■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
私が書いた歌詞のようなフレーズのどこかがあなたのこころにふれますように。なお私の作品は評価を期待するものではないこと、解釈を特定するものではないことをご了承ください。
■磧礫(せきれき)石ころひとつものこせぬ人生を 汝笑うな 石ころ積みつづけても石ころひとつものこせぬ人生よ誰もいつかは さざれに変わり果てなん老いさらばえた者たちよ 愛とは違いを すき間を その隔たりを慈しむ つかの間の弔い水の中のいくさは 流るる川音よ ああ聞こうとしなければ何も聞こえないまして心の声など 磧礫(せきれき)よ ただの石ころよあなたと川原で拾った 石のこころが今も わたしにはあたたかい赤子...
■磧礫(せきれき)石ころひとつものこせぬ人生を 汝笑うな 石ころ積みつづけても石ころひとつものこせぬ人生よ誰もいつかは さざれに変わり果てなん老いさらばえた者たちよ 愛とは違いを すき間を その隔たりを慈しむ つかの間の弔い水の中のいくさは 流るる川音よ ああ聞こうとしなければ何も聞こえないまして心の声など 磧礫(せきれき)よ ただの石ころよあなたと川原で拾った 石のこころが今も わたしにはあたたかい赤子...
■鳥肌止まらない戦闘員たちに包まれてShelterに滑り込むタイトな戦闘服 くびれたライン音声回路で指令を出す瞳はカラーコンタクト髪は燃え立つオレンジ横顔を照らす並ぶ液晶には暗号たち女BOSSのくちぐせは死ぬのは一度それまでに何度も 生きろLove Extasy 制御不能な心をコントロールしようとするLove Extasy 暗躍する世界に反逆のディフュージョン ぶちまけろ ああ鳥肌止まらない血も涙もない 権力(ちから)には決死の力...
■灯火の波遺書を書きました一度か二度ぐらい死んだことにしてなんとか生きます浮かれていなけりゃやってられない真似っ子振りっ子それがわたしですなりたかったね 花なりたかったね 母なりたかったね 港命は綱渡りですね陽気なさよならも翌朝忘れる薄情さがそうこの街のおきて細いカウンターさかさまに映るお酒の鏡で皆何見てるでしょう逢いたかったね 星はぐれてきたね 愛歌いたかったね 夢それでもいい人います ...
■涙よ泣くなまぼろしのように生きながら現実のどこかで毎日死ぬ架空だらけのこの街だけどだれも物語なんかじゃないやさしさって本当は厳しいよ真実はひとつじゃないよこうあるべき姿などあるのだろうか涙よ泣くな 涙よ泣くな涙よ泣くなひとは傷ついて 膿んでいる手当てが必要さ そうだろう最後の手立て 絶たれたとしても僕はやれること尽くすだろうきみのカルテには 病名なんかはない薬など処方しないよすこやかなたましいほ...
■縁席(えんせき)生まれて初めて目を開けた時のようにそれがあなただと やっとわかった死にかけてた日に迎えてくれた声のようにあなたのこころを たどり聞いてる 出会ってゆくよ 別れよりもつよくあなたを覚える 忘れるよりもはやく誰かのやわらかさにふれるために これまでひとりで泣いて来たのね 縁席(えんせき)傷つかぬために ずっとひとりでいたけどそれが傷つく 理由にもなるすれ違うだけの 似てる人たちの中で誰にも似てい...
■さよならだけが引き止めている恋をしていた頃に戻れないのは私じゃなくてあなたでしょう結局今頃わかってしまった恋してなんかいなかったんですだれが物わかりのいい男に聞きわけのいい女になどグラスは割れてくふたりの手のひらでわざと邪険にも出来ず 私困るわ今夜降る雪に 首をすくめてきれいねと言いながらあなたから ちゃんと伝えて下さいさよならだけが引き止めているふと口をついて出る似非関西弁飲めば飲むほど酔えも...
■水を浴びる女言うに事欠くことばかり聞くに堪えないことばかり夜寒に灯りを消したまま女は何度も水を浴びます流すに流せぬことばかりかがみに映せぬことばかり自分のせいだと気づくころ うなじにさびしさまとわせる洗うたびに あらわれてくる あいつのすべてが私なの 我が身さえざえと 女は水を浴びつづけるのです忘れ忘れて かえれずにこんな女の 身代わりにほつれ毛ひとつ 泣いている月に雁呼べば 身も細る いくつも灯る...
■運命誰も定まらない こころの行方さえ誰が知るだろう 誰もわからない何も定まらない 変わりゆく人生昔を知りすぎれば 今を知らない依(よ)りかかるな いのちさえ 定まらない運命こそが いとも容易くその約束を違(たが)えてしまう定まったという思い上がりが いつかあなたをわらう定めとは 定めとは 定まらぬこと 運命は変えられるそう決まりはしない いつか誰しもわかる死さえとどまらずに定まぬものと知るみんな決ま...
■火ノオンナリップペンシル ふちどりながら怒ったようにかがみを見つめるああ 気に入らないね何もかもが気に障る金輪際 わたしの人生に踏み込まないで自分に言い聞かせるのよあなたとは 寝物語 夢語り※もう泣くもんか 待つもんか 追うもんかそんなわたしに生まれ変わるあなたを忘れていく途中火の国で火ノオンナになってまいります※釦(ボタン)がはじけ はみ出した夜せいせいしているそのくせ悲しむああコーヒー・サーバー...
■雪はアスピリン錠よりも白いララバイ眠らなくていい からっぽなしあわせに眠らなくていい 誰もが眠れない眠らなくていい あたらしい朝まで目覚めてゆけばいい こころを呼びながらあなたの苦しみには 希望がある越えてゆけ 越えてゆけ 何も持たない自由へ越えてゆけ 越えてゆけ 想いに限界はない逆風(かぜ)荒(すさ)ぶ中 胸の 寝た子を起こせHush-a-Bye 安易な日々に眠り過ぎたね降る雪はアスピリン錠よりも白いララバ...
■パスト・ラヴァーズ・オンリー・ワン拾ってあげた あのときの少年が今のあなたのまなざしに一瞬浮かぶすごい剣幕で 喧嘩したかと思えばそのままべッドに沈んでささやき交わす※ いわくつき男に そして理由(わけ)あり女世間にヤバいと言わせたら ふたりの勝ちよパスト・ラヴァーズ・オンリー・ワン華々しく愛して 何度も派手に別れて来た パスト・ラヴァーズ・オンリー・ワンどっちにしたって どう転んでも オンリー・ワ...
■パリに愛されていた ろくすっぽ女を知っちゃいない 横暴な口のききかたさえ むしろ嫌いになれない理由 ひとときも油断させない彼 そんな彼が嗜(たしな)みをおぼえ うでをあげて すっかり ただのいいおとこになりさがる いろんな想いが胸を過(よ)ぎり あらん限り浴びせ倒し 彼を責めて 泣いたわ Ah 何かが終わる わるで生意気で ものもしらない男 だから手を貸した あの頃ふたり パリに愛されていた たっぷ...
青い蝶とポルノと家畜の刻印 (Baby Don't Cry)
■青い蝶とポルノと家畜の刻印(Baby Don't Cry)何本電車を見送っただろうホームで背中合わせのふたり当事者だけが知らずにいるのさ光弱まる胸どこに行くのUh この街のどこかにいい頃の僕らが埋まってる気持ちに言葉が追いつかないよBaby Don't Cry きみのプリーツスカートが雨を誘う青い蝶とポルノと家畜の刻印 きみに言い訳しても足りないまるで100円足りないんだよUh 僕を判定して否定も肯定もされてないさよなら色のルージュ...
■ぼくたちは二度とこない雲 わたしを振る度胸もないの?きみがそう言いはなったとき潮風が凪いでしんとするよこんな想いは一生ない夏のサンダルの熱さ まだ胸にのこるけど降りてくる サンセットの緞帳(どんちょう)歌い方をわすれたよ 気持ちだけがはなれてくOh Daring ぼくたちは二度とこない雲さよならの意味を知ってるの?きみは呆れた顔をしてる心の頁(ページ) 区切りつける栞(しおり)があるなら欲しいよ誰でもよくなかっ...
■聖帝のレジデンスDoctor わたしを改造しないでDoctor 記憶を改ざんしないでわたしは何度でも立ち上がる うずくまる 残像たちがそこらじゅうに転がる Muzzle 占拠された場所 わたしの聖域はそこじゃない とぎれとぎれに見える 瞳散らばるパズルのよう 涙手を伸ばしJustify あなたと会えたらGlorify 怒りはふところに 不安や迷いは打ち砕け 警告を飛び越えろDoctor わたしはサイボーグじゃないDoctor 未来を変換しないで...
■ロッカバイ グッバイうそで愛したふたり あのロッカ・バイ無理してさびしかった あなたも同じだけみんなの前ではいつも 恋人同士であけたバーボンの数だけ から笑いひびいた明け方のマンションに 忘れたサングラス取りに来ても 抱いてもくれないあなたさよならだって見飽きた景色の中かなしみだってひけらかしておなぐさみエンドがまわるだけならロッカバイ グッバイただで傷つくだけじゃ 割りが合わない言葉に意味などな...
■円(まどか)僕が放った 椿の紅ひとつ落ちれば寄ってくる金や銀円(まどか)にゆらめく水の鏡にきみの口紅いろがほどかれて つないだ手と手は 不完全な世界を動かす唯一の証きみと筆談すれば 短き恋を綴り終えとだえた春日妙円(まどか)へと 僕のすがた円(まどか)へと 光あつめる此処と其処を継いで繋がれるものはこんなにも愛だというのに 僕はもはや貌を持たず幽かな笹鳴きが伝うだけ思い出にまどろんでいるきみよ 僕のことを想う...
■敗者王いまだ勝ちなし モモンガー予選敗退 いいとこなしおっとどっこい 直立不動で殴られているやけのやんぱち 汗がしみるぜ涙抽出さラッキーチャームは ランダムに抽選されて 悲喜こもごも渦巻く ファイト ファイト ファイト呼びつづけてる ボディ・ブロウ ブロウなめた真似すると このうでが黙っちゃいない星が飛び散るぜ その名も人間キャタピラー 負けのキングさ おいら敗者王ヤジも華だね ミミンガー懲りないやつさ ...
■マーマレード・リバー胸に流れる マーマレード・リバー季節は自分が感じたもの時になぞらえ マーマレード・リバー世界はまだ見えてない外に遠い日が誘う 時のほとりに 身を横たえて今わかる 悲しみのない場所が必ずしも幸せではないと僕がいる 君は果てしなく僕につづく目覚めの時すべてを引き連れ行こう マーマレード・リバー額縁の向こう マーマレード・リバー孤独であるから与えられる夢をえがいて マーマレード・リバー...
■Tea Time紅茶のにがさを知る時人生はかるかったわ紅茶の味がわかるときいくつかの経験のあと手許が寂しく見えぬように日差しをちょっとあそばせるほんの5分が一生分になるカップをゆらし少し冷ましいいじゃない お茶を飲んでるだけHave a tea time 深刻にならなくていいじゃない美味しいお茶飲みほすことは Have a good time2人のはじまりかも知れないじゃない淹れたての紅茶の味は人生の深淵を経てゆっくりと移ろってゆくわ退屈...
■夜の寝覚(よわのねざめ)あなたの寝息を聞きながらさえて眠れぬ もうひとりの私冷蔵庫を細目に開けて残りのワインしゃがんで飲む私の気持ちがどこにあるのかあなたは知らないあなたにすれば私と彼女は掛詞私にすれば「愛しい」は二重(ふたえ)の掛詞激しく愛したあとしずかな夜にあなたに手をかける チラッと思っただけよ夜の寝覚(よわのねざめ)夜咲く花は 朝にしぼむため息も 飾りにする私から笑いも 拍子抜けよ豪華な日々にも...
■蜥蜴(とかげ)とグラジオラス段ボールママは片付けが苦手めんどうを家に持ち込んでてねぇ服でも着たら?君と彼は出てって僕のベッドでそんなことよしてくれしたたるネオンテトラは水槽でしか生きられない類人猿の微笑で 真っ黒な君をついでに漂白してあげたい段ボールパパの クチコミは上出来通販とホームレス 捨てハンに捨てアド心がエロくてかがやいてた頃だったら余裕ぶっこいて 許せたかも知れない今は感情が持てない君も...
■変態キングとリンゴの穴 ルリカケスが啼いた僕という男がネタバレされたクモの巣にかかったクモの様相でイジりたおされた全部あの娘から筒抜けだったネタ元は もちろん僕悪い冗談さ どれもこれも火消しに追われるたび火は燃えさかる みんなが知ってる 僕は盛大にあの娘に振られた 知るか幸せの前倒しがこんなザマだなんて 明細書をくれ沿線の僕の安アパートはエッチの時も振動した街を横切るうわさもじゃまな分 前衛アー...
■じゅもん エラソーな口のきき方もあたしといるときだけあなたのテキトーな態度もなんか、すごいムカつく他のひとと違う接し方うれしくもあるけれど気をゆるして油断しているあなたにもう呆れるこれっぽっちの幸せぐらいあたしにくれなさいあなたが言われて欲しい言葉 せがまれても お願いされても言わない 言わない もんねそれがあたしの 逆・じゅもん 最終選考で落ちるわ恋人リストから そうねあなたにも自覚があるなら...
■ホット・パラダイス 街が地上に近づいてきて 信号無視した車が滑った ぬれた喪服が 重く感じて悲しみが僕らを追い越してくアイツが死んだのも 雨のせいさ日曜日と愛をこよなく嫌った 不覚にも笑いが伝染したのはナンだろう 葬式でまじめにしてたから みんな窓のそとの出来事 生きてる僕たちはとりあえず自分のことしか考えてないことがわかったここはホット・パラダイスイソギンチャク星人のキーホルダーぞんなふうに日々はゆれ...
■Boomもうここでいい 駅の前 後ろ手に手を振るわたし これ以上ない 悲しみがこみあげて小走りで行く抱きしめすぎてすり切れたぬいぐるみよ わたしもしも最終が行ったあとにわたしがホームに立っていても もう懐かしい あなたは遠い Boom セルロイド製の2人でしょう くちずさむ でたらめな メロディー Boom Boom次の誰かに出会ってもあなたをふとおもうでしょう花になれない 想いたちははらはらとどこに行くのいつかふた...
■オーケストラこの世界はひとつではない ひとりひとりちがう楽器を持つ間違えてもそれはそれで面白い音楽は発見だ老人たちも 子供に帰って 手習いさ枝先から垂(しず)り雪くしゃみや欠伸 調子っぱずれで下手な演奏はだれにもまけない世界がひとつになったら怖い怒り ノイズ ハウリングも奏でよう正しさなど決して追及しない音楽はカラフルさ夢に見ていた 場面があるなら かなえよう雪の国は かがみみたい五線紙なんか 読...
■うらがおあいつともヤってるんっしょ?狼狽(うろた)えるきみに 落胆しつつ したり顔僕の胸でやにわに暗黒のジュウシマツが孵(かえ)るそもそもきみは僕を見ていないいかん いかん いかん会って好きって抱きあってもきみと違ってゆくんだ軋(きし)んでゆくんだ 知らんでしょ 僕のうらがお初詣に一緒に行った時も闇なこと願った言葉になんかしないけどきみの前でキレイゴトならべても僕はあさってを見てるそもそもきみはあいつ見...
■Ah-Woo僕の海には太陽が沈まない壊れゆく砂のベッド網膜(もうまく)に映るきみはあまい熱とわるい夏のかげろうさAh-Woo Ah-Woo 声にならない潮騒にぬれる ふたりの幻Ah-Woo Ah-Woo だめになりそうジャンク品みたいに 壊れた部品がない マッシモ・ヴィターリでもカメラに撮れない無垢なきみの光の矢きみに言い寄る男たちひきもせず神秘のヴェールを泳がすAh-Woo Ah-Woo 僕は渦巻く部分に手を入れ ひかりに閉ざされAh-Woo...
■遍歴行って 悪く思わないで行って たわむれただけよ行って これ以上あなたわたしに立ち入らないで男のなみだを 香水瓶に入れてわたしはすべて手に入れたのよあなたは知らない 知られたくない飾りに捨てた わたしの遍歴消えて 朝が来るまえに消えて このまま帰って 消えて 札つき女よ豪華な夜 ごちそうさま 貴賓室のドア ためして 見たかったのおあそびはもうやめ 男を ころがしてぜいたくな夢みた 本気になればわた...
■オートクチュール一発 二発と 女に頬打たれて倒れこんだチェアなまじ愛を知ってるしぐさで 抱きあえば プールに夏の微粒子冷酷な目をしてくちづければ心にバラのあざが咲くよ愛に泳ぎ疲れて 朦朧(もうろう)とするこのサン・トロペにはもう二度と来ないということそれがふたりの別れざま 太陽にむけば 影がそう出来るのさはじまればいつか必ず終わりが来る 光にしずむ二人はなんだかもどかしいね可愛くてかなしいひとよ ...
■Nile Brideこの髪に 胸に星を眠らせてあなたを呼びつづけてるBoy,It's you孤独よね 横たわってる 砂の獅子幾千年もひとりよ はくちょう座の地図ナイル・ブルーの 闇に流星群いつ呼びかわすの 愛の儀式早く時をこえて みつけてよ一億光年も 玉響(たまゆら)ねわたし ダウンタウンの Nile Brideよプラスティックの クラウン ほらかぶってる安物のタウンはおってストリート・クイーン愛と云ったら うそっぽくなるのね云わず...
■日本海は来なかったダイヤも乱れ 運転みあわせの表示ここまで来て 足止めくらうなんて追い込まれて 逸(はや)る気持ち 裏腹にあたりはしずむ 通じない電話にぎるあなたは来ない わたしも来ないやくそくの時間だけがすぎてゆく行くのが無理なら ここに来てと願うけど ふたりに ああ日本海は来なかったシャトルバスで 近くの宿に着いたけどベッドに投げた 携帯のサブスクが陽気なナンバー 場違い過ぎて笑いそうこういうことに...
■ティノ・ロッシのしらべ落ち葉のうずが追いかけてくるこがらしのバス停留所からのりこんでくるのは年寄りばかりこのまちを降りてゆくひとの数をかぞえてるミニチュア・タウン発バスターミナル行き深刻なことはなにひとつない深刻にしてるのは自分だよと理髪店の伯父さんにおそわった むかし運転手のしごとに就くまで転々としたうまくいかないことばかりだったけどまあ今はいい風の自転車にのる少年がまだ胸にいる若ものもいなく...
■ROSEいくたびか 胸砕けうなだれるときいくたびか 夢やぶれ涙ぐむときわたしは思い出すあの誇らしげなRoseなにをも恐れず奮い立つ あの姿を人生がバラ色でないと感じる時バラ色にしてゆく人生をおもうこころが咲かせるものは決して枯れはしないそれは 特別なOH ローズあるときは 飢えだけが愛におもえたそれは傷 それは痛み涙のたねそだつときわたしは思い出すこの胸にまだあるRoseさびしいひとたちはかりそめの 花にしずん...
■君がいるThere 僕がいい男でいられたのは君の前にいる時だけだった 僕が優男でいられたのも君がそばにいる時だけだった自分のためだけに 今は花を買って帰る抱く気もないのに 女といて飲む気もないのに パブにいて読む気もないのに 新書買う誰かぼくの代わりをやってくれ それもこれもまだ 君がいるThereノック症候群 きみが僕のドアをまたノックする日どこか待つあごから耳のラインが好きよと言った君の目の青い宝石(...
■いなほせ鳥片手にあまる想いがあってわたしは胸をもみしだくくるぶしまでの長い髪の毛ぬらぬら燃えているのです別れて2年 涙は5年一生不意にするようなちがう男のうでのなかでもこころはあなたに寄せてゆくささやきかける 男の肌をぬけわたしはなおさら あなたへ 飛ぶ いなほせ鳥いろんな色と いろんなかざりに染まるたびごと あなた求める逆風(かぜ)がつよいほど 高く飛べると 鳥はいうのか ちぎれ空どんな男のそばにいたっ...
■シェフは失意のはてに 愛はレシピのない料理そんな店には皿しかなくて肝心かなめの料理をつくり忘れたってわけさ 男でしょう 女でしょうつらいことは なしにしましょうかなしい時は気付け薬が必要上機嫌なグラスだけがぼくらをからかう夜男の料理の最後の味つけは女ださよならは豪華なテーブルシェフは失意のはてに乗馬クラブで会ったならただあいさつをかわしただけさ場末のライヴ・ハウスだからふたり意気投合した孤独(ひと...
■Novemberしずかなことが欲しくなる指でまぜるモルトNovember ピアス・キャッチに君の涙がつたう枯れ葉は さびしいと思うとき 枯れ葉と呼ぶのよ君が外したリングキャビネット November 何も言わないことがやさしさのように思えてくるNovember November 僕らは卑怯さその手 この目 November折れそなタバコでふざけた君は薔薇で...女神で...November 運がよくてもわるくてもわかれたぼんやり 眩しいと過ぎた目で もう互いを...
■夜明けは恋人たちのために眠りたりない手のひらをしばらくは分けあっていたい 話したりない切なさにうずくまり浸(ひた)っていたい想いのつよさとはうらはらに 言葉はありふれたものになる夜明けは恋人たちのために夜明けは恋人たちのために 濃いエスプレッソを飲もうラナンキュラスにアネモネベッドにおちた体毛にキールの軽さと重さをしる綺麗さ 君の長い髪に朝日がそっと 昇ってゆくよ夜明けは恋人たちのために夜明けは恋人た...
■YESingグッドもバッドも弥次郎兵衛両方あってひとつのバランス僕はつねに何か悩んでマジにダサく生きてゆくのさ転んで痛みでおぼえること恋して泣いてわかることがあるやりたいようにYESing在るように在る YESingYES YES YES やり場のない怒りも だらしない自分も 全部 肯定しちゃえひとは笑うために泣きながら生まれてきた YES僕は僕のままでいいまわりが冬のように思えても僕は冬を愛すよ 悲運もツケモノ石のようにあり...
■朝日のきらめきの中に私たちが私たちのものでなくなっても もし誰かがふたりを思い出してくれたならきっとそこにふたりは居るでしょうHello There 生まれて生きててくれてありがとう そう思えるひとはあなたが初めてだっただからさいごにふたりが そっとほどきあう手は朝日のきらめきの中に完全なことはありはしない過ちさえ 許しあえたらひとりはみんなのためにいることあなたとわかちあえた数々のことHello There 失くしたも...
■Could’nt Ask You Any More作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren歌:Jennifer Hudson日本語詞:夏井くわみ 寄り添う花だん 色とりどりに花言葉たち 今もうかんでる傘をさし フェンスごしになぜかあの幸せに背を向けた浅はかな女よCould’nt Ask You Any More 問い正しはしない答えなんてないあそこのピンクはあの子の花よ まだ咲いてるCould’nt Ask You Any More買い手のいない あの家をたまにさびしくなると たずねてゆくけど...
■出来ない出来ない理由自分が決めてどうすんの(Yes,We Can) 放られた球をバットの芯で捉(とら)えられるようになるにも時間がかかる河川敷で金属音がするたびにほら 歓声が聞えるよ長打狙いの君よ つなぎの名人もいいぜ ぼくがピッチャーならどう君を打ち取ろうかと思案してる場面 出来ない理由自分が決めてどうすんの(Yes,We Can) 悪い天使にご登場願おうか君を苦しみめてるのがいい天使ならでも言いたいな能ある鷹は爪を隠...
■ちいさな手泣かないで こどもが出来たんだねぼくはうれしいよ なぜもう会えないのおとなたち なぜ理解してくれないの言い咎(とが)められて ぼくはほほ打たれたよあの娘は目が見えなかったからゆびさきでぼくをたしかめた風のリージュが 草の斜面を分けるようにぼくたち離ればなれでも Je t'aime ぼくのこころにあの娘のちいさな手がのこった今ぼくがはたらく 造船所でつくった船が どの海を 行くのか知らない でも地...
■ラブ・レター遺影の女から ことづてよあなたにも聞いてほしい手紙の代どく マスター お願いI Love Youとだけある手紙そこのあたり あなただけは わかってほしいのひとの胸にはさみしがりやが住んでて誰かを愛さずにいられないいきがってたあの頃がかわいいジョニィとマリーと呼びあった本名なんて知らなくてよかった 風の吹くまま 気のむくままに生きてもかならず思い出すひとがいる二流も 一流 そう信じられたからわたしに...
■ちょる節お酒は手酌で飲めりゃいい古傷にそっとしみりゃいいあてないこころのままでいい霧笛はぼんやり灯りゃいいおとこは愛想のないがいい好かれようなんてしなくていいあいづちなんかはなくていいわからぬはなしと言えばいいいいひとね いいひとね いなくなりゃせんないね せんないねああ 言わぬがわかれというもんさあなたに泣いちょる ちょるちょる ちょる節人にはかざりはないがいいお世辞はなくてもそれがいいしずか...
■Sand And Rainひびわれた砂時計にわたしの裏顔が滑る自惚れね何も知らないふたりの胸は零れてゆく砂にうずまる部屋に紫のヒール 哀しみを知って 本当に愛せるのふたりの愛はSand And Rain ひととき降っても 雨はすぐ砂に吸われる光に閉ざされSand And Rain求めてもきりがないほど 胸はかわくだけ Sand And Rain...Sand And Rain...うらみ顔であなたを見る砂のベッドまたくずれるビル街は熱帯雨林ゆらめく蜃気楼と知ってて炎(...
■Love Walk Away作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren歌:LeAnn Rimes日本語歌詞:夏井くわみ指さす 車のライト夜を引き裂き走ってゆくあなたの助手席にすわるのも 最後ね工事現場のランプが赤い宝石みたいくらい土曜日はまるで死んでいる ダメになるしかないの?Love Walk Away あなたと わたしだけから今愛が立ち去る愛が背を向けるのこうやって 夜景を見てもただきれいなだけの夜景だわダメージ加工のジーンズメランジュにあ...
■reMIX銃声よりも 僕のRAPはしびれる怪気炎を上げろ 耳をつんざけ 頭からっぽにして 踏み鳴らせ この星のリズムを 撒き散らせもうなんてくちのききかたそれだ 矛盾する僕の嗜好大人げない愛想のなささえきみは魅力で僕もうぶっ壊れた I'm sick for you 呼応する思い そして重なり合い 大きなうねりで いつか世界にJump!僕が触れるものは なんだって楽器になる そこらじゅうに 浴びせ倒したい 溢れる音楽で 君を抱擁した...
■胸さわぎムーン・ライト作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren 歌:Leean Limes日本語詞 夏井くわみ 星たちは ささやくサテンの刺繍さりげなく あなたの手にふれてみる有線がかかっている混雑した店のなかお互いを見つけたなぜかベタな会話してる 逃げられないかも ふたり ムーン・ライトシャツのボタンひとつはずすあなたに合図する ゆれてムーン・ライトいいわ あなたと胸さわぎしたいあなたを愛さないという理由はない...
■Pretty Biteどうしてわかってくれないのなぜさよならなんて 普通に言えるの シャワー浴びるあなたの背中にそのまましがみついて 服のまま 叫ぶあなたは体を洗いつづける 私をそのままにしてPretty Bite 水圧上げて 打ち砕いてよPretty Bite Pretty Bite 目にしみる ボディソープ他に好きなひとが出来たと言ってくれた方がよっぽどマシよイジケテ噛みついても 私にアザが出来る本音をぶつけてくれないのずぶ濡れのふたりが浴室で...
■ちいさな手ひとの心は点字に写せないとおとなに全身で抵抗した初めてふたりキスしたあの日とがめられぼくはほほ打たれたあの娘は目が見えなかったからゆびさきでぼくをたしかめたわかれがぼくたちを引きさいたけど Je t'aime ぼくのこころにあの娘のちいさな手がのこったぼくがはたらく造船所で造った船がどこの海を 行くのか知らないけれども まわりまわっていつか想いも着くと信じてる今ぼくには家族がいるけど大切な家族さ ...
■オン・ザ・ビーチ風が誘いかける ロッキービーチ 海がブルー・アシードに 胸まで染めてゆく サングラスをかけて 照れかくししても きみを前にすれば そう 僕は手持ち無沙汰さいくつもの表情を持つ君に想いはよせて夏はまたたよりをはこんでくる 片思いの効用はあるのか ふたりに潮がみちてくる オン・ザ・ビーチインスタグラムをみせて 去年の画像 きみに見せたらそう 微笑んでは頷(うなず)く 以前(まえ)より綺麗?と その...
■白猫(ル シャ ブラン)死は日常的であるジャックダニエルコーク割りのむように好きと気らくに言えるあなたが嫌いだわおまえが今も言うよう生々流転を地でいったふたりならではのl'amore è sentirsi a casa自分がいつか死ぬであろうことを知らない生き方なんて つまんないそれがおまえだった そしてこんな訃報手のうちみせて だますゲームよごきげんいかがドストエフスキー聞きましょ葉巻の巻き方おぼえおとなになったの?まだ青...
■グレイのセーター作詞:Lauren DaiglePaul MaburyJason Ingram作曲:Lauren DaiglePaul MaburyJason Ingram歌: Lauren Daigle日本語詞;夏井くわみいつからここにかくれていたのソファーのうしろ探していたのグレイのセーターにまつわる思い出があなたにしかないのがうれしい そして悲しい...たすけないでよ 愛のおもいからたすかりたくないのもうあなたがわたしにくれるものが悲しみしかないというのなら悲しみも愛になるわ悲...
■タメールのひつぎもしも夜が明けなかったら恋はつづいていたのやっと朝が訪れたのに タメールは姿を消したひつぎには赤い薔薇の冠しかなかったという死んだとされているが タメール その後を誰も知らない朝告げ鳥が鳴いたばっかりにタメール タメール政(まつりごと)は男の世界か謀(はか)られしまったか亡き王のそのあとをなぜ愛人が継いでわるいのか何もかも渦巻いてるこの世は悪人ばかり男を凌(しの)ぐ晴れ姿よタメール 罪を着...
■Now Loading…女ともだちが耳打ちする「それじゃあ彼とうまくね」って…低いざわめきのカフェ見知らぬ男の人とふたり残されたままで ちょっと困るサッカー選手の誰か似てなくもないけど なんていうかどんなリアクション とればいいの運ばれて来たプラぺチ-ノさっきからストローで かき混ぜてばかりよNow Loading …恋人が出来ればNow Loading…いいってものでもないわ彼が話しかけてくるやさしく丁寧なくちぶり性格はそう よさそ...
■レインレインはせつない響きうろおぼえのままGoodbye 聞いたこんな私たち予感的中ね片方の頬で泣いてるくせにもう片方では他人顔してるラブ・レターの筆跡のまま別れの手紙の匂いがするわ umレインレイン あなたとの間にあるものがレインレイン もう届かない世界なら 悲しい耳をぬけるレインレインはせつない響きお互いのことを尊重出来ずにプライドを捨ててプライド保つの相手を見くびるだけならだしぬけに捨て去るほうがいい...
■半魚人一緒にエレベーターに乗り込んだらみんなに一勢にジロジロと見られた他のひとたちからすれば僕たちはデリヘルと客そんなふうに見えただろう渋谷の夜空に うっすら貼りつく星座ひとりずつ降りてゆく 僕たちだけ残し君のヘア・カラーが抜けかけててさっきから口喧嘩ばかりしてて半魚人だと思う 僕たち 底の浅い バッグにぶら下かる キーホルダーみたいよく見りゃ 君 ビーズの瞳まさか泣いてたのさっきからケータイで ゲー...
■Elisabetta 紅い石榴(ざくろ)石 瞼に散らしPatioのむこうから 宵の月水晶のよな 乳房が透けていたその女は 数奇な運命父の愛人だったElisabetta 瞳はアパタイトElisabetta 父が生きてるうちに Elisabetta ひそかに通じてた俺の子を宿した Elisabetta ひとはいくつの 顔持っているのか肌は男が ふれるためにワインの毒は 女からのくわだて父は死んだよ すべて秘密裏にパチュリオイルとキャラウェイElisabetta 国を譲り受...
■こしゃくな野郎冷淡な男に憧(あこが)れ何人かのこころを殺し人聞きのわるい 噂だけを星くずに変えた 札つき瞳には砂けむり舞って胸は錆びたGas Stationあれから女抱いてもそうさ誰も女ではなかったバーテンダーに扮して笑わせてやるよ指を鳴らして真意をはかりかねた あれから俺の心にはお前の手型がついてるNo No No こしゃくな野郎絹糸で指を切るようにこんな場所でまた出くわす生きるために必要なのはそのこと忘れて 生きる...
■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール解放弦の音戦火を逃れて人々はつかの間音楽に憩う 夢ごこち喝采の渦が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く生きていさえすれば夢見れるピアノも弾き手を失くしわたしたちの楽団はまたひとりいなくなるけど奏でるViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人びとは微笑みスープで体あたためる非力でも届けさ...
■レイン・ダンス・グルーミーうぬぼれてるうちに 歳を食った若さ切り売りしてたら やせ衰えた行っちまえばいいと 心ならずも君に言ってしまうよ 投げやりに悪態つきあってた頃さえひどくなつかしい レイン・ダンス・グルーミー 雨粒はその重さでおちてゆく ふたりを映してNo No No 愛がおちてゆくいい加減なもんさ しわくちゃのキッチン・ファブリック※からだにも飽きるよに 愛にも慣れる手にする煙草 みょうに イラつ...
■Rainこたえ探しをしてたわけじゃなかったいつも良心の声に耳をかたむけたガラクタみたいな日々に愛着がある決してうそじゃないんだ君を愛してるRain 雨が降るRain ダンスのようにおもえたあの頃Rain 今が降るRain ふたりでいてもただの雨さ So Rainなにかがまるで変わった にじり寄るのはつめたさに灯をともした湿っけた心さ好きになった その相手が君で良かったそんなこと 言わないからねふと泣けてくるからRain 雨になるR...
■わかばのころ作詞Pierpaolo Guerrini , Paolo Luciani 作曲Pierpaolo Guerrini , Paolo Luciani 日本語詞 夏井くわみ 歌 アンドレア・ボチェッリやっと春が 来たのにふたりわかれてゆく 暗い目で 何にもかんじない うららかな日にあとからあとから くずれておちるよつぎからつぎへと とざされてゆくほら うそみたいに ただ空がきれいで邪悪なものさ 春という春花咲くばかり 鳥鳴くばかりにぎわうばかり 息してもふたりは...
■Gesicht(美貌の愛)Dark Side Of Me肌のキルト 一針一針それはありし日の美貌の愛を 復元するためDark Side Of You今夜(きょう)もひとり女がとらえられたサイレンのトンネル危険を冒す うごめく影やわらかな皮膚のシェルターさまざまな想いが流れるかたちが崩れてゆくDark Side Of Me指でなめして一晩一晩それはなき妻の愛しい顔を 再現してゆくDark Side Of You業者は正気保つためのもの美しい遺伝子あつめて愛を 創りつづける犯...
■Churchタスコの路地裏に酒を出さない酒場がある あなたに似ている古ぼけたナンバー ひとふしをご披露I'm not Jesusようこそ ここはカテドラルじゃないYou're not Maria時間(とき)という掃き溜めさひとが哀しいのは生きてるから生きてるもの皆 哀れさ僕がChurchを弾くから Churchを聞いて少し泣くといいよ 計画通りにはならないもんだよ それも楽しい心の羅針盤壊れ昔を指すのもご愛敬I'm not Jesusどっちでもないいいか悪いかじゃ...
■返礼髪を伸ばしヒゲを生やせば自由に吹かれた気がしたあの頃はやせた夢見てて生活(くらし)につかれていたっけ最愛であります 敬服しております心からただ心から 感謝であります どうして心つついてやぶいたのかなあのほがらかで悲しい君との日々に転居届けは出していませんいわば僕の生きている証人借りたものまだ 返せないままで 返礼ろくなことなかった日々に今救われてる気がするご託をならべちゃケンカしてまあ飲み直せと仲...
■僕たちはまださよならを知らない作詞 Diane Warren作曲 Diane Warren日本語詞 夏井くわみ唄:Didrik Solli-Tangen 悩ませて しばらくはなみだを ソファーにもう終わった恋に ルビなんて ねえ振りはしないよ 孤独さえも僕の娯楽さきみがいても いなくてもふれあう手はそれぞれ違う夜明けにふれた気持ちとは べつに吹く日々は過ぎていく信じてる距離はそばにいるほど近くなかったかなしまなきゃ やってられない傷が痛み止...
■朝からムーン ルージュから 生まれてゆくのよ肩で息つき かがみ抜ける若さのかたちに絶望するほど あなたとのことが美しすぎるからThrough The Mirror Of Our Moon Shineガウンの袖に日がのぼる あなたを手招く パルテノンお入りなさい Um Ha 朝と夜が呼び交わす世界よ朝からムーン のどだけが動いているわ無抵抗なほど 私をくだく男時間と女時間は違うつかの間かさなっても 忘却は美徳よThrough The Mirror Of Our Moon S...
■I Touch My Ownファスナーを下げないでそこには歓喜の匂い肌にひそんでいた嵐にあなたは潜んでいてねわたしの喉もとには幾つも光が浮かんで素敵な思いつきであなたをどこにでも運ぶのよ私たちはまだ 怪しくていいただの男と女にならないI Touch My Own あなたのこと考えてこの指は動いているのよ You Touch Your Own この夜がどこに行くかあなたには教えない 背骨のかたちに汗のネックレスも巻きつく動かないで あなたはそこで...
■Rainbow Like Yours発泡酒の缶 プルタブ引いたらふたり 何か 終わったもういいってば言わないでってばそんなやさしさにムカつく これからは あなたのためにしないことをかんがえるのねそれでもあなたが使った バスタオルがテーブルにきゅんと丸まってて 思わず抱きしめた雨が降ったあと虹も消えて胸に何かがのこる Rainbow Like Yours髪で顔おおう 涙隠すのが下手ねあたし何だかもう殺すってノロケてた日々も終わるときを知って...
■マスカット・ボンデ―ジ・クラブ死んでいたあの火山の火口から白いけむりがながれてくるわ正装したままプールに飛び込めばあがる水しぶき 蝶々みたい耳に残る水滴のような囁きこれは甘いことなの ダーリンマスカット・ボンデ―ジ・クラブロンドンに歌舞伎町がないように新宿に歌舞伎町があるように あなたと私がいる Bon Bon Bonマスカット・ボンデ―ジ・クラブマスカット・ボンデ―ジ・クラブキラキラでずぶ濡れの世界がいいテキー...
■恋には休みがないふるさとの花火大会ライブ配信で見てた君と行きたかったけれど盆暮れまた足止めくらう僕の虚言癖は続く行き当たりばったり的な想い For Youなんだかんだってヒマ 結局は四六時中 君と関わりたいのさ恋には休みがない 楽をしてサボるとろくなことない 恋は心のハードワークだ恋には休みがない 夢でも会えるよう睡眠中も 君をずっと想っていたい海の近くに祠(ほこら)がある名所じゃないあの場所をいつか君に見...
■レター・マン戦場にも青空があるどこもかしこも惨状だそれでも北風の中を子供らは頬そめ駆け回る野営病院に運ばれてくる負傷者をカメラで押さえる悲劇はよく売れる 上司に言われて即、辞めたよ目はカメラだ なんという節穴だしあわせを撮るためのカメラがあるのに みんなそれを忘れてるこの街は戦場だ 平和という瓦礫に埋もれてる 繁栄の中 置き去りにされたなきがら それはなんだろう死ぬ以上に生きることは口で言うほど美...
■Scream Jam うんざりなんだ不正にヤラセ墓穴掘ってるヤツラに Scream踵(きびす)を返せ 後ろに下がれ道をさかのぼれ原点で Scream脱落したっていい なれるならアンチ・スター押さえこもうとする手に噛みつくよ Look 言いなりなままLook いい子になって落ちぶれてゆく それでいいのかNo No Screamバケの皮を剥いでやろうぜ嘘つきたちのドタマに Screamヒーロー&ヒロインそんなの要らない心のいたみが拳上げる Screamより明確な...
■赤と青波の両手に Oh Atlantic 抱かれにゆくのさ俺のこころを あやすような 大きなその愛やがて帆をたたむ日が来ても俺はすべてに感謝するだろう許しあうことを知りひとは解き放つ自由にひらかれるこの世界は 俺とおまえのために今が在るというような しあわせ赤と青が つかの間に 出会う地平線Sun Rise & Sun Set 永遠に 海に恋をするあともう少しだけ 頑張ってみるよあたらしい時を胸にきざんでゆく熱い渇きに俺はみた...
■アッぷる首から上 首からへそ へそから下だけあなたもそんなふうに女を見てるのでしょうか私はあなたをオブジェのように全体で見ているふたりの愛はアートアッぷるぷる 禁断のしるしアッぷるぷる 手に乗せてみます白雪姫でしょうか 魔女でしょうかわたし両方です テーブルにおきますこの想いが りんごのかたちをしてますあなたの部屋の 留守を訪ねた合鍵のあまさモノトーンにひとつ彩りを添えておきましょうこんな裏ごごろ 意...
■オール・キャストここぞと言う時 役者になる誰でも一度は 出番がくるめぐりめぐって ひとの世には いろんな役が まわってくるスタントダブルはいやしないエキストラにはなれはしないまわらぬ舌で ヘボでもいいソンな役回り 受けてやれこの世は そうさ 不条理なもの男も女もないんだよこの日常の片すみで 誰にも役があるんだとさ 誰かのために何かが出来る そうだよオール・キャストさわかってくれるな このこころを...
■さかなたちは海へ泡となれと そいつはおれを呼ぶ眺めるだけの人生に飽きただろうとはじめてみろ おまえには出来る海の底から来いと そいつはおれに言うおまえは一匹のさかな さかなさ荒れたこころの大海原を 泳いでこいと力尽きるまで 力尽きるまで涸れたひとの流れをさかのぼれボロボロに鱗(うろこ)も剥がれ 血に染まったような怒りのさかなたち海へ 投げうつがいい 自分を捨てされば巨大なうねりに揉まれても怖くは...
■Innocent Snowあなたは来なかった氷河急行はすべり出したわかれは ひきちぎった真珠のネックレス雪はチュールながし凍る運河を分けてく降りる駅の名前さえ乗客たちは知らない髪のしずくを拭いガウンをはおるとき雑多な夜が滑り落ち心許ないペチコートCabin Suite 特等席は過去の女のベッド心は幾度となく同じ景色をたどる捨てるには遅すぎて思い出すには早すぎる指さきは白いけむりをつまんで焦れている忘れること以外あたらしい...
■Just in the moodだって雨だからぬれて帰りたい傘もささないで君をおもいたい いてくれなくても君を感じてる思い出し笑い ほころばせている愛してる The Moodうまくいかなくて喧嘩もする The Mood半分のブルーだけどサヨナラと言うセンスはないよこんなに心から失う怖さを知る もどかしくて 泣きたい気分だから 抱きしめるJust in the mood叶わないあいだ夢見てられるけど叶ったあとも夢は限りない愛してない The Moodわざとけ...
■一年草咲いた理由など知らぬから 花は美しいこころに色があるならばひとも花になる愛は年月の長さではなく想いの深さで推(お)し量(はか)る一年草 一年草 みじかい季節でも一生分 せいいっぱいに 咲き切ればいい 一年草出来るかぎりのやさしさであなたを愛するいつの日かきっと涙のたねいつか咲いてくこの世の春とは季節ではなくあなたに感じるぬくもりか一年草 一年草 ふと花影こぼれても一生分 胸ゆらすもの のこれば...
■野外フェス先行予約はずれたのにフェス ちがう男とすべり込む夏の終わりの風が吹いて彼と破局したかもと見せつけたいどう見られようと 破れやぶれわたしもどうにでもなれなの無名バンドのギターにノッて ノッて ノッてる振りジャンジャン泣けてくる Ah 野外フェス親密そうに話すけれど男はただのダミー嫌になる人気バンドのお出ましに上がる 黄色い声うつになるハート フルボリュームにしてもわたしだけ場違い臭 イヤね恋っ...
■住所録住所録からも消えていたそんな場所に 用などないが 来ていた 下北の雑用がてらに嘘だよ 巡礼さあの日の消印で 今手紙が届くようにアプリコットの木だけがそこにあった何かしたくても その何かがわからなかった青春の虚像が眠る たれ込める冬に廃アパートもさら地に彼女とは長くなかった 愛のように暮らした海賊版(ブートレグ)のよう 若さってそれでいいよねペン先のインクひろがりその先が読めない夢をつかむために...
■レストラン・シンジケート隠れ家を見つけたら知り合いに会わぬようにそのためのスーツだし誂(あつら)えたドレスだし一緒に出かけるための食事する時間(とき)用の言葉づかいだったり不意のエスコートだったりふたり目と鼻と舌でどこへでも出かけゆくDrastic Night消えてなくなるものに すべてを惜しまないご馳走は胃袋を満たす宝石通さ レストラン・シンジケート食べることは大事さひととしての在り方お腹が空いてきたらレストラ...
■グラスのあと日本語詞:夏井くわみUm Um Um女が口説いてるのよあなたは 悪くない表情女が語らう夜に人見知りしちゃだめよほんの一部しか 見せない明るいかなしみに冷えたグラスの 指紋のあとがくずれてゆくけどOh Baby…グラスとコースターは親密なのよBaby こっち向いて キスマークよグラスのあとあなたは 笑わせ上手目じりのシワが増えたって光栄よおまけに乗せ上手あなたが置くつめたさが拡(ひろ)がるわ待って初めて会った二...
■Kila Land君の中にあるながれに身を置く深いひびきへとふたり手をいれるふたりは呼び込むかたちなき愛を そっと入っていこう水の行方は 渇いたほうへ長いかなしみには休暇が必要さ寄り添う僕たちはため息でできてる溶けあい混ざり合いもっとひとつへとそっと肌のしたへと声をかさねて 手のひらわけよう ...
■風のすがた水割りぶっかけて来たよ腕組む君 ハマのMcSorley’s Old Ale Houseその目に僕が映ってても君はあいつを 実は愛してたって そういうことさ最後だから乗っていきなよと誘ったけど君を置いて 吹かした 排気音 帰れないよ 帰れないよ湘南平 大観山 千鳥町 横切りながら聞こえないよ 聞こえないよ僕の背中ははりつめて君を待ったけど 風のすがた朝までぶっ通しで騒いだあんな奇抜な 格好二度と出来ない 若かった君はミュ...
■あわれあわれと泣くおんないつからか私 あなたから見えない片方の頬だけで泣きます死角になる場所で 気づかれないしぐさであなたを想っては泣きますもどれぬ日々に俺を探すなよかえれぬ場所に俺を見つけるなよ時をたがえてもふたりは出会わぬとあなたは云ったああ 割りに合わないわ 今夜イヤリングがやけに重いあわれあわれと泣くおんな思い出はいつも 不親切 綺麗に忘れさせてくれないと泣きます やさしい場所に 俺はい...
■夢日(あすな)の時計本気で怒り 本気で泣いただけどお前には通じなかった夢日(あすな)を振った 下校時に そう蜩(ひぐらし)が一勢に鳴いていた ラブホから出て来た 目撃証言SNSには スクショも貼られ夢日(あすな)が飛び降りたのは生きる軽ささいつか夢日(あすな)にもらった時計捨てても捨てても 俺をきざむこの街を文字盤にかえて夢日(あすな)が聞こえる Don't Stop The Time俺は昔時計じゃない 今を生きてるんだ後悔しない 人生は...
■おさかなLand こまった時のタラコ唇あなたにまるめこまれるのもなんだかシャクだわあっかんべーしてやる それはご両親に会うって話?正式な話?あなたの実家の太った猫には会いたいけどねキラキラ目が泳いでさっきからうるっと来てるあたしには尾ひれはひれがついておさかなLand それなりにもう 荒波に揉まれ出世魚ではないけれど尊敬してるよあなたいいにつけ悪いにつけ あたしを見つめてくれる意地悪な目があなただと気づいてる...
■キショリー ダンゴムシみたいなおもい君の前でちいさく丸くなる指でつつかれたらぎこちない君をおもうとキショリー For You手をたたいて星を鳴らそう ダース・ベーダーの中のひと 僕の臓器を君は食べてゆく何たる感動 さらなる混同僕の心臓は ただ君に反応 キショリーおあつらえむきの塩顔 ガリガリ キショリー街はノイジーさ じゃ、なきゃ最初に僕 たぶん気がふれる君がただのいい娘だったなら途方に暮れる キショリー For Me1...
■星空を散歩絶不調の頂点に登ってゆけたらいいなビュンビュン鉄塔聳(そび)えても 見下ろす街 今日の夜練は 殺気立ってて僕なんか空気私服に着がえたら 星空を散歩 散歩しよう空を歩いてゆこう 風はくれぱすいろ ふたりつながるマフラーだんだん不機嫌もうすまって 星空を散歩 ミズスマシみたいにスイスイ生きられないのさ成績表がない 人生もつまらないけどねチャンスは貯金は できないものさでもチャンス見落とす襟をたて ゆっ...
■Death Logs In来る日も来る日も闇討ちにあって恩讐のしぐれ夜駆けに参るふっと忍び女(め)の姿をして懐にもぐりこみ 刃を抜くのさ最高のざわつき 死の予感おまえもおれも鬼には違いないこころは衰退してゆくモードは停滞してゆく Death Logs In 刀では斬らない背中で葬ってやるさDeath Logs In 不埒な奴ども 恩情にすがりつけ すがりつけリンクした先に何もなくてもあだ花のひとつ 咲かせてみましょ真実の全貌など見えな...
■トレーラー・ソング錆びた銀貨のような月どこまで追いてくる 流れるトレーラー 骨身にしみる ハード・ワーク積み荷おろしても 重い過去さおまえがあの子を抱いて出てく姿が胸をよぎる Driving Midnight Yeh どんなに走っても 走ってもおまえは俺を走り抜けてくれない トレーラー・ソング どこぞのSAにはそう美人が多いらしい そんな話題につられなんとか今日をつないでる人生の負債 払えやしない今日一日死ぬ明日は...
■シングル・ファーザー 父親らしくなく なんともさえなくて女たらしで そう のんだくれのオヤジ おれの子でよかったのかなんだかすまないが強くない背中を 見ててくれたらいい 幸せは生きて悶える心切なく悩めること感じられること一番したの子が父の日を数日おくれてプレゼントをくれたバイトの金が入ったんだねそれでいい ああ おれはシングル・ファーザーいちいち気にしない他人とくらべない暇なくはたらけばかなしみも紛れ...
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■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
■ネイルが仕上がるまでネイリストに右手をあずけて左手であなたと手をつなぐホテルの午後のアンサンブル漂うアロマのディフューザーあなたの手の表情を読んでいるだから他愛ない話をするのこの手とその手がしてきたことはなんだったのかしら罪かしら男は逃げるものを追いかけ女は追われるものから全力で逃げるのネイルが仕上がるまで あなたが恋人でいてくれたらそれでいいネイルが仕上がるまで 黙ってそばにいてくれたら それがさ...
■磧礫(せきれき) ただの石ころかも知れない私たちは激しい水の中 いのちを削り削られながらいくさを聞く流るる川音に あなたと拾い集めた日々は岸辺の石だったかも知れない石には森や木やそよいでて二人にはそれが世界だったふと胸をつらぬく 互いの目をみつめあの時さびしさを聞いた難儀(なんぎ)なものです 人の世は 人と人とがなぜ難しいでもふたりは知っていたなぜこんな石ころが美しいのか吸い込まれてゆく石の中には老...
■Tumbling Beat赤いRECの文字と赤い丸ふいに動画で撮ってるものはきみの髪と化粧と香水と生理の匂いが入り混じったようなもの実体のないものや正体不明なものが監視カメラをすり抜けるそんな夜の抜け道は美しい死のようだTumbling Beat 消毒しすぎて手が荒れる僕という下等動物最上階に近づくたびにTumbling Beat 狂う惑星 軌道逸れるたび僕たち上機嫌に屈折してる暗いビー玉の光のような Tumbling Beat 女の敵はやっぱ女だ...
■Good Heartbreakこれで良かったそう思うしかないじゃないのあなたにとって私にとってGood Heartbreak これまでの日々を惜しむように好きだったものたちたとえば好きだった歌好きなひとはあなたのままなのにまるでちがってしまった私たちかんがえる前に 美しいことをするのそれがさよならだとしても涙がとまらなくても あなたの首にすがるしかなくても Good Heartbreak , Good To MeGood To You否定できないいいとこしか思いつ...
■カレンダーガールきみはCalendar girl僕は毎日めくる胸のCalendar 笑うCalendar girl会う日のスニーカーがかぞえたCalendarロマンス色にくちびるがひらかれると日ごと夜ごとため息のドラムを叩く僕はスティックさばきもおぼつかないおいでSlender girl風のインクの手紙をたどる 月のランプなのにCalendar girl着信途絶えて互い違いに終わるカレンダーオレンジのスカーフたなびかせて去るきみのGoodbye 日付けが止まったままのき...
■風色(かぜいろ)テーブルにはソーダのぬけたスコッチ 昨夜ふたり何を話したのだろうまるでペイ・パー・ビュー見ているようによわまる陽ざしがかたむくきみからの電話は用件だけ告げて切れたありがとうって言葉の意味はグッバイ忘れたよ きみの全身に書かれた長いラブ・レター 言わないで 何もガレージにきみの車はもうないふたりもう ほら 風色(かぜいろ)さ愛していないなんて言えば言うほど 愛している証拠みたいで嫌になる...
■あの日にレイアップ・シュートボールにもなぜだかさわらせてもらえなかった先輩に挨拶してもガン無視されたコーチは何も教えてくれなかった帰る前 死ぬほど床をモップがけした僕のシュートはいつもあと少しのところでリングに嫌われた悔しいって気持ちが今もある大人になっても そこ めがけてる僕がやってることはあの日にレイアップ・シュートさっきまでの試合空気が天井にのぼる上達する方法はすり傷 絶やさぬこと人生はそ...
■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyさっぱりよ ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかり床にすわってワイン 注いで寝るまでのあそびよ 並べる掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」も そう私にわきあがってゆく想いは実現されない方がいいさよならは殺人者の言い分よ女は深く微笑むのよ 要注意よ愛が重いから すてたいわあなた...
■Next.Goes On 醜悪に見える この街のどこかでまだ汚れていない場所が おいでおいでしてる このスニーカー はきつぶすまでぼくは行けるとこまで そう 行ってみたいな 猫背の夢にヘタな歌うたいながら Next.Goes On On And On その次に行こう誰かがむこうが呼んでるよNext.Goes On On And On ダメでも 負けても 泥だらけでも きっとその先に光はある”もどき”がいい 知ったかするよりワケ知り顔 成りすましするよりい...
■孔雀の時刻(とき)午後20時と午前7時の女の見分けがつくかしらコンパクトでうしろのあなたを見てる滑稽なのよ さかさまな男 違う男(ひと)を好きになった それだけのことよあなたのためにきれいになるそれは別れを秘めてるからルージュ色のうらぎり それも女の甲斐性なの愛のために 自由にさせて後悔ならば 彼としたいわすべてを持つ あなたの手からどうぞ飛ばせて 孔雀の時刻(とき)よ相手が男なら殺してやる相手が女なら口...
■雨ノチ晴れ雨の拍手に巻かれてふねのスクリュー音白無垢きたわたしへとあなたは傘さしたいずまい ただしたのよ おごそかな式 島のひとに感謝した若かったあの頃きっとそうねしあわせの前ぶれは雨なの雨ノチ晴れ 雨ノチ晴れ いつも 晴れごごろ ねえ父さん あすはそうふたりで送る番 あの娘がそう しぶってたお見合いきめたのともだちに配信で 見せると言うあの娘トラクターで むかえる彼家族が増えるのよ予報みたら ...
■ホット・パラダイスアイツが死んだのは 雨のせいさ日曜日と雨をこよなく嫌った アイツが死んだ日も 傘の波真実は何百カラットもの まやかし充血したような笑みを いつも浮かべてたアイツは馬鹿げたこの世のGAMEサイト とっとと退会した ホット・パラダイス喪服が濡れてやけに 重く感じて腑抜けな笑いが 僕らに伝染(うつ)った 生きてる僕たちはそう まあとりあえず 自分のことしか考えてないことがわかったカンシャク玉を...
■ラスト・オーダー未読メールにしてあなたを放置するこんな終わり方知ってるこの悲しみは そう私だけのものなのこの孤独もあなたにあげない彼女のもとへ行くなら わたしを殺してからにするのね すべてわかちあえたと、いう夢をみた ウェイタ―がテーブルに来る 店も閉まる決めかねる こんな恋のラスト・オーダー ラスト・オーダーひとを愛することにまちがいなんてあるの?なんだか酔っているさよならにすれ違いかぞえてホンモ...
■已んぬる哉(やんぬるかな)釈迦が岳 八剣山(はっけんざん) 転法輪岳雨糸の向こう 横たわる湖は鉛(なまり)鬼と仏もおなじと思う これからふたりは女の山と男の山を 降りる怒れ 燃える 木々の葉たちよ心などという不埒(ふらち)なものに売られ買われどうしてくれよう山などありはしない 山ほどそれは崩れ落ちる僕はあなたの目を見て言う 嫌ったわけじゃないもう好きになれないだけだ若き日には若さはすぐに 消えるとも知...
■朝からムーン ルージュから 女は生まれる肩で息ついて かがみ抜ける絶望する若さのかたちに あなたとのことが美しすぎたからThrough The Mirror Of Our Moon Shineガウンの袖に のぼる朝日が あなた手招く もっとお入りなさい 私の中に Ha Um ha朝と夜が呼び交わす世界へThrough The Mirror Of Our Moon Shine 朝からムーン ドレッサーのガラス瓶たちひとつ残らず倒して泣く香りで香りは消せないわあの女(ひと)忘れて ...
■Rock’ Chello ListAh Ah Ah 深呼吸しながら僕はYeh Yeh Yeh 弦に向かうよどぎまぎする指が次第に核をとらえて Music So Good So GoodAh Ah Ah チェロリストがロッカーだって君はYeh Yeh Yehはじめて知ることになるロマンティストは革命家僕は暴れるラブレターいつだっていいなんてそんな時はないんだ君に打ち明ける時は きっと今しかないんだ校庭のど真ん中からチェロを弾く 君へアヴェ・マリアもドッカーンとへッド・バンキ...
■しののめの空トンネル抜けて またトンネル闇から闇へとつづいてもあなたの腕で 髪をみだし山の声を聞く 指はりつめて年をとるたび 脱ぐ花衣死にじたく始めたら 生きたい明けないで 明けないで ふたりの夜悲しんでいたいからなにもかもこのままで しののめの空男滝 女滝 地を這うよにぬらぬら真ん中つらぬく花火躰(からだ)はこころ 糾うが如くこころは躰(からだ)よ今という時に 会えたしあわせだから私という女がいます明け...
■君がいるThere Can't go back, babyCan't go back, baby誰か僕の(Can't go back, baby)代わりをやってくれ 抱く気もないのに女といて飲む気もないのにパブにいて読む気もないのに新書買うどうだってもう何だっていい人間という役は演じるほど猿芝居だねそれもこれもまだ君がいるThereCan't go back, baby ひとりのほうがCan't go back, baby 幸せだと思えるよCan't go back, baby 何人僕は僕をくぐり抜けたならいい仕事で誰...
■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール開放弦の音どよめきと拍手人々はつかの間音楽に戦火を忘れる喝采が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く手をひろげて 波をつくるのよ力をひとつに音楽を呼び込むのよ みんながViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人びとは微笑みスープで体あたためるたましいよ響け 高く高くやさしい旋律を 世界にひ...
■No Running Away 〜 Dedicated Mr.Rugby 〜試合は順延されつづけてる雨は歓声俺たちに降り続く土砂降りは拍手つぶされた ゴール直前 お前はあれから 落雷 時をこえて一礼したユニホームたちが 今もはためいているさらに雨は強くなるWhat’s running away あの夏に消えかけた白線が なにかを告げたお前しかいなかった あの場面No,Running away Ah どうしても泣いたね わかってくれたね社会人でも好きなこと やれたし後悔...
■Hardcore Dog嘆きのJokerなんて もう使えないララバイなんかじゃ眠れやしないMayBe 神は眠りつづける前へ前へと行けとおそわった上に上にとのぼったけれどそこには何もなかった 荷物をおろした2トン車鼻先並べる サービス・エリア風が胸をめくる胸のデビルをかきむしるのさみんな誰かの噛ませ犬じゃない闇の くさりひきちぎれよ先に先にすすめとおそわったけど早く早く行ったけどそこは天国じゃなかったきみでなくてもよかった...
■実在シテLai Lai Laiそれはきっと確かにあるのLai Lai Lai想いはみえなくても1000回言っても何も言えてない気持ちの明度が高まるほどほのかな自己主張 ピンクの貝がら 波に流されるならあなたの孤島がいいあなたはもうあたししか愛せないボタンにふれたそんなこと言えないままあなたが実在してゆくあたしのなかで完成しないだからラブソングくぅ 世界の一部でしかないけどくぅ ふたりは世界を手にしてるあなたがつつくから ...
■One Less,One More Loveそこのパティシェに僕らの恋をオーダーしたら後味の悪い甘さがふたりの最後のキスにとけるバカばっか 嘘ばっかはだけた胸 傷つきたくて後生 大事に 何を守るのさ殴る 殴る 殴る Yeah言いがかりつけてしょっちゅうディスる相手さがすガム吐き捨ててOne Less One ひとつけずり捨てOne More Love もっと愛を探せ俺たち みんな はだかで生まれてきたその理由がわかるようにつけ足すな かざりなど捨てち...
■飯炊き女所帯じみてもいいとあなたと暮らした手の荒れも 気にしない米の研ぎかたが大事ね飯炊き女になりたいわ しごと終えたら 待ってて 何か作るこのご時世 自分の世話を焼くようにあなたの飯炊き女になりたいわ生活感があって家事にいそしむのよどこにいたって帰宅の楽しさに重きをおく飯炊き女になりたいわ そして食後にあなたの好きなコーヒーモカを淹れる 今でも出先で気に入ったカップは2客揃いで買うのよ会い足りな...
■Kila Land君の中にあるながれへとそっと身を横たえているまどろむしぐさでまなざしの深いひびきにつつまれてるKila Landを呼び込もうふたりの海流の場所に 愛の悩ましさはひとをいつも美しくするそっと入っていこう水の行方は 渇いたほうへKila Kila Land ここへ胸をとざしてたかなしみには長い休暇が必要さ寄り添うために出来ている僕たちに名前などなくていいKila Landはわけあう手の声が聞こえるあたりなぜここにいてこう...
■テイクス・ア・トリップ往年の ジャンギャバンのような目つきでいるぜ脱いだライダーズジャケット君の肩にひっかけて ゆく ゆく風邪ひくなよと 君につぶやいたそんな気障 もう言えないよ胸はがらんどう君が僕を抜けてくからかうの?「いい人ね」なんてさ 嫌みさ乗っていきなと誘ったけど僕ひとり 高架くぐる 排気音が翻る テイクス・ア・トリップ!喧嘩別れのバツの悪さを君にぶつけたよ海外ドラマの つぎのシーズンの配...
■YESingYESing 倒れてはじめて YESing 起きあがれるYESing はだかで生まれた僕らなんだYESing 出会いも別れもYESing 季節もくりかえす模索こそ 道ってもんだかなしみってやつはツケモノ石さ重さが 人生のうまみ 引き出す ここじゃないどこかへと YESing YESingYESing もう楽しんじゃえ YESing 迷っちゃっていいYESing 苦しみから逃げていいんだ 運命の女神を この際 引っかけちゃいなよ中指立ててやれBad Lu...
■Novemberしずかなことが欲しくなる指でまぜる シングル・モルトピアス・キャッチに 指をそえて君の涙が また伝うよ生まれ変わるしるしさびしいときは枯葉と呼ぶのよそう云って 君が外したリングあなただって自白なさい そして愛に協力するのなるようになるわ それが私たちよと No No BabeHeartache November 何も言わないことがやさしさのように思えてくるNovember November November その手 この目 ふたりただNovem...
■MOSHベルガモットワインと マラ・デ・ボワの相性がいいように ふたりはくすぐったい関係ねわたしの首のつけねと腰のくびれはあなたの手の指定席だと言ってたのにAh きみのなかにある僕の比率が減ってゆくよ僕の不在着信にもきみは応えないDon't Stop THE LOVE なんて言ってるかわからないから愛なんだオープンカー ちぎれる声風にさらわれる Oh No 愛をつづけて 途切れそうでも Keep On Driving ジュリアン、ミッシェル、ソ...
■Falling Apart指に 瞳に そっとからまる声に 唇に 二人はおちてゆくきみの細いアンクレットだけが闇に生きている行き先を知らない こころを抱きよせながら くちづけの烙印にうしなうことがふたりを与えて僕はあなたの温度を知るFalling Apart Falling Apartふたりに 同時に ゆれていた花の 名前など 知らなくていいひとつの孤独に目を伏せて やがてすべてが過ぎたあと夢見ていたと言うだろうそしてきみを忘れることが...
■Not ,Without You機種変をお店で 独り済ませたあとで電話番号を変えない理由があなたにあると 今さら気づく私なら髪いろかえてネイリストに相談をあずけて知らぬ駅 おりたなら雨が降って来たこれだもん 嫌んなるこんな時 タメ口であなたとよく話したね笑ってる顔ばかりおぼえてるあなたは世界で一番聞きたい声でもその声でさよなら言われたのそこだけインクがひろがったわかってた あなたは私を見ていなかった私をすり抜け...
■Rainライトに照らされてほら霧雨が横切るよ車の中から見てるドアをあけて波を聞こうかこたえ探しをしてたでもこたえはなかったいつも愛を求めてた誰かを愛することもなく「馬鹿だな」「馬鹿よね」今夜降る雨はとても優しい つめたくてずぶ濡れでも 心につたうきみとともに打たれる雨ならきっとそれが幸せ 2人が降りつづきますようにもっと降れ雨よ降れ ひとつの声を追いかける 手のひら分けて So Rainむこうで路面電車パ...
■うらがおフードに風がぬけるで、きみ なんて 言ってたんだっけ そうそう僕がきみにフラれるって話いいんじゃない 今夜サヨナラしちゃえばいいよいいよ でも、言っとくけど僕はいい人じゃないきっときっと きみはこれまで僕を見てなかっだけオモテがあればウラはあるってなもんで きみが最近きれいになった理由を知ってる会って好きって抱きあってもきみと違ってゆくんだ軋(きし)んでゆくんだ人間おしくらまんじゅうきみと...
■しののめの空穀雨(こくう)のビルアレイうっとおしい日々が そう着脱可能ならいいのにやなことOFFにしてHAPPY全開理想の娘ダウンロードしてトリップメールでスルメあじのする殺生なことしたいリロードして 何度も翔ぶ明けないで しののめの空に僕はうかんでいたいのSet Me In The Dark 僕を置いてくならせめて暗闇にすてて腰巾着になるのもやだな金バッジさんよ僕らは今日の米を研いでいるそこんとこわかってない嘆きとほろ酔...
■Death Logs In来る日も来る日も闇討ちにあって恩讐のしぐれ夜駆けに参るふっと忍び女(め)の姿をして懐にもぐりこみ 刃を抜くのさ最高のざわつき 死の予感おまえもおれも鬼には違いない Death Logs In 刀じゃ斬らないさ背中でむこうに放りすてるDeath Logs In 不埒な奴ども恩情にすがりつけ すがりつけリンクした先に何もなくてもあだ花のひとつ 咲かせてみましょ真実の全貌など見えない全身全霊で生きるしかないおまえは...
■越せぬ部屋青春の間取りおぼえてるふて寝して見てたくもり空まだ無いものがあるうちは やっていけると気をはくよ時のながれに 棄てたものに こころを拾うこともあるさなんども引っ越ししてきたけどあなたは今も越せぬ部屋イロハのイの字も知らないで生きてることはまぐれだとあなたに会えない年月に夢は過ぎても終わらない好きと言ったらうそになる愛と言ったら おもくなる ぬけないトゲが またうずくあなたはされど越せぬ部屋...
■輪の中の燐光すべてを暗号化してもなお盗聴会話は混線してる私たちはただのパーツと化し靴はクラブのフロアに散らばる日曜日の憂うつをぬぐうように地下でおちあうこの指がみちびいた方程式が怪物とは知らず実験はまたしても再開されたかたずをのんで知らずに悪に手を染めるこのプログラム実行されたら博士 あなたの真意がわかりません博士 あなたは何を画策してますか博士 あなたが云う世界の終わりそれはつまり何を意味して...
■そこから先は雨さびしさだけではあるまいが 影だけが僕らにつきまとう 拾ヶ堰(じっかせき)あたりどうしてと 責めもしないきみのやさしさが 重い許される ことがつらい胸のカレンダー破られてその先を言わない 行き先を聞かないそれがふたりのことばのようにそこから先は雨 雨足はさらにはげしくなる そこだけを照らし出すように まるで遠くなるいつまでも かなしみはまわりつづける影のように騒ぎ疲れたあとの から笑...
■御荷鉾の三束雨 (みかぼのさんぞくあめ)餌の在処も 罠も知っていて忍びやかに真夜中をすり抜ける野良猫だって都会で生きるすべ知ってるというのに私は着物被(かぶ)せて かくれんぼいっそ朝まで かくれんぼそぼろ濡れて 雨足はやく鬼のいぬ間に かくれんぼ想いかくせず かくれんぼ夜にまぎれて かくれんぼ哀し雨音 頬ぬらしどちらが鬼か かくれんぼ愛人願望 毒婦の役回り違う男を部屋に連れ込み蚊帳にかくれて 私何して...