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  • 「異常」を否定しながら生きている

    先日、朝井リョウさんの『正欲』を読んだ。同書の中に以下の一文があった。 ・「自覚しているもんね。自分たちが正しい生き物じゃないって」 ・「自分に正直にとか言われても、その正直な部分が終わっている。俺は根幹がおかしい」 これはいわゆる”異常性欲者”として描かれている登場人物の言葉だ。 この人物は自分の「異常性」を受容しておらず、こんな私はダメだと自分を否定している。 この小説の中にはいわゆる「正常な人」と「異常な人」が出てくる。 正常な人は正常な人なりに異常な人を異常であるとして責め立て、否定する。 そして、異常な人は異常な人なりに異常な自分を自覚し、責め立て、否定する。 このように同小説の主要…

  • 無駄に気づくための習慣1選

    結論から言うと、使っていないものは容赦なく捨てる、つまり整理を習慣にすることで自分はいかに人生を無駄に過ごしているのかを痛感し、これからの人生を大事に過ごしていこうと思えるようになる。 周囲を見渡して見ると、そこには必ず使っていないものがあるはずだ。放置されているもの、ただしまってあるだけのもの、飾っているつもりだけど普段特に眺めるわけでもないもの、いつか使うと丁寧に保管しているものなど、とにかく普段使っていないものだ。 普段使っていないものを捨てようとした時、それを捨てることに対し私たちは強い抵抗を覚える。特に、使っていなければ使っていないほどその抵抗感は強い。 例えば、買ったはいいもののほ…

  • 【愛用品】キーリングを新調した【clife】

    キーリングがボロボロになってきたので、少し前にキーリングを買い替えた。 これまで使っていたものは700円くらいの中国製のものだったのだけれど(それはそれで堅牢な作りで好きだった)、3年ほど使いさすがにボロボロになってきたので買い替えることにした。 購入したのは「clife」というファクトリーブランドのキーリング。 シンプルで日本製で上質で長く愛用できそうなのでこれにした。 私が購入したものは真鍮の上から黒の塗装を施しているため、長く愛用している内に塗装も剥がれてくるだろうが、諸行無常の理によってそれはそれで仕方がないし、それはそれで愛嬌だ。 使い始めて約2ヶ月が経つが、特段の不具合はないし、塗…

  • 優越感を得て大事にされたいという思考パッターン

    私たちには寂しいという根本的な感情がある。人から自分の存在を大事にされたい、人から自分の存在を認めてもらいたいという根本的な欲求がある。 寂しいのであれば、子供のように素直に寂しさを表現し、相手に「自分を認めて欲しい」「自分を大事にして欲しい」と伝えればいいだけなのだけれど、そう簡単にいかないのが我々凡夫だ。 相手に「自分を大事にして欲しい」と伝えようとする時、何よりも沸き起こってくのは「相手に拒否されるかもしれない」「相手に見捨てられるかもしれない」という恐怖だろう。 一番満たしたい欲求を満たしたいにも関わらず、満たされないことを宣告されるかもしれない。恐怖だ。自分から素直に相手に近づいてい…

  • イラッとしたこと

    会議のための資料を作っていた。 その会議資料は10近くのワードファイルやエクセルファイルから構成されている。 私はそれらをPDF編集ソフトを使って一つのファイルにまとめ、ページ番号を振り、必要部数を印刷しようと思っていた。 しかーし、ここで係長が以下のような指示を出してきた。 ・それぞれのワード・エクセル資料を出力し、紙の状態で順番通りに並べること。 ・並べたら、各ページの下部にスタンプを使ってページ番号を振ること。 ・出来上がったものを原本として、コピー機で必要部数印刷すること。 ・PDF編集ソフトは使わないこと(私(係長)が使えないから)。 もちろん私は係長の望み通りのやり方で資料を作成し…

  • となりの係長

    係長は何かと苦しんでいる。 詳細は割愛するが明らかに苦しんでいる。 仏教では苦しみの原因はその人自身にあると考える。 私の苦しみの原因は私自身にあり、係長の苦しみの原因は係長自身にある。 苦しみを生み出してしまうような業、わかりやすくいうとその人のものの捉え方や発想や解釈、そしてそれらに基づく行動が苦しみを生み出し、苦しみを引き寄せる。 ということは何かと苦しんでいる係長を観察し、この人はどのように世界を見ているのだろう、どのように物事を解釈する傾向が強いのだろう、どのような発想で行動しているのだろう、ということをしみじみと考えてみることで、苦しみを生み出す原因がわかってくるのではないかしらん…

  • 鬼の心できれいにしようとする心

    先日、青山美智子さんの『赤と青とエスキース』という本を読んだ。 同書に以下の文章があった。 鬼は外。鬼は外。 出ていけ。出ていけ、出ていけ。 私の中の鬼。弱くて、いじけてばかりで、疑り深くて、虚勢ばっかり張っている鬼。 これは主人公の女性が自分の弱い部分、醜い部分に気が付き自己否定している箇所である。 私たちには物事を良いものと悪いものに分ける傾向がある。きれいなものと醜いものに分ける傾向がある。肯定するべきものと否定するべきものに分ける傾向がある。その分け方は基本的に世間の価値観や周囲の人間の価値観にある程度は依存するが、結局は個々人による。 ここで重要なのは、私たちは自分が悪と見なしている…

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