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趣味の、自己満ブログです。 不公平と矛盾する世の中は、 小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく。 人生は、振り返ることは出来ても、後戻りは出来ない…

流れ雲のブログ:信じれば真実、疑えば妄想

流れ雲のブログ
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神戸市
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2021/09/06

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ※…「ほう。これは立派な木だ。さぞかし高い値で売れる事だろう。さて、どうやって切り倒そうか?」すると、もう一人の木こりが言いました。「よし、お前切れ。わしが掛け声をかけて、拍子をとってやるから」「それなら、拍子を頼むぞ」そこで一人はまさかりを打ち込み、もう一人が後ろで切り株に腰をかけながら、「よいしょ!よいしょ!」と、掛け声で拍子を取りました。こうして、大きな木は切り倒されたのです。そして二人は、その木を木商いの旦那の所へ持って行くと、旦那は結構な額で木を買い取ってくれました。「思ったよりも金になったな」「ああ、もうかった。もうかった」「さあ、金は山分けにしよう」掛け声をかけた木こりがそう言うと、木を切り倒した木こりが嫌な顔をしました。「何で山分けなのじゃ?木を切ったのはおれで、お前は掛け声をかけていただ...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・THEライフ

    病院の「3カ月ルール」をご存じだろうか。入院生活を送っていた患者が「治療済み」を理由として90日以内に退院を促されるものだ。自らの最期を通い慣れた病院で迎えられると思っていたら、別の病院や介護施設などに移らざるをえなくなるケースがある。人生の終わりに向けた「終活」が注目される中、入院して安心とはいかない事態も想定しておく必要がありそうだ。※…「そろそろ退院の準備を始めてもらえないでしょうか」。東京都内に在住する40代の専業主婦Aさんが医師から告げられたのは、高校生の長女が夏休み中の8月上旬だった。一人娘であるAさんの父親は胃がんが進行し、78歳の誕生日を迎えた5月下旬から入院している。家具メーカーに定年まで勤めた父親に3つ年下の母親は寄り添ってきたが、食欲や体重の低下を見かねて強く入院を勧めた。「お父さん...貧者の一灯・THEライフ

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…福祉団体スタッフの古屋隆一(ふるや・りゅういち)(41)がひきこもりの人を支援へと橋渡ししている。「心配な人を見かけたらその都度、古屋さんや自治体の担当者と情報を共有してきた」高齢者の暮らしを支える地域包括支援センター職員波田優子(なみた・ゆうこ)(55)の仕事は、自宅を訪問し、自力での生活が難しい人に必要な介護サービスを利用してもらうことだ。だが着任後、奇妙なことに気が付いた。明らかに介護が必要なのにサービスを使おうとしない人や、使っている場合でも、娘や息子の存在を隠そうとする人がいたことだ。調べてみると、自宅には40代や50代のひきこもりの子がいた。親は自分が死んだ後のことを考え、少しでも資産を残すため、支出を抑えようとしている。さらに気になったのは、各家庭を訪れるヘルパーや、周辺住民の間に「そっ...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…福祉団体スタッフの古屋隆一(ふるや・りゅういち)(41)がひきこもりの人を支援へと橋渡ししている。「心配な人を見かけたらその都度、古屋さんや自治体の担当者と情報を共有してきた」高齢者の暮らしを支える地域包括支援センター職員波田優子(なみた・ゆうこ)(55)の仕事は、自宅を訪問し、自力での生活が難しい人に必要な介護サービスを利用してもらうことだ。だが着任後、奇妙なことに気が付いた。明らかに介護が必要なのにサービスを使おうとしない人や、使っている場合でも、娘や息子の存在を隠そうとする人がいたことだ。調べてみると、自宅には40代や50代のひきこもりの子がいた。親は自分が死んだ後のことを考え、少しでも資産を残すため、支出を抑えようとしている。さらに気になったのは、各家庭を訪れるヘルパーや、周辺住民の間に「そっ...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・特別編

    ※…特別支援学校の元教諭・山元加津子先生山元先生が大学を卒業し、特別支援学校に赴任する一年前に、法律が変わりました。特別支援学校が義務教育となったのです。それまでは重い障がいを持つ子どもは就学免除だったのです。山元先生が赴任した特別支援学校の近くに、知的障がいや身体障がいのある子ども達の施設がありました。特別支援学校に通える子はその施設から通ってきていましたが、通えない子は施設の中にいました。山元先生はそういう子ども達の担任になりました。その中の一人にちいちゃんという子がいました。初めてその施設に行った時、ちいちゃんはラジオもテレビもないとても静かな真白い部屋にいました。それぞれの子どもは柵のついた白いベッドに寝ていて、まったく動きませんでした。その施設の園長はお医者さんでもありました。その方が山元先生に...貧者の一灯・特別編

  • 貧者の一灯・妄想物語

    ニワトリの子供と言えばヒヨコです。ただ、鳥は生まれて初めて見た「自分より大きくて動くもの」を親だと思う習性があるので、人間を生まれて初めて見てしまったら、ヒヨコは人間を親だと思ってしまいます。それでは、逆に卵から孵(かえ)ったヒナがヒヨコではなかった場合、ニワトリはどうするのでしょうか。こんな疑問を持って、実際に実験を行った学者がいたそうです。実験に使われたのはホロホロチヨウの卵。ニワトリはその卵を一生懸命温めて、無事にヒナを孵します。学者は、ニワトリはヒヨコを育てるのと同じように、ホロホロチヨウのヒナを育てるだろうと考えていました。ところが、そんな仮説をまったく覆す結果に、実験参加者の皆が驚いてしまいました。ニワトリはいったいどんな行動をとったというのでしょう?ニワトリはヒナを藪の中へ連れて行くと、アリ...貧者の一灯・妄想物語

  • 貧者の一灯・一考編

    ※…朝早く友達と通学路を歩いていると、いつもは静かなごみ捨て場に人影を見つけた。一人はおばあさんで、もう一人は僕の学校の高等部の先輩だった。少し面倒くさそうな予感がしたが、やはり二人はカラスに荒らされたごみ捨て場の掃除をしていた。高校の先輩は学校のちりとりを持っていたので、一度学校に行き、戻ってきたようだ僕はためらったが、そのまま横を通り過ぎるわけにもいかないので、友達と「手伝います」と声をかけ、掃除を手伝った。その日の朝の会で、僕たちの行動が紹介された。名前こそ出されなかったが、おばあさんが学校へ連絡をしてくださったそうだ。僕は少し恥ずかしかったが、あそこで通り過ぎずに掃除を手伝った自分をほめたいと思った。カラスによるごみ荒らしは決まってのことなので、今度は僕が友達を誘ってごみ捨て場の掃除をすることにし...貧者の一灯・一考編

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ある日、村人たちが大勢で、お伊勢参りへ出かける事になりました。孫四郎も誘われたのですが、家が貧乏だったので誘いを断ると、いつもの様にみぞう沼へ行って岸の草を刈っていました。すると突然、沼から美しい女の人が現れて、孫四郎にこう言ったのです。「お前さんが、毎日そうやって岸の草を刈ってくれるので、本当にありがたく思っております。何か礼をしたい思うが、望みの物はありませんか?」「はい、わたしはお伊勢参りがしたいのですが、お金がなくて、それが出来ません」孫四郎が言うと、女の人はにっこりして、「それは、たやすい事。わたしが、お伊勢参りに行くお金をあげましょう。しかし、一つ頼みがあります。途中、富士山のふもとに青沼と言うのがあるから、そこへ寄って来てもらいたいのです。その沼へ行って手を叩くと、沼から女が出てきます。それ...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…自宅に15年近くひきこもっている30代男性に会うため、福祉団体スタッフの古屋隆一(ふるや・りゅういち)(41)は昨夏から訪問を重ねた。だが数カ月たっても空振りばかり。近くのアパートで暮らす父親は認知症のため、以前のように生活費を届けることができなくなっていた。〈お父様のご健康上の問題から、お父様とご一緒して、毎月(お金を)手渡しいたします。玄関を開けていただき、お渡しします〉古屋は書き置きを残し、男性の反応を見ることにした。だが約束の日に訪ねても、やはりドアは開かない。面会のための「口実」は見透かされていた。数週間後、玄関前に1枚の紙があった。〈生活費が足りず、強盗する〉これは本心ではなく、「助けてほしい」というメッセージではないか。古屋はそう直感した。だが書かれていたことが本当ではないと、直接確かめ...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・一考編

    ※…古典落語「たちぎれ」あらすじその昔から花街のルールとして、芸者への花代は線香で換算されていました。線香が燃えた長さを測って「はい、いくら」という請求になったのです。とある商家の若旦那は、それまで遊びを知らず誠実に働いていました。しかし、ある時、友達に誘われて花街へ行き、置屋の娘で芸者の小糸に出会い、一目惚れをしました。若旦那はたちまち小糸に入れあげ、店の金にまで手をつけるに至ります。大旦那はそれを知るや、若旦那を勘当しようと覚悟します。そこで、番頭さんは、もともとが利発で素直な若旦那の素養を買っています。ほんの一時の気の迷いだから、ここのところは、わたしにお任せいただけませんでしょうか、と大旦那に食い下がります。大旦那に一任された番頭さんは、若旦那を軟禁しようと考えました。番頭さんは、若旦那を小糸に逢...貧者の一灯・一考編

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    そこへ、漁師の浜介(はますけ)が通りかかりました。(いったい、何事だ?)そばヘ寄ってみましたが、字が読めないので近くの人に聞いてみますと、けさがた浜で奇妙な魚が取れたとの事です。そしてその魚の名前がわからないので、いい当てた者には金子百両(→七百万円)を与えると書いてあるということです。「魚の事なら、任せておけ」浜介はさっそくお奉行さまの前に出て、その魚を見せてもらいました。(なるほど、これは見た事もねえ魚だ)奇妙な魚にびっくりしていると、お奉行から、「これ、浜介とやら、それなる魚の名は何と申す?」と、突然聞かれて、…浜介は思わず、「ヘえ、テレスコと申しやす」と、言ってしまいました。「テレスコと申すか。テレスコ。なるほど。よう知らせてくれた。ほうびを取らすぞ」と、言うわけで、浜介は百両という大金をもらって...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・特別編

    ※…雄太へピアノピアノは三歳から始めた、これもママの希望で始めたこと。スイミングもね。自分が中途半端で終わったピアノと泳げなくて水が怖かったスイミング。この二つが雄太と将太にあてがわれた。迷惑な話だね。ピアノは練習が大切で毎日のようにピアノの音が聞こえた。本当に幸せな日々でした。キッチンから「もう一回」と声をかけて練習をさせるのが日課で毎年の発表会はドキドキするものの楽しみでした。雄太のピアノはいつも将太よりも難しいものが多かったけど心配で聞いているせいかあまり感動しなかった。ところが、『ハウルの動く城』のテーマ曲を弾いた時、いつものようにドキドキしていたのに涙があふれてきた。ピアノの先生も涙ぐんでいた。本当に素敵だった。中学でピアノを辞める時、記念にパパの好きなザ・ビートルズの『レット・イット・ビー』と...貧者の一灯・特別編

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