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himabu117ブログ https://himabu117.com

ミニシアターを中心とした新作封切作品を多く紹介してます。あとは、歌舞伎をメインにした演劇の魅力。東京近郊のお散歩やお金を懸けないお洒落をお届けします。

髪結新三
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2021/09/27

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  • 『オッペンハイマー』日本人として「原爆の父」と言われた彼を許せますか。

    映画『オッペンハイマー』、「原爆の父」と呼ばれた彼の半生を描いた作品。原爆投下後の彼の贖罪など聞きたくもない。広島長崎で、投下の年だけで20万人以上がなくなっている、たった一度の爆弾投下で。その事実だけでいい、そのことの結論と判断は自分でする。

  • 韓国映画『ビニールハウス』介護の現場は何処も同じ、解決策なんて?

    映画『ビニールハウス』自宅における老老介護の現実が迫ってくる。みんな目をそむけがちな問題なんだけど、高齢化社会を迎えてそうも言ってられない。「半地下家族はまだまし」のキャッチコピーは、どこか的外れだ。介護の問題は、一人で抱え込まないこと。

  • 『DOGMAN ドッグマン』いわれのない不幸、でも私は神のもとに

    映画『DOGMAN ドッグマン』まさに映画でないと作れないストーリーなんですが、なぜか現実味と説得感がある。人生の不幸に見舞われたとき、どうにも行き場のない絶望感、どうします。そんな問に答えを出してくれるラストが素晴らしい。

  • 映画『落下の解剖学』どうでもいい人には、どうでもいい映画。

    映画『落下の解剖学』事故か殺人か自殺か、う〜んどっちでもいいかななんて無責任な声が聞こえてきそうな映画。まあ世の中で最も多い殺人の例が、夫婦間という統計もありますので。ただ、鑑賞中も感情移入できないのは、私的世界に終止するからでしょうか。

  • 映画『フィリピンパブ嬢の社会学』悲しくもおかしい人間らしい生き方

    映画『フィリピンパブ嬢の社会学』豊かな国日本に出稼ぎに来る女性たち。知っているようで、知らない彼女たちの本音。そんな?の部分を探求する一人の大学生。ほぼ実話だそうですが、国も違えば習慣も違う、いろんな苦難を乗り越えて若い二人の進む道はいかに。

  • 韓国映画『梟』時代劇として可もなく不可もなし。まあ時間に余裕があれば

    『梟』主人公は、盲目の鍼師、だけど暗闇ではかすかに見える、このあたりが謎解きの付箋なんですが、物語がありきたりで、お茶の間時代劇の域をでない。わざわざ時代を遡ってセットにもお金をかけて、そこに人間の性が映されないと、無駄な出費に担ってしまう

  • 映画『罪と悪』あんまり悪人出てこないんですけど、どうなのこの題名

    映画『罪と悪』題名に映画の内容が負けているな、人間の原罪にでも迫るのかなんて期待したのですが、出てくるのは悪ぶっても善人ばかり。ラストの処理もいただけない。限られた時間と予算の中で、とりあえず作品にしてみました的なもどかしさしか残らない。

  • 『ほかげ』戦争とは、ただグロテスクで残酷で醜いもの、それ以外ない

    映画『ほかげ』地味な作品なんだけど、その作品創りには敬意を評したい。先の大戦からまもなく百年近くが経とうとしている。喉元すぎれば暑さを忘れ、そんな言葉が頭をよぎる。大戦の経験者の証言もめっきり減ってしまった。また過ちを繰り返すのだろうか。

  • 『ジャンプ・ダーリン』ドラッグクイーンこの分かりづらい設定の意味

    映画『ジャンプ・ダーリン』ドラマ的高揚感もないままに、ラストに突入してゆく。この映画は一体何を言いたいのだろう、そう考えてしまう。つまりこの映画は、私小説なのだ、だた自分に起きたことを時系列に並べただけ。そう考えると納得もできるのだが。 結

  • 『コンクリート・ユートピア』『パラサイト』の呪縛から抜け出せない韓国映画

    『コンクリートユートピア』あいも変わらず、コテコテの人間のエゴイズムがテーマ。そろそろ韓国映画のこのパターンも食傷気味。『パラサイト』で頂点を極めたのですから、そろそろ違った方向の作品を見たいもの、ただ韓国映画界にその柔軟さがあるかどうか。

  • 『PERFECT DAYS』成熟した社会での一つの生き方のヒント

    『PERFECT DAYS』成熟した社会のおとぎ話でしょうか。ヴィム・ベンダースの一つの提案、年寄りはこの映画を見ると自分の今後はこれでいいやと思うのですが、若い人には物足りないでしょうね。消費は美徳という時代を経験して到達した生活ですから。

  • 『トーク・トゥ・ミー』降霊やっていいか悪いか、やらないほうが無難

    映画『トーク・トゥ・ミー』よくできている。作り話と切り捨ててしまえば、それまでですが、そうとも言えないんですね人間にとって、降霊、口寄せ、霊媒という、死者にお伺いを立てる行為は、大昔からあったこと。さあ、どんな結末が待っているか、ご覧あれ。

  • 『ファースト・カウ』ケリー・ライカートが描く西部、繊細な感性が光る

    映画『ファースト・カウ』、アメリカインディーズ映画シーンでは、欠くことのできない女性監督、ケリー・ライカート。繊細でこまやかで、いままでのアメリカ映画では感じることのない人間の息遣いが伝わってくる。彼女の描き出すアメリカに興味が尽きない。

  • アキ・カリウスマキの描く恋愛『枯れ葉』ピュアに生きる中年の恋

    映画『枯れ葉』夢を追いかけるには、歳をとりすぎた、そんなことより日々の生活に追われて手一杯。そんな、どこにでもいそうな男と女。ただ、共通点は、独身で孤独なことか。互いに惹かれ合うのもそんな孤独感を共有するからか。互いに惹かれ合いながらすれ違

  • 『バッド・デイ・ドライブ』 映画は、工夫とアイデアで面白くなる

    映画『バッド・デイ・ドライブ』程よい上映時間と肩の凝らない内容、娯楽作品のお手本のような作品。かと言って内容がないわけではない、小道具と使った展開は、納得させられるし、至るところに、アイデアと工夫がされていて、映画はこうでなくてはという見本。

  • 映画『首』題名からして、ピンとこなかったけれど、観客の反応ももう一つ

    北野武監督の考える戦国時代劇『首』、時代をリードしてきた北野監督も御年76歳、まだまだやる気があるのはわかりますが、そろそろ円熟期に入った作品が見たかったのですが。まだまだ時代の先端でいたいようですね。この人らしいと言えばそれまでですが。

  • 映画『モナリザアンドザブラッドムーン』シリーズ化もありの傑作かも

    『モナリザアンドザブラッドムーン』期待しなかった映画が、意外とツボにはまってた時って、なんか得した気分になりますよね。精神病院から脱走した少女が、弱者の味方となって大暴れ、まるでありえないんだけどなんだか共感してしまう、そんな不思議な映画。

  • 映画『理想郷』夢に見た田舎暮らしの愚かしさの教科書のような作品

    のんびりと田舎暮し、子供をのびのび育てよう。そんなキャッチフレーズに、だまされてませんか。あこがれと現実は、当たり前ですが違います。戦後民主主義は、人間味な平等だと説きます、まずそこを疑ってみましょう、そうでないとこの映画のような悲劇が。

  • 『キラーオブザフラワームーン』ディカプリオは、適役だったか。

    これぞ映画の本道『キラーオブザフラワームーン』、マーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ、レオナルド・ディカプリオの真剣勝負。映画はこうでなくちゃって思うのは私だけでしょうか。でも、小手先のごまかしも奇をてらった演出もない、いいですよね。

  • 奇想天外映画祭2023『子供たちをよろしく』

    奇想天外映画祭2023『子供たちをよろしく』、1980年代のアメリカシアトルという大都会なのに、これがアメリカの現実なんだなと、いまだって基本的には国のありかたはそんなに変わらない。そうアメリカに対する幻想を打ち砕いてくれる作品だと思う。

  • 大森一樹という監督がいました。今あの時代をふりかえる国立アーカイブ

    『ぴあフィルムフェスティバル2023』国立アーカイブのおなじみのイベント、映画好きにはバイブル的便利な情報誌だった「ぴあ」いまも電子版が、ホソボソと営業しているんですが、かつての70~80年代のサブカルチャーをリードしていた面影はなくなって

  • 映画『ダンサーインPARIS』なんかできすぎたお話と思うのは私だけ

    フランスは、自由の国なんて思ってしまうのですが、なんと言ってもフランス革命から始まる自由主義発祥の地とも。でもね、実際には、家柄を重んじるお国、いくらお金持ちでもだめ。そんな中でのバレエのプリマドンナのお話。額面通りには受け取れないのですが。

  • 映画『スイート・マイホーム』家を建てるのは、お金持ちのすること。

    映画『スイート・マイホーム』念願かなってマイホームを手に入れる。その人にとっては人生の一大イベントですね。しかし、そこには大きなリスクがあることをユメユメお忘れなく。いろんなリスクを一つの出来事にまとめた作品でしょうか、持ち家なんてやめまし

  • 『福田村事件』都合のいいように変えられる、都合の悪い過去を消し去る

    まさに、人間の愚かさが凝縮したかのような映画『福田村事件』。出来事は、関東大震災の大正期だけど、いまだってたいしてかわらない。人間の本質なんて今も昔も同じだ。だから、同じ過ちを繰り返さないためには、過去の出来事の正しい認識が必要となる。

  • 早稲田大学劇研 新人試演会 枠の中から飛び出せない管理された若者

    自由を叫びながら自由ではない、自由を希求するのは昔も今も若者の特権か。早稲田大学劇研新人試演会で、そう感じた。自由は、自分と向き合うことでしか手に入らない、孤独と自分探し、これはセットだ。ただ、管理された大学、空間でそれは叶わぬ夢でしかない。

  • 人生は楽しいレゲエが教えるノーテンキの魅力、真似したくてもできない

    人生は楽しむためにあるんだ、そう言いたげに聞こえるレゲエミューシック。映画『ルードボーイ』にはそんなメッセージが詰まってる。日本から遠く離れたアフリカの音楽でありながら、センレイされた形に変化してまたたく間に世界に広がったレゲエミュージック

  • 映画『イノセンツ』子供が純真なんて幻想は、早く忘れたほうがいい。

    北欧発サイコスリラー『イノセンツ』、子供が純真なんて、誰が言ったのだろう。そんな言葉が、聞こえてきそうな作品です。それは、ある意味真実です。あくまで、大人になる手前の存在なのだと。ただ、大人にならずに子供のままだと、それはそれで問題なんですが。

  • 映画『覇王別記』間違いなく20世紀を代表する作品の一つ、私的には

    映画『さらば我が愛/覇王別記』そのスケール、激動の中国近代史中で、京劇役者として必死に生きる主人公。そして、決してみのることのない愛。すべてが悲しいのだけど、ひたむきに生きる人間だけが到達できる境地をみせてくれる。人間のはかなさ、弱さを見せつけられる。

  • 『CLOSE/クロース』ガラスの少年時代、ピュアな物語。

    映画『クロース』だれでも、少年時代に似たような経験が、あるはず。でも。大人になるにつれて、そんな気持ちが、あったことさえ忘れてしまう。ただ、生きてゆくことだけに貪欲なだけでいいのだろうか。こんな少年時代のピュアな心のかけらでもあれば、人生は豊かに。

  • 映画『アシスタント』エリート新入社員の見たものは、夢と現実の残酷

    映画『アシスタント』アメリカのエリート社員の現実とは、高額の報酬にあわせて、そのストレスは、そうとうなもの。これは、しかたがない、本人がそれを望んだのだから。ただ、パワハラ、セクハラとなるとその判断は難しい。犯罪でない限りその境界は曖昧だから。

  • 映画『フェイブルマンズ』スピルバーグが、人生を振り返るとき

    スピルバーグも、自らの人生を振り返る歳になったんだな。『フェイブルマンズ』それでも映画人の悲しさ、自らの素材さえドラマにしてしまう。事実はどうあれ、一人の大監督の自伝捉え、鑑賞するのも一考。映画の輝いていた時代を生きた最後の監督とともに。

  • 『テリファー終わらない惨劇』上映開始5分で退出した人がいた

    物事には度を越したものが存在する。そんな思いを改めて感じさせる映画『テリファー終わらない惨劇』、怖いもの見たさもわかりますが、ほどほどに、一歩手前で、やめとくほうが余韻が残るもの。そんなコチラの気持ちを逆なでするようにラストまで、血しぶきのオンパレード。

  • 『To Lesile トゥ・レスリー』落ちるところまで落ちたシングルマザー

    なにかの統計であったように思うのですが、高額宝くじに当たった人の実に6割が6年後に自己破産している。映画『To Lesile トゥ・レスリー』は、運命のいたずらに翻弄されて落ちるとことまで落ちた人間の物語。アメリカのプアホワイトがここにも出てくる。

  • 『カード・カウンター』ポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ

    映画『カード・カウンターポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。

  • 『七月大歌舞伎』猿之助一座の崩壊の始まり歌舞伎自体も消え去る運命

    市川猿之助の騒動で俄然注目を浴びる歌舞伎『七月大歌舞伎公演』に行ってきた。騒動の注目度もあったためだろう、満席で盛況であったけど、中身がそれに見合っているとは思えない、もちろん見たのは、昼の澤瀉屋一門の舞台だけだけど、暗雲たちこめる歌舞伎界。

  • 映画『怪物』タイトルで惹きつけておいて内容は純文学パムドールでも

    映画『怪物』カンヌでパムドゥールでもよかったよね、全部の参加作品見たわけではないけど、少年期の細やかな心の動きや切なさが痛いほど伝わってくる。だから題名も含めて直球勝負でも良かったよね、複雑な時代背景を盛り込んだあたりがしょうがないのかな。

  • 映画『波紋』市川猿之助も抱えた絶望、実はその原因は介護にあるのでは

    映画『波紋』絶望に落ちた主婦のとった道は、この映画を見ると市川猿之助さんと重ねてしまう。猿之助さんの絶望は何だったのか、親の介護の負担が大きかったのではないか、そんな思いが強い。主婦が新興宗教にすがりついたのも大いに納得する。彼女には救いだった

  • 香港映画『縁路はるばる』まるで自由そのもの中国共産党が大喜びする

    香港映画『縁路はるばる』は、香港映画の新しい流れとして好意的に日本では受け入れられているようですが、私には、中国政府のご機嫌取りに思えて仕方ない。確かに恋愛ラブコメディーの形を借りて香港の魅力を伝えているのだが、この地域は、もっと複雑なはず。

  • 『ソフト/クワイエット』ワンショットで見せるスピード感とアメリカ

    映画『ソフト/クワイエット』人の妬みほど恐ろしいものはない、それが、全国民の中でひとかたまりで存在する社会アメリカ。米国に限らずどこでも存在するのですが、こうもはっきりと目に見える形で存在する社会も珍しい。憧れだけで語れない米国の現実。

  • 『私、オルガ・へプナロヴァー』狂気の沙汰は、「秋葉原通り魔事件」

    『私、オルガ・へプナロヴァー』繰り返す連続無差別殺傷事件、その事件の代表例だろうか、そんな行為に至ってしまう主人公の心情を冷静な目で追ってゆく作品。肥大化した自己愛のなせる技の怖さを特とご覧あれ、悲しいけど歴史は繰り返すし、今後もなくならない

  • 映画『帰れない山』社会とは何故か折り合えない、そんな方に送る作品

    映画『帰れない山』自分が何がやりたいかわからない方、やがて何処かにたどり着くのでしょうがそんな主人公と少年時代の友人の二人のその後。自分探しの到着点はどうなったのか、頑固な友人の無骨な生き方と合わせて、人生の一部を垣間見る思いです。

  • 古くて新しい「文楽」元禄時代にタイムスリップできます紛れもない芸術

    江戸時代にタイムスリップする楽しみが歌舞伎にはあった、まるで目の前に江戸時代が広がった。お客を呼ぶがために超歌舞伎やアニメとのコラボで江戸時代のテイストは壊れてしまった。もう歌舞伎役者に期待はできない、残されたのは頑ななまでの伝統維持の文楽。

  • 映画『オオカミ狩り』心臓の弱い方と食事前の方はやめたほうがいいかも

    残酷シーンの得意な韓国バイオレンス『オオカミ刈り』、まさにこれでもかとおぞましシーンのてんこ盛り、終いにはなれてしまうという感覚の麻痺を覚える作品。ただ、残酷なだけだとつまんないだけど、そんなことはお構いなしに血しぶきを撒き散らしながらラストまで

  • おしゃれな街パリを舞台に『パリタクシー』最高の人生をあなたに

    「川の流れのように」という歌がある、人生が川の様に流れてしまっては、何も残らないのではと。映画『パリタクシー』はまさに、人生は積み重なるものだとつくづく感じさせてくれる。そうその積み重なった人生を振り返るのは、最後の最後でいいのだ、そこまでは、ただ走り続けて。

  • 『高速道路家族』う〜ん『万引き家族』の二番煎じか、いやそんなことは

    『万引き家族』が高い評価を得るんだけど、ホントかなと思ってしまう。日本社会もう少しマシだよと。『高速道路家族』は二番煎じ感は否めないけど、出口のない韓国社会の閉塞感から来る不条理を描き出したところが優れている。

  • 『レッド・ロケット』元ポルノスター男優の奮戦記アメリカの格差社会

    日本にはかつて「食い詰め者」という言葉があった。映画『レッド・ロケット』の主人公もそういうことなんだろうけど、一発逆転を狙っている。アメリカ社会の下層からのメッセージなんだろうか。なにか悲しものを感じてしまうのは、私だけだろうか。

  • 『聖地には蜘蛛が巣を張る』なんとも直訳的題名、中身はピカイチです

    中東イスラム圏の複雑な女性蔑視『聖地には蜘蛛が巣を張る』、鬼才アリ・アッバシは、娼婦連続殺人事件を題材にイスラム圏の女性の地位、社会の問題をあぶり出した。病める心と大義とその境界の危うさを思うとき、何が正しいのか。社会の抱える病巣は深い。

  • 『KNOCK終末の訪問者』こうも聖書解釈がいい加減な作品は問題外

    見てる者をある程度納得させないと、ただ独りよがりになってしまう。作者が、聖書をどう理解しようが勝手ではあるけれど、どこをどう解釈したらこのような作品になるのか。あるいは、作者の狙いはあくまでも聖書を素材として新たな物語を構築しようとしたのか。

  • 『青春弑恋(せいしゅんしれん)』台湾映画の新星透明感としなやかさ

    印象派の絵画のような映像、ショパンの「ノクターン」なかなか憎い演出。アジア的であり日本的でもある繊細な描写が印象的だ。西洋文化とは明らかに一線を画すそんな世界を見事に映し出してくれた。登場人物ひとりひとりに寄り添えるそんな時間を共有できる。

  • 『トリとロキタ』アフリカ難民を待ち受ける現実辛、ここまで来たのに。

    『ある子供』『少年と自転車』のダンテンヌ兄弟の最新作『トリとロキタ』ヨーロッパにおけるアフリカ難民の過酷な現実を少年と少女の絆を中心に描いてます。カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を取ったそうですが、話の展開には少々無理がある気がしてならな

  • 『雑魚どもよ、大志を抱け!』子供時代と重なり合わせられるかが鍵。

    少年を描くときアメリカではこんな息子がいたらと思わせるそんな役作りをするそうで。そういう意味ではこの作品は合格点なんですが、でもそれは、作られた子供像で。過去の名作と言われる作品は、弱い立場の子供のもつ切なさが描かれているかが鍵なのですが。

  • 『マッシブ・タレント』ニコラス・ケイジ主演と言われてもピンとこない

    ニコラス・ケイジの実生活とも重なる『マッシブ・タレント』、ケイジのファンなら楽しめるかな。大スターということなんですが、自分は名前ぐらい知ってますよって程度だったんで。作品を見ても、それほど彼の演技やお話の内容にものめり込めず、佳作でしょうか。

  • おくゆきを感じない時代劇『クモとサルの家族』そこが狙いなのか

    わかりやすさとスピードそして手短に、映画『サルとクモの家族』はそんな現代を意識した作品なのだろうか、まあ形だけの時代劇に比べたら挑戦的ではあるんだけど。昭和の映画黄金期を過ごしたものには、映画のさまがわりを感じざる負えない、映画の多様性と考えよう。

  • 『オットーという男』年老いて孤独になったあなたどう生きてゆきます

    誰でも人生の終焉は訪れる、そこで老年を迎えた人にかならず訪れる「孤独」という問題。普段は、考えないよね、いや考えたくないからわざと意識下に仕込めているだけ。でも向き合わざる負えなくなった時どうしたら、そんなことを考えておくのも必要なんです。

  • 『エブエブ』なぜこの映画がアカデミー賞を受賞したのかわからない。

    『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』この長ったらしい題名と同じくらい、映画の中身も叫びたくなるほど退屈だった。なぜ、この作品がアカデミー賞なのかも理解できないし、多分私の頭が、現代の思考についていけなくなったのだろう。

  • 映画『オマージュ』韓国の女性の地位が見えてくるこの困難さは日本も

    映画『オマージュ』韓国映画には珍しい落ち着いた作品。女性監督による先輩女性監督の足跡をたどる工程を丹念に描いている。そこは、女性の細やかさが出ていて、作品に独自の柔らかさをもたらしている。声高に叫ぶわけではないのだがそこがまたいい味を出している。

  • 映画『エンパイア・オブ・ライト』期待はさせるのですが、果たして

    イギリス映画には庶民を描いた秀作が多い。その系譜を期待して『エンパイア・オブ・ライト』を見たのですが、力が入った作品であることはわかるのですが、もう一つ深堀してほしかった。なんとなく上滑りをして終わってしまっているように思えてならないのですが。

  • 映画『二十歳の息子』ゲイの男性が二十歳の男の子を養子にする。

    映画『二十歳の息子』イスラム世界では、美少年を養育して面倒を見るという習慣がある。特に有名なのが、アフガニスタン。そう簡単に言えば少年愛なのである。そんな図式ならこの映画も理解できるのだけど、製作者の意図はそうではないらしい、不自然さを抱いてしまう。

  • 映画『Sin Clock』言い得て妙な題名 罪の時計 原罪ですね

    一発逆転を狙う、どんな手を使っても 映画『Sin Clock』はそんなはかない夢を見させてくれる。そういい子でいる必要なんてどこにもない、ただ社会からはみ出さないために装っているだけ。そんな我々小市民の欲望を満たしてくれる作品。

  • 『コンパートメントNO.6』に見て取れる、快適な旅とはの必要条件

    映画『コンパートメントNO.6』カンヌ国際映画祭グランプリの宣伝文句が効いたか。新宿のミニシアターは、週末満席続出。しかし、惑わされないでください、駄作ではないですが、それほどの秀作ともおもえないのですが、見る人にもよりますが要注意。

  • 沖縄旅行、ほろ苦い経験だけ残して去ってゆく、これも旅なんだろうな

    旅の失敗それは、あるあるなことなんですが、いざ自分がとなると楽しい旅もブルーに。全国旅割を使っての沖縄旅行いいことばかりではありませんでした。それも含めて旅ということなんでしょうが、後悔ばかりが残ります。残念な旅でした、何年か後にはいい思い

  • 全国旅割で『沖縄に』もちろんピーチを使っての旅です。コスパ優先

    人気の沖縄移住、圧倒的に失敗のケースが多いのはなぜだろう。沖縄に限らず移住を安易に考えないほうがいい。全国旅割を使っての沖縄旅行から見えてくる現実は、あくまでも旅として楽しむぶんには楽しいところなんですが。皆さんはどうお考えになりますか。

  • アークヒルズで『YUMIN MUSEUM』青春時代との別れ

    『YUMIN MUSEUM』で失われた時を求められる、それは高度成長期から続いた日本の好景気に裏打ちされた幸福感の共有。しかし、もうその時代は終わった。これから私達は何処に向かおうとしてるのだろうか、その方向性は未だ見えてこない今を生きる。

  • 『シャドウプレイ完全版』中国バブルに翻弄される欲、欲行きつく先は

    拝金主義がなぜ悪い、『シャドウ・プレイ』でロー・イエは、そんな中国の本音をむき出しにして見せてくれた。さすが、政府の手前、悪が成敗される形にはなっているけど、誰もそんなことは信じない。欲望国家のむき出しの生き様を突きつけてくる、目が話せない。

  • 韓国映画『非常宣言』に見る道連れ自殺と巻き込まれる危険と不条理

    韓国映画『非情宣言』コロナ禍の現在、ウイルスを使ったテロ行為というなかなかいいところに目をつけた作品ですが、ちょっと上映時間が長すぎた。過ぎたるは及ばざるが如しとでもいいますか、映画製作は難しいなと感じさせます。緊張がラストまで持続せずが残念

  • 日本映画『ファミリア』低予算、やっつけ仕事的作り方を随所に感じる

    テレビドラマなら我慢しよう、それを映画スクリーンで料金を払ってみる悔しさ。映画『ファミリア』はそんな煮えきらない思いを引きずったままラストまで。これで、いいんだろうか日本映画、出演役者が可哀想そんな声が聞こえてくるのは、私だけだろうか。

  • 『ドリーム・ホース』田舎の退屈さに活性剤を!馬主になるとどうなるの

    人生に「ボンウィル/胸の高鳴り」を感じて生きて行けたら。映画『ドリーム・ホース』はそんな夢を見させてくれる。だけど、そこは何処か不安な要素もあるのは確か。競走馬の共同馬主、勝ちを目指す世界だから、そこをどうやってのりこえてるのかな。

  • 『死を告げる女』精神科の領域で勝負する作品、無意識の持つ意味と危険

    韓国ホラー『死を告げる女』人間の無意識下に押し込まれたドロドロが、意識下の行動を支配する。それが、いい方向なら問題ないのですが、それでは映画にならない。描き方は、少々古臭い感は否めませんが、無意識下の引き起こす問題の恐ろしさを垣間見る作品。

  • 『atBaywalk-ベイウォーク-』困窮老人のサバイバル自己責任か

    笑うなら笑え、俺たちは生きている。そんな叫び声が聞こえてきそうな『atBaywalk-ベイウオーク-』。フィリピンの裏路地の困窮邦人、結末は見たあなたが判断して。粂田剛監督の渾身の作品間違いなく一見の価値あり。大人しく生きるだけが人生ではない。

  • 映画『離れ離れになっても』高校の同窓会って本当に楽しいですか。

    幼いときの仲良しグループ、その後離れ離れになってそれぞれの人生を歩みその後は、相まみえることはない。これが自然で、お互いにとってもいいことなんですが。それでは、映画としてドラマにならない、そんな発想からでしょうか、人生のままならぬことを再確認。

  • 『少年たちの時代革命』香港返還から13年、中国化の進む香港の苦悩

    まさに自らのアイデンティティの確立とでも言ったらいいのか。『少年たちの時代革命』は、時代の大きなうねりの中で、自らの確立の戦いである。中国化の波に抗う少年たちの姿は、危なっかしいくもあり、厳しい現実との戦いを勝ち抜こうとしてもがいている。

  • 『ケイコ目を澄ませて』目を澄ませて見ていられず、思わず寝落ち。

    『ケイコ目を澄ませて』大ヒットの評判に満席の劇場に、意に反して気がつくと不覚にも寝落ち。澄ませての題名が皮肉にも聞こえてしまう。静かな映像と淡々としたドラマ、盛り上がりを感じることもなく、気がつけばエンディングロール、まさか終わりじゃないよね。

  • 『アダミアニ 祈りの谷』東京ドキュメンタリー映画祭 グランプリ作品

    東京ドキュメンタリー映画祭2022、昨年のグランプリ作品『なれのはて』が良かったので今年もと期待したのですが、『アダミアニ祈りの谷』は今日的国際テーマとでもいいますか、ちょっと肩透かしをくらったかんじでした。説明的部分がもっとほしいです。

  • 映画『ホワイトノイズ』この作品が成功したところは、死というテーマ

    『ホワイトノイズ』死というテーマを皮肉交じり切り取って見せた作品。なかなかやるなというのが、正直な感想。重たい課題をあえて日々の生活の中の疑問にしたところが、この作品の成功したところでしょうか。キリスト教国のアメリカ人でさえ悩んでいるんです

  • 『MEN同じ顔の男たち』過ぎたるは及ばざるが如し誰もついていけない

    『MEN同じ顔の男たち』その難解さは、見るものを圧倒する。なんて、ちょっと大げさですが、わかりにくい作品です。それはもうおそらく製作者でないと理解できないのでは、なんて思ってしまいます。ただ、私の理解力が足りないだけなのでしょうが、お願いわかりやすい作品作って。

  • アメリカンドキュメンタリーの金字塔「セールスマン」1960年作。

    ミッドセンチュリーのアメリカに憧れた子供の頃。しかし、その実態は、そうでもなかったみたい。映画『セールスマン』から見えてくるのは、生活に四苦八苦する庶民の姿と、なおそこに高額な聖書を売り込もうとするセールスマンの姿、何処か滑稽だ。

  • 「旅割」箱根強羅で感じたこと、これが日本の現実なんだな。

    「旅割」で箱根に、かつて日本は世界経済の牽引車だった時期もあった。高度成長期、バブル期を過ぎ、下り坂に入った日本経済。今はどうだと考えると、かつての預金、蓄積を使い果たしたのが、本音では。「旅割」にも十分な予算が取れない、もうその力が残ってないのである。

  • せわしない旅割使って「箱根強羅」にそれでものんびりしたい矛盾

    どうせやるならもっとしっかりとやれと叫びたくなる旅割。それでも、低所得の小生はなんとかして制度使っての温泉旅行。ケチくさい政府に振り回されながらも楽しんできました。何故か、ゆとりとか本当の余暇とか頭の中を駆け巡ります。この国は本当に貧しい。

  • 冬のソウルを詩人の眼差しで語る『夜明けの詩』決して万人受けしない

    ーネタバレを含みますー忙しさにかまけて、人生をふりかえることなどする暇もない。映画『夜明けの詩』は、人生をかえりみることで、明日が見えてくる。そんな、4つの物語に耳を傾けてみる。元旦という、普段とは異次元の時間と空間が、この映画を見るタイミ

  • 映画『宮松と山下』記憶をなくした男の心の彷徨、その行きつく先は。

    映画『宮松と山下』お騒がせ男、香川照之主演。一連の騒動はさておき、純粋に作品を鑑賞しましょう。伝統的日本映画の流れをくむ映像処理、時間を見据えるカメラ。ひとつひとつにこだわりが感じられます。記憶をなくした男は、なくした自分を取り戻せるのか。

  • 『覗き屋』他人のスマートフォンって何がはいってるんでしょうね

    映画『覗き屋』あくまでもフィクションの韓国大統領の私生活ですが、よく作れたなと感心してしまいます。それとスマホという私達の生活に欠くことのできなくなったツールの二面性を上手く作品に活かしています。便利さと引き換えの危険性この命題との付き合いは避けられない。

  • 絶叫!コンポヨンファ(공포영화 )フェスティバル2022その2

    B級映画には、それなりの楽しみ方がある。作る側は、アイデアで勝負してきているのだから、多少の作りの雑さは目をつぶって下さいと言うことに。以上のお約束を守れるなら、『コ死:デスロワイヤル』はそれなりに楽しめます。韓国社会の歪みを垣間見る思い。

  • 絶叫!コンポヨンファ(공포영화 )フェスティバル2022

    催眠療法、まだ一般的には馴染みのない治療法ですが、精神科の領域ではおなじみの治療法。そんな、催眠という手法を使って、人間の無意識の中になにか植え付けられたら、モチーフとしては面白いのですが、ちょっと話ができすぎているのでは、あくまでもフィクション。

  • ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ―山形in東京 2022―

    上司に女性がいる、そんな会社はまだまだ少数派の日本。本当に先進国なのだろうか、怪しいものだ。ドキュメンタリー『夜明けに向かって』は、イスラム教国パキスタンでの女性地位向上を勝ち取ろうとする運動を丹念に追ってゆく。日本では見られない運動だ。

  • 『冬の旅』ホームレス少女、フランスで大ヒットでも日本ではうけない

    人間誰しも楽をして生きていたいもの、そう考えるのはわたしだけでしょうか。確かに仕事をするから起きたくない朝もいやいや起きて出勤する、そのルーティンがあるからこそしゃきっとしていられるのも事実。ですが、よくよく自由というものを考えてもいいのでは

  • 『響け!情熱のムリダンガム』荒川区のインド料理店配給、熱くなれるか

    映画『響け!情熱のムリダンガム』、荒川区のカレー屋さんが配給元だと。その意気込みはかいますが、残念ながら受けるとは思えない。なんと言ってもカースト制度という身分制度が理解できないし、現代でも未だ残っている、その現実感が伝わってこないのが残念

  • 国立アーカイブ2022.10.4 – 12.25 上映企画 東宝の90年 モダンと革新の映画史(2)

    国立アーカイブ『東宝の90年』から1939、1940年制作の作品を鑑賞、かつての日本の貧しさと現代の繁栄、そんなことが浮かんでは消え。そして、これからどうなるんだろう。答えは、見えてくるんですが、繁栄の時代を知っている者には、悲しいですね。

  • インド映画『人生は二度とない』お金持ちの贅沢悩み満載の作品いかが

    『人生は二度とない』邦題なんですが、いまさら言われなくたってわかってるよと言い返したくなります。このコロナの重苦しい時代を振り払いたいのはわかりますが、インドのお金持ちのボンボン達の贅沢な悩みに付き合っている時間はありません、ということで。

  • 台湾NO.1ホラー『紅い服の少女』二部作を一気に観てみました。

    『紅い服の少女』第一章神隠、第二章真実。怖いもの見たさなんですが、怖い度は五段階のレベル2.5、気持ち悪さレベル4、あくまでも私見ですが。お国が違えば、怖いと思う対象や現象も自ずと違ってくるもの。それはさておき、背筋が凍るような作品が観たい。

  • 12ヶ月のシネマリレー新宿武蔵野館企画上映『殺し屋たちの晩夏』

    新宿武蔵野館12ヶ月のシネマリレーの名画上映。こういう企画、選者のセンスが問われるんですが。『殺し屋達の挽歌』日本未公開作品を鑑賞、う〜ん評価が難しいな、名画と言ってもありきたりのヒット作では満足しないミニシアターファン相手ですからね。

  • 『七人楽隊』もうもどってこない自由な空気の香港、魅力的な街だった

    過ぎ去った時間、もう戻れない時代。『七人楽隊』香港を代表する七人の監督による返還前の香港のオムニバアス作品。失った時を愛おしむ心で溢れている、かつての人間らしい生活をしていた頃を思い出すのも悪くない。

  • 映画『夜明までバス停で』全共闘世代高橋伴明監督、面目躍如

    映画『夜明までバス停で』公開初日の舞台挨拶、製作者の熱き思いと裏腹につくづくこの国は終わってるなと思わざるおえなない悲しい現実。しかし、絶望ばかりはしていられない、日々の生活は否応なしに追いかけてくる。そんな絶望の縁に陥ってしまったら。

  • 映画『声なき犯罪者』最大公約数的で、韓国NO.1ヒットもうなずける

    『声なき犯罪者』エンターテインメント作品としては十分合格点ですが、韓国映画には更にその先を求めてしまう。贅沢かもしれませんが、日本映画界が逆立ちしても勝てないようなパワフルな作品の出現を心待ちにしております。

  • 映画『ピッグ』オバマ元大統領が本年度のベスト3だと、ホンマですか

    映画『ピッグ』老人と豚の物語、どう考えても大げさなお話に仕立てている様に思えてならないのですが、それでもオバマさんの高い評価、もう一度見直したほうがいいのかな。ただ問題は、眠気に負けずにラストまでたどりつけるかどうかなのですが。

  • 『ドライビング・バニー』場当たり的な母親にあなたは共感できるか。

    ニュージーランド映画『ドライビング・バニー』映画の主人公にどれだけ感情移入できるかで、その映画の評価は人それぞれ違ってくる。生活保護の片親家族の再生物語。主人公のつらい気持ちはわかるのですが、今ひとつ納得できない、でもそれが福祉の現場かも。

  • 『渇きと偽り』オーストラリア発クライムサスペンスの満足度はいかに

    デビュー作にして世界的ベストセラー、満を持した作品の登場と言ったところでしょうか。しかし、あまりにも美味しい要素が集まりすぎると得てして空回りしてしまうもの。スピード感、荒涼とした大地、荒廃した人の心、良い要素が詰まっているだけにちょっと残

  • 映画『ラム』荘厳なアイスランドの自然と不条理な出来事、あえて世俗的解釈

    映画『ラム』、実に不思議な映画である、アイスランド山麓の広大な土地と数少ない登場人物と白夜が、いままで経験したことのない空間を再現している。そして、そこでの不思議な出来事、まさかと思いつつもあってもおかしくないかなと思わせる作品。

  • 映画『川っぺりムコリッタ』無印良品の世界観を映画にするとこうなるかな

    映画『川っぺりムコリッタ』。自由だ自由だと自由を叫びながら、その実、ものに縛られ、家族に縛られ、これが私達の現実ではないだろうか。それでいて、縛られていることにも気づかない。おおよそそんな私達をあざ笑うような貧乏長屋の住人の物語。

  • 『ヘルドッグス』ノンストップクライムエンターテインメントだそうです

    映画『ヘルドッグス』日本の犯罪もここまで来たかと思わせるのですが、あくまでもクライムエンターテインメントと言うことでしょうか。楽しめればそれに越したことはないのですが、あまりにも現実とかけ離れていると満足できないのは、私だけでしょうか。

  • 『靴紐のロンド』家族っていいもんだなは、幻想にしか過ぎない。

    安倍首相を暗殺した山上容疑者の生育歴、家族関係が明らかになってくると暗闘とした気持ちになる。自らは変えることの出来ない、家族関係の中で、狂ってゆく人生もあれば。『靴紐のロンド』に見るように、いつまでも過去に引きずられて生きることの不自由さを感じる。

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