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趣味の、自己満ブログです。 不公平と矛盾する世の中は、 小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく。 人生は、振り返ることは出来ても、後戻りは出来ない…

流れ雲のブログ:信じれば真実、疑えば妄想

流れ雲のブログ
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神戸市
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2021/09/06

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  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ※…この赤ひげ先生はとても優しい人で、貧乏な人からはお金を受け取らず、また、他の医者が嫌がる様な病気の人でもこころよく診てくれるのです。ですから多くの人が、「赤ひげ先生は、神さまみたいな先生だ」「赤ひげ先生こそ、まことの医者だ」と、赤ひげ先生を頼って来たのです。ある晩の事、そんな赤ひげ先生の所へ、一人のおばあさんが杖をついてやって来ました。「先生、実はわしの息子に、とんでもない悪い癖がありまして、ほとほと弱っとります。ひとつ先生のお力で、息子の悪い癖を治して下さい。どうか、よく効く薬を作って下さい」「ん、その癖とは、どんな癖ですか?」「それが、お恥しい話ですが、息子には泥棒の癖がありましてな。そのうち、お役人さまに捕まって大変な目に会うのではないかと思うと、この先、安心して死ぬ事も出来ません。先生、どうか...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・THEライフ

    ※…「ありがとうございます」を避けるべき理由葬式で「ご愁傷様です」と声をかけられたら、なんと返せばいいのだろうか。「『ありがとうございます』『すみません』という言葉は避けたほうがいい。『恐れ入ります』『痛み入ります』としたほうが場に適した表現といえる」という※…お通夜やお葬式で絶対に口にしてはいけない言葉冠婚葬祭の中でも、失敗できないのがお通夜とお葬式。悲しみに満ちた場では、ちょっとした失礼や失言でも人を深く傷つけることになります。「もし自分が言われたら……」という想像力を持っておくようにしましょう。お通夜やお葬式の時、ご遺族にどんな言葉をかけていいものかは誰もが悩むところ。だからといって、ご遺族に声をかけずにその場を辞することは、何よりも失礼にあたります。深い悲しみから一日も早く立ち直ってほしいという思...貧者の一灯・THEライフ

  • 貧者の一灯・歌物語

    3月1日にインパクト抜群の新曲「こころ万華鏡」を発売した山内惠介さん。紅白出場8回を数え、今や演歌界を支えるスターの一人だが、人生を変えた一曲はものごころがつく前から母親の腕の中で聴いていた美空ひばりの最後の演歌「みだれ髪」。まさに演歌の申し子というべき、縁と出会いがあった。母は美空ひばりさんの大ファンで、毎年来られる福岡市民会館のコンサートには欠かさず見に行っていました。僕はそんな母に連れられ、膝の上でひばりさんの歌を聴いて育ちました。会場では「お子さんが泣いたら外に出てください」といわれたそうですが、泣かずにおとなしく歌を聴いていたそうです。ひばりさんは1989年に亡くなられましたが、生前最後の演歌として出された歌が「みだれ髪」でした。僕が5歳の頃です。初めて聴いた時からすごいインパクトを感じましたね...貧者の一灯・歌物語

  • 貧者の一灯・特別編

    ※…鳥には初めて見たものが「親」子どもたちにとって、「親」とは、どのような存在なのでしょうか。子どもたちは、どのようにして「親」を認識するのでしょうか。「親」とは「子を持つ人のこと。また、人間以外の動物にもいう」と書かれています。「子を持つ人」と言われても、当の子からしてみれば、何が親なのかわかりません。しかし、鳥にとっては、それは簡単です。鳥にとって「親」とは、「産まれて初めて見た動くもの」なのです。ヒナ鳥の頭の中にはそうプログラムされています。鳥は、親鳥が卵を温めます。そのため、「産まれて初めて見た動くもの」は、まず間違いなく親なので、この定義づけは、最も簡単で、最も適確なのです。自然界で、このプログラムが問題を起こすことはまずありません。しかし、意地悪な人間が、実験的に産まれたばかりのヒナに機械仕掛...貧者の一灯・特別編

  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第三章:呉越相撃つ・喪中を討つ伍子胥は、申包胥の意に従って孫武を説得した。「楚を我々は滅亡寸前まで追い込んだが、これが単なる我々の侵略行為でしかないとは考えるべきではない。楚は国力を大きく失ったことは確かだが、明らかに社会は改善されつつある。考えてみろ。楚は我々との対立をきっかけとして、佞臣費無忌が失脚し、滅んだ。それを滅ぼした嚢瓦も私腹を肥やしてばかりで人民から白眼視されるような人物であったが、やはり滅んだ。情実にとらわれない、質実剛健な世が訪れようとしている。我々の行為は、決して無駄ではない」「詭弁だよ、それは」「では聞く。君は、外敵から武力侵攻の危険に晒されること以外に、これらの問題を解決する方法を知っているのか。聞くところによると……新たに即位した楚王軫は、幼いながらも英明であるそうだ。数々の緊張...貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…「不純さの中で、初めて人間は大人になるのに、日本人はそういう教育を全く行ってこなかった」と手厳しく指摘するのは、作家・曽野綾子さん。自分の病気に大騒ぎして、他人の病気は痛くもかゆくもない。「自分もその立場になったら」…※…日本人の幼児化教育改革国民会議に出ていると、今の生々しい教育の現状を聞かされるので、非常に新鮮な解答にたどり着くことがある。日本の教育が予想以上に腐敗(ふはい)と荒廃(こうはい)の度合いを深めているということは、よく言われているが、病状が進んでいるのは何も学生だけではなくて、社会人も、父母も、皆が「おかしくなっている」と言う。もちろん、すべての人々は素質も育ちも、受けた教育も環境も違うわけだから、原因の共通項はなかなか見つけにくい。しかし、ないわけではない。それは日本人の幼児化という...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・妄想劇場

    ※…シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト高橋尚子さん。世界の頂点に登りつめた高橋さんですが、実は、中学・高校時代は決して強いとは言えず、とても全国大会で通用するような選手ではなかったのです。ご本人が述べていますが「心身ともにすごく弱い」選手だったそうです。こんなことやってて意味があるんだろうか。もういやだ、もうダメだ、やめてしまいたい。毎日そんな後ろ向きで、不安な気持を抱えながら、日々過ごしていたそうです。そんな苦労時代、高校の陸上部の顧問・中澤正仁先生から贈られた言葉で、身体に電気が走ったそうです。なかなか結果が出ない。しかし、今、結果が出ないのは、それは準備期間に過ぎないからだ。何のために、今の準備期間があるのか、そんなことを高橋さんの心の深いところに届けてくれた言葉。高橋さんは、その言葉を下...貧者の一灯・妄想劇場

  • 貧者の一灯・一考編

    その日、私はお母さんに頼まれた野菜や果物を買うために近くのスーパーに行きました。買い物メモを見ながらカートを押していると、カートの角が、玉ねぎがたくさん積まれている箱に当たってしまいました。「ゴロン、ゴロン!」音を立てて、四個ほど玉ねぎが下に落ちてしまいました。玉ねぎを買う予定がなかった私は、(どうしよう。落としてしまった、玉ねぎ……恥ずかしい。)そう思いながら、落ちた玉ねぎに手を伸ばしたそのとき、近くで買い物をしていた女の人がいっしょに玉ねぎを拾ってくれました。そして、その人は玉ねぎを元のあった箱に入れるのではなく、迷わず自分のカートに入れました。私は驚いて女の人の顔を見ました。するとその人は、「この玉ねぎ、落ちてしまったでしょう。だから、私が買うわね。」と、ほほえんで言いました。「でも、落としてしまっ...貧者の一灯・一考編

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    ※…「ごめんなさい。今晩、泊めてください」お百姓さんが、宿屋の前でそう言うと、「はい、ただいま。さあ、どうぞどうぞ」宿屋の女中(じょちゅう)さんは、お百姓さんを部屋に案内しながら言いました。「ご飯を先にしますか?それともお風呂にしますか?」「へえ、お風呂に入れてもらいましょう」「では、こちらへ」お百姓さんは女中さんに案内されて、お風呂場へ行きました。お風呂場には、ぬかと塩が置いてありました。むかしは石けんも歯ブラシもなかったので、ぬかで顔を洗い、塩で歯をみがいたのです。でも、このお百姓さんは、そんな事は知りません。「はあ、これはきっと、ぬかダンゴを作って食べろというんだな」そう思い、ぬかに塩を入れて水でねり、ダンゴを作って食べました。「こりゃうまい。こいつは、なかなか上等なぬかじゃ」お百姓さんは、ぬかダン...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・THEライフ

    ※…我が子の思いの強さが起こした奇跡3歳の時に5年後の生存率ゼロ...パーセントという悪性小児がんに犯された堀内詩織さんには、1つの夢がありました。それは「よさこい」を踊ること。「死んでもいいから、踊りたい」。…※…詩織が小児がんと分かったのは、いまから7年前の3歳の時です。幼稚園の健康診断で検尿をしたら「タンパクが下りている」と言われ、近くの病院で再検査を受けたのが始まりでした。再検査の結果、告げられたのは「腫瘍」ということでした。悪性か良性かはまだ分からないが、とにかく右の腎臓が動いていないから、早急に入院して手術をしましょうと言われたのです。入院して3日目、その日は詩織が楽しみにしていた幼稚園の夕涼み会でした。なぜなら、お遊戯があるからです。「おそらくこれから長期入院になりますから、行ってきたらどう...貧者の一灯・THEライフ

  • 貧者の一灯・番外編

    ※……曽野綾子「日本人は甘ちゃんなのに、恥ずかしいほどの利己主義者である」日本には有能でありながら、”魂”の教育が足りていない人が多いと感じている最近の日本の様子に危機を感じ、将来を憂う人はあちこちにいるのだが、時々その人たちの議論を聞いていると、不思議な感じに囚われることがある。省庁の編成を変えることや、金融破綻(はたん)を乗り切ることはもちろん差し当たり大切なことに間違いないけれど、どうしてこういう社会になったか、という基本の部分については、あまり考えないらしく、議論にも出ない。私がその理由だと思っているものは、日本人が本を読まなくなったから、でもいいし、哲学がなくなったから、と言っても差し支えない。親と住まなくなったから老病死がひとごとになったのもその理由かもしれないし、あるいは道徳教育を切り捨てた...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・特別編

    ※…その毒は人や家畜を殺し、かつてのアメリカでは年間60億ドルもの経済的損失を与えた猛毒生物「ヒアリ」。実はこの侵略生物にも「天敵」がいる。その意外な正体とは?※…その赤錆色をした小型のアリは、刺されると火で焼かれたように痛いので「火蟻」という名前がついている。学名はSolenopsisinvicta。先頭の属名Solenopsisはラテン語で「管のようなもの」、後ろの種小名invictaは「征服されない」という意味である。そう、ヒアリは強い。ほとんど無敵だ。※…無敵生物・ヒアリの生態女王は多産で、働きアリの成長は早く、1匹の女王が5年もたつと約20万匹もの巨大コロニーをつくる。一つの巣の中で複数の女王が協力し、連合軍をつくることもある。有機物の類いであればおよそなんでも食べるし、性質は極めて凶暴。自分た...貧者の一灯・特別編

  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆呉中に危機あり思い悩んだ伍子胥は、竹簡に書をしたため、使者を通じてそれを申包胥に渡した。その内容は次のようであった。「……先の呉と楚との戦いにおいて、旧縁を忘れて君に苦しい思いをさせてしまったことには、申し訳なさを感じている。しかし、どうか許してほしい。親兄弟を楚によって殺された私には、結局復讐するしか道は残されていなかった。なぜなら、私がそのことを言葉にして国に訴えたところで、国がその罪を認めるはずがなく、私は泣き寝入りするしかなかったからだ。今、この世の中において、自分の主張を効果的に人々へ伝える手段としては、武しかない。それはおそらく君も感じていることだろう。君がどんなに人道的で、愛に満ちた行動をとったとしても、それは実際に君と接した人物にしか伝わらない。それに対して武は、不特定多数...貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…2021年、総務省が発表した統計では、65歳以上の高齢者人口は、3640万人と過去最多で、総人口に占める割合は29.1%になりました。さらに、男女別にみると、男性が1583万人、女性が2057万人と女性が男性より474万人多くなっています。91歳になる作家・曽野綾子さんが綴るエッセイには心が励まされるような言葉が並び、一人で過ごすシニア女性が前向きに生活するためのヒントが盛り込まれています。そんな曽野さんが、夫の死をきっかけに飼い始めた猫との暮らし。そこには思いがけない良さがあったそうです。※…曽野綾子与えねばならない仕事があることは幸せなこと」夫が亡くなって4ヵ月ほど経った時、私は雄の仔猫を飼うことになった。すでに体の大きさは一人前に近いが、まだしぐさに子供らしさが残る。淋しいからペットを飼ったので...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・森羅万象

    ※…吉川英治(1892~1962)作家「朝の来ない夜はない」という言葉は、国民的な作家である吉川英治が座右の銘としていたものとも、乞われて色紙に書いたものだとも言われます。この言葉には、吉川英治が子どもの頃から学びとった思いや経験が凝縮されています。※…苦悩に満ちた吉川英治の青少年時代『宮本武蔵』『新平家物語』などの国民的文学作品で有名な作家、吉川英治は、少年時代から苦労人でした。お父さんが事業で失敗し、病気で倒れ、小学校を中退すると、大勢の弟や妹のためにも丁稚奉公に出されました。彼のわずかな給金とお母さんの針仕事の賃金が一家の支えだったのです。英治は青少年時代、職を転々として苦労に苦労を重ねました。それは、人生の夜をさまようような日々だったのかもしれません。吉川英治の担当編集者だった扇谷正造氏は、その思...貧者の一灯・森羅万象

  • 貧者の一灯・一考編

    ※…「家の風呂は温まらんのじゃ。」それが口癖だった祖父は家のお風呂ではなく、近所にある銭湯へ毎日通っていた。真冬でも銭湯に通うため、帰ってくる間に風邪をひかないか、とても心配したことを覚えている。しかし祖父は、ほっかほかの顔をして帰宅後も団扇うちわでパタパタと全身をあおいでいた。そして数年が経ち、祖父は大好きな銭湯へ通うことができなくなってしまったが、病院のベッドの上でもアツアツのタオルで足を包み込んであげると、いつも目をつむって幸せそうな吐息を漏らしていた。祖父が亡くなって初めての祖父の誕生日。ふと、銭湯へ行ってみたくなった。祖父が毎日通っていた銭湯へ、私も行ってみたくなったのだ。当時の母は乳がんで胸を失っていたため、乳がん専用のバスタイムカバーという水着のような下着をつけて入浴することがあった。それは...貧者の一灯・一考編

  • 貧者の一灯・歴史への訪問

    きっちょむさんの村には、先祖代々田畑や山をたくさん持っている金助(きんすけ)さんという大百姓がいました。しかしどうしたわけか金助さんの代になってから少しずつ財産が減っていき、もうどうにもならない状態でした。「あれほど栄えていた家が、こうもすたれるとは。これはきっと、福の神が家を出て行ったからに違いない」金助さんが、こう考えたのも無理はありません。なぜなら金助さんはとても良い人で、これまでに悪い事もお金をむだに使った事もないからです。それなのに金助さんの田畑だけに虫がついてお米が出来なかったり、大事な牛や馬が病気になって死んだりと、次から次へと悪い事が重なって行くのです。有名な易者(えきしゃ)に占ってもらっても原因がわからず、神主さんにお払いをしてもらっても効き目がありませんでした。そんなある日、金助さんは...貧者の一灯・歴史への訪問

  • 貧者の一灯・THEライフ

    この青年は26歳でがんになりました。手術ができないほど深刻な状態でした。私は父親からお手紙をいただいて、青年を見舞ったのですが、驚くことにベッドから立ち上がり、病人とは思えないほどの笑顔で私を迎えてくれました。そして、こう言ったのです。「僕はこの病気になって、当たり前の生活がいかにありがたいかが、よく分かりました。辛さよりもそれを知ったことの嬉しさのほうが、ずっと大きいんです彼は鍼灸師として埼玉県内の病院に勤務していましたが、自らの病をとおして患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さを知るとともに、それまで上から目線だった自分を本当に恥ずかしく思った、とも話してくれました。当たり前であることのありがたさに目覚めたこと。医療者としての心のあり方が分かったこと、ギリギリの環境の中で掴んだ魂の声だったに違いありま...貧者の一灯・THEライフ

  • 貧者の一灯・番外編

    ※…青森との県境に位置し、太平洋を望む岩手県洋野町。海の幸が豊かで、毎年夏に開かれる「ウニまつり」は多くの観光客でにぎわう。人口1万7千人ほどの小さな町だ。保健師の大光テイ子(だいこう・ていこ)(65)が“異変”を感じたのは、町の健康増進課長だった2011年。がん検診の受診率を上げるため、担当者に各家庭を調べてもらうと「検診どころか、長い間家を出られない人がいる」との報告が相次いだ。翌年、40年近く勤めた町役場を定年退職し、町が運営する地域包括支援センターの職員として再就職。認知症が疑われる高齢者宅を回る傍ら、気になっていた「家を出られない人」の家庭訪問を始めた。※…ある日、センターに地元の病院から電話が入った。「介護サービスを使った方が良い人がいるので、話をしてほしい」。70代の両親と40代の長男の世帯...貧者の一灯・番外編

  • 貧者の一灯・特別編

    ※…普通のクモの巣を張らないカバキコマチグモ日本に毒を持つクモは少ないが、最強の毒を持つのがカバキコマチグモである。このクモは、体長が2センチ程度と小さいが、その毒は毒ヘビやフグよりも強く、世界の猛毒生物の6番目にランキングされているほどである。体は小さく、毒も少量なので、幸い日本での死亡例は報告されていないが、海外では嚙まれて死亡した例もあるというから、危険であることに間違いはない。死亡することは稀(まれ)とはいえ、カバキコマチグモに嚙まれると、激痛が走り、腫(は)れあがる。頭痛や発熱、呼吸困難やショック症状を起こすこともあるという。カバキコマチグモに嚙まれる事故は、6月から8月頃にかけて多くなる。この時期は、このクモの産卵期にあたるので、特に注意が必要なのだ。カバキコマチグモの巣は目立たない。このクモ...貧者の一灯・特別編

  • 貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

    第二章:呉の興隆呉中に危機あり嬴喜を伴い、包胥は領地である申の地へ帰った。奮揚と紅花はそれに同行した。彼らがこの地を訪れるのは、四年ぶりのことである。久しぶりとなる帰郷に紅花は胸を躍らせた。「見て!」紅花は馬車の上で奮揚の袖を引き、左前方を指し示した。「ああ、変わらないな。ここは、いつ訪れても美しい」奮揚は顔をほころばせた。懐かしさと戻ってきた安堵感が相まって、彼の気持ちを優しさが包み込んだ。奮揚は紅花の手を握ると、「太后さまに、このことを教えておやり」と言い添えた。その言葉を聞いた御者が馬車を止めると、紅花は前方を行く嬴喜と包胥が乗る馬車に駆け寄り、「見て見て!」と、まるで少女のようにはしゃぎながら叫ぶのだった。「まあ……」紅花の指し示す方向に目をやった嬴喜は、思わず声をあげた。そこには、川面に反射した...貧者の一灯・漢の韓信シリーズ

  • 貧者の一灯・妄想物語

    ※…奇跡に対する考え方この世には多くの奇跡の物語があります。神様がたすけてくれた話、どうしようも無くなったときに救ってくれた奇跡の話が多く残されています。このような奇跡の話は現代の科学の知識から「おかしい」と思われて「奇跡なんか起こるはずがない」という人もいます。でも、私たちの判断力や知識はそれほど確かなものでしょうか?19世紀のおわり、1899年12月31日にアメリカ合衆国特許庁長官が次のような演説をしています。「今や、人類が発明すべきものはすべて発明した。発明の世紀である19世紀がおわり、20世紀はそれを利用した社会が訪れるだろう」ところがその3年後にライト兄弟が初飛行に成功し、5年後にはアインシュタインが相対性原理を発表しました。20世紀は新しい発見の時代であり、決して人類の発見が終わったわけでは無...貧者の一灯・妄想物語

  • 貧者の一灯・一考編

    ※…四年生になってもコロナは収まらずに、学級閉鎖や、休校になることもありました。楽しみにしていた行事もないまま、がまんの日々を続けています。コロナが早く収まってほしいと願っていますが、私にできることはマスクをしたり、手洗い、消毒をすることくらいです。コロナが収まるために、ワクチン接種が大事だとテレビで見ました。私のお母さんは今、ワクチン接種の受付の仕事をしています。仕事で大変な思いをしていると聞き、コロナが収まるために頑張っているんだなと思いました。お母さんは毎日とても疲れて帰ってきます。そんなお母さんを応えんしたり、私にできるお手伝いをしてあげたい。それが、コロナが収まるために私ができることだ、と考えました。「そうだ!『笑顔レストラン』を開こう!」妹と協力しながら、メニュー表を作りました。レストランのメ...貧者の一灯・一考編

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