自らを取り巻く環境というのは、個人の有り様などお構いなしに土足で踏みにじってゆく。そんな厳しい時代に生まれた主人公オクサナ、平時だったらもっと穏やかな人生を遅れただろうに、運命というのは、ほんとに気ままで、残酷だ。
ミニシアターを中心とした新作封切作品を多く紹介してます。あとは、歌舞伎をメインにした演劇の魅力。東京近郊のお散歩やお金を懸けないお洒落をお届けします。
『OXANA/裸の革命家・オクサナ』なんですべ上手く行っていると思えるのに
自らを取り巻く環境というのは、個人の有り様などお構いなしに土足で踏みにじってゆく。そんな厳しい時代に生まれた主人公オクサナ、平時だったらもっと穏やかな人生を遅れただろうに、運命というのは、ほんとに気ままで、残酷だ。
『霧のごとく』政治に翻弄される庶民の悲劇、どうにもならない運命
実話に基づいて作られた台湾映画、80年前の出来事なんだけど、今日の台湾を考えるときには避けて通れない歴史。庶民の政治に翻弄される姿が生々しい、それでいて暗くはならずどこまでも前向きに描こうとする姿勢が、心を打つ。台湾映画の代表作になるだろうな
『廃用身』ドキッとする発想、そうだよなと思わせる不気味さ介護の現場
いかにも原作者が医師だということが感ぜられる、感情に流されない理論的展開と深い洞察。そして、その根底にある老いと介護という問題、かつてはその担い手は家族であった、高齢化社会を迎え家族だけでは限界が、そこででてきた公的介護とその現実いつかは自分の番が
『シンプル・アクシデント|偶然』万事控えめな表現に感じる日本的感覚
欧米列強の下で、あるいは同じアラブ諸国そして内戦。つねに、戦火で生きてきた人々の長い歴史の中で作られた庶民の生活。それは、言いたいことは言えずに、表現は控えめ、あるいは遠回し。だけどこの人たちの持つ力は信じがたいほど強靭だ、トランプは強敵を作ってしまった。
『旅立ちのラストダンス』誰にでも必ず訪れるこの世とのお別れです
いつかは人はその人生の終焉を迎える、ただ日常では考えないようにしているだけ、考えてもしょうがない。しかし、そこに常に関わってくく人々がいるわけで、そんな人々を通して家族や人生の終わりを考えさせられる映画。
『サンキュウー、チャック』セリフよりナレーションの多いのは退屈。
老作家の言い残しておきたいことそんな感想を持ってしまう。若い時のキングは挑戦的であり、人を食ったようなところもあり。話が、脱線していてそれでいて最後はひとつにまとまってきたり、クリント・イーストウッドもそうだが、老境にさしかかると長く説明的になる。
『110番街交差点』時代の持つ雰囲気満載、トランプの原点があった
「新宿シネマアートハードコア傑作選」前回好評で、今回も二匹目のどじょうを狙ってではありませんが、いいですねこういう硬派な映画好きです。ヒューマニズムに流されるわけもなく只々ハードな世界を描ききる、まあそこまで完璧は求めませんが、続けてほしい企画です。
『サトウキビは知っている』なんだか一昔前の素朴さとのどかさと
「アジア随一のホラー大国が放つ」そんなふれこみで観ました。島国ならではの多神教が引き起こす不思議の数々、残念ながらこの映画では、その真髄までは迫れなかった感が。というより、一種の娯楽作品と恐怖の入り混じったエンターテインメントなのだろうか。
「新宿シネマアート スクリーン2」意外にもマイプライベートシアター
ミニシアターって、他ではやっていないんだけどいい映画いっぱいありますよね。地味なために商業ベースにならないとか、でも映画好きにはそんな映画を見つけ出してなんか得した感じになったり、ただネックはミニシアターって座席の傾斜が少ないため見にくいこと
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』かなりだらしない主人公
ニューヨークの底辺で生まれ育ち、学もなければ金もない、稼ぐ方法は賭け卓球。手っ取り早く稼げるのだからそうなるわな。あとは、おきまりのようなその日暮らしの自堕落な生活。だけど卓球の腕前は世界王者級目指せチャンピオン、だけどそのまえにとにかく金。
『災劇場版』テレビドラマを映画にする難しさ、尺の違いが克服できず
連続ドラマと劇場映画ではまるで違う、やはり尺が違うというのが、私の結論です。公開後最初の日曜日3/1映画の日というのもあって午後二時の回は満席で入れず、その後二週目の同じ時間に鑑賞、平日ということも割り引いても鑑賞者は10人に満たなかった。
『しあわせな選択』エンターテイメントとは言えない玄人受けする映画
久しぶりの韓国映画は、来たるべき未来の人となりを暗示させてくれた。21世紀をかつて予想した映画やアニメを振り返れば、当たっていることもあるし未だそうならずということも、ただあの頃は明るい未来を予測できたんだけど、どうもそうはなりそうにない様で。
二度と繰り返してはいけない歴史なんだけどわからない『死の天使』
ーネタバレを含みますー重たい映画です、こんなことがあったなんて。それもヨーロッパで最も民主的だと言われてた国で。繰り返してほしくない歴史です。熱狂的に支持されたナチス党とヒットラー20世紀最大の悪夢の一つ第二次世界大戦のナチス党の行為映画『...
『トゥギャザー』愛は共依存?、夫婦は一心同体生きるも死ぬも一緒。
もしかしたら、悩みのない悩みから開放してくれる新しい生き方を示してくれているのか、なんて浅はかな思いをめぐらしてこの作品を楽しみました。願わくば、カルト宗教の団体の怪しさがもっと出ていれば、違ったテイストの映画になったのになと、その方が私の好みです。
ぶっ飛んだ演出が効いてくる新感覚SF映画、思わぬ展開に期待が膨らむ
ーネタバレを含みますーポスターがなんとも言えない、このまま展覧会の現代絵画としてもいけるのでは。何かいろんなメッセージの込められた映画のようなんですが全部は理解できない。美術館で一枚の絵に取り憑かれて、その作者の世界観の中に引きずり込まれて...
『レクイエム・フォー・ドリーム』いまさらながら薬物中毒の怖さ確認
自分は大丈夫だなんて絶対はない、そう思わせてしまう麻薬中毒者の末路、ここまで描くかというくらい後半はエグい場面の連続。ほんの軽い気持ちで、あるいはうさばらし、そんな時に身近にそんな危険とか環境があったらわからない、そんな環境を作らせないに限る。
『ウォーフェアー』あらためてハリウッド映画の凄さが伝わってくる
世界的に不穏な空気の流れる現代、いやいつの時代も戦いのない時代などなかった。しかし、避けようと努力すれば避けられた戦いもあったのではないか、その努力を極限までしたんだろうか。たとえそうであっても戦争だけは避けたい、そう思わせるほどリアルな映画だ
『HELP-復讐島』タイトルの陳腐さも観客を引きつける技なのかな
サイコパスと聞くととんでもない犯罪者を連想してしまう。しかし、この映画をみていると自分の近くにもこれに近い人はいるよなとふと気付かされてしまう。程度の差はあれ誰にでもある感情がベースになった性質だからなお始末に悪い。つくづく人間とはわからない。
『ストレイト・ストーリー』この映画を撮るための人生と感じてしまう
『ストレイト・ストーリー』人間にとって本当に必要な時間とは、何はさておいてもこれだけは一番大事にしておきたい。物事に優先順位をつけるつもりはないけれど、今はこの事の他は後回しにして取り組まないと、それが他人から見たら大した価値がないと思われても。
『コート・スティーリング』見終わったあと、十分楽しめたな、そう思える娯楽作です。ただ、何も考えずに笑えるとかそういうレベルではなく、展開の先を読みながらとか、想像力を働かせながら楽しめる、そんな作品。
『ダーティーハンター』身勝手さの代償、勧善懲悪もいいもんですな。
「カスタマーハラスメント」「新幹線のマナー違反」世の中には、自分さえ良ければなんて人が多数ではなくても存在していて。そうでない人にとっては、そういう人たちがのうのうとしているのは腹立たしいと思うわけで、そんな人たちが因果応報とばかりにバツを受ける。
映画『郷』タイトルがすべて作品の内容を言い表しているようでgood
人生の切なさと過ぎ去った過去への思い、憧れ。もうもどれない悲しさと、若さが持っていたひたむきさ。現実の冷酷さの中でいかに自分らしく生きるか、言うのは簡単だけどどう生きたらいいのか、仕事や生活、家族もあるし。そんな忙しい人もたまには振り返ってみよう。
『シャドウズ・エッジ』ジャッキーチェンの健在ぶりが元気をくれる。
「ジャッキーさん頑張れ」そんな言葉をスクリーンに投げたくなる作品。完成度も満足度も高い、とにかく観ているものを楽しませようとする姿勢が嬉しい。
『落下の王国』自分にとって向き不向きがあるたとえそれが評判良くても
一年の最後を締めくくる作品をと意気込んで劇場に、残念でした私の嗜好には合いませんでした。
『ボディビルダー』息が詰まるくらいのひたむきさ、悲しいまでの日常
上映後のトークショーで、現役のボディビルダーの話を聞いているとこの競技のことが少し理解できた。知らない世界がこの世には実に多いことか、とにかくこの競技に対するリスペクトと関心が湧いてくる。
1968年の出来事だからピンとこないのも無理はない。当時は、そんな時代だった、世界が大きく二分され互いに牽制し合う。共産主義社会と資本主義社会、解りやすいと言えば不謹慎だけど、その中でも完全に二分ではなかった、やがて共産圏の崩壊を予期させる事件。
『ジャグラー/ニューヨーク25時』懐かしい1980年代の映画ホッとする
1980年製作か、45年も前の作品なんだけどどこか懐かしさと、今の映画と比べたり。アメリカの変化とかあの頃の日本は、そして今はとか色々思いは尽きない。過去の作品の復刻上映なんだけど見てない作品だった、これも映画の楽しみ方なんだな。
『weapons/ウエポンズ』スティーブン・キングへのオマージュ
アメリカの片田舎の住宅街、子供の失踪、不思議な老女。まさにスティーブン・キングに出てくるような登場人物と内容、だけどキングほど理解できない、キングへのオマージュがちりばめられてはいるが、やはり本家にはというのが、率直な感想。
『ナイトフラワー』 シングルマザーの悲しみ最後まで拭いきれない作り物感
今年好調の日本映画なので期待したのですが、惨敗とまでは行かなくても消化不良を解消できぬままラストまで。題材としては、面白いんだけど作り込みが足りない感が、次回作に期待と言ったところでしょうか。
『ボンフェッファー』重たい課題ですよね、負の遺産とむきあうのは。
歴史は繰り返すというけれど、こんな時代は繰り返してもらいたくないな。映画『ボンフェッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』をみながら呪文のようにそんな言葉が、頭の中を駆け巡った。
『爆弾』エンターテイメント作品としては、もっと緻密に詰めてほしい
連続無差別大量殺人、ここにいたる負のエネルギーが十分に描かれて、見るものを納得させないとこの手の映画は成功しない。演技人の熱演、展開いい線いっているんだけど肝心の怒りの源泉がものたりない、ただ負のエネルギーって理解し難いとか、不気味であることが、多いのだけど。
『愚か者の身分』切ない青春 生まれながらにして人間は平等ではない
青春を謳歌できる、それがかなわない若者と現代の闇、誰が悪い社会が悪いなんて言うつもりもない、いつの時代にも家庭の温もりや小さな幸福とは縁のない若者はいた。ただ今の日本の現実は、しっかりと刻んでおいた方がいい。
『ワン・バトル アフターアナザー』アメリカへの憧れを砕いてくれた
ーネタバレを含みますー革命と言う言葉がこれほど似合わない国も珍しい。そんなアメリカの革命家のお話。バトルと混沌と家族愛とジェンダーレスな登場人物まで出てきて、どこまで本気なのか外して来るのか、見る者の創造力を大いに鍛えてくれる。かつては憧れ...
『ベテラン』韓国映画の底力見せてくれます、現代社会の闇が深々と
インターネット便利さの代償に私達は、悪魔の道具を手に入れてしまったのかもしれない。目に見えないバーチャルな世界のやり取りが、リアルな世界に紛れ込んでくる。どこまでが虚構で、どこからか真実なのか、もはやわからなくなってしまった。
三十年前の自分が、この映画を見ていたら、何をやっているのかついていけなかっただろうな。そのくらい、ネットとその周辺の技術の進歩は、凄まじい。なんとか映画の内容にも現代ツールにもついていこうとするのですが、ふっともういいやとも思ってしまうのです。
映画『天国の日々』なんとも皮肉なタイトルと贅沢な映像美のアンバランス
贅沢という言葉しか浮かばない、こだわりの映像美に仕上げた作品『天国の日々』。でもどうしても『風と共に去りぬ』を思い出し比べてしまう。あまり意味のないこととは思いつつも、両作品に共通するのは、製作にたいするこだわりだろうか。
『ジェリーの災難』独居老人にふりかかる悲劇これからも増えるだろう
日本での特殊詐欺の被害額は、2024年度で約450億円。とんでもない数字だ、とくにお年寄りの被害が深刻だと、この映画を見ているとしみじみと思ってしまう。いつの時代もなくならないであろう詐欺、自分だけは大丈夫だと思わず、一人だけで大きな決断をしないことだ。
『教皇選挙』義人はいないと聖書では説いてますが、まさに地でゆく。
人間は、所詮どこまで行っても人間にすぎない、そんな言葉が聞こえてきそうな作品です。それでも前へ進まなければならない、決まらない教皇に監督の出した答えは、一つの方向性を示したのでは。
『ケナは韓国が嫌いで』想像だけど、生きづらい国なんだろうなとふと
ある意味モラトリアム映画だろうか、若いうちは大いにあっていいと思います。ただ、日本社会は、新卒カードという言葉があるように、やり直したり遠回りすると就職には不利になるのも確か、このあたりが難しいなと思うんだけど、選択はあくまでも本人だからな
『おん鳥の泣く前に』最初このタイトルの意味することが、わからなかった
ふとしたことで、今まで目をつむっていた不条理に我慢ならなくなるときがある。その時不条理に立ち向かうか、目をつむるか、そんな経験人生にありませんか。そこまで大げさではないけど、それに近いことはあるはず、そんな時にどんな行動と取るだろうか。
『みんな笑え』芸人の悲しさ、それは人間そのもの人間らしい笑いと涙
映画『みんな笑え』人間の弱さが、とことん描かれている、そこがいい、。本来人間は弱いものだから、そこを虚勢はって生きる人間のいかに多いことか。「皆さん肩の力抜きなさいよ」そんなセリフが、聞こえてきそうなとても素敵な作品、明日が開けてくる気分にさせてくれる。
松竹歌舞伎座二月大歌舞伎『壇浦兜軍記~阿古屋』もはや坂東玉三郎でこの芝居を見ることはできないだろうな、そう思っていたので、観劇できたのは幸せだった。一人の役者を50年見続けられたこと。そして、その役者の至高の芸に触れられたことに感慨深い。
『リアル・ペイン~心の旅~』大人になりきれない大人の物語に付きあう
ポーランドってなんて美しい国なんだろう、『リアル・ペイン心の旅』では、そう思ってしまう。旅を通じた大人になる旅なんでしょうか、子供のままで大人になってしまった40男のお話です。けっしてイスラエル人の過去の悲惨な歴史との関係を探ることのないように。
危険の増した現代社会『市民捜査官ドッキ』この真似はできないよな
映画『市民捜査官ドッキ』電話での詐欺に引っかかった女性のその後の奮闘が、すごい。実話に基づくというところが、さらに興味をます。できれば関わりたくない事案だ。だけどいつ自分がそうなるとも限らないのが、現代社会ネット社会の恐怖だ、ため息が出る。
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 トランプの実像
人には、持って生まれた性分というものがある、それが、その後どう変化してゆくのか、そのきっかけとは。トランプは、不動産屋の小倅に生まれた、アメリカ経済の復興とともに彼は、のし上がった。誰と出会い、なにをなしてアメリカ大統領まで上り詰めたのか。
ーネタバレを含みますー『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』青年期特有の自らの万能感を持った、ちょっと変わった高校生。社会は、そんな甘くないよと、したり顔で言いたくはない。だって、自分だって似たような所通ったよな、そんな懐...
『お坊さまと鉄砲』本当の幸福ってなに、欲を捨てられればあるいは
ーネタバレを含みますー文明の発達は、必ずしも人間の幸福に結びつくわけではない『お坊様と鉄砲』、いや不幸にすることのほうが多いのでは、そう考えさせられる映画です。でも、もう後戻りはできないですよね、後は破滅に向かって急ぎ足でゆくか、足るを知る...
『アウトサイダー』コッポラの青春、あなたも同じですか違いますか。
フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー』、アメリカの青春映画の定番的作品が、再編集版で上映されている。今も昔も多分変わらぬ青春の風景だと思いたいんだけど。今の人にはどう映るのかな。私の青春時代も映画の様にカッコイイわけではなかったですが。
韓国映画『地獄でも大丈夫』どこでもいじめの構図は、かわらない。
『地獄でも大丈夫』イジメの問題は、万国共通。人間が、集団で生きていく以上なくならない。そんな人間の悲しい習性を描きながらも、絶望的にならない。この映画は、二人のイジメられっ子少女の成長期、ふたりの明るさだけがこの映画の成功ではないだろうか。
映画『対外秘』汚職にまみれた政治の世界、どこにも正義がないのか
どうして政治の世界は、こんなにもの悪が大手を振って歩いてる、そんな感想が漏れてきます。いや、これは韓国のはなしだから、そうでしょうか、日本だってにたりよったり。利権の絡むところにはどうしたって危うい人間がたむろする。明日の日本と照らし合わせてみよう。
映画『クルージング』ゲイの世界を生々しく描いた、当時は斬新だった
1980年製作、公開当時は話題にはなったけど、興行的にはイマイチ。それもうなずける、今見ても、かなり過激な描写。男、男、男、そりゃアレルギー起こす人出るでしょう。それはさておき、内容は、十分鑑賞に耐えうる、人間の性の曖昧さと悲しさ、万国共通。
『THE NOVICE ノーヴィス』完璧を求める病に侵される
映画『NOVICE ノーヴィス』両極端という言い方あるけど、まさに人生を右か左かどちらかで、生きていこうとする映画。右もあるし左もあるし、上だって下だって、360度OKだということがわからない悲劇。心の自由を獲得する人生に意義があるのですが。
韓国映画『破墓』2024年韓国興行成績第一位だそうですが、どうかな
韓国映画『破墓パミョ』エンターテインメント作品なんだろうけど、どうも今ひとつ怨念のありどころがハッキリしない。年間興行成績第一位との触れ込みなんですが、それぞれの国民性の受け取り方で違ってくるのでは、『パラサイト』のような説得力を感じない。
『grace』タイトルから何が読み取れるだろう、ロシア南部の人生
映画『grace』酒でも飲む以外にはなんの楽しみもない国、とても失礼な言い方をするとそんな感想を持ってしまう。世界の超大国の一端をかつては担っていたその国は、実はこんなもんだった、これもまた失礼な言葉ですね。でも映画をみた正直な感想なんです。
『シビル・ウォー』説明の足りない映画、でもヒットしたんでしょ。
『シビル・ウォー』アメリカ分断の映画、本当に起こるとは思えないけど、かの国の亀裂は相当に深いんだろうなとは想像できる。二大政党による国家の舵取り、理想的なように思えて日本も目指したけど、果たしてどうかな。少数意見を組み上げることができない。
『Cloud』せどりなんてせこい生き方やめろ、私の考える映画評
映画『Cloud』非正規あるいは、正社員の世界とは違う階層で生きる人々の物語。格差社会の生み出したものなのだろうか、超氷河期世代からの弊害が生んだ労働者とその後の雇用形態のいびつさが浮かび上がる。この映画は、今の時代の異形な部分を感じさせる
映画『ヒットマン』いいのか悪いのか、倫理観のはっきりしない映画
『ヒットマン』前半は悪くないのですが、全体をコメディータッチで描くの、ストーリーからいって無理がありそう。主人公たちが、おおよそ掴みどころのない性格ならわかるのですが、どこか善人タッチで描かれると、後半の展開はいささか理解し難いと思ってしまう。
『密輸 1970』背景にある闇を真正面に見ると楽しめない娯楽作品
『密輸 1970』韓国映画で日本に紹介されるのは、ほとんどエンターテイメント昨品ばかりになってしまいました。韓国得意な分野ですしそこそこ集客がありますから。でも、もっと違った作品、韓国映画の多様な面も見てみたいのですが、なかなか紹介されません。
映画『サユリ』若者の幼稚化か私の老化か世代のギャプが同仕様もなく
映画『サユリ』館内は、八割の入、封切り最初の日に渋谷での鑑賞。当然若い人が八割、場違いとは言わないけど、なんとなく居心地が悪い。原作はコミックのようで、セリフにどこか軽さがつきまとう。しかし、下の隠語の連打はいただけない、小学生レベルだ。
『チルドレン・オブ・ザ・コーン』とうもろこしを受け入れよってどう
映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』子供の頃抱いていた、恐怖や残酷さ、そんなものが現実となったらどうなるか。スティーブン・キングの創作の原点は、そこにあるような気がしてならない。そしてキリスト教の教えと文化、まだ色濃く残っていたアメリカ社会。
映画『新宿鸚哥』あらゆる人を飲み込む街新宿、そこにはドラマがあり
映画『新宿鸚哥』かつて第二次世界大戦前まで「魔都」と呼ばれた街があった、それは「上海」。新宿はそんな「魔都」のもつ妖しい魅力を持った街、その街に生息する人々を題材に切り取った作品『新宿鸚哥』。さあどんな人間ドラマが繰り広げられるのだろう。
『ソイレント・グリーン』封切りから50年、懐かしさと切なさと。
映画『ソイレント・グリーン』50年前のアメリカ映画で、50年後の未来を想像して作られた作品。なにが当たっていて、なにがはずれているか、確かめながら見るのも面白い。でもそこにあるのは、夢とか希望とか持てない時代となおかつ生きてゆこうとする人間
『またヴィンセントは襲われる』不条理劇風ホラー、ワンちゃんが活躍
映画『またヴィンセントは襲われる』目と目が合っただけで襲われる。なかなかアイデアマンの作者だなと作りに関心させられるんですが、嘘かホントか、でも結構ラストまで引っ張られてしまう。思わず上手いと感心させてしまうラスト、芸達者なワンちゃんもいい。
映画『フォロウィング』時間軸のズレが見るものを困惑させる、迷作。
名前はよく聞くんだけど、旬の監督らしい「クリストファー・ノーラン」、その長編デビュー作『フォロウィング』とりあえず観ておこうなんて挑戦したんですが、『メメント』の監督だったとは後の祭り、IQ低空飛行の私には無理。熱狂的ファンにおまかせします。」
『エドガルド・モルターナ』ある少年の数奇な運命というには酷な話
映画『エルガガード・モルターナ』ある少年の数奇な運命と言うには、あまりにも信じがたい。だけどこれが、歴史の真実なのだと。宗教というのは、ときとして暴力的になるという見本のような作品。人間とは、本当に罪深いものである、だから信仰が必要。
現代中国を生きる若者、ワン・ビンの描く『青春』に集約される息使い
ドキュメンタリー『青春』。巨大マーケットを支える中国経済、そんな只中で歯車となって稼ぎまくる若者たち。ワン・ビンの捉えた彼らの日常とは、時代に社会に飲み込まれながらもしたたかに生きる若者たち。かつての日本もそうだった、そして彼らの行きつく先は
『オッペンハイマー』日本人として「原爆の父」と言われた彼を許せますか。
映画『オッペンハイマー』、「原爆の父」と呼ばれた彼の半生を描いた作品。原爆投下後の彼の贖罪など聞きたくもない。広島長崎で、投下の年だけで20万人以上がなくなっている、たった一度の爆弾投下で。その事実だけでいい、そのことの結論と判断は自分でする。
韓国映画『ビニールハウス』介護の現場は何処も同じ、解決策なんて?
映画『ビニールハウス』自宅における老老介護の現実が迫ってくる。みんな目をそむけがちな問題なんだけど、高齢化社会を迎えてそうも言ってられない。「半地下家族はまだまし」のキャッチコピーは、どこか的外れだ。介護の問題は、一人で抱え込まないこと。
『DOGMAN ドッグマン』いわれのない不幸、でも私は神のもとに
映画『DOGMAN ドッグマン』まさに映画でないと作れないストーリーなんですが、なぜか現実味と説得感がある。人生の不幸に見舞われたとき、どうにも行き場のない絶望感、どうします。そんな問に答えを出してくれるラストが素晴らしい。
映画『落下の解剖学』事故か殺人か自殺か、う〜んどっちでもいいかななんて無責任な声が聞こえてきそうな映画。まあ世の中で最も多い殺人の例が、夫婦間という統計もありますので。ただ、鑑賞中も感情移入できないのは、私的世界に終止するからでしょうか。
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』悲しくもおかしい人間らしい生き方
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』豊かな国日本に出稼ぎに来る女性たち。知っているようで、知らない彼女たちの本音。そんな?の部分を探求する一人の大学生。ほぼ実話だそうですが、国も違えば習慣も違う、いろんな苦難を乗り越えて若い二人の進む道はいかに。
韓国映画『梟』時代劇として可もなく不可もなし。まあ時間に余裕があれば
『梟』主人公は、盲目の鍼師、だけど暗闇ではかすかに見える、このあたりが謎解きの付箋なんですが、物語がありきたりで、お茶の間時代劇の域をでない。わざわざ時代を遡ってセットにもお金をかけて、そこに人間の性が映されないと、無駄な出費に担ってしまう
映画『罪と悪』あんまり悪人出てこないんですけど、どうなのこの題名
映画『罪と悪』題名に映画の内容が負けているな、人間の原罪にでも迫るのかなんて期待したのですが、出てくるのは悪ぶっても善人ばかり。ラストの処理もいただけない。限られた時間と予算の中で、とりあえず作品にしてみました的なもどかしさしか残らない。
『ほかげ』戦争とは、ただグロテスクで残酷で醜いもの、それ以外ない
映画『ほかげ』地味な作品なんだけど、その作品創りには敬意を評したい。先の大戦からまもなく百年近くが経とうとしている。喉元すぎれば暑さを忘れ、そんな言葉が頭をよぎる。大戦の経験者の証言もめっきり減ってしまった。また過ちを繰り返すのだろうか。
『ジャンプ・ダーリン』ドラッグクイーンこの分かりづらい設定の意味
映画『ジャンプ・ダーリン』ドラマ的高揚感もないままに、ラストに突入してゆく。この映画は一体何を言いたいのだろう、そう考えてしまう。つまりこの映画は、私小説なのだ、だた自分に起きたことを時系列に並べただけ。そう考えると納得もできるのだが。 結
『コンクリート・ユートピア』『パラサイト』の呪縛から抜け出せない韓国映画
『コンクリートユートピア』あいも変わらず、コテコテの人間のエゴイズムがテーマ。そろそろ韓国映画のこのパターンも食傷気味。『パラサイト』で頂点を極めたのですから、そろそろ違った方向の作品を見たいもの、ただ韓国映画界にその柔軟さがあるかどうか。
『PERFECT DAYS』成熟した社会での一つの生き方のヒント
『PERFECT DAYS』成熟した社会のおとぎ話でしょうか。ヴィム・ベンダースの一つの提案、年寄りはこの映画を見ると自分の今後はこれでいいやと思うのですが、若い人には物足りないでしょうね。消費は美徳という時代を経験して到達した生活ですから。
『トーク・トゥ・ミー』降霊やっていいか悪いか、やらないほうが無難
映画『トーク・トゥ・ミー』よくできている。作り話と切り捨ててしまえば、それまでですが、そうとも言えないんですね人間にとって、降霊、口寄せ、霊媒という、死者にお伺いを立てる行為は、大昔からあったこと。さあ、どんな結末が待っているか、ご覧あれ。
『ファースト・カウ』ケリー・ライカートが描く西部、繊細な感性が光る
映画『ファースト・カウ』、アメリカインディーズ映画シーンでは、欠くことのできない女性監督、ケリー・ライカート。繊細でこまやかで、いままでのアメリカ映画では感じることのない人間の息遣いが伝わってくる。彼女の描き出すアメリカに興味が尽きない。
アキ・カリウスマキの描く恋愛『枯れ葉』ピュアに生きる中年の恋
映画『枯れ葉』夢を追いかけるには、歳をとりすぎた、そんなことより日々の生活に追われて手一杯。そんな、どこにでもいそうな男と女。ただ、共通点は、独身で孤独なことか。互いに惹かれ合うのもそんな孤独感を共有するからか。互いに惹かれ合いながらすれ違
『バッド・デイ・ドライブ』 映画は、工夫とアイデアで面白くなる
映画『バッド・デイ・ドライブ』程よい上映時間と肩の凝らない内容、娯楽作品のお手本のような作品。かと言って内容がないわけではない、小道具と使った展開は、納得させられるし、至るところに、アイデアと工夫がされていて、映画はこうでなくてはという見本。
映画『首』題名からして、ピンとこなかったけれど、観客の反応ももう一つ
北野武監督の考える戦国時代劇『首』、時代をリードしてきた北野監督も御年76歳、まだまだやる気があるのはわかりますが、そろそろ円熟期に入った作品が見たかったのですが。まだまだ時代の先端でいたいようですね。この人らしいと言えばそれまでですが。
映画『モナリザアンドザブラッドムーン』シリーズ化もありの傑作かも
『モナリザアンドザブラッドムーン』期待しなかった映画が、意外とツボにはまってた時って、なんか得した気分になりますよね。精神病院から脱走した少女が、弱者の味方となって大暴れ、まるでありえないんだけどなんだか共感してしまう、そんな不思議な映画。
映画『理想郷』夢に見た田舎暮らしの愚かしさの教科書のような作品
のんびりと田舎暮し、子供をのびのび育てよう。そんなキャッチフレーズに、だまされてませんか。あこがれと現実は、当たり前ですが違います。戦後民主主義は、人間味な平等だと説きます、まずそこを疑ってみましょう、そうでないとこの映画のような悲劇が。
『キラーオブザフラワームーン』ディカプリオは、適役だったか。
これぞ映画の本道『キラーオブザフラワームーン』、マーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ、レオナルド・ディカプリオの真剣勝負。映画はこうでなくちゃって思うのは私だけでしょうか。でも、小手先のごまかしも奇をてらった演出もない、いいですよね。
奇想天外映画祭2023『子供たちをよろしく』、1980年代のアメリカシアトルという大都会なのに、これがアメリカの現実なんだなと、いまだって基本的には国のありかたはそんなに変わらない。そうアメリカに対する幻想を打ち砕いてくれる作品だと思う。
大森一樹という監督がいました。今あの時代をふりかえる国立アーカイブ
『ぴあフィルムフェスティバル2023』国立アーカイブのおなじみのイベント、映画好きにはバイブル的便利な情報誌だった「ぴあ」いまも電子版が、ホソボソと営業しているんですが、かつての70~80年代のサブカルチャーをリードしていた面影はなくなって
映画『ダンサーインPARIS』なんかできすぎたお話と思うのは私だけ
フランスは、自由の国なんて思ってしまうのですが、なんと言ってもフランス革命から始まる自由主義発祥の地とも。でもね、実際には、家柄を重んじるお国、いくらお金持ちでもだめ。そんな中でのバレエのプリマドンナのお話。額面通りには受け取れないのですが。
映画『スイート・マイホーム』家を建てるのは、お金持ちのすること。
映画『スイート・マイホーム』念願かなってマイホームを手に入れる。その人にとっては人生の一大イベントですね。しかし、そこには大きなリスクがあることをユメユメお忘れなく。いろんなリスクを一つの出来事にまとめた作品でしょうか、持ち家なんてやめまし
『福田村事件』都合のいいように変えられる、都合の悪い過去を消し去る
まさに、人間の愚かさが凝縮したかのような映画『福田村事件』。出来事は、関東大震災の大正期だけど、いまだってたいしてかわらない。人間の本質なんて今も昔も同じだ。だから、同じ過ちを繰り返さないためには、過去の出来事の正しい認識が必要となる。
早稲田大学劇研 新人試演会 枠の中から飛び出せない管理された若者
自由を叫びながら自由ではない、自由を希求するのは昔も今も若者の特権か。早稲田大学劇研新人試演会で、そう感じた。自由は、自分と向き合うことでしか手に入らない、孤独と自分探し、これはセットだ。ただ、管理された大学、空間でそれは叶わぬ夢でしかない。
人生は楽しいレゲエが教えるノーテンキの魅力、真似したくてもできない
人生は楽しむためにあるんだ、そう言いたげに聞こえるレゲエミューシック。映画『ルードボーイ』にはそんなメッセージが詰まってる。日本から遠く離れたアフリカの音楽でありながら、センレイされた形に変化してまたたく間に世界に広がったレゲエミュージック
映画『イノセンツ』子供が純真なんて幻想は、早く忘れたほうがいい。
北欧発サイコスリラー『イノセンツ』、子供が純真なんて、誰が言ったのだろう。そんな言葉が、聞こえてきそうな作品です。それは、ある意味真実です。あくまで、大人になる手前の存在なのだと。ただ、大人にならずに子供のままだと、それはそれで問題なんですが。
映画『覇王別記』間違いなく20世紀を代表する作品の一つ、私的には
映画『さらば我が愛/覇王別記』そのスケール、激動の中国近代史中で、京劇役者として必死に生きる主人公。そして、決してみのることのない愛。すべてが悲しいのだけど、ひたむきに生きる人間だけが到達できる境地をみせてくれる。人間のはかなさ、弱さを見せつけられる。
映画『クロース』だれでも、少年時代に似たような経験が、あるはず。でも。大人になるにつれて、そんな気持ちが、あったことさえ忘れてしまう。ただ、生きてゆくことだけに貪欲なだけでいいのだろうか。こんな少年時代のピュアな心のかけらでもあれば、人生は豊かに。
映画『アシスタント』エリート新入社員の見たものは、夢と現実の残酷
映画『アシスタント』アメリカのエリート社員の現実とは、高額の報酬にあわせて、そのストレスは、そうとうなもの。これは、しかたがない、本人がそれを望んだのだから。ただ、パワハラ、セクハラとなるとその判断は難しい。犯罪でない限りその境界は曖昧だから。
スピルバーグも、自らの人生を振り返る歳になったんだな。『フェイブルマンズ』それでも映画人の悲しさ、自らの素材さえドラマにしてしまう。事実はどうあれ、一人の大監督の自伝捉え、鑑賞するのも一考。映画の輝いていた時代を生きた最後の監督とともに。
物事には度を越したものが存在する。そんな思いを改めて感じさせる映画『テリファー終わらない惨劇』、怖いもの見たさもわかりますが、ほどほどに、一歩手前で、やめとくほうが余韻が残るもの。そんなコチラの気持ちを逆なでするようにラストまで、血しぶきのオンパレード。
『To Lesile トゥ・レスリー』落ちるところまで落ちたシングルマザー
なにかの統計であったように思うのですが、高額宝くじに当たった人の実に6割が6年後に自己破産している。映画『To Lesile トゥ・レスリー』は、運命のいたずらに翻弄されて落ちるとことまで落ちた人間の物語。アメリカのプアホワイトがここにも出てくる。
『カード・カウンター』ポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ
映画『カード・カウンターポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。
自らを取り巻く環境というのは、個人の有り様などお構いなしに土足で踏みにじってゆく。そんな厳しい時代に生まれた主人公オクサナ、平時だったらもっと穏やかな人生を遅れただろうに、運命というのは、ほんとに気ままで、残酷だ。
実話に基づいて作られた台湾映画、80年前の出来事なんだけど、今日の台湾を考えるときには避けて通れない歴史。庶民の政治に翻弄される姿が生々しい、それでいて暗くはならずどこまでも前向きに描こうとする姿勢が、心を打つ。台湾映画の代表作になるだろうな
いかにも原作者が医師だということが感ぜられる、感情に流されない理論的展開と深い洞察。そして、その根底にある老いと介護という問題、かつてはその担い手は家族であった、高齢化社会を迎え家族だけでは限界が、そこででてきた公的介護とその現実いつかは自分の番が
欧米列強の下で、あるいは同じアラブ諸国そして内戦。つねに、戦火で生きてきた人々の長い歴史の中で作られた庶民の生活。それは、言いたいことは言えずに、表現は控えめ、あるいは遠回し。だけどこの人たちの持つ力は信じがたいほど強靭だ、トランプは強敵を作ってしまった。
いつかは人はその人生の終焉を迎える、ただ日常では考えないようにしているだけ、考えてもしょうがない。しかし、そこに常に関わってくく人々がいるわけで、そんな人々を通して家族や人生の終わりを考えさせられる映画。
老作家の言い残しておきたいことそんな感想を持ってしまう。若い時のキングは挑戦的であり、人を食ったようなところもあり。話が、脱線していてそれでいて最後はひとつにまとまってきたり、クリント・イーストウッドもそうだが、老境にさしかかると長く説明的になる。
「新宿シネマアートハードコア傑作選」前回好評で、今回も二匹目のどじょうを狙ってではありませんが、いいですねこういう硬派な映画好きです。ヒューマニズムに流されるわけもなく只々ハードな世界を描ききる、まあそこまで完璧は求めませんが、続けてほしい企画です。
「アジア随一のホラー大国が放つ」そんなふれこみで観ました。島国ならではの多神教が引き起こす不思議の数々、残念ながらこの映画では、その真髄までは迫れなかった感が。というより、一種の娯楽作品と恐怖の入り混じったエンターテインメントなのだろうか。
ミニシアターって、他ではやっていないんだけどいい映画いっぱいありますよね。地味なために商業ベースにならないとか、でも映画好きにはそんな映画を見つけ出してなんか得した感じになったり、ただネックはミニシアターって座席の傾斜が少ないため見にくいこと
ニューヨークの底辺で生まれ育ち、学もなければ金もない、稼ぐ方法は賭け卓球。手っ取り早く稼げるのだからそうなるわな。あとは、おきまりのようなその日暮らしの自堕落な生活。だけど卓球の腕前は世界王者級目指せチャンピオン、だけどそのまえにとにかく金。
連続ドラマと劇場映画ではまるで違う、やはり尺が違うというのが、私の結論です。公開後最初の日曜日3/1映画の日というのもあって午後二時の回は満席で入れず、その後二週目の同じ時間に鑑賞、平日ということも割り引いても鑑賞者は10人に満たなかった。
久しぶりの韓国映画は、来たるべき未来の人となりを暗示させてくれた。21世紀をかつて予想した映画やアニメを振り返れば、当たっていることもあるし未だそうならずということも、ただあの頃は明るい未来を予測できたんだけど、どうもそうはなりそうにない様で。
ーネタバレを含みますー重たい映画です、こんなことがあったなんて。それもヨーロッパで最も民主的だと言われてた国で。繰り返してほしくない歴史です。熱狂的に支持されたナチス党とヒットラー20世紀最大の悪夢の一つ第二次世界大戦のナチス党の行為映画『...
もしかしたら、悩みのない悩みから開放してくれる新しい生き方を示してくれているのか、なんて浅はかな思いをめぐらしてこの作品を楽しみました。願わくば、カルト宗教の団体の怪しさがもっと出ていれば、違ったテイストの映画になったのになと、その方が私の好みです。
ーネタバレを含みますーポスターがなんとも言えない、このまま展覧会の現代絵画としてもいけるのでは。何かいろんなメッセージの込められた映画のようなんですが全部は理解できない。美術館で一枚の絵に取り憑かれて、その作者の世界観の中に引きずり込まれて...
自分は大丈夫だなんて絶対はない、そう思わせてしまう麻薬中毒者の末路、ここまで描くかというくらい後半はエグい場面の連続。ほんの軽い気持ちで、あるいはうさばらし、そんな時に身近にそんな危険とか環境があったらわからない、そんな環境を作らせないに限る。
世界的に不穏な空気の流れる現代、いやいつの時代も戦いのない時代などなかった。しかし、避けようと努力すれば避けられた戦いもあったのではないか、その努力を極限までしたんだろうか。たとえそうであっても戦争だけは避けたい、そう思わせるほどリアルな映画だ
サイコパスと聞くととんでもない犯罪者を連想してしまう。しかし、この映画をみていると自分の近くにもこれに近い人はいるよなとふと気付かされてしまう。程度の差はあれ誰にでもある感情がベースになった性質だからなお始末に悪い。つくづく人間とはわからない。
『ストレイト・ストーリー』人間にとって本当に必要な時間とは、何はさておいてもこれだけは一番大事にしておきたい。物事に優先順位をつけるつもりはないけれど、今はこの事の他は後回しにして取り組まないと、それが他人から見たら大した価値がないと思われても。
『コート・スティーリング』見終わったあと、十分楽しめたな、そう思える娯楽作です。ただ、何も考えずに笑えるとかそういうレベルではなく、展開の先を読みながらとか、想像力を働かせながら楽しめる、そんな作品。
インターネット便利さの代償に私達は、悪魔の道具を手に入れてしまったのかもしれない。目に見えないバーチャルな世界のやり取りが、リアルな世界に紛れ込んでくる。どこまでが虚構で、どこからか真実なのか、もはやわからなくなってしまった。
三十年前の自分が、この映画を見ていたら、何をやっているのかついていけなかっただろうな。そのくらい、ネットとその周辺の技術の進歩は、凄まじい。なんとか映画の内容にも現代ツールにもついていこうとするのですが、ふっともういいやとも思ってしまうのです。
贅沢という言葉しか浮かばない、こだわりの映像美に仕上げた作品『天国の日々』。でもどうしても『風と共に去りぬ』を思い出し比べてしまう。あまり意味のないこととは思いつつも、両作品に共通するのは、製作にたいするこだわりだろうか。
日本での特殊詐欺の被害額は、2024年度で約450億円。とんでもない数字だ、とくにお年寄りの被害が深刻だと、この映画を見ているとしみじみと思ってしまう。いつの時代もなくならないであろう詐欺、自分だけは大丈夫だと思わず、一人だけで大きな決断をしないことだ。
人間は、所詮どこまで行っても人間にすぎない、そんな言葉が聞こえてきそうな作品です。それでも前へ進まなければならない、決まらない教皇に監督の出した答えは、一つの方向性を示したのでは。
ある意味モラトリアム映画だろうか、若いうちは大いにあっていいと思います。ただ、日本社会は、新卒カードという言葉があるように、やり直したり遠回りすると就職には不利になるのも確か、このあたりが難しいなと思うんだけど、選択はあくまでも本人だからな
ふとしたことで、今まで目をつむっていた不条理に我慢ならなくなるときがある。その時不条理に立ち向かうか、目をつむるか、そんな経験人生にありませんか。そこまで大げさではないけど、それに近いことはあるはず、そんな時にどんな行動と取るだろうか。
映画『みんな笑え』人間の弱さが、とことん描かれている、そこがいい、。本来人間は弱いものだから、そこを虚勢はって生きる人間のいかに多いことか。「皆さん肩の力抜きなさいよ」そんなセリフが、聞こえてきそうなとても素敵な作品、明日が開けてくる気分にさせてくれる。
松竹歌舞伎座二月大歌舞伎『壇浦兜軍記~阿古屋』もはや坂東玉三郎でこの芝居を見ることはできないだろうな、そう思っていたので、観劇できたのは幸せだった。一人の役者を50年見続けられたこと。そして、その役者の至高の芸に触れられたことに感慨深い。
ポーランドってなんて美しい国なんだろう、『リアル・ペイン心の旅』では、そう思ってしまう。旅を通じた大人になる旅なんでしょうか、子供のままで大人になってしまった40男のお話です。けっしてイスラエル人の過去の悲惨な歴史との関係を探ることのないように。
映画『市民捜査官ドッキ』電話での詐欺に引っかかった女性のその後の奮闘が、すごい。実話に基づくというところが、さらに興味をます。できれば関わりたくない事案だ。だけどいつ自分がそうなるとも限らないのが、現代社会ネット社会の恐怖だ、ため息が出る。
人には、持って生まれた性分というものがある、それが、その後どう変化してゆくのか、そのきっかけとは。トランプは、不動産屋の小倅に生まれた、アメリカ経済の復興とともに彼は、のし上がった。誰と出会い、なにをなしてアメリカ大統領まで上り詰めたのか。
ーネタバレを含みますー『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』青年期特有の自らの万能感を持った、ちょっと変わった高校生。社会は、そんな甘くないよと、したり顔で言いたくはない。だって、自分だって似たような所通ったよな、そんな懐...
ーネタバレを含みますー文明の発達は、必ずしも人間の幸福に結びつくわけではない『お坊様と鉄砲』、いや不幸にすることのほうが多いのでは、そう考えさせられる映画です。でも、もう後戻りはできないですよね、後は破滅に向かって急ぎ足でゆくか、足るを知る...
フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー』、アメリカの青春映画の定番的作品が、再編集版で上映されている。今も昔も多分変わらぬ青春の風景だと思いたいんだけど。今の人にはどう映るのかな。私の青春時代も映画の様にカッコイイわけではなかったですが。