふた)して澄ましてるグロイこのかたちに何を当てはめるかで すべては変わるって知ってるかきり取り線があ...
■シティ・ホテル男の名前でダブルを予約した昔の恋をなつかしむにはちょっとうらぶれたホテルがいい同じくちべにをつけてきたけど そうねだれともいい仲にならなかったあれからの私は 空き室のショート・ステイ仮名で良かったのよ いろいろお互いにあったから ドアからドアへ男は男にないものを女は女にないものを求めると言うけれど男も女もどちらにもあるもの本当は欲しいシティ・ホテル シティ・ホテルあなたも私もふたり 結...
■I Hate Youも愛の言葉エンゼルトランペットの大きな花の下で僕らは顔を背(そむ)け合ってた体育見学組みの1人でソワソワと互いを牽制(けんせい)し合っていた僕らは行動するアンチ 全世界にむけてストライキ中真昼なのに真っ暗闇に浮かぶ僕ら自身が太陽だったから花火さ そう見えた一勢にからだじゅうに響きわたる管楽器もかなしくて I Hate You I Hate Youも愛の言葉僕がそう言ったら初めてきみが笑った涙と相性がいいきみがポ...
■ 情熱の赤い花作詞 Diane Warren作曲 Diane Warren歌:Chayanne feat Vanessa 日本語詞 夏井くわみ(Chayanne)炎えるゆびで 目をふさいで孤独な夜を まわりつづけた(Vanessa )ふとかさなる こんなぬくもりが赤い花咲かせる(Chayanne ・Vanessa)You Are My Home やっとその手にふれて自分より大事なもう独りを知ったYou Are My Home 目が覚めたようさ 昔に 夢みていた 今が 違っていても You Are My Home (Chayanne...
■孔雀の時刻(とき)午後20時と午前7時の女は違うあなたはそんなこと知らないメイクひとつで女は生まれ変われるあなたの耳許でささやくねえ今度こそ別れましょうよ 本気で好きな男(ひと)ができたの愛のために 愛のために 自由にさせて すべて持ってるあなたより 何も持たない彼のもとへ飛ばせて 飛ばせて 孔雀の時刻(とき)形式をつくるのもひとだわ ならばこわすのあなたは部屋じゅう当り散らす怒鳴らないでよ わたしは飛...
■グッド Heart Break作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren歌:DO日本語詞:夏井くわみ無言の電話がイタズラならいいと心底思ってるあなたなんでしょすぐ切るわよ真夜中を隔て何も話さない会話はつづくあれからの月日なら喧騒にかじられてゆく淋しいと また会おうと云えずに もう聞けずに 悲しみがほらやさしいただひとつ確かなことは Good Heart Break Good To Me,Good To You声にならない叫びふたりは黙りあうどこにも引き取り手の...
■さよならだけが引きとめているあなたに抱くもの 雪のごとつつみこみ 降り積もれ浅き春もどりの雪のごとあどけなく歌わせてだれが物わかりのいい男に聞きわけのいい女になどああにくしみも 哀しみも 溶けて消えてしまえばいい女はあたたかい雪長い髪であなたを包み眠らせる小樽から千歳ふたりの暮らしにはまだぬくもりがあった私もあなたも心根やさしい罪人です薄情ものです雪のごとまわるよに光っては提灯かざして雪のごとすげ...
■女豹 後ろめたいことが あなたには何かおありですか誠実そうな男がまた あたしに挙(あ)げられてゆくやましいことが そう あなたの背後(うしろ)におありですか善良そうな男がまた この爪で暴き立てられてくおぞましいものは おぞましい姿とかぎらず自分の闇の深さを知らない奴等たちこの街も欲望だらけの廃墟に見えないか澱(よど)む流れに 南無妙法蓮華経など咲きゃしない おいで おいで あんたもええの ええの した...
■サリーヤ愛されなさい 男のまえで すがお見せたらArabic Blueに 浮かぶよサテンピンクの月麗しを麗しを奏でましょうサリーヤ サリーヤ 男の指さきとサリーヤ サリーヤ麗しを麗しを奏でましょうその手になさい 男はやがておまえにおちる花びら身を投げる 回廊影がしなだれる麗しを麗しを奏でましょうサリーヤ サリーヤあすの朝 女よ サリーヤ サリーヤ 麗しを麗しを奏でましょう天に祈りが届くころ第一夫人へ ...
■ジンバブエ・トリック ぶちまけちまいなよ泣いてるようさ Babyふんだくっちまいなシケた夜を着換えてパレードに浮かれるまち芝居も枯れちまったつぶしのきかない人生君と僕が罠にかかったぶっきらぼう せめてもの男のプライド女が聞けば笑うようなすべてにおいて ノーどっちがどっちか 男も女もとんだ食わせものジンバブエ・トリック込み入った事情にルージュは色残す煙草のけむりで気分を読んでと云うキスのリボンにそうつながれ...
■Weapon And Butter Swiss Roll揚羽蝶(アゲハ)の羽の粉が ただ目にしみただけ男と女の化粧の破片蝶番(ちょうつがい)外れた部屋ふたりは犯罪のかたち同じ色に染まるだけいっそ奪ってしまえばいい毒のような愛を注いで オーレ オーレ何も見えなくなればいい胸を裂くまやかしにさえ満たされるいっそくずれ落ちてしまえ 君の胸の砂丘 堰(せ)き止められないとけあって消えてゆこう噴水のように 悪夢が降るフレスコ画の空 叫ん...
■星図鑑私たちは恋してた 倒した自転車の車輪をまわせば ほら銀河の帯やけに真面目に話したよ将来のこととか流星のような 髪くちづけたね図鑑にはないの想いは見えない星さよならってかんたんすぎて逆に言えない私たちは 離れても 照らしあえる きっと きっと燃え尽きて 塵になっても あなたを想ってる Infinity導いてよ ヒマラヤ杉のむこうからかすかに手招いて天の川立つ人は皆 宿すしみる星の光もう二度と会えなくなるけ...
■Nile Brideこの髪に 両手に星を眠らせてあなたを呼びつづけてる湖月の晩孤独よね 横たわってる 砂の獅子幾千年もひとりよ はくちょう座の地図ナイル・ブルーの 闇に流星群いつ呼びかわすの 愛の儀式早く時をこえて わたしをみつけてよ一億光年も玉響(たまゆら)に 過去のものにしまったものあなたはきっと思い出す没薬(もつやく)焚いた 袖があなたまねいてる早く声を聞かせて ふたり会いつづける忘れていても愛と云ったら ...
■男娼(ジゴロ)のように真面目な男が 時に野蛮にわたしを娼婦にするもいい知的な男が 時にあばれてわたしを炎で 抱くもいい律儀な男が 恋にのめって決め事こわすも面白い健気な男が おきてをやぶりわたしの平和をこわすがいい瞬間すきを見せる あなただけに白いガーデニアくちに入れなムシャムシャと男娼(ジゴロ)のように 足をひろげな男娼(ジゴロ)のように 卑わいになりなもう脱ぎな 一流のワルは いいひと男が立ったまま...
■熱い砂漠の一粒天(そら)まで焦がれてく彩色刺繍に パニエは舞うまつりが終わってしまってもおどる輪 空へとのぼってく何語でもない 愛とは話さなくても つうじる会話 花と蛇をかざり 大地踏み鳴らすのあなたと手を取り惜しむように 砂漠の一粒になるのSkeleton In The Closetわたしたちに タブーはない砂の熱さを のこしてゆく あなたの 愛しかたが好きよふたりの秘密にかさなる ハイ・ウェイ素肌にうず巻くエクスタシ...
■タキシード・レイディ気障なポーズ 腰で決めては派手に笑う Ah板についた男役 無性に 誰か欲しくて仇(あだ)な 言葉で あなたを口説いている鏡を抱くように 愛し合いましょうその時々のショウ・タイムライトが廻るピッチリ密着した革のパンツに あなたは手を入れてくる こんばんわ ふたりはタキシード・レイディタバコを吸う そのしぐさも男前で Ah女に生まれたことを どこかで うらんでいるよだから陽気に ステッキ...
■網タイツにウィスキー・ボンボン不埒な女 脱がせたら 一枚神秘な女 解いたなら 一枚 便利な女 投げうてば 一枚一枚二枚と私を賭けてるつもり ※こんな夜半 札ばかりがふたりに舞う 今夜もばくちを打つけどあてなくあなたのうでを 解纜(かいらん)してゆく網タイツにウィスキー・ボンボン似ている温もりはどこにでもあると知ってたわ網タイツにウィスキー・ボンボンだけどあなたのような温もりはあなたにしかない笑うし...
■Ice Rose あなたの精子と私の卵子零下200℃で眠るあんなに二人が 望んでたのは本当は子供じゃなかった スマホの明かりだけで 泣いた あなたへの罵詈雑言 口にせずAlone 共感出来うるものなくしたらAll Alone もうにべもないのよ新しいクリアケースで会議に向かうわたしは Ice Rose今は特定のひとはいらないのこんな孤独さえ たのしいわ有給使うわ 自分のために思い出などたどりはしない いつだって会えると そう気さくにわ...
■Eyes Still Says It夜はひとりかぎ網みをする5分は忘れていられるけどそれも放ってお茶を飲むの空調の音がそっとするさよならが 真実味を帯びるたびにさよならがうそっぽい行き先を 失くした気持ちに今を見つけてる わたしはあなたをTrumpet Lipsのその唇は思い出の中でも あのメロディを演奏し続ける Eyes Still Says It答えられないことばかりあなたにいつも訊(たず)ねてたわ きっと現(あらわ)れないひとばかりあなたに探...
■思い出びいき 青森発の夜行フェリー着くころに欠航知った函館はみぞれ遠ざかるものだけがとても近くて凍る低い空あのひとうらんださよならきっとあれでよかったあの頃携帯があったらふたり別れられなかった死にたかった かじかむ場面へ今も ふっと 戻る 風の向こうばかやろうなの私 あのひとは今も思い出びいき気づかさせないこんな私知られたくないルージュをともせば想いはしずむよだって切ない 今は家族 私呼ぶのは夜は見も知...
■テケテケ節テケテケ 人恋しさが灯りにみえたかテケテケ ひとまずどうぞお座りになって テケテケ あいにくお店 今夜でたたむけどテケテケ 最後の客があなたならとっておきを先がないって すてきよ先があるのは つらい悲しみつきぬなら なおさらどうですか 当店自慢の一杯そうよ冷たいのを 飲みほしてあなたの人生の悪酔いがはやく覚めるように お冷やでございます テケテケテケテケ つぶれかけてるあなたはシラフをテケテケ お...
■あなたにも歌ってほしい今ではわかる 逢わないでよかったひとなどひとりもいないいろんなことが あるけれどきっと誰もが生かされている※時の花束をひとつずつ置き終えたらわたしも去るかなしみとよろこびを連れて 生きる それは歌 あなたにも歌って欲しいI'll get the light わたしたちにあるものがある ※乗り越えようとは しなくていい痛みもともにみちづれにして愛に姿は ないけれど愛がちからを与えてくれるつよくな...
作曲:Vince Melamed作詞:Andrea Farber歌:Phoebe Snow日本語詞:夏井くわみ■Gamesカードが散らばる 吐息が混ざるジョーカーさえも 何度目の夜の中 うらぎりを望んだ 幸せになれる 展開を求めていたけどブランデーにゆび浸してテーブルに書いたさよなら あなたマッチで火を点けて燃えて綺麗よ 逃げ切るほうが 勝ちだと云うのね行き惑う心 見透かされてる切り札は躱(かわ)される ためにあると知らずにあそぶ 哀しいゲー...
■昔馴染み昔馴染みの女には気をつけろほどよく冷淡で愛嬌もある昔馴染みの女には気をつけろ容赦なく過去への洗礼もするもう一度抱きたくなるほど 私 いい女になれたかしら体を乗り出すわ人生に時刻表はない 過ぎたあとで時刻を知るあなただけ いいひとに ならないで 昔の恋をなつかしめるほど 余裕で生きていないわ あれから3年経って やっと心きめたのね ワインも ほどよくまわって 云ってもいいわよ 今夜でふたりさよなら...
■サマー・タイム・ゴー・クルーズその話題にふれないようにダンマリを決めこんだ無視することが大人のように体裁を繕ったいつしか手慣れた孤独にもいよいよシビレを切らす知った口をきくわけじゃないが昨夜彼女に話したよ淋しさが悪いんじゃない僕たちが悪いんだサマー・タイム・ゴー・クルーズあの夏ナンパしてたったひとりだけ 彼女が振り向いたちがう 彼女が俺をひっかけたんだおいおい昔のかわいこちゃんよ 僕らはほど遠いサ...
■Jumping Sky (雨粒はダイヤモンド)僕がのぼっていった階段をきみは降りていったんだToday Is Friday 金曜日の呪い僕は今日に復讐を誓う彼のせいだとは言わせない昨日の君のくちびるがさっきまた改札ですれ違うJumping Sky 目の前でドアが閉まるJumping Sky 結局ふたり乗りそこねた電車だけすり抜ける今ダイヤの粒投げる 雨がやたらおしゃべりさ上も下全も善も悪もある裏も表もあるのさToday Is Bad Day 欠点も魅力だった今は...
■時報スピーカーホンから時報が流れる自動音声は時を告げはしないこのはじまりがいつ終わるのかをふたりの手からこぼれる電話の明かり反目しあいながら抱きあいながらベッドで同じ話をくり返しているもがくうろこは光る ふたりは綺麗な夜の魚水槽からまた水が漏れてゆく剥き出しのモーターが赤くただれるまた時報が流れるかぜぐすりでもそうのんでるみたいにこころは何も知らぬまま何処へと行くの床に脱ぎ捨てた服は着るためにある...
■Nobody But You 胸の片すみ 涙のピン・ボール にじみかけてる 記憶に また増えてゆく 未送信BOXメールなどで 何が伝わるの何をしても 誰と会っても なぜ全てが彼につづくプロムナードNobody But You 振り払うたびに心は平静を失う Nobody But You 自滅するだけよ愛なんて愚かな感情 愚かだからこそ私は尊ぶ Nobody But You同じひとへと 何度も恋して 失恋してゆく みたいよ 自惚(うぬぼ)れだけね プライドばかりで 壁...
■しおさい電車あれ以来初よ ふたりしおさい電車にゆられてる朝のカーテンひらいて海を見にゆくとこねえそっくりそのままあるの降り立った駅からみえるあの歩道橋ちいさくなったWhen We Meet Again からかうまだ私を 今でも 好き?When We Meet Again 気づけば君(くん)づけで 呼んでる あなたを波のオルゴール聞いてると 髪まで透きとおる 経験はひとをとてもゆたかにしてくれるけれど時にはすごくさびしくなってしまうこと...
■夏のペイ・パー・ビュー淡いシェードのすきまから漏れてくる光に横たわるきみは豊かな体を向けてカカオの肌僕にあずけるソーダのぬけたスコッチ昨夜ふたり何を話したのだろう もうしばらくは こうしていよう太陽が呼んでいるけど海のまばたきに照らされていよう漂う 夏のペイ・パー・ビュー恋をして怪我(けが)をした時には長引くのは男のほうだよ 女はあっさりと切り捨てて 怪我ごと 男ごと 捨ててゆく はちみつ色の朝日よ消...
■It Sounds Good星座のカード まき散らしてぼくは きみの 白磁の手の中 魔法にかかった 振りもいいねそっち こっち どっちに行きたい幸せまでの Meanwhileみんな途中経過 It Sounds Good そう思えば Good GoodnessIt Sounds Good 運命に嫌われようIt Sounds Good 変えてゆける今がある思いっきり笑って 鼻を鳴らそう La La La瞳のリューズ 逆さに巻いて文字盤の上でそっと踊ろう意味ない中傷合戦も放棄したら何かIt Sounds G...
■恋音ランダムにながれてゆくマイナーな音楽始末に終えないよねふたりの口論がまたはじまったふたりの共通点は互いを嫌いなことなのになに反応してんだよやけに胸が 悪さして シャア おまえの気持ちが死ぬほどわかるアニメの中で生きられりゃいいのに悲鳴のようなブレーキ音 それが僕らの恋音スニーカーが脱げそうな笑えるシーンが妙になけてきちゃうしドギマギしちゃって困るのさこんな綺麗な夕日があることそして泣きそうになる...
■ミシシッピ・ミシシッピなんて陰気な町 空気銃を撃つような風の音生きることにさえも億劫(おっくう)になりそうだよ見上げたら 一眼レフでも撮れない速さで赤い河をカワセミがかすめたOh ミシシッピ ミシシッピふたり一緒にいる意味もうないのね君がそう口にした時 気づいたふたりは湿地帯まで足を踏み入れていた Oh ミシシッピなぜか呪わしいね何度も取り戻そうとしてかわく胸君がスカートの裾にポピー散らしてた日々に帰...
■テッペンからイナビカリWant Muscles マウンテンゴリラ聞きしに勝る悪いやつWant Muscles わたしがおひとつあなたのお相手してあげる 運命の向こうを張るぜ待ったなしだよ イデオロギーなんて もったとたんに毒される色じかけなんてしないのよわたし一本取ります テッペンからイナビカリ どらどら お仕置きよWant Muscles 読心術つかいあなたの急所めった打ちWant Muscles ふにゃふにゃオトコも私のヒールで踏んづける名...
■夜明けのカンタータ 誰かが吹くトランペット高層ビルの向こうから朝焼けがやって来る今霧もはれた ニューヨークToo Much One Day In A Week Without Youおまえがいなくなるその現実が非現実的だ 運命なんてない おまえとは完結しない会えなくなるけど この愛に結末はない すがすがしい空気を吸いバッグに詰めた軽い荷物僕たち2人この街に負けたけれど爽快さToo Much One Day In A Week Without You24時間でもおまえとなら全...
■キー・ラルゴ車を乗り捨てて 影のない男泥の雨を歩く捲(めく)れたハート 襟を立ててひどい顔をしてるだろう硝子が折れる音がする行方知らずの心かかえもしこの世に魔法があるならきみのいない今をまぼろしに変えてくれキー・ラーゴ家賃のためにただ はたらくような日々そんなの嫌だと泣いたさびしい女さ そのさびしさまで抱きしめてもやれなかった痛みすらかんじないから本気で傷ついてるんだろう男なんかいらないと言ったきみの...
■Longingきみだけに 目覚めてく 属性不明な想いがあんだよあやしくて おかしくて 胸のドキドキがなんだかくやしい傷つけあうのが 人間の特技だとしても愛しあうのも よほどの離れわざだきみと自然にいようとするたびその不自然さに気づくよ どうでもいい特別なものよりありふれた1つのものでありたいきみとたった一度だけのLongこの胸に ずっとそう 埋蔵されてたつぶらな想いが耳までも 燃やすから はじめて僕以外の声が聞...
■善人たちの食卓紛れ込むFrame-Up 液晶で見るニュース・ショウヒールを脱いだ脱獄犯よりしのびやかに国境には偵察機 国々の思惑が混ざり合ってる恋人たちが抱き合う今夜も駆逐艦の黒い影が滑る正義は狂暴だ 薄いトーストに塗られたジャムだおまえにひとつ教えてやる男の料理で女も出来上がる密約や画策が 交錯する噴き上がる噴水表と裏 世界は回るよ真実などもう存在しない愛しあうより 憎しみ合う方がちょうどいいおれたちに...
■Oh アンジーうそしかつかない君はそれはそれで正しいダンスフロアーにこぼれる光は影に 影は光に注ぐひざの抜けたジーンズ Fully Girl すてばちなまなざしは僕をすり抜けて 彼のもとへとまっすぐに向けられるいくつもの偶然がかさなる理由も最近僕を拒んだのも 今ならわかるよOh アンジー こっちにおいでよそっと彼に誘いかけるよ海辺の仮設のクラブで3人模様のダンス ミラーボールが切り取る プレイリストから ただ君との曲消...
■Phat143島かげは溶けだして波音はくりかえす靄(もや)るヌード ひとりで わたしはよこたわる5人のブルネットがわたしの胸にいるけど都会より海のほうが性にあう気もするわ急にはしゃいでみせる午後のひざしは眠たげなトロンボーンここに来た 理由は云わないあなた以外の美しい男を思い浮かべるのよ 若い頃とは違うわ浅瀬は透ける岩礁しばしさまよわせる孤独が今はすききれいなだけだったらきっとあなたとはとっくに終わってい...
青い蝶とポルノと家畜の刻印 (Baby Don't Cry)
■青い蝶とポルノと家畜の刻印(Baby Don't Cry)何本電車を見送っただろうホームで背中合わせのふたり当事者だけが知らずにいるのさ光弱まる胸どこに行くのUh この街のどこかにいい頃の僕らが埋まってる気持ちに言葉が追いつかないよBaby Don't Cry きみのプリーツスカートが雨を誘う青い蝶とポルノと家畜の刻印 きみに言い訳しても足りないまるで100円足りないんだよUh 僕を判定して否定も肯定もされてないさよなら色のルージュ...
■ぼくたちは二度とこない雲 わたしを振る度胸もないの?きみがそう言いはなったとき潮風が凪いでしんとするよこんな想いは一生ない夏のサンダルの熱さ まだ胸にのこるけど降りてくる サンセットの緞帳(どんちょう)気持ちだけがはなれてくOh Daring ぼくたちは二度とこない雲さよならの意味を知ってるの?きみは呆れた顔をしてる心の頁(ページ) 区切りつける栞(しおり)があるなら欲しいよ誰でもよくなかったよ だからきみを選...
■oo-kuh-LAY-lee君の電話のむこうから波が聞こえる 耳抜きしてこぼれた蒼い夏思い出したよ※向日葵のように迸(ほとばし)るあの感情 今も言えないあれはサマーホリデーが終わる日つとめて明るい声の君あのBeach Houseには僕らはもう戻れない泣くなよ ばかだな※悲しいこと数えたら波の数ほど誰もが変わってゆくよ ああそうさよくも悪くもそれでも時々胸の中亜熱帯の 風が吹かないかきっと大人にはなり切れやしない電話を切る前に聞か...
■ロッカ・バイ グッバイうそで愛したふたり あのロッカ・バイ無理してさびしかった あなたも同じだけみんなの前ではいつも 恋人同士であけたバーボンの数だけ から笑いひびいた明け方のマンションに 忘れたサングラス取りに来ても 抱いてもくれないあなたさよならだって見飽きた景色の中かなしみだってひけらかしておなぐさみエンドがまわるだけならロッカバイ グッバイただで傷つくだけじゃ 割りが合わない言葉に意味など...
■振り子たいしたことないわそれが口ぐせで手つかずのグラスだけぼんやりと見てる今何時かしらふたりの時間は大人時計 胸の振り子もとまった店内のにぎわいに身をあずけて笑いますあのひとにそっとさよならと言っただけで なんだかわたし酔ってます愛を求めてもなぜだかどこか男と女とではちがうものですねお酒は割っても気持ちは割れない吐き出されてゆく人混み窓で見てる炭酸が透けると私が見えてくる仕方ないですねさよならふた...
■暮れなずむ朝薄れる水面にさかさまに赤や黄色もかすれゆく頃千丈寺湖のボートでふたり瞳の光の環(わ)かわしあった本当のことはなにひとつなかった それでいいだろう かなしみは捨ててゆけ 君のかなしみは 僕が引き取るから 未練なら捨ててゆけ 僕に捨ててゆけ軽く軽くおわりにしよう 顔をよく見せてよこんなにもそばにいてふたりだけがいない夕日あおげばどちらが泣いていても影でわからない涙など捨ててゆけ 君をしばるもの...
■円(まどか)遊ぶ雀か 椿の紅ひとつ落ちれば寄ってくるくちのひげ円(まどか)にゆらめく水の鏡にきみの口紅いろがほどかれて 竹の秋よ 足掻(あが)いて藻掻(もが)いて最期まできみと筆談すれば まるで短き恋を綴るような春日妙そして僕は貌(かたち)を失くした円(まどか)へとさびしさゆえに円(まどか)へと 光あつめる此処と其処を継いで繋がれるものはこんなにも愛だというのに 幽かな笹鳴きが伝うだけ思い出にまどろんでいるきみよ ...
■春ノ宮肉の衣門にかけふたりはそこでなおも 抱きあう人や車がうえを往(ゆ)く誰にも映らず春節祝うよBehind Story この身は誰のものこの家は この国は誰のもの双子の偽兄妹 首をはねられても 春ノ宮 時の背中さざめくだけBehind Story 歴史は変えられて何事も 美しく語られるすべてはいにしえか はなやかな宴も 遠いのは禁じられし愛ゆえのこと麗らかな苦しみをおぼえてる 大地わきあがる あの兵のとどろきよ ...
■Baby メリケン波止場から船が出るあとかたもなくあなたに抱かれてただよう波間にさびたトランペット椅子にかけてる黒い紗(ろ)の着物裾から黒揚羽(くろあげは)舞い上がるみたいあたしのブルースは明るい陽気で軽い 嘆き節何を言おうと 何をしようとBaby メリケン波止場から 船が出るあすのことなど教えなくていいあなたの冷たさがとてもすきだからふたりまつげの影がおちるわ指先からめて吐息をかさねてふたりにこぬか雨ふるきれ...
■ふるさとある時は朝まででたむろする店だある時は添い寝してくれる女の胸だある時はかたすぎる舗道のベッドだある時は訊かれても答えない場所だふるさとを訪ね歩いてゆくものがまたひとつふるさとから遠ざかるよふるさとは まるで金魚のようにそうひらりまた身をかわして逃げるのだ あぶく銭で 飲む わずかな酒が今夜のおれのふるさとさ青信号 だけど行くあてない心喧騒もふるさとだろうかとおもうまあいいか おれは笑うよ ...
■翌檜(あすなろ)みんなといると寒くないよわかってるけど1人でいたい気持ちはまだリアル中学生だね塾帰りに友だちとチャリ止めて見上げたはくちょう座きみはムカついてていつも僕をにらんでたボールペン何本だめにしたノートにぐるぐる描いてたいびつな円形あいつだっけ 部活で怪我したギブスをこれ見よがしに上げたように記念樹は高くそびえたけど不幸はまちがいですか幸福は正しいの?愚問につまずく欅並木から校門まで今も浮か...
■涙よ泣くなめぐり逢い いくつ かさねても星の流れにただようだけなのだてひざで 煙草 吸うまねよベッドでひとり しかめっ面するあきらめてもあきらめても なおあきらめ切れない 人生がこのわたし また つっけんどんにする涙よ泣くな 涙よ泣くな涙よ泣くな シャックリが ずっと 止まらない時のかなたに たたずむようなのあごぼくろ なぜか 目立つ夜けむるブルース 目にしみているよひどいじゃない ひどいよね でもあ...
■August Lei あなたも案外ヤルわね一体どんな手使ったのエメラルドの秘島よりもあなたがグッと眩しいわ 沖の声がふたりを呼ぶ朝焼けが来たらすぐにダイブするの断崖から見て見てふたりのシルエット空と海とがまじわる場所で 誓いあう 永遠を指して 濡れるTuxedo&Wedding Dressあの日のように 式を挙げるふたりで交互に ねぎらうのよ首から掛けたら 透明な August Lei 極彩色(げんしょく)の鳥の羽ばたきこだまに溶けるみた...
■遍歴行って 悪く思わないで行って たわむれただけよ行って これ以上あなたわたしに立ち入らないで男のなみだを 香水瓶に入れてわたしはすべて手に入れたのよあなたは知らない 知られたくない飾りに捨てた わたしの遍歴消えて 朝が来るまえに消えて このまま帰って 消えて 毛むくじゃらな天使頬ずりしてあげるわ貴賓室のドア ためして 見たかったのおあそびはもうやめ 男を ころがしたわかられたくない 本気になれば...
■RUBYあなたもさびしい わたしもさびしいそれでいいのよ真昼のマッカランに つきあっただけきみは微笑むふたりには理由(わけ)があった 理由などなく恋したのに 赤信号が雨粒に身を投げてフロントグラスに落ちる それはRUBYだってあなたがいけないわ 無断でわたしを愛した不幸の残高がゼロになったって幸せはマイナスだよピアノ、ピアノみじかい曲が終わっただけ雨音しろく 散らばるRUBY僕たちだけが置き去りにされるワイパーのこ...
■Sweet Badかなしみより優しいものがほかに何もみつからない失望より親しいものが僕のなかにみつからないなじみのマスター 昔のよしみで僕の話 聞こえない振りあの娘がいなくなってから 波のようにくりかえす わらえるね 一寸(ちょっと)前のヒット曲なのに もうスタンダードさかなしみに癒されている笑顔みたいな涙がある僕はJazzのアドリブみたい人生には譜面なんかないさバーテン頼むよ チップはずむからピアノ弾きに リ...
■レ・ドゥ・マゴ レ・ドゥ・マゴ 祖国を語らぬ人たち 申しあわせたように思ってても言わない 話題をえらんでそれと気づかせぬように故郷をなつかしむたそがれは寂しくない色あせるものは満ちるレ・ドゥ・マゴ 何も惜しまない人たち素性を明かさなくても無性にわかりあえるどんな無防備なくわだてよりわたしは紅茶をたのしむやり方VODKAとジャムを入れて 「歌詞のようなブログ」シャンソンランキング ※タップして下さ...
■あの日にレイアップ・シュート僕のシュートはあと少しのところでリングに嫌われたあのゴールネット今でも僕の胸でゆれつづけている君はフィッシュ・ボーンに髪を編んで僕らを応援してくれたねかなしみよ 僕の友だちよいつか貸しを返しに行くぜあの日にレイアップ・シュート僕らのチーム結構鳴らしてて独自のスタイル定年来ても働く人のよう退職金イラネ君も僕も歯の矯正しててキスしたらグリルのように鳴ったしあわせの 義兄弟な...
■Next.Goes On おかしな社会になじまなくていい心ある人がルールブックどこまで行けるのか古いスニーカー 猫背の夢に我が物顔でGo! 醜悪にさえ見えるこの世界にも まだ汚れていない場所がある 明るい声のするほうへ きみも行ってみない?こころを駆け出してむこうへと 次へ 次へ Next.Goes Onたったひとつだけを手にすればいい いわばどんぐりの背比べなんです 杓子定規に構えることはない持久戦持ちこたえられるのは誰本当に...
■朝日のきらめきの中に私たちが私たちのものでなくなっても もし誰かがふたりを思い出してくれたならきっとそこにふたりは居るでしょうHello There 生まれて生きててくれてありがとう そう思えるひとはあなたが初めてだっただからさいごにふたりが そっとほどきあう手は朝日のきらめきの中に完全なことはありはしない過ちさえ 許しあえたらひとりはみんなのためにいることあなたとわかちあえた数々のことHello There 失くしたも...
■OSAKAキタ・ツイストまた喧嘩が始まる 僕をめぐって店内は殺気立っている旅行鞄のように 転がされる雄指紋にまみれる僕は 愛玩用僕は高(たか)を括(くく)っていたすべてはマネー自分を売ることにためらいはないだってみんな対価を得てるさっきから 演技してる自分の声がばかみたいに わらえるよきみにこんなこと話してるってこれって もしかしてぼくの垢バン…?ボディ・ビジネス済ませ 低い照明部屋にうかぶ ネットのチャット...
■施錠十把一からげ 男は芋虫ちょっと撫でただけであいつは尾いて来た部屋のドアの前 ひと悶着あってわたしの足もとに落ちたコンビニの袋 新月が割れる 今日は友引雑木林みたいに聳(そび)える都心の夜景口ばっかね お上にたてつく男気もないくせに察しはついてるわあいつはわたしの体が欲しいだけ心臓が浮かぶ それでも鼓動はなまめかしい心当たりのない夜を ため息がまた施錠するわりがあわないわ 割り勘しても寂しさをわたし...
■Call Back出来ない作詞 Diane Warren作曲 Diane Warren日本語詞 夏井くわみ歌 Lionel Richie行きつけの店も失くし共通の友ともはなれあれからふたりを知るひともすっかりいなくなったAh なのに今ごろきみの不在着信Call Back出来ない 思い出すよきみの ことなど忘れてたこと Call Backしたらふたりどうなるの 電話みつめるあんなに愛した想いさえきみをもうふりかえらないAh 無秩序な夢もぼく1人だけのものタップし か...
■流伝(るでん)乾く流れに人を見る人を求めて 人はいる泣きながら 人になるまで人は人にあらずかと分け入れど 映せぬ河と遠くなる山のごと重なりあい つながる場所で人は最期 あえなく人として去る声高きものだけが時に舞って色成す花だけが世を染めてすべてはかりそめの宴か時は永遠(とわ)に訪れ今に消えるああ君という人ありて 君という人ありて 君と私に伝わるものは今も誰にも伝えられることのない 伝え立ち入れど 非情にも...
■reMIX銃声よりも 僕のRAPはしびれる怪気炎を上げろ 耳をつんざけ 頭からっぽにして 踏み鳴らせ この星のリズムを 撒き散らせもうなんてくちのききかたそれだ 矛盾する僕の嗜好大人げない愛想のなささえきみは魅力で僕もうぶっ壊れた I'm sick for you 呼応する思い そして重なり合い 大きなうねりで いつか世界にJump!僕が触れるものは なんだって楽器になる そこらじゅうに 浴びせ倒したい 溢れる音楽で 君を抱擁した...
■僕たちは会わずに恋をしていた ツェッペリンのギターは鳴り続ける僕らはシナモンロールの中で叫び続けるグラスににがい気泡があがる電話の向こうきみは壊れるそこのソファーはエンプティ壁の絵画は少し傾いて僕らはアンリアリティーチリソースの利いたキスかわしてもいつだって心は閲覧用の夜にいた 反目しあった夏が 耳抜きしたらキラリこぼれるよ僕たちは会わずに恋をしていた 会っててもちっとも会ってなんかいなかった 食べく...
■帽子のかげ口もとだけをあなたに見せる世界が暗黒であってもルージュの赤だけ生きてるなんて言ってるか当てて見せて神秘な女にみえるでしょう不思議な話をしてるでしょう わからせないわ 心すべて消えても 心愛は 眠りかけてそれでも話しかける夏に恋したふたりよ 夏はもうおわる帽子のつば 頬を斜めに 影がおちる思っていてもふたりは伏せる話題を差し替えさせるだけ初めてあなた見るように足りない女演じているわ正面だけの...
■御参人さま白毫寺 あなたが教えなければ今日ここに来ることもなかった 握りしめる 根付けの鈴があなたの遺骨(ほね)であろうなどと誰が知ろう火を点ける者 流布される者 踊ってる者 動かしてる者狂ってる者 抵抗する者終わっちゃった人です わたし人知れずここでお参りします私人で会ってる時もあなた公人でいらした ふもとまで霞んで見えるから そうなんだかあしもと遠のきます白萩の雨にこぼれる姿になぜだかやさしくなる...
■Snakeついにゴーサインの指令が下され1点ビハインドのまま ゆっくり僕はピッチに降りてゆくタンカで運ばれる 花形フォワードその代わりにまるで無名の僕が試合に投入されるそんなシーン 日常茶飯事 僕に期待するな 夢見るなだけど試合には負けたくないぜ 賭けてみろよ 面白いぜそのネット揺らして いつかきみにGOALディスカウントストアの閉店セール 血眼になって売り場を探してもチャンスはバーゲンにはない立ちはだかる壁に...
■ジェントルマンよりただの男女から口説きたくなるほど男は美しくあらねばならない今夜の主役はあなただから僕はただの端役に徹したいグラスの酒より心酔わせるしたたるネイルがほほをすべってくため息はすべてを言いつくす 白紙の答案 Ah純粋は道化でもある 嘆きは歓びにもなるあなたの前では ジェントルマンよりただの男 自堕落な男になる 僕は AhAh弱いところも見せちまうのさコンプレックスも魅力かも知れないいかがわしさ...
■ストライプの雨結婚するんだ 写真を見てくれ顔ほころばせ 先輩は話しつづけるそっぽ向いては 紋切り型のお祝い言って 僕は身じろぎひとつしないふざけて誤魔化した 銅着姿の少年ふたりが今もこの砂浜にいるようだああ なぜだろう やたら雨がしみる 矢のように 降る ストライプの雨 兄や父よりも もっとおおきなあこがれをそう 先輩に抱いてたよその女(ひと)にすべて思い出までも盗られてしまう そんな気さえしてるの...
■ちょる節お酒は手酌で飲めりゃいい古傷にそっとしみりゃいいあてないこころのままでいい霧笛はぼんやり灯りゃいいおとこは愛想のないがいい好かれようなんてしなくていいあいづちなんかはなくていいわからぬはなしと言えばいいいなくなればいいひとになるせんないね せんないねああ 言わぬがわかれというもんさあなたに泣いちょる ちょるちょる ちょる節人にはかざりはないがいいお世辞はなくてもそれがいいしずかなことだけ...
■こしゃくな野郎冷淡な男に憧(あこが)れ何人かのこころを殺し人聞きのわるい 噂だけを星くずに変えた 札つき瞳には砂けむり舞って胸は錆びたGas Stationあれから女抱いてもそうさ誰も女ではなかったバーテンダーに扮して笑わせてやるよ指を鳴らして真意をはかりかねた あれから俺の心にお前の手型がついてるNo No No こしゃくな野郎絹糸で指を切るようにこんな場所でまた出くわす生きるために必要なのはそのこと忘れて 生きるこ...
■送春歌来る日も来る日も オールを漕ぎ光を織る 水面はさかさまに何も思わずに ただ心がひとつになる そのことだけ願った翠(みどり)滴る季節 漕艇部(そうていぶ)僕らはまだ わけもわからず弓のように 張りつめて 怒るきみのとがる喉ぼとけがまぶしくて今でも滑るよ 川面をゆるやかに 送春歌僕らは何にも 変わってない 見られかたが 変わっただけなのさ会おうと言っては 不義理をして言い訳だけ 生意気ざかりだねこうして...
■12歳カラフルにこの手をすり抜けるよBalloon Sweet Sweet Balloon風船は幾つもあなたへと浮かんでBalloon Sweet Sweet Balloon恋という生理現象あなどれないのさ 鏡を見たくない 12歳 自分の心だって バラバラで 標本化されちゃう 特別なものでありたくはないBalloon Sweet Sweet Balloonショートケーキみたいに見せてはいるけどBalloon Sweet Sweet Balloon悩みの銀貨は舗道で鳴りつづけているよ 最高の明度で12歳 悪意が...
■愉快なもう一人もういいだろう 大人やめたご挨拶にも飽きたそうさいい歳ぶっこいても怪しくてやぶにらみしてる※ もうあまり時間がない生きるにも 死ぬにもまだ仕上がらない 出来上がらないチキン野郎 名コンビでだれかの不機嫌ひっくりかえそうご無礼 世直し お色直し みんな誰かの 愉快なもう一人※どろぼう稼業 素敵な時間あなたに盗ってきた『かんおけ2つ用意しておくよ』ウィンクで口説いてみたいよグルグル腹が減るほど会い...
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■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
■ネイルが仕上がるまでネイリストに右手をあずけて左手であなたと手をつなぐホテルの午後のアンサンブル漂うアロマのディフューザーあなたの手の表情を読んでいるだから他愛ない話をするのこの手とその手がしてきたことはなんだったのかしら罪かしら男は逃げるものを追いかけ女は追われるものから全力で逃げるのネイルが仕上がるまで あなたが恋人でいてくれたらそれでいいネイルが仕上がるまで 黙ってそばにいてくれたら それがさ...
■磧礫(せきれき) ただの石ころかも知れない私たちは激しい水の中 いのちを削り削られながらいくさを聞く流るる川音に あなたと拾い集めた日々は岸辺の石だったかも知れない石には森や木やそよいでて二人にはそれが世界だったふと胸をつらぬく 互いの目をみつめあの時さびしさを聞いた難儀(なんぎ)なものです 人の世は 人と人とがなぜ難しいでもふたりは知っていたなぜこんな石ころが美しいのか吸い込まれてゆく石の中には老...
■Tumbling Beat赤いRECの文字と赤い丸ふいに動画で撮ってるものはきみの髪と化粧と香水と生理の匂いが入り混じったようなもの実体のないものや正体不明なものが監視カメラをすり抜けるそんな夜の抜け道は美しい死のようだTumbling Beat 消毒しすぎて手が荒れる僕という下等動物最上階に近づくたびにTumbling Beat 狂う惑星 軌道逸れるたび僕たち上機嫌に屈折してる暗いビー玉の光のような Tumbling Beat 女の敵はやっぱ女だ...
■Good Heartbreakこれで良かったそう思うしかないじゃないのあなたにとって私にとってGood Heartbreak これまでの日々を惜しむように好きだったものたちたとえば好きだった歌好きなひとはあなたのままなのにまるでちがってしまった私たちかんがえる前に 美しいことをするのそれがさよならだとしても涙がとまらなくても あなたの首にすがるしかなくても Good Heartbreak , Good To MeGood To You否定できないいいとこしか思いつ...
■カレンダーガールきみはCalendar girl僕は毎日めくる胸のCalendar 笑うCalendar girl会う日のスニーカーがかぞえたCalendarロマンス色にくちびるがひらかれると日ごと夜ごとため息のドラムを叩く僕はスティックさばきもおぼつかないおいでSlender girl風のインクの手紙をたどる 月のランプなのにCalendar girl着信途絶えて互い違いに終わるカレンダーオレンジのスカーフたなびかせて去るきみのGoodbye 日付けが止まったままのき...
■風色(かぜいろ)テーブルにはソーダのぬけたスコッチ 昨夜ふたり何を話したのだろうまるでペイ・パー・ビュー見ているようによわまる陽ざしがかたむくきみからの電話は用件だけ告げて切れたありがとうって言葉の意味はグッバイ忘れたよ きみの全身に書かれた長いラブ・レター 言わないで 何もガレージにきみの車はもうないふたりもう ほら 風色(かぜいろ)さ愛していないなんて言えば言うほど 愛している証拠みたいで嫌になる...
■あの日にレイアップ・シュートボールにもなぜだかさわらせてもらえなかった先輩に挨拶してもガン無視されたコーチは何も教えてくれなかった帰る前 死ぬほど床をモップがけした僕のシュートはいつもあと少しのところでリングに嫌われた悔しいって気持ちが今もある大人になっても そこ めがけてる僕がやってることはあの日にレイアップ・シュートさっきまでの試合空気が天井にのぼる上達する方法はすり傷 絶やさぬこと人生はそ...
■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyさっぱりよ ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかり床にすわってワイン 注いで寝るまでのあそびよ 並べる掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」も そう私にわきあがってゆく想いは実現されない方がいいさよならは殺人者の言い分よ女は深く微笑むのよ 要注意よ愛が重いから すてたいわあなた...
■Next.Goes On 醜悪に見える この街のどこかでまだ汚れていない場所が おいでおいでしてる このスニーカー はきつぶすまでぼくは行けるとこまで そう 行ってみたいな 猫背の夢にヘタな歌うたいながら Next.Goes On On And On その次に行こう誰かがむこうが呼んでるよNext.Goes On On And On ダメでも 負けても 泥だらけでも きっとその先に光はある”もどき”がいい 知ったかするよりワケ知り顔 成りすましするよりい...
■孔雀の時刻(とき)午後20時と午前7時の女の見分けがつくかしらコンパクトでうしろのあなたを見てる滑稽なのよ さかさまな男 違う男(ひと)を好きになった それだけのことよあなたのためにきれいになるそれは別れを秘めてるからルージュ色のうらぎり それも女の甲斐性なの愛のために 自由にさせて後悔ならば 彼としたいわすべてを持つ あなたの手からどうぞ飛ばせて 孔雀の時刻(とき)よ相手が男なら殺してやる相手が女なら口...
■雨ノチ晴れ雨の拍手に巻かれてふねのスクリュー音白無垢きたわたしへとあなたは傘さしたいずまい ただしたのよ おごそかな式 島のひとに感謝した若かったあの頃きっとそうねしあわせの前ぶれは雨なの雨ノチ晴れ 雨ノチ晴れ いつも 晴れごごろ ねえ父さん あすはそうふたりで送る番 あの娘がそう しぶってたお見合いきめたのともだちに配信で 見せると言うあの娘トラクターで むかえる彼家族が増えるのよ予報みたら ...
■ホット・パラダイスアイツが死んだのは 雨のせいさ日曜日と雨をこよなく嫌った アイツが死んだ日も 傘の波真実は何百カラットもの まやかし充血したような笑みを いつも浮かべてたアイツは馬鹿げたこの世のGAMEサイト とっとと退会した ホット・パラダイス喪服が濡れてやけに 重く感じて腑抜けな笑いが 僕らに伝染(うつ)った 生きてる僕たちはそう まあとりあえず 自分のことしか考えてないことがわかったカンシャク玉を...
■ラスト・オーダー未読メールにしてあなたを放置するこんな終わり方知ってるこの悲しみは そう私だけのものなのこの孤独もあなたにあげない彼女のもとへ行くなら わたしを殺してからにするのね すべてわかちあえたと、いう夢をみた ウェイタ―がテーブルに来る 店も閉まる決めかねる こんな恋のラスト・オーダー ラスト・オーダーひとを愛することにまちがいなんてあるの?なんだか酔っているさよならにすれ違いかぞえてホンモ...
■已んぬる哉(やんぬるかな)釈迦が岳 八剣山(はっけんざん) 転法輪岳雨糸の向こう 横たわる湖は鉛(なまり)鬼と仏もおなじと思う これからふたりは女の山と男の山を 降りる怒れ 燃える 木々の葉たちよ心などという不埒(ふらち)なものに売られ買われどうしてくれよう山などありはしない 山ほどそれは崩れ落ちる僕はあなたの目を見て言う 嫌ったわけじゃないもう好きになれないだけだ若き日には若さはすぐに 消えるとも知...
■朝からムーン ルージュから 女は生まれる肩で息ついて かがみ抜ける絶望する若さのかたちに あなたとのことが美しすぎたからThrough The Mirror Of Our Moon Shineガウンの袖に のぼる朝日が あなた手招く もっとお入りなさい 私の中に Ha Um ha朝と夜が呼び交わす世界へThrough The Mirror Of Our Moon Shine 朝からムーン ドレッサーのガラス瓶たちひとつ残らず倒して泣く香りで香りは消せないわあの女(ひと)忘れて ...
■Rock’ Chello ListAh Ah Ah 深呼吸しながら僕はYeh Yeh Yeh 弦に向かうよどぎまぎする指が次第に核をとらえて Music So Good So GoodAh Ah Ah チェロリストがロッカーだって君はYeh Yeh Yehはじめて知ることになるロマンティストは革命家僕は暴れるラブレターいつだっていいなんてそんな時はないんだ君に打ち明ける時は きっと今しかないんだ校庭のど真ん中からチェロを弾く 君へアヴェ・マリアもドッカーンとへッド・バンキ...
■しののめの空トンネル抜けて またトンネル闇から闇へとつづいてもあなたの腕で 髪をみだし山の声を聞く 指はりつめて年をとるたび 脱ぐ花衣死にじたく始めたら 生きたい明けないで 明けないで ふたりの夜悲しんでいたいからなにもかもこのままで しののめの空男滝 女滝 地を這うよにぬらぬら真ん中つらぬく花火躰(からだ)はこころ 糾うが如くこころは躰(からだ)よ今という時に 会えたしあわせだから私という女がいます明け...
■君がいるThere Can't go back, babyCan't go back, baby誰か僕の(Can't go back, baby)代わりをやってくれ 抱く気もないのに女といて飲む気もないのにパブにいて読む気もないのに新書買うどうだってもう何だっていい人間という役は演じるほど猿芝居だねそれもこれもまだ君がいるThereCan't go back, baby ひとりのほうがCan't go back, baby 幸せだと思えるよCan't go back, baby 何人僕は僕をくぐり抜けたならいい仕事で誰...
■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール開放弦の音どよめきと拍手人々はつかの間音楽に戦火を忘れる喝采が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く手をひろげて 波をつくるのよ力をひとつに音楽を呼び込むのよ みんながViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人びとは微笑みスープで体あたためるたましいよ響け 高く高くやさしい旋律を 世界にひ...
■レ・ドゥ・マゴ それ以上祖国を語らぬ人たち真実はないと言いたげに憩う レ・ドゥ・マゴ季節に染まるゆび在りし人に祈って死に支度をはじめるそんな レ・ドゥ・マゴそれでもひとは愛せる 誰かを抱きしめられる余白が 話しかけるレ・ドゥ・マゴ過去をひめて VODKAとジャム ティーに入れて香るサンタル ランプに灯し 集う レ・ドゥ・マゴ誰も素性を語りはしないでもあの人には会っていた生まれる前からふるさとを懐かしむ...
■きみが撮っていたもの風景を撮ってるのかと思ってた自撮りをしているのかと思ってた街のストリートビューには ふたりのスポットはなかったふたりの特別は日常にあったきみは携帯で何かを撮ってたいつも撮っていた でもきみは写真をみせるわけでもなく何も言わなかったきみと別れてから ほどなくして きみから荷物が届いたきれいな箱に入れられてたしあわせにもかなしみにも終わりがあるときみはいつも言っていた届いた荷物に...
■他人専科 したこともない そんなくちづけをして みたこともない 別人の顔みせるくい込むような あなたのまなざしが私を羽ばたかせるあなたにもしも 夢がないというなら私にいい夢を 見てもいいのよすべて壊したってふたりが今美しければ 他はいい 他人専科ぬぎすてて これも日常的なこと濃いデータ 交換しあうのもいい男と女はもとから他人知らない同士なの真実はあたらしい 違う角度で香りの共犯者足りえるものよ互いの...
■正直者わたしの眠り顔におかれた水蜜桃いくつも香るあなたの描く水彩画のなかでふたりは暮らしていたのよもうこれっきり 会えなくなるそれが いちばん ドラマね本当のことは 何も知らなかったあなたの何も知らなかったああなんて愚かな正直者私たちは嘘をつけないなんて哀しい正直者 私たちはさよならしか言えない 抱きしめるたびキスするたびそれはそれは確信になったその手をくださいさびしさを教えて体よりも さびしい...
■夜の寝覚(よわのねざめ)夜目が覚めて ひとりひじ掛け椅子でまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている Ahのこりのワイン注いで 思いついたわ言葉に意味をもたせるのはひとよ寝言は寝て言えよ 意味もない人生は掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞なのね私にすれば「愛」と「死」は掛詞かしらさっぱりね ひからびた古代魚あなたと彼を掛詞にするあそびよ「歌詞のようなブログ」 シャンソンランキング※タップし...
■僕の仕事は悲しむことじゃないかなしみより優しいものがほかに何もみつからない失望より親しいものがなぜか僕のなかにみつからないわかってる わかってるよ誰にもわからない場所で こころはくりかえす手にふれられるものに きみはもういない僕の仕事は悲しむことじゃないだけどOh 僕は悲しんでいるきみを愛してる振りで僕はただ悲しむことがすきなのかプレイリストに最近追加した旧いヒットソングがしみるうなずいてる うなず...
■遍歴行って あそびは終わりよ行って 札つき女よ行って これ以上あなたわたしに立ち入らないで男のなみだ 香水瓶に 入れて わたしはすべて手にしたあなたにだけは 知られたくないかがやくだけの この遍歴消えて 朝が来るまえに消えて このまま帰って 消えて あなたはわたしのただのジゴロなのよのしあがるため 女の立場売ってきたけど あなたにきっと本気になれば わたし終わるわ宝石のよな この遍歴 ...
■恋してるだけじゃ恋じゃないさらってやろうか 好きな男はひとり あなたよ わたしの目に狂いはないわ Boyみにくさを知らねば 美しさも知らないってことよ恋が美しいだけなら誰も恋に泣かないHey 痛みやなみだに腫れて生ぐさい粘膜が恋の本性だスキャンダルも勲章ようわさも賛美よ女は本能でわかってるうそをつかない そんな恋などうそよ そんなもの 私にすればこけおどしよ夜も更けるわ どうしたいの あなた恋するだけじ...
■深海魚 きみの生暖かい舌がぼくの心臓にあたるたびほくは自分の内側深くどこまでも潜っていくよBlueきみに”敗北した”というこの甘美な響きどう言えば伝わるのかわからないからぼくはスラングまみれ ボール壁打ちするほど 好きって ねぇきみ わかってくれてる?渇きにおぼれ うちすてられた日常にうだるほど 海があるんだ 尾ひれはひれが取れて にんげんの姿でもきみが海である限り ぼくは深海魚家にはまっすぐ帰らない...
■はじめまして愛あなたのカフスの片方持ってる ピルケースからふと取り出してみるのよ 最後のあの夜襟なおしてあげたあなたを時々 おもうコーラルのかたち片思いした お互いにだから今でも なぞるもう半分を 長い雑談ねとりとめないけど共通の話題は今日も はじめまして愛 両思いならさよならもきっとあったから時間をぬすんだのよ Ohあなたも片方なくしたカフスの気持ち覚えてたらようこそ はじめまして愛 「歌詞のよう...
■遊糸(あそぶいと)季節のゆびさきに ひるがえるひかりの輪くるり日の指す方向に 振り返るふたりの日々ふわりもう思い出の顔をするさっき言ったさよならだってふつうの挨拶と同じ会話ねただ見上げているよわたしには今もきれいな 遊糸(あそぶいと)があなたにはただの蜘蛛の巣になった気持ちは置いてきぼり そっぽ向くひかりの輪ちらりさがしあうものが 逃げてゆくもうすべて話し尽くしたと はらり日常的なことが特別な意味をも...
■むかえ酒お酒は手酌で飲めりゃいい古傷にそっとしみりゃいいあてないこころのままでいいどこかで霧笛が鳴ればいい外の顔など見せはしない男は家族に言いはしない死んでもチャラにならぬことはわからぬはなしと流せばいいやめてた酒を それも取っておきを今夜は出してきてあなたと飲んでる そんな気分が ほろ酔いよい酒むかえ酒漁師の友が置いて行ったさかなをさばいてふと思うすきまを料理でうめていたしずかなくらしを思い出...
■さよならだけが引き止めている鏡よ 砕け散れ あなただけを映す夜にあの女(ひと)でもなく あなたでもなくうらぎりの相手が わかってしまったそれは私 恋などしてなかったんですUse Goodbye Use Goodbyeだれが物わかりのいい男に聞きわけのいい女になどグラスは割れてくふたりの手のひらで血のように 溢れるワインUse Goodbye Use Goodbye すれ違うために 愛をつかう抱きしめるあなたの手が 私の背中でふと動くのをやめる...
■PASSWORDあんな走りもう 二度とは出来ないねベイエリア零時に メットをかえしたときにながれてく この髪にやさしくキスして ひき寄せた あなたのバイカー・ジャケットわたしたちが ただの他人にもどるあの日 風がぬけたよ特別じゃないことを特別にするのは ほかでもなくわたしたちだと知ったわかさってひどい奴こんなキスも 格好も もう出来ないのねふたりどんなに抱きしめても もう戻れないわたしが隠してるパスワー...
■今何時ぐらいかしらたいしたことないわそれが口ぐせで手つかずのグラスだけぼんやりと見てる今何時ぐらいかしらふたりの時間をきざんでた 胸の振り子がとまった店内のにぎわいに身をあずけて笑いますあのひとにそっとさよならと言っただけで なんだかわたし酔ってます愛を求めてもなぜだかどこか男と女とではちがうものですねまだ電車に間に合う二人紛れれば誰かが決めた時計の人混みに戻るだけ炭酸が透けると私が見えてくる仕方...
■Getto時計は手錠 はずしてうでのくさりからめたい脱いだペルソナそっとふたりの煙草がながれてゆくそんなこと聞いてないわ あなたはどう感じるの私の答えなら ゆらめくKiss蝶のあざになるわ大袈裟に そう わらってみせるくずれてゆく 胸の砂丘を ふたり堰(せ)き止められないそして壁の絵は ほんのすこしだけまた傾くよ身を投げる 寝椅子でこの髪を躍らせるそうね男の化粧のほうが 濃いとあなたは知らないこころはだかに...
■女たちのカルナバルSkipping Away 傷あとヒールで追い越せばDancing Away 風切る肩にひかりが舞い降りてくるとざした目をあけて最初に見えるそれがあなただといい不可能な夢などないのよ くり出すまちは女たちのもの まわる胸はカレイドスコープ熱く熱く止まらない 生きて鼓動のパレードカルナバルWashing Away 涙を拭いて 前をみるBrush Away 宇宙従え法則を破るのよいいことなくても 星がそうねときどき綺麗に見えた...
■No Running Away 〜 Dedicated Mr.Rugby 〜試合は順延されつづけてる雨は歓声俺たちに降り続く土砂降りは拍手つぶされた ゴール直前 お前はあれから 落雷 時をこえて一礼したユニホームたちが 今もはためいているさらに雨は強くなるWhat’s running away あの夏に消えかけた白線が なにかを告げたお前しかいなかった あの場面No,Running away Ah どうしても泣いたね わかってくれたね社会人でも好きなこと やれたし後悔...
■Hardcore Dog嘆きのJokerなんて もう使えないララバイなんかじゃ眠れやしないMayBe 神は眠りつづける前へ前へと行けとおそわった上に上にとのぼったけれどそこには何もなかった 荷物をおろした2トン車鼻先並べる サービス・エリア風が胸をめくる胸のデビルをかきむしるのさみんな誰かの噛ませ犬じゃない闇の くさりひきちぎれよ先に先にすすめとおそわったけど早く早く行ったけどそこは天国じゃなかったきみでなくてもよかった...
■実在シテLai Lai Laiそれはきっと確かにあるのLai Lai Lai想いはみえなくても1000回言っても何も言えてない気持ちの明度が高まるほどほのかな自己主張 ピンクの貝がら 波に流されるならあなたの孤島がいいあなたはもうあたししか愛せないボタンにふれたそんなこと言えないままあなたが実在してゆくあたしのなかで完成しないだからラブソングくぅ 世界の一部でしかないけどくぅ ふたりは世界を手にしてるあなたがつつくから ...